函南「どうした主?」
続きを考えてるうちにこのデパートの話は回想として後でだすべきだったかなとちょっと後悔してたところで。
函南「成る程。」
ただ、今更変えるのは無理があるのでこのまま続行します。このデパートの話はプロローグみたいなものですし。
函南「プロローグ?」
理由は後々話します。それでは本編をどうぞ!
(鷹見視点)
ガハッ!ゲボッ!
プールから這い出し、大量の水を吐く。
隣で長谷川もそうしている。
周りはカサートカの残骸が燃えている。暑い。
「あれ?函南は?」
長谷川があたりを見回すが、函南の姿が無い。マズイ、あいつカナズチなんだった!
「「函南いぃぃぃぃ!!!」」
俺と長谷川は叫ぶが、反応が無い。
「おい、嘘だろ・・・函南いぃぃぃぃ!!!」
俺が叫んだ、その時、
ゴボゴボゴボ・・・
プールの水面に泡!?
ブハァ!
「「函南!」」
函南が浮き上がって来た!生きてた!
「ゲヘガハッ!あ〜死ぬかと思った・・・」
「全く、しぶとい奴だ!」
「お前には負けるよ長谷川!」
函南はプールから上がる。
「って、あのクソ野郎逃げる気だ!」
函南がプールの反対側に上がって逃げようとしていた敵の親玉を発見した。ただで帰す訳には行かない!
「「「待ちやがれェェ!!このカス野郎!」」」
函南の頭突きと、長谷川の飛び蹴りが、親玉の背中にクリーンヒット!
俺は2人の襟を掴んで止める。
そして、ぶっ倒れている親玉に向かって、
「さーて、この事件について詳しく聞かせて貰おうか?言わないならこの狂犬を放すぞ?」
「さーて、どうやって痛めつけようかな〜」
「オーケー、男として再起不能にしてやらァ」
殺る気満々な2人を、俺は全力で押さえている。というより2人とも目が笑って無い。というか殺意に満ちてる。押さえとかなきゃヤバいな。
手を離せば・・・地獄を見る事になるだろう。
「わ、分かった!言うからそいつら引っ込めてくれ!」
殺る気満々の2人は効果抜群のようだ。
「隠し事したら、分かるな?」
親玉は物凄いスピードで首を縦に振った。
「函南、もう演技はいいぞ。」
「演技?一体何のことだ?鷹見。」
さっきの転落の衝撃で壊れたな・・・
取り敢えず、話を聞いてみることにした。時々悲鳴混じりで。
で、無駄に長いので要約すると、
このスーツ野郎は微生物の研究をしていて、たまたま出来たウィルスの試験のため、私兵(研究員に武装させただけ。無論、銃に関してはド素人だから俺達でも勝てたらしい)を使い、テロを起こした。日本なら反撃されることはそうそう無いと思ったらしい。
また、ウィルスは感染力が弱く、空気感染はせず、感染者の体液などが血管に入らないと感染しない。
感染して10分生き延びれば免疫に負けてウィルスはほぼ死滅する。
但し、死体に感染、または感染して10分以内に死ぬと、ウィルスが脳を乗っ取り、変異させる。そして、再び心臓を動かし、化け物の完成だ。
脳か脊髄、心臓を潰すのが有効である。
また、爪付きの化け物のコードネームはリッパー。
リッパーは色を識別出来ず、聴覚が弱い。
話が長いな。
函南がボスの胸ぐらを掴む。相当頭に来ているようだ。
「ふざけんな!テメェのくだらねぇモンのせいでどれだけの民間人犠牲になってんだ!おい!目ぇ逸らすんじゃねえ!」
「無駄?分かって無いな。この研究がどれだけの金になるのかを。どれだけ有効な兵器になるかを。」
「結局は金の為か!この腐れ外道が!死にやがれ!!」
激昂した函南はボスの顔面を殴りつける。
涙を流しながら、何度も。
「函南!その辺にしろ!」
俺はどうにか止めた。警察に突き出す前に死なれたら困る。
「データまとめたファイルとか隠し持ってんじゃないか?」
少し冷静さを取り戻した函南が言う。
「そうかもな。よし、2人共。たっぷり痛め付けてありかを聞き出せ」
「「了解!」」
ギャァァァァァァ!!!!!!!
「想像以上に苛烈な拷問だな・・・」
余りにも苛烈極まる事情聴取のため、ちょっと後ろを向く。
長谷川も相当頭に来ていた模様で、函南と共に容赦無い事情聴取をしている。
数分後・・・
「鷹見!お前がハックしたPCの隣のアタッシュケースにファイルあるってさー!」
「もうダウンか?つまらんなぁ?」
長谷川がすげェゲス顔で倒れてる敵をつついてる。途中から怖くなって何してたかは見てない。あたりに血が飛び散っているが気にしない。
「・・・分かった。回収に行くぞ。」
「ホラ立て!」
敵の親玉(顔がちょっと変わった)を函南が無理矢理立たせ、連れて行く。
後で必ず警察に突き出してやる。
間違ってもこいつを許しはしないさ。
そして、全ての真相を暴く。
これ以上の被害を防ぐ為にも。
函南「化け物の名前が判明したな。」
鷹見「というか、名前ありってことは・・・」
バリエーションが存在します。後々出ますが。
長谷川「そういや、前書きでこの話はプロローグみたいなものって言ってたけど?」
そりゃ、ただの高校生が実銃をいきなり持ってたら不自然ですし。
函南「それはそうだな。」
で、続きを書いてて、やっぱこの話は回想でもよかったのでは?と思った訳で。
函南「結局回想にはしなかったのか?」
はい。今年の内にこの章は終わらせる予定です。
長谷川「どんな事になるやら・・・」
まあ、見てからのお楽しみということで。それでは、
「「「「次回もよろしく!」」」」