【完結】CombatZone   作:Allenfort

26 / 93
謎のロシア兵の正体が明らかに!

それでは本編をどうぞ!


mission25 奴らの正体

(函南視点)

 

超絶ピンチ。よく分からんロシア人4人に銃を向けられている。

 

俺は咄嗟に反転して1歩下がり、奴らに銃口を向けている。膠着状態。

 

因みにフェイスガードはしていない。

 

「おいおい、どうする?」

 

隣にいる長谷川に聞いてみた。

 

「グレネードで自爆攻撃でもするか?」

 

「そいつは笑えねぇジョークだな。」

 

このアホはなんでこのクソッタレな状況でふざけれるんだ?

 

「取り敢えず銃を降ろせ。そっちが抵抗しなければこちらも手出しはしない。」

 

そう言って隊長と思わしき奴はAK-12を降ろす。

 

「銃を降ろせ。テロ野郎ではなさそうだ。」

 

全員に銃を降ろすように指示。ただ、警戒は解かんぞ?

 

「俺はウラジーミル・ドミトリエフ。スペツナズ。階級は少尉だ。」

 

日本語ペラペラとは。助かる。

 

「函南祐介。ただのしがない民間人だ。」

 

「で?その武器は?」

 

やっぱり聞かれるよな。

 

「テロリスト共から頂戴した。服はミリタリーショップで入手したレプリカだ。」

 

「そうか。何でここに?」

 

言うべきか?

 

「言うか?」

 

後ろの面々に聞いて見ることにした。

 

「うーん、言ってみる?」

 

「スペツナズとは興味深い・・・ぜひ彼氏に・・・」

 

「宮間さん、スペツナズ好きなのは分かったから抑えて。」

 

鷹見と宮間さんはバディを組ませよう。ボケとツッコミで丁度いい。

 

じゃあ、

 

「スペツナズと言ったな?ドミトリエフ少尉?なぜ日本にいる?」

 

こっちも聞いて見る事にした。敵かもしれないしな。

 

「ウラッドでいい。今は"タスクフォース148"に所属している。それで日本にいるんだ。」

 

何だそりゃ?

 

「聞いたことないが?」

 

「このパンデミックのちょっと前から計画されていた対テロ多国籍部隊だ。今は沖縄と九州を拠点としている。」

 

「何の為に?」

 

「このテロの収束の為だ。そのために奴を追ってる。」

 

「奴? 誰だそれは?」

 

「この事件を起こしたクソ野郎だ。厳密に言えばそいつの弟だ。1ヶ月前にこの辺のデパートでテロを起こして民間人に制圧されたそうだが。」

 

「「何だと!!」」

 

鷹見と長谷川がいきなり声を荒げ、ウラッドの後ろの3人が身構える。

 

「落ち着け2人共。で?その民間人が俺達だと言ったら、信じるか?」

 

「本当か!?」

 

「この銃が証拠だ。その事件のどさくさで入手したんだ。」

 

「ちょっと待て、本部に確認を取る。」

 

そう言ってウラッドはインカムで誰かに通信を取る。

 

そして、

 

「ちょっとそのままでいてくれ。」

 

そう言い、ゴーグルの横の何かを弄っている。

 

「何だそれ?」

 

「小型カメラだ。本部に画像を送る。」

 

で、ウラッドは腕に付けていたタブレット?みたいなのを弄る。見たこと無い最新装備だな。

 

しばらくして、

 

「確認が取れた。本当のようだな。」

 

「そうか。で?どうするんだ?」

 

ここで処刑か?ロシア軍なら、"ここには誰もいなかった"ことにしそうだな。

 

「我々に協力して貰いたい。」

 

「というと?」

 

「タスクフォースに来てくれ。本部からの要請だ。」

 

俺は振り向き、仲間に聞く。

 

「どうする?」

 

「俺達だけじゃ、サバイバルにも限界がある。乗るべきだろう。」

 

長谷川と宮間さんも頷く。

 

「分かった。」

 

俺はウラッドの方を向く。

 

「微力ながら、お手伝いさせていただきます。」

 

「交渉成立だな。」

 

ウラッドは右手を伸ばす。

 

俺も右手を伸ばし、握手する。

 

「仲間を紹介しよう。」

 

ウラッドがそう言うと、まず、ペチェネグ持ちが口を開く。

「俺はヴィクトル・セルゲーエフだ。よろしく!」

 

その次にAEK-971持ちが口を開く。

 

「俺はキリル・パトルシェフだ。」

 

「俺はユーリ・マヤコフスキー。」

 

最後のはAK-74u持ち。宮間さんが何か興奮してるが、スルーしよう。

 

「さっきも言ったが、俺は函南祐介。で、こいつが、」

 

「鷹見弘行。マークスマン担当。」

 

「お前か、さっき撃ったの。」

 

ユーリが鷹見に話しかけた。

 

「見てたのか?」

 

「ああ。ナイスショットだ!」

 

「そりゃどーも!」

 

2人は握手する。

 

「俺は長谷川暢だ!」

 

「トリガーハッピー担当のな。」

 

俺が補足する。

 

「弾幕は?」

 

ヴィクトルが言い、

 

「数の暴力!」

 

長谷川が繋げる。

 

ガシッという効果音がピッタリな力強い握手をする2人。弾幕魔が増えた。こいつは由々しき事態だ。弾がどっちに来ることやら・・・

 

「私は宮間愛良です。あとでAK見せて貰っても?」

 

宮間さんはウラッドに聞く。

 

「構わないが?」

 

うん。宮間さん予想通り飛び跳ねてるよ。とりあえず説明しとこう。

 

「宮間さんはスペツナズ大好きだからな。」

 

「そいつは嬉しいな。」

 

取り敢えず、強力な仲間が出来たな。




今回は函南達はお休みで、代わりにウラッドに来て頂きました!

「よろしく。」

で、まずはタスクフォース148について。

「あのパンデミックの約1ヶ月前、デパート事件のちょっと後だ。極秘に結成されていてな。各国は国内組とタスクフォース組に軍を分けて派遣した。全滅を避ける為にも効率的だしな。」

ほうほう。

「で、アメリカとイギリスにも別の部隊が行ってる。アメリカは軍事基地が多いし、イギリスと日本は島国だから守るのに適しているしな。大陸にも近いし援軍を出しやすい。」

で、ウラッド達は日本に派遣されて来たと?

「まあ独身は大体タスクフォース組になったな。それに日本に敵の拠点があるって言うタレコミもあったし。」

そうですか。後の詳しい事は後々に。(ウラッド達がしていたゴーグルやユーリが使ったドローンとか)

ちなみに前回の???視点、あれはユーリ視点です。

そして、明日から学校が再開なので、また土日更新に戻ります。ウラッド達の設定はもうちょっとしたら載せます。

それでは、

「「次回もよろしく!」」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。