【完結】CombatZone   作:Allenfort

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鷹見「俺の迷彩はなんだ?」

MARPAT迷彩です。

鷹見「では、mission14で何て書いた?」

MARPAD迷彩。書き間違えてました。(修正済み)

鷹見「んな凡ミスするな。気をつけろ。」

はい。それでは本編をどうぞ!


mission27 無茶苦茶な突撃作戦

(函南視点)

 

ウラッド達は5階の廊下で足止め食らっているとのことだ。俺達は援護に向かっている。敵も来ないのですんなり5階についた。暴徒連中はウラッド達に気を取られているのか?

 

「ウラッド!」

 

俺はウラッドに声をかける。ウラッド達は左右の部屋に隠れながら応戦していた。

 

「おう、来てくれたか! 前方から暴徒の奴らがショットガンぶっ放って来てるおかげで釘付けだ!どうにかならないか?」

 

とはいえ、情報管理室まではこの廊下しかない。その真ん中に陣取られている。階段なんて俺達が登ってきたとこだけだ。

 

そういや、横の部屋はなんだ?

 

銃器保管室? ならば・・・

 

ドアを開けると、案の定、アレが残っていた。

 

「長谷川! 手伝え! ライオットシールド使って突撃するぞ!」

 

「お前正気か!?」

 

だが長谷川もニヤついている。

 

「いつもクレイジーだよ!」

 

長谷川にライオットシールドを1つ投げ渡す。

 

グレネード?こんなとこで使う気にはなれないな。

 

俺は右手にSOCOM Mk.23、左手にライオットシールドを持つ。

 

(長谷川は逆手でG17Cを持っている。左利きだしな。)

 

「行くぜ!」

 

「よし来い!」

 

俺の右側に長谷川が立ち、盾を構え、

 

「「Ураааааа!!!!!(ウラー!)」」

 

お約束の掛け声と共に突撃!!

 

「何か来たぞ! 撃て!」

 

「ダメだ! あの盾防弾だ!」

 

奴ら、パニクってやがる。チャンス!

 

俺と長谷川は盾の横からハンドガンを出し、敵に向かって撃つ。片手で.45ACP弾の反動を抑えるのは地味にキツイんだよなぁ。

 

ダン! ダン! ダン!

 

9mmパラベラム弾と.45ACP弾が奴らに向かって飛ぶ。

 

ショットガンに命中。これで撃てないだろう。

 

「チャンスだ!行け野郎ども!」

 

ウラッドが叫ぶ。

 

「ショータイムだ!覚悟はいいな!?」

 

「ヒャッハー!祭りだぁ!」

 

「Ураааааааааааа!!!」

 

ユーリ、ヴィクトル、キリルの順に突撃する。

 

相当頭に来ていたらしいロシア勢が敵さんに突撃していく。俺と長谷川も近寄って来た奴を盾で殴り飛ばしながら前進する。

 

「俺いっちば〜ん!」

 

「ガキか!」

 

情報管理室に乗り込んだキリルが意気揚々と名乗りを上げ、鷹見がすかさずツッコミを入れた。

 

ここ一帯は制圧。

 

「そう言えばアメリカの奴らがそろそろ来るハズなんだがなぁ・・・」

 

ウラッドが腕のタブレットみたいなのを見ながら言う。

 

「おいちょっと待て、どういうことだ?」

 

まて、アメリカの部隊が来るのか?

 

「ああ、弾薬があったから回収して欲しいって呼んだんだ。」

 

で、そんな時に、

 

「お〜い、ロシア!」

 

「アランか、他の奴らは?」

 

「先に弾薬回収してるぜ! で、こいつらが例の?」

 

「そうだ。腕前は保証するぜ。」

 

ウラッドと、そのアメリカの部隊とおぼしき人が喋っている。

 

「ふ〜ん。じゃ、よろしく。俺はアラン・ロドリゲスだ!」

 

すげェ陽気だな。

 

「函南祐介です。」

 

「よろしくな! 後で仲間も紹介するぜ!」

 

「なあ、コレのセキュリティが破れないぞ?」

 

PCを弄りながらユーリが言う。

 

「なんだこれ? 分からん。」

 

ウラッドが頭を抱える。ならば、

 

「鷹見、出番だ!」

 

「お任せあれ。」

 

鷹見はPCの方に歩いて行き、

 

「ごめんよ。」

 

ユーリをどかしてキーボードに向かい・・・

 

カタカタカタカタカタカタ・・・

 

「おいおいおいおい! 何なんだこいつ!?」

 

アランが唖然とする。

 

「こいつはハッカーか!?」

 

ウラッドが目を白黒させる。

 

・・・本当どこで覚えたんだろう、この技術。

 

「終わったよ〜。」

 

全員が呆然と鷹見を見つめる。

 

「なあ、ロシア、こいつら敵に回さなくてよかったな。」

 

「珍しく意見が合ったな。」

 

で、ユーリはUSBメモリーにデータを移す。

 

「今通信で弾薬を運び終えたってさ。先に行ってるぜ。」

 

「了解。駅で合流だ。」

 

「じゃ、またな〜。」

 

アランはそういい、とっとと行ってしまった。すげェマイペースだな。

 

風に飛ばされそうな程軽いノリだ。

 

「で、情報を回収したし、駅へ行くぞ。」

 

「何で駅なんだ?」

 

俺はウラッドに聞いてみた。

 

「東北新幹線を使って東京駅へ行く。羽田で基地行きのC-130が待ってるんだ。」

 

「そこはムリーヤじゃないのか?」

 

「ごあいにく様ながら出払ってる。おい! ヴィクトル! いつまで寝てるんだ!行くぞ!」

 

気付けばヴィクトルは寝ていた。宮間さんはキリルとなんか喋っていて、鷹見と長谷川は窓から外を警戒している。

 

「行くぞ! ついて来い!」

 

俺達もウラッドについて行く。戻る時も敵に絡まれることは無かった。全滅したな。

 

暫く走って外へ出た。その時、

 

「12時方向! 感染者だ!」

 

鷹見が敵を発見。リッパーが来てる。ん?あれは・・・

 

「おいおい、不死身野郎までいるのかよ・・・」

 

キリルが顔をしかめて言う。やっぱりあの黒いのはアンノウンか。長谷川が以前、蜂の巣にした不死身野郎だ。

 

「どうやって倒すんだよ!」

 

ユーリはパニック寸前だ。

 

「奴らから奪った資料には燃やせと・・・」

 

長谷川がおぼろげな記憶を引っ張り出す。

 

「何で知ってる?」

 

「日本語訳した資料貰ったから。後で渡す。」

 

とりあえずウラッドの質問は俺が答える。

 

でも、弱点がわかっても・・・

 

「誰か焼夷手榴弾とか持ってる?」

 

ヴィクトルが聞くが全員首を横に振る。ん?そういえば・・・

 

「車に火炎瓶があるぞ!」

 

「どうしたんだそれ?」

 

ユーリに聞かれた。言ってもいいか?

 

「ウォッカで作った!」

 

「「「「テメェ! 何て事しやがる!!」」」」

 

案の定、ロシア軍4人に怒鳴られた。

 

「まだ火炎瓶にしてないの幾つかあるからそれで許して!」

 

「仕方ない。O☆HA☆NA☆SIからZA☆TU☆DA☆Nにグレードダウンしてやろう。」

 

ウラッド。どっちにしろ死亡確定な気がするぞ?

 

「とりあえず車は?」

 

「そこのコンビニ!」

 

「取ってきてくれ!」

 

あー、ゆっくりリッパーが接近して来た。あいつら目が悪いからな。

 

「宮間さん、鷹見!火炎瓶取ってきて! 長谷川はここで奴らと交戦! 近寄って来た奴から潰せ!」

 

「俺達も火炎瓶が来るまで現時点を維持!」

 

2人が車に向かうと同時に、長谷川が地面に伏せ、バイポッドを固定する。

 

「撃てえぇぇぇぇ!!」

 

ウラッドの掛け声と同時に長谷川とヴィクトルが濃密な弾幕でリッパー共を挽肉に変えていく。その間、他の面々は撃っていない。仕事がないんだもの。

 

(鷹見視点)

 

なんか後ろから長谷川のM249の銃声を2倍くらいにしたような爆音が聞こえてくる。LMG持ち2人が弾幕を張っているのだろう。それなら他の奴らに仕事はない。

 

「あった! エルグランド!」

 

「リッパーがいます!」

 

おっと、3体。距離50か。

 

「鷹見さん、邪魔しないで下さいね? 私の可愛いAN-94ちゃんの初陣なんですから♪」

 

宮間さんは笑顔で言う。だけどなぜだろう? 物凄い恐怖を感じる。足が震えてきた。ああ、SAN値がガリガリ削られて行く。助けて函南!

 

ダダ! ダダ! ダダ!

 

2点バーストで3回撃発。見事にリッパーを仕留めた。

 

「5.45mmのお味はいかが?」

 

・・・どう考えても痛いしマズイです。

 

とりあえず火炎瓶っと。

 

(函南視点)

 

さっきから弾幕の嵐のおかげで奴らの侵攻スピードは落ちているが、肝心の不死身野郎がまだ健在だ。火炎瓶はまだか!

 

長谷川とヴィクトルの弾幕でアンノウンはあちこち穴だらけになって倒れる。回復されたら厄介だな。

 

「お待たせしました!」

 

やっと火炎瓶が来た!

 

・・・なんか鷹見の野郎がやつれているように見えるが、聞かないでおこう。

 

俺は3つの火炎瓶を足元に並べ、1つを手に取り、ライターで瓶の口の部分に固定したティッシュに火を付け、黒い奴を狙い、投げる!

 

「燃えちまいな! クソ共が!」

 

パリン! ボワッ!!

 

割れた瓶から飛び散ったウォッカに引火、アンノウンが炎に包まれ、倒れた!

 

「うぉっしゃ! まず1つ!」

 

長谷川がはしゃぐ。

 

もう1つ!

 

「ほら受け取れ!」

 

パリン! ボワ!

 

よし、次で最後だ!

 

火炎瓶を手に取る。ん? 何か軽い? ま、いいか。

 

「HAHAHA! 燃えろ!」

 

パリン! ポッ!

 

 

あれ? ちょっと燃えただけ?と言うかウォッカが飛び散らない? ということは・・・

 

「誰だ! 中身飲んだ奴!」

 

右を向くと、ウラッド、キリル、ヴィクトル、ユーリの順で俺と同じように右を向いた。

 

「お前らか!」

 

何て事しやがる!

 

「やめて下さい! ロシア軍悪く無いですよ!」

 

こんな時まで宮間さんは・・・

 

「そんな事よりどうするの!? あいつが回復する前にどうにかしなきゃ!」

 

長谷川が慌てる。ヤバい。奴の傷が塞がり始めてる!

 

「おいおい! ヤバい! マジでヤバい!」

 

「落ち着け鷹見! 長谷川、M320持って無い?」

 

「ゴメン、無い。」

 

どうしようか・・・

 

「GP-25しかあり合わせが・・・」

 

「あるなら言え! とりあえずあのクソを 燃やせ!」

 

「あいよ!」

 

ポン! ドン!

 

アンノウンは爆発でバラバラになった。

 

「これなら回復に時間が掛かるだろ。」

 

「さ、逃げようか。」

 

何事も無かった様にウラッドは涼しい顔をしている。よくも火炎瓶の中身飲んだな。

 




長谷川「あの不死身野郎が出てきやがったな。」

そうですね。長谷川が一回ミンチにした奴です。まあ、それ位じゃ再生しますが。ちなみに設定は、

TYPE α unknown

突然変異型のウイルスにより、異常な回復力となった感染者。撃たれたくらいなら回復してしまうので、細胞を燃やす必要がある。やっぱり腐敗しない。

外見はドス黒いリッパー。

という所ですね。あと、アランは後々後書きに来てもらいます。

函南「ウラッド・・・何故ウオッカを飲んだ。」

知り合いから提供してもらったネタです。アンノウンはバラバラになりましたが、そのうち復活ですね。

函南「勘弁してよ。」

さて、締めますよ〜。それでは、

「「「次回もよろしく!」」」

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