【完結】CombatZone   作:Allenfort

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さて、ACT.3 反撃の灯火に突入!

「どこへ向かってるんだこの小説?」

それでは本編をどうぞ!


ACT.3 反撃の灯火
mission32 海上のスクラップ


USSポセイドン

side函南

 

俺達は海兵について行き、船内の会議室のようなところに入った。すると、カーキ色の服を着た初老の男性と、黒の戦闘服を着た男性がいた。

 

「君らが例の民間人の様だな。私は艦長のギャリソンだ。そしてこっちがベッカー大尉だ。」

 

とりあえずアラン達に合わせ敬礼する。

 

「さて、誰か船を運転できないか?」

 

ギャリソン艦長が言う。

 

俺はそれに手を上げる。

 

「え!?函南って船運転できんの?」

 

長谷川は驚愕の表情で聞いてくる。

 

「船舶免許取ろうと思って勉強してたからな。運転経験はないが。」

 

まあ、ぶっつけ本番でどうにかなるだろ。

 

ギャリソンはそれを聞いて口を開く。

 

「よろしい。それでは作戦を説明する。ジャッカル、ヴィンペル、ユニオンはアンタレスに乗り込み、ダメージコントロールセンターから航海記録を回収しろ。」

 

「Yes,sir.」

 

「了解。」

 

「分かりました。」

 

アラン、ウラッド、ユニオンリード(名前聞き忘れてたな)が返事をする。

 

「そしてバルチャー。ベッカー大尉とあの駆逐艦を沈めてこい。」

 

なんだと?ギャリソン艦長、正気ですか?確かに相手は駆逐艦が1、こっちは強襲揚陸艦と沈みかけの空母が1で不利なのは分かるが、無茶苦茶過ぎないか?

 

「方法は?」

 

とりあえず、俺は方法を聞くことにした。

 

「複合艇だ。一隻は君が、もう一隻はベッカーが操縦する。片方にありったけのC4を搭載、駆逐艦に横付けする。そしてもう片方の複合艇に乗り換え、離れた所で爆破だ。」

 

成る程。でも全員は多くないか?

 

「5人は多いと思います。サー。」

 

「成る程。なら誰が行く?」

 

「俺が行く!」

 

長谷川が勢いよく答える。

 

「破壊神の長谷川が行くのかよ。あの駆逐艦は終わりだな。」

 

「長谷川さんが行くなら私たち出番無しですね。」

 

決定だな。

 

「よろしい。ベッカー、彼らを複合艇の場所まで案内しろ。他2名は私とここに。これが君たちの入隊試験だ。だが、失敗は許されない。心してかかれ。以上だ。」

 

「「「「了解!!」」」」

 

「こっちだ。ついて来い!」

 

ベッカーに付いてしばらく行く。

 

そして、右舷側の複合艇置き場に着く。既に複合艇はクレーンで吊るされており、C4も準備出来ている。複合艇にはM134が付いている。無痛ガンは長谷川に持たせたら危ないがな。敵にその事を実感してもらおう。

 

「操縦出来そうか?」

 

「ああ。ハンドルとアクセル、ブレーキさえ分かればな!」

 

「これとこれとこれだ!」

 

ベッカーからアクセルやブレーキの位置を教わる。これなら行ける!

 

「なら行ける!」

 

「わかった。長谷川!こっちの機銃についてくれ!」

 

「ウーラー!」

 

長谷川とベッカーがC4をたっぷりと積んだ複合艇に乗り込み、クレーンが動き出す。

 

「あんたはこっちだ!」

 

俺は海兵の指示で後ろのもう1隻に乗り込み、クレーンで海へと落とされる。

 

するとベッカーが無線で話しかけてくる。

 

「ついてこい!」

 

「ウーラー!」

 

ベッカーに続いてアクセルを全開にし、敵の駆逐艦へ向かう。

 

「長谷川!露払いを頼む!こっちはガンナーがいないんだ!」

 

「任せな!」

 

「敵の複合艇が接近!」

 

ベッカーが敵を発見。複合艇がこっちを狙って進んでくる。

 

「甘い!敵が射程に入るということはお前も敵の射程に入ってるってことだよ!」

 

長谷川がM134の乱射を浴びせ、すれ違いざまに敵のガンナーと操縦手を倒す。

 

「いいぞ!ルーキー!」

 

ベッカーから賞賛の言葉。その時、敵駆逐艦の砲塔がこっちを向いた。

 

「よけろ!デカいの来るぞ!」

 

俺とベッカーはすかさず左にステアリングを切る。

 

するとさっきまで進んでいた場所にかなりデカい水飛沫が上がる。砲撃してきやがった!

 

「そんなの食らうか!」

 

ベッカーが叫ぶ。

 

俺とベッカーは右へ左へとステアリングを切り、砲撃を紙一重で躱し、敵艦の死角へ入る。

 

「仕事の時間だ。」

 

ベッカーは敵艦に爆薬を貼り付ける。

 

俺は複合艇をベッカーの複合艇の横に付ける。

 

「設置完了!そっちに乗る!」

 

「いつでもいいぞ!」

 

長谷川とベッカーがこっちに移り、俺はアクセル全開で退避する。

 

「フォートレス!こちらバルチャー指揮官!爆薬設置完了!いつでも行ける!」

 

「よし、奴らに地獄を見せてやれ!」

 

「了解!長谷川!ぶっ飛ばしてやれ!」

 

ベッカーは長谷川にスイッチを渡す。長谷川はスイッチのランプがグリーンに点灯しているのを確認する。

 

「くたばっちまいな!クソどもが!!」

 

カチ!

 

長谷川がスイッチを押す。これで終わりだ!

 

ドガァァァァァァァ!!!!

 

ベッカーが貼り付けた爆薬と、複合艇にたっぷり乗っけて置いたC4が爆発し、船体に大穴を開けた。

 

「よっしゃー!あいつはおしまいだ!」

 

ベッカーが言う。横っ腹に大穴が空いた駆逐艦が沈むのは時間の問題だ。

 

「フォートレスからバルチャー。爆発を確認。よくやった。後部ハッチを開けておくからそこから入れ。オーバー。」

 

「了解。後ろに回る。」

 

俺はアクセル全開でUSSポセイドンの車両甲板を目指した。

 

横っ腹に大穴を開けられた駆逐艦は炎上しながら沈んでいく。スクラップの出来上がりだ。

 




「ギャリソン艦長、俺達にC4で敵艦吹っ飛ばせってむちゃくちゃ過ぎるだろ。」

まあ、入隊試験ですからね。そして新キャラの

「ダニエル・ベッカー大尉だ。よろしく。」

ベッカー大尉はレギュラーキャラとして働いてもらいます。キャラ設定はある程度進んでから更新します。ウラッドやアランも纏めて。

「各キャラに3行程の設定があるんだよな。」

はい。さて、今回はこれくらいにして

「「「次回もよろしく!」」」

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