「確かに珍しいな。」
書き溜めが結構ありますからね。それに、ちょっとあることを計画していて・・・フフーフ
「なんか怪しい。それでは本編をどうぞ!」
6/22
10:02
福岡空港 第2ターミナル 有料待合室
side函南
とりあえず通過儀礼を昨日の内に終え、USSポセイドンは福岡に到着。その後、ハンビーで福岡空港まで移動した。ここが前線基地だ。(ちなみにキリルは速攻病院送りになったとか。)
で、空港内の待合室の1つが将軍の部屋になっており、俺、長谷川、鷹見、宮間さんの4人はモリソン将軍に呼ばれ、集まった。
「すまないな。ちょっと手洗いに行っていたもので。」
モリソン将軍がやっと来た。グリーンランド中佐もいる。そして俺達は敬礼する。
「楽に。ベッカーから必要な知識は教えたと言われた。君たちの配属先を決めねばならない。」
タスクフォース148には、戦闘部隊、食料調達部隊、憲兵の3つがある。戦闘部隊はSLFとの戦闘、食料調達部隊は食料調達だ。憲兵は警察と同様。
「函南、分かってるだろ?」
鷹見が言う。
「ああ。」
昨日、4人で話し合って決めた。
「函南以下4名、戦闘部隊を志願します!」
ここで憲兵や食料調達部隊だったら何のために戦ったか分からなくなる。
「そうか。君達はタスクフォース148海兵隊に配属しよう。アラン達と同じだ。」
モリソンの話は続く。
「また、今までの戦果などを考慮し、君達に階級を与える。」
はい? 二等兵からじゃないの?
「二等兵からじゃないのですか?」
「タスクフォースは人員不足に悩まされているもんでな。即戦力になるならすぐにでも前線に投入したいのだ。あと、敬語は分かりにくいので控えてくれ。」
「了解。」
成る程。人員不足か。
「それでは。長谷川暢。君は伍長だ。コールサインはバルチャー3-3」
「俺が伍長!?」
落ち着け長谷川。
「宮間愛良。君は二等軍曹だ。コールサインはバルチャー3-5」
「私は長谷川伍長より上ですね。」
まあ、射撃の精密さで言えば妥当だろ。
「鷹見弘行。君は一等軍曹だ。コールサインはバルチャー3-4」
鷹見が軍曹・・・しっくり来過ぎて反応に困る。
「そして函南祐介。君は上級曹長だ。コールサインはバルチャー3-2。」
うん。上級曹長ね・・・え!?
「いきなり上級曹長!?異例過ぎませんかね!?」
「うむ。異例中の異例だ。そして君達の分隊長はベッカー大尉とする。質問は?」
ベッカーか。会ったばかりだが、ベッカーは信用出来る。ベッカーだけじゃなくてウラッドやアランもだ。
「無いようだな。それでは解散。次の指示を待て。」
「「「「失礼します!」」」」
俺達は敬礼すると、その場を後にした。
函南退室後
「いいのかモリソン。あいつらにあんな階級与えて!」
「落ち着けグリーンランド。確かにおかしいと思うだろうが、これは首輪みたいなもんだ。敵に付かないようにな。」
「首輪ねぇ・・・他の意図があるようにも見えるが?」
モリソンはニヤリと笑う。
「まあ、あいつらに首輪は必要ない。本音は広告塔だ。民間人の志願者は大体が憲兵か食料調達部隊行きだ。戦闘部隊は減る一方。だからあいつらを祭り上げて、戦闘部隊の志願者を増やそうって訳だ。」
「本当にそれだけか?」
「興味がある。ただの高校生がなぜ戦おうと思ったのかにな。」
「お前らしいな。」
その頃函南
「それでは、バルチャーチームの入隊を祝って、乾杯!」
「なんでお前が音頭取ってんだヴィクトル?」
ヴィクトルが乾杯の音頭を取り、ユーリがツッコミを入れる。
今、空港内のレストランでヴィンペル、ジャッカル、ユニオン、バルチャーの計16人(キリルは入院中。)で俺達の歓迎会をしている。
「やれやれ。俺が分隊長とはな。」
「いいじゃねぇかベッカー。」
と笑うベッカーとアラン。
「そう言えばユニオンの奴ら、まだ自己紹介してなくないか?」
「そうだったなウラッド。それなら今やるか?」
ユニオンチーム。イギリスSASだ。前にヘリに襲われた時に1人やられてしまい、補充が入ったとか。
「そうしろジェームズ。」
「なら私から。私はジェームズ・パターソン。少尉だ。よろしく。」
と、礼儀正しいイギリス紳士が自己紹介する。
「こいつは紅茶淹れるの上手いぞ。よくジャックのコーヒーとジェームズの紅茶のどっちが美味いか議論になる位だ。」
アランが解説する。それなら今度紅茶を淹れて貰おうかな。
「では次・・・ジョン。起きろ、お前の番だ。」
なんか1人寝てる。
「ん?・・・ああ。俺はジョン・ウィンターソン。一等軍曹。」
と言って寝た。寝不足か?
「全く。ブリーフィング中にも寝るのはやめて欲しいな。次だ。」
ジェームズ。気苦労多いんだな。
「俺はグレゴリー・バーンズ!伍長だ!よろしくな!」
いきなり立ち上がって自己紹介する。
「こいつ、よくアランとバカ騒ぎしてモリソンに怒られてるぞ?」
「ちょ!言うなよユーリ!」
「いや、ユーリの言うことは正しい。お前この間、逆立ちしながら水は飲めるか?とかアランと実験してモリソンに怒られたじゃねぇか。」
「ウラッド。結果はどうなったんだ?」
気になったので俺はウラッドに聞いて見た。
「大失敗。鼻に逆流してもがき苦しんでた。」
それを聞いて全員が爆笑する。
「さて、俺はチャールズ・ドランスフィールド。上等兵。よろし・・・舌噛んだ・・・」
「覚えとけ。こいつはいじられ役だ。」
「バーンズ伍長!それは言わないでぇ!!」
そんなこんなで歓迎会は楽しかった。あとで俺も騒ぎたかったとキリルがいじけたのは別の話だ。
さーて、ベッカー大尉を分隊長としたバルチャーチーム結成! そしてTF148の主要メンバーが大体出て来たかな。
「俺が上級曹長とはな。なんで長谷川は伍長なんだ? あいつの方がかなりの戦果挙げただろ?」
それは、mission28でラムネを飲んで大暴れした時に、ユーリとキリルが長谷川を情緒不安定と勘違いして報告したからですね。
「ついてねぇな。まあ、イメージに合ってるが。」
さて、このへんにして
「「次回もよろしく!」」
キャラ設定に階級とTF148メンバーを追加しました。