函南「数学の勉強ね。」
はい。理系で生物やりたいのですが、どうも数学が・・・
函南「大丈夫じゃなさそうだな。それでは本編をどうぞ!」
12:55
(函南視点)
作戦開始5分前、ホームでブリーフィングが始まった。俺達を含め16人。横1列に並んでいる。
俺らが乗るのはE4系MAX。2階建てだ。何でコレなんだろう?
さて、グリーンランド中佐の話が始まる。
「君たちはダミーの列車に乗って貰う。そのため敵からの攻撃が予想される。よって、車内にM2重機関銃や対物ライフル、RPGを配置した。有効に使ってくれたまえ。今作戦には、ヴィンペル、ジャッカル、ユニオン、バルチャーの4チームが参加する。何か質問は?」
誰も手を上げない。
「よろしい。では乗り込みたまえ。何か情報が入り次第、無線で通達する。以上。」
俺達は敬礼してから列車に乗り込む。俺達バルチャーチームはアラン率いるジャッカルチームと先頭車両に配置だ。2階から外を見張る事にした。
「そう言えば仲間を紹介するって言ったっけな。自己紹介と行こうか。」
配置に付くと、アランがおもむろに言った。
「お、イイね。じゃ、こっちから。俺は分隊長の函南祐介。」
「長谷川暢。弾幕担当。」
「マークスマンの鷹見弘行です。ギターやってます。」
「お!ギターやってんのか!俺もだ!」
お、鷹見とアランは意気投合したらしい。ガッシリ握手してる。
「宮間愛良です。ロシア軍ファンです。」
「アラン、赤がいるぞ?」
「気にするな。それが彼女のアイデンティティというものよ。」
で、俺達の自己紹介が終わるとアラン達が自己紹介を始める。
「改めてまして分隊長のアラン・ロドリゲスだ!階級は少尉!」
「ジャック・ウィルキンス。曹長だ。」
あ、さっき宮間さんを赤って言った奴だ。
2人ともHK416Cを持ってる。
「ウィリアム・テイラー1等軍曹だ!」
鷹見と同じMk.11mod0を持ってる。
「気をつけろ、こいつとガチで格闘術で勝負したやつ軒並み医務室送りになってる。」
マジ?アランの顔がマジなので嘘ではなさそうだ。怒らせたらマズい人物リストに入れとこ。
「ん〜でもって!ヘンリー・スチュアート1等軍曹だぜ!よろしくルーキー共!」
このSCAR-H持ち、なんだかアランに似てる気がする。
「こいつ、ガラクタから発電機作っちまった事があるんだ。万能メカニック。」
アランが解説する。いやおかしいだろ!何でガラクタから発電機作れんだよ!
「まあ、これからもよろ・・・」
ガタッ!!
!?
突如車体が揺れ、全員がよろけた!
「クソ!ユニオン!ヴィンペル!何が起きた!」
「敵だ!WZ-10!!」
攻撃ヘリか!今の振動はミサイルだな。
「ヤバい!」
ガガガガガガガガ!!!!
無線の向こうから銃声!30mm機関砲だ!
「コールがやられた!」
1人犠牲が出た!クソ!
「見えるか!?」
アランが叫ぶ!
「いた!右側!」
ヘンリーが見つけた!だけどあそこはギリギリ射角が取れない。
「移動だ!中央に行くぞ!」
「「「「「「「ウーラー!」」」」」」」
アランに従って移動する。
中央
「M2みっけ!」
長谷川がM2に飛び付く。
「RPGは!?」
鷹見が叫ぶ。
「なんでRPG-7なんだ!こんなとこで撃てるか!」
ヘンリーが怒鳴る。
グリーンランドのバカ!こんなとこで撃ったらバックブラストで丸焦げじゃねえか!
「仕方ねぇ!応戦だ!」
アランが叫ぶ。
「長谷川!M2に付け!・・・ヤベェ!こっちに来た!」
長谷川に指示しようとした時、敵のヘリがこっちに来た!
「伏せろぉぉぉぉぉ!!」
ウィリアムが怒鳴る。
ガガガガガガガガ!!!!ドガ!バキ!
30mmが壁やらなんやらを破壊し、俺達に破片が降り注ぐ。
何かが手に触れた。
BarrettM82A3。まさかの必殺兵器だ。
弾幕が一瞬止む。
「鷹見!ってうおっ!」
よろけて鷹見に渡そうとしたバレットが落ち、床を滑る。それを宮間さんが拾い上げ、チャージングハンドルを引く。
「長谷川はM2!宮間さんはバレットであのクソ野郎を狙撃!鷹見は俺と奴を牽制する!」
奴は後部のヴィンペルとユニオンわ狙っている。チャンスは今だ。
「祐介!」
長谷川が俺にGP-25を投げる。
トリガーガードが人差し指にはまり、一回転して俺の手に収まる。
「信じてるからな!」
「おう!」
「野郎ども!バルチャーを援護するぞ!」
「「「ウーラー!!」」」
さあ、最初で最後のチャンスだ。これ以上はやらせねぇ!
「撃てえぇぇぇ!!!!」
ガガガガガガガガ!!!!
濃密な弾幕が奴を覆う。なんだか景色がスローモーションのように、ゆっくりと動く。
ド、クン
心臓がゆっくり、力強く拍動する。
ド、クン
狙いを定める。
ド、クン
指に力を込める。
ポン!
弾は放物線を描き、長谷川と宮間さんが開けたエンジン部の穴に入り、
ドガァァァァァァァ!!!
エンジンが吹き飛ぶ。
「ってヤバいヤバい!マジでヤバい!」
鷹見が叫ぶ。
折れたローターが飛んで来た!
「伏せろ!」
ローターは列車の上を回転しながら通り抜けて行った。
ッ!
腹部に痛み。破片が刺さってやがる。
「函南!負傷したか?」
長谷川が駆け寄って来た。
「破片だ。腹に刺さった!」
多少出血。抜いたらヤバいことになるな。
「ジャック!治療してやれ!」
アランがジャックを呼ぶ。
「とりあえず下に運べ!瓦礫が多すぎてここじゃ治療できない!」
「ほら、掴まれ!」
「悪い、鷹見。」
鷹見に支えられながら下に向かう。少し意識が薄れて来た。
1階
「よし、そこに寝転べ。」
中央の通路に寝転ぶ。ジャックは腰のバッグから注射を取り出す。
「なんですかそれ?」
「メディパック。鎮痛作用と止血作用を併せ持っている。」
そう言うとジャックは俺の腹に注射を打ち込む。痛みはすぐに消えた。
「出血は1分くらいしたら止まる。駅に着いたらとっとと野戦病院に運んで手術だ。」
「わかった。」
アランはインカムに向かって話す。
「ナイト、ジャッカル指揮官だ。バルチャーリードが負傷。手術が必要だ。オーバー。」
「了解したジャッカル。東京駅構内に臨時の野戦病院がある。そこへ運び込め。オーバー。」
「了解。ジャッカルアウト。」
意識はしっかりしてきた。出血も止まっている。
ただ、安静というものはヒマでしょうがない。
函南「また俺が負傷かよ!」
今まで受けたダメージの量は
函南>鷹見>長谷川>宮間
となります。
函南「宮間さん1発も食らって無いな。」
宮間「破片で負傷しましたけどね。」
函南「そういや、あの注射はなんだ?」
お役立ちアイテムです。後で書く資料集に載せます。それではこのへんで
「「「次回もよろしく!」」」