【完結】CombatZone   作:Allenfort

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函南「UAが500になったな。」

はい!読んでくれた皆さん、ありがとうございます!

函南「もっといいのが書けるように努力しろよ?」

はい!それでは本編をどうぞ!


mission15 旅の始まり

(函南視点)

 

俺達は熊井さんの店でニュースを見ている。

 

「現在、世界的にこの現象が発生しており、国連、NATOは軍を主要都市へ派遣、この事態の収束を図っている模様です。」

 

「それで収まるとは思えないな。」

 

俺は直感的にそう思う。

 

「奴ら、死体さえあればいくらでも増えるからな。」

 

鷹見も同じ考えのようだ。

 

「また、政府は自衛隊の出動を決定、発電所や避難所へ派遣する方針です。」

 

「ほーう。行動が早いな。」

 

いつもより早い政府の対応に長谷川は感心しているようだ。

 

「奴らの存在は1ヶ月前には知られていたんだ。準備してたんだろ。」

 

「ただ、安心は出来ないんだよな。」

 

鷹見が不安がる理由も分からなくは無い。

 

「あの不死身野郎がいつ出てくるか分からないもんな。」

 

長谷川は悔しそうな表情をする。あそこでヤツを仕留め切れ無かったのが悔しいのだろう。

 

「そういえば、熊井さんはどうするんです?この後。」

 

俺は奥でなにやらショットガンをいじくっている熊井さんに声をかける。

 

「ああ、猟友会の仲間と合流することになってるが。お前らはどうすんだ?」

 

「付いて行くか?判断は函南に任せるが。」

 

鷹見、少しは自分の意見を持て。

 

「いや、大人数だとその内食料やら水が不足すんのは目に見えてる。」

 

俺は状況を見て判断する。立て籠もっても長持ちはしない。

 

「それに、マスコミがなんか情報隠してるかも知れないしな。」

 

長谷川はテレビを睨む。まあ、不用意に流した情報で混乱が起きたらシャレにならないしな。

 

「俺は函南に従う。お前ならこんな時どうすればいいか判断出来るだろ?分隊長。」

 

おい鷹見、いつから俺は分隊長になった?

 

「俺もそうするぜ。」

 

長谷川まで・・・しゃーない。やってやるか。

 

「それならば、この3人で食料などの物資を確保しつつ、安全な場所を探す。それでいいか?」

 

「了解!」

 

「異議なしだ!」

 

長谷川と鷹見が同意する。

 

「熊井さん。俺らは別行動します。」

 

俺は熊井さんにそのことを伝える。

 

「そうか。お前らなら生き延びられるはずだ。死ぬなよ!」

 

「Sir,yes sir!」

 

「なら、別れの餞別にこれをやる。持ってけ!」

 

そう言って熊井さんはOD色の弾薬箱とトランシーバーを3つ持ってきた。

 

「ありがとうございます!」

 

俺と長谷川は5.56mm、鷹見は7.62mm弾の弾薬箱をバックパックに入れる。

 

トランシーバーは胸ポケットに入れた。

 

「またな。坊主共!」

 

「熊井さんこそ!」

 

俺達は熊井さんに別れを告げ、旅に出る。

 

死と隣り合わせの旅へ。

 

5分後。国道

 

「重い。」

 

長谷川がぶつくさ文句を言う。

 

「M249とM4持ってるからな。そりゃ重い。」

 

俺は長谷川の持ち物を見て言う。重装備すぎるだろ。

 

「ん?いいもの発見!」

 

鷹見は目の前に停まっているエルグランドに乗り込む。

 

「キーが挿さってる。動くぞ!」

 

鷹見がキーやメーターをチェック。動くようだな。

 

「なら、こいつを足にしよう。」

 

「そりゃいい!」

 

重装備の長谷川が喜ぶ。どっちみち移動手段は必要だからな。

 

「実際に運転すんの始めてだがな。」

 

「アーケードゲームで散々運転してたろ!それを思い出せ!」

 

鷹見にアドバイスする。事故らなきゃいい。

 

俺達はエルグランドに乗り込む。幸い、周りに車は余り無い。

 

「んじゃ、行くぞ!」

 

ノロノロとだが、鷹見はエルグランドを発進させた。

 

「あ!ちょっと待て!」

 

「どうした?」

 

俺はとあるものを見つけ、鷹見に停止指示を出す。

 

「そこのコンビニで物資を確保だ!」

 

鷹見がスコープでコンビニの中を偵察する。

 

「もぬけの殻だぜ!」

 

「なら行くか!」

 

なんか腹の虫が鳴いている長谷川が騒ぐ。

 

数分後・・・

 

「長谷川、レジスターに物理ピッキングだ。」

 

「何で?」

 

まあ、理由は分からないだろうな。

 

「自販機とかセルフのスタンドで必要だろ?」

 

こんな状況でも機械は金を取るからな。

 

「なら早速。」

 

ダン!ダン!

 

長谷川がレジスターを破壊。で、俺達は財布に2万ずつ入れる。

 

あとはありったけの水と保存食、カップ麺をカゴにいれ、車に載せる。

 

ここで俺はとあることを思い付き、日本酒を4つカゴに入れた。

 

「多くねぇ?」

 

長谷川が物資を運びながら言う。

 

「この先いつ補給出来るか分からないんだ。あったって困らないだろ!」

 

「それもそうだな。」

 

鷹見が相槌を打つ。実際、食料はみんな欲しがるからな。

 

「あとでアウトドアショップも寄って。」

 

「何で?」

 

「バーナーとか調理器具とか寝袋の確保。」

 

「あったらな。」

 

俺的にはワンバーナーとかあると助かるんだがな。

 

「長谷川、中央の椅子に登れ。」

 

「何で?」

 

「そこに登るためだ。」

 

「いや、何で登るのさ?」

 

まあ、そう思うだろうな。

 

「そこのサンルーフ開けて屋根にM249のバイポッドを固定して銃座にするから。」

 

鷹見「ハンビーかよ。」

 

鷹見が苦笑いする。無理矢理武装させるんだから仕方ない。

 

長谷川は言われた通り、椅子を回転させ、そこによじ登ると、サンルーフから身を乗り出し、M249のバイポッドを屋根に固定した。

 

「行くぜ!」

 

鷹見がアクセルを踏む。

 

「長谷川!後ろを見張れ!俺は前を見る!」

 

助手席から長谷川に指示する。

 

「あいよ!」

 

俺達は先の見えない旅に備える。

 

この先待つものは、何なのだろうか。




函南「さて、旅が始まったな。」

はい。函南くんの言う通り、大人数で立て籠もっても食料や水が持ちませんからね。

鷹見「ま、どうにでもなれだ。」

長谷川「にしてもサンルーフをあんな風に活用するとはな。」

エルグランドに乗った時に思いつきました。他の車種は内部がどうなってるか分からないのでエルグランドにしましたが。

函南「成る程。ま、車体に当てるなよ?長谷川。」

長谷川「アイアイサ。」

さて、そろそろ締めますよ(ネタが無いし。)

函南「了解(お、ネタ切れしてたから助かった。)」

長谷川「それでは」

「「「「次回もよろしく!」」」」


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