函南「今度はどんな事になるやら・・・」
それは言えません。
函南「まあそうだろうよ。」
予定としてはプロローグの台本形式の部分の書き直しをしてからとなります。
函南「ただし、前書き、後書きは台本形式のままです。」
それでは本編をどうぞ。
(函南視点)
10階
「お、これか?長谷川、ピッキング(物理)で開けろ。」
「お任せを」
長谷川はニヤリと笑うとG17Cでアタッシュケースの鍵を破壊し、開けた。
「これだな。実験結果の資料とか沢山だ。」
鷹見が資料を漁りながらつぶやく。
「英語読めないんだけど。」
長谷川は資料を見ても何がなんだが分からないと言った顔をしている。
「鷹見、アタッシュケース頼む。長谷川はそのバカ野郎を。」
「函南は?」
長谷川の問いに対し、俺はSOCOM Mk.23を手にニヤリと笑う。
「前衛だ。」
「それだけじゃ、護衛には役不足だぜ!」
と、鷹見はAK-103を渡しながら言う。
「さあ、帰ろう!」
♪〜♪〜♪♪♪♪〜♪
その時、オルゴールの音が聞こえて来た。
「聞こえたか?」
「ああ。でも、敵なのか?」
「オルゴール持ってるテロリストがいるかよ。」
そんなに楽観視していいのか長谷川?
耳を澄ます。
そこの机のとこか。にしても、いい曲だ。
「両手を挙げて出てこい。」
机の下には、誰もいない。ただ、懐中時計が落ちているだけだった。
「これか?オルゴールは。」
「だな。」
鷹見に見せる。懐中時計にオルゴールが仕込まれていた。
俺はポケットに懐中時計を仕舞う。
「誰かのものだろう。戻ったら持ち主を探そう。」
「それより、とっとと外に出ようぜ。」
「分かった。俺が前衛やるからついて来い。」
「「了解!」」
その時、ドアが少し開き、円柱状の物が投げ込まれた。
「スタングレネードだ!伏せろ!」
直後、閃光と爆音が襲う。
「クソが!油断した・・・」
自分の体勢すら分からない。
(鷹見視点)
「スタングレネードだ!伏せろ!」
考えるより先に体が動く。デスクを盾に閃光をやり過ごし、M9をホルスターから抜く。
1度閉じたドアが再び開き、敵が入って来た。
函南はドアの正面で視界と聴覚を奪われ、倒れている。
長谷川は視界を奪われてどこを撃てばいいのか分からないようだ。
「ターゲット3つ!」
ダン!ダン!
函南に銃口を向けた奴を先にダブルタップで無力化する。
ダン!
そして長谷川を狙う敵にヘッドショットを見舞う。9mmパラベラムでも、頭に当たればひとたまりもない。
が、今度はこっちに銃口が向く。
咄嗟にトリガーを引くが、ボディアーマーに当たる。しかも、弾切れ!?
怯んでいた敵は体勢を立て直し、アサルトライフルを構える。リロードしている時間は無い。
ッ!!
左足、脇腹に被弾。その場に崩れ落ちる。ここで、終わりか?
「グワァ!!」
突如、敵兵が体勢を崩す。
次の瞬間には、バヨネットで首を切り裂かれて倒れる敵兵が見えた。
ナイフの持ち主は、函南だった。
「無事か!?鷹見!しっかりしろ!」
「わりい、撃たれた。」
「そんなの見りゃ分かる!大人しくしてろ!」
函南は直ぐに手当てする。
「鷹見!」
「俺はいいから行け。函南、長谷川」
「ふざけんな!ここまで来てお前を置き去りになんかしない!誰一人見捨てはしないぞ!」
「鷹見!お前を置いて行けるか!一緒に帰るんだ!」
函南は俺を連れ出そうとする。
「長谷川!あのクソ野郎はそこに縛り付けておけ!俺が前衛やるからお前は鷹見を担げ!」
「分かった!ほら、立つんだ鷹見!」
俺は長谷川に支えられ、会議室を後にした。
(長谷川視点)
今、俺は、被弾して見るからにヤバイ状態の戦友を背負っている。
「鷹見!しっかりしろ!」
「こっちだ!早く!」
頼むから持ちこたえてくれ!鷹見!
1階
鷹見はギリギリ意識を保っている。
早く病院へ運ばないと本気でマズイ。
「よし!外だ!・・・背後から敵!リッパーだ!」
リッパーめ、少しは空気読め!
「先に行け!」
「またか。死ぬなよ?」
函南は慣れないPSO-1を覗き、1体ずつ、リッパー共を葬る。
(函南視点)
弾が切れ、俺は取り出したマガジンで空のマガジンを弾き飛ばし、フレッシュマグをマグウェルに突っ込む
と、その時!
ダン!ダン!
側面から、瀕死の敵兵にダブルタップで撃たれた。9mmか。
撃って来た奴は、銃声に気付いたリッパーに滅多刺しにされた。
そして、俺は倒れ、AK-103を落とした。
手を伸ばすが、届かない。
クソ、間にあわねぇ・・・
右に転がるが、ギリギリ間に合わず左脇腹をリッパーの爪に切られた。
ガハッ!!
意識が遠のく・・・
そして、リッパーが爪を振り上げると同時に、俺は瞼を閉じた。
来るべき痛みに耐えられるように。
ダガァァァン!
!?
爆音によって、吹っ飛びかけていた意識が戻る。そして、リッパーは頭が無くなって数m後方へぶっ飛んでいた。
振り向くとそこには.....
「熊井・・・さん?」
レミントンM870を構えた熊井さんが居た。そして、鷹見と長谷川も駆け寄って来る。
「全くヒヤヒヤさせやがって!」
「何・・・.撃ったん・・・です?」
「とっておきの12GAスラッグ弾だ!化け物だってご覧の通りだ!」
確かに、リッパーは顔面がミンチになっている。
安心した俺は、血を吐くと、眠るように、瞳を閉じた。
「悪りぃな。先に・・・ヴァルハラへ・・・行って・・・るぜ」
「バカ言ってんじゃねえ!とっとと目を覚ませ!おい!」
「おい!起きろ!しっかりするんだ!」
「ここでくたばるんじゃねぇ!おい!おい!」
誰かが左手を握っている。だけど、もう意識が薄れて・・・
最後に思った事は、
死ぬなよ、鷹見。
それだけだ。
長谷川「函南と鷹見が負傷って・・・大丈夫なのかよ?」
もちろん2人共病院送りなので今回の後書きには登場しません。代役として・・・
熊井「久しぶりだな!」
セリフくらい最後まで言わせて下さいな。
長谷川「そういや熊井さんどうしてあそこへ?警察が立ち入り禁止にしてたはずですが?」
熊井「お咎め覚悟で振り切った。なんか睨んだだけで通してくれたぞ?親切だな。」
主(実際は余りの怖さに何も言えなかった、なんですけどね。)
そう言えばスタングレネードを食らった時、長谷川君はなんで撃たなかったんで?いつもなら見えなくても弾幕で黙らせるはずでは?
長谷川「函南に当たりそうだったからな。函南は咄嗟に目を覆ったが、俺はまともに光を食らって回復が遅れたんだ。」
成る程。
ちなみにあの後、長谷川君はアタッシュケースをしっかり警察に渡しました。
長谷川「プロローグも終わり、次はどうなることやら。それでは、」
「「「次回もよろしく!!」」」