【完結】CombatZone   作:Allenfort

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さて、新キャラが加わってどうなるのか?

函南「とても愉快な事になりそうだな。」

それでは本編をどうぞ!


mission18 バルチャーチーム

12:00

(函南視点)

 

俺達は科学館のカフェで食事をしている。

 

まあ、冷蔵庫にあったものを俺が調理したんだがな。

 

で、食事のついでに宮間さんへ武器を入手した経緯を話す。

 

「で?3人はその事件で武器を入手したと?」

 

「そそ。それを長谷川が改造したわけで。」

 

宮間さんはパンを齧りながら聞き、俺はコーラをちびちびと飲みながら答える。

 

「今はこの3人で分隊を組んでます。無線機とかあります?」

 

鷹見が補足する。こいつは俺が説明してる間に焼きおにぎりを平らげていた。

 

「無線機なら業務用のインカムがあったはず・・・因みに迷彩服の予備はありますか!?」

 

「残念ながら。ただ、BDUを取り扱ってる店なら知ってますよ。」

 

小さいけど近くにミリタリーショップがある。そこならあるだろ。

 

「取り敢えず高速に乗って南下しようと考えてます。」

 

「理由は?」

 

「デカイ空港とかの無線やらを使って救助を呼ぶ。沖縄の米軍基地に避難出来ればいいんだがな。」

 

成る程。鷹見の狙いはそこか。だが、そう上手く行くのか?

 

「戦力になるなら助けてくれるさ。」

 

長谷川はせっせと長い弾帯を作りながら言う。重く無いのか?

 

「そうは行かないと思うがな。鷹見は?」

 

「新たな感染の危険を冒してまで助けるかどうかだな。効率とか考えると俺達は切り捨てられる確率が高いかな。」

 

「厳しそうですが、他に思いつかないですし、ついて行ってもいいですか?」

 

「戦力多い方がいいし、元より仲間に引っ張り込むつもりで来たんで大歓迎です。」

 

「では、この先よろしくお願いします!」

 

「こちらこそ。"バルチャー4"」

 

「そう言えば分隊長は?」

 

「函南ですよ。」

 

長谷川がこっちを指差す。

 

「宮間さんがこの中で最年長だし、交代した方がいいかと。」

 

俺より宮間さんの方がいいかも知れない。

 

「いえ、実戦経験のある人が指揮を執った方が安心出来ます。」

 

「俺も同感。あの事件で俺達を生還させたお前なら信用出来るよ。」

 

「いや、俺は特に何もしてないぞ?」

 

「何言ってんだよ。お前がまとめてたからキビキビ動けて結果、生還出来たんだ。」

 

いや鷹見、お前の方がいい働きだったぞ?

 

「俺も。料理長もとい分隊長。」

 

「料理長って、飯の用意この先も俺の役目か!?」

 

「「俺達料理苦手」」

 

「長谷川は俺より料理上手いだろ!・・・結局、俺が分隊長でいいのか?」

 

「異議なし!」

 

「賛成!」

 

「お任せします!」

 

宮間さん、ここは白黒付けようよ。

 

「分かった。取り敢えず最初の指示だ。ミリタリーショップで宮間さんの装備を整える。いいな?」

 

「「「了解!」」」

 

「前衛は俺、中衛は長谷川と宮間さん、後衛は鷹見だ。行くぞ!」

 

「「「Sir,yes sir!!!」」」

 

俺達はエレベーターへ向かう。

 

まさか俺がここまで信頼されてるとはな。

 

(鷹見視点)

 

函南のやつ。やっと信頼されてると気付いたようだな。

 

実際、あいつの戦略と戦闘能力はかなりのものだ。

 

バカ扱いされてるのは普段は巫山戯たキャラであること、クラスのビリスレスレだからなんだよな。

 

本当は仲間思いのいい奴なんだ。

 

それに誰も気付かないだけでな。

 

実際、函南は私立の特別進学科なので頭が悪いワケではない。周りの奴が出来過ぎなだけ。

 

安心しろ。俺達はお前を信頼している。

 

だから、

 

少しは自分を気遣え。

 

自分の事を捨て駒と思わないでくれ。

 

安心して分隊を任せられる奴なんかお前以外いねぇよ。祐介。

 

「行くぞ!乗れ鷹見!」

 

「了解。分隊長。」

 

俺は最後にエレベーターに乗り込むと、しゃがみ込む。

 

「水要るか?」

 

「もらうよ。」

 

本当によく見てやがる。

 

「ありがとよ。リーダー。」

 

俺は水を一口飲むと、ペットボトルのキャップを閉め、函南に返す。

 

「もうすぐ1階だ。警戒しろ!」

 

その一言を聞き、俺はM870に持ち替える。

 

チン!

 

1階に到着。ドアが開くが、敵はいない。

 

「クリア!ついて来い!」

 

函南に続いて移動する。

 

「ターゲット2!雑貨屋から来る!」

 

俺はリッパーを発見し、すかさず注意を飛ばす。

 

俺はMk.11に持ち替え、片方のリッパーを狙撃し、仕留めたが、もう片方が走って距離を詰めてくる。

 

マズい・・・

 

奴がジャンプし、反動で硬直している俺を突き刺そうとする。

 

ズガン!!!

 

!?

 

デカイ音がしたと思った次の瞬間にはリッパーの頭が吹き飛び、胴体も後方へ吹っ飛んでいた。

 

「怪我は無いですが?」

 

忘れてた。宮間さんに渡したM4のアンダーマウントレールにはソードオフしたM870が付いているんだった。

 

「助かりました!」

 

「ナイスショット!」

 

「ヒューウ♪」

 

函南は口笛を吹く。

 

「行けるか?鷹見?」

 

「大丈夫だ。問題ない。」

 

「なら車まで行くぞ!」

 

俺達はすぐさまエルグランドに乗り込む。

 

「運転は?」

 

「私ペーパードライバーです!」

 

函南の問いに対して宮間さんは即答する。

 

「鷹見!お前やれ!長谷川はガンナーだ!」

 

「はいよ。」

 

「アイアイサ!」

 

宮間さんは中列左の席に座り、スライドドアを閉じる。

 

「出せ!目的地はミリタリーショップ!」

 

俺は函南の声を聞くとお気に入りの曲をかけ、アクセルを踏んだ。

 




さて、宮間さんが早速手柄を立てましたね。

宮間「ソードオフショットガンにはロマンが詰まっていますからね♪」

鷹見(この人やっぱ怖い・・・)

函南「ゾンビのクセに猛ダッシュとか無しだろ・・・」

ちょっとだけdead spaceの影響を受けてるので、

函南「ダッシュしてくるのは仕方ないと?」

だって無敵の弾幕魔がいるから普通のゾンビじゃ制圧されますよ!?

鷹見「制圧どころか挽肉の山が出来そうだ。」

宮間「蜂の巣にしてやってもいいですよ♪」

あ〜怖い。さて、今回はこの辺で、

「「「「「次回もよろしく!」」」」」


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