函南「今日から課外授業だっけ?」
そうです。また土日更新に戻ると思います。授業あるから書き溜め分の書き直しが思うように行かなくて・・・
函南「上手いこと時間を見つけろ。」
善処します。それでは本編をどうぞ!
屋上
(函南視点)
このデパートの屋上には、ガラスのドームに覆われたプールがある。
温水プールなので、冬でも泳ぎに来る人は多い。
だが、泳いでいるヒマは無い。
敵のボスが見つからないのだ。
ヘリの時間まで、5分。
「階段で動きあり!」
鷹見が敵を発見!敵兵が4人、ダイヤモンドフォーメーションでやって来たのだ。
その中央に、
「あのスーツ野郎が親玉だ!」
間違いない。俺が見たスーツ野郎だ!
「逃がすな!」
長谷川が叫ぶと同時に、銃撃戦が始まる。
飛び交う銃弾の中、鷹見がヘビーガンナーを即座に片付けた。その時、
「ヘリだ!KA-60カサートカ!」
俺達の目の前でカサートカが着陸。俺は全員に注意を飛ばす。
「チッ、函南!ここは抑えるからヘリに飛び乗れ!!」
鷹見は奴らに銃撃しながら叫ぶ。
「任せた!」
「行け!奴を絶対逃がすな!」
鷹見達が銃撃戦を繰り広げている間に、親玉がヘリに乗り込む。
「逃がすかぁ!!!」
AEK-971も、タクティカルベストも捨て、走る。
慌てていたようで、ドアを閉め忘れている。
それが致命傷となった。
「うるぁぁ!!」
ギリギリで俺は上昇していくカサートカに飛び付き、ぶら下がる。
そして、ドアに片足を掛けると、腰のMk.23を抜く。
ダン!ダン!
ダブルタップでパイロットを射殺して機内に乗り込む。
その時、隣の席に座っていた親玉が殴り掛かって来た!
ッツ!!
右ストレートを躱し、左フックを顎に入れる。
向こうも負けじと蹴りで俺をヘリから落とそうとする。
「無駄無駄無駄無駄!!!」
横に少し移動して避けると、接近して顔面にストレートを入れ、左右への連続パンチを食らわす。
そして、そのまま取っ組み合いになった。
が、その時!
!?
いきなりヘリが傾いた。どうやら暴れている内に振動でさっき射殺したパイロットの死体が操縦桿を倒してしまったらしい。
俺と奴は取っ組み合いながら、外へ投げ出された。
俺、死ぬのか?ま、いいかな。
俺は瞳を閉じた。次の瞬間、背中に強い衝撃を感じた。
(鷹見視点)
ちょっと前
函南がヘリに飛びつくのを見届け、残った敵の掃討に掛かる。
「シモ・ヘイヘの加護のあらん事を!」
「鷹見てめぇ!しれっと恐ろしい事をほざいてんじゃねぇ!本当に降臨なされたらどうする気だ!」
あんなチートスナイパーが降臨なされたらお陀仏だろ。
プールサイドに逃げた敵を追いかけ、片っ端から狙い撃つ。置いてけぼりにされて焦っているようだ。ザマー見ろ!
そんな時、階段から数人の敵がやって来た!邪魔な奴らだ!
「チッ、増援か!埒が明かねぇな!」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
長谷川がいきなり変な笑いと共に、いつの間にか持って来たGP-25をぶっ放した!野郎!やっぱとんでもないもん持ってやがったな!
「喰らえ!秘密兵器!」
ポン!ドン!ぎゃぁぁぁ!?
敵が悲鳴を上げている。いいぞ!もっとやれ!
「やっぱそんなもん隠し持ってたのか!」
「敵に使うんだから許してよ!」
「誤射ったら殺す!」
「マジかよ!」
とか言い合いしながら、生き残った敵兵を俺は片付ける。
ダダダダ!!!
ポン!ドン!ギャァァァ!!!
弾幕のカーニバルはそれから30秒程で終わった。長谷川のGP-25が殆ど吹っ飛ばしたからな。
「殲滅完了!クリア!」
「よくやった長谷川!」
その時、空中のカサートカがいきなり傾いた!函南が奴と取っ組み合いながら落ちてくる!
「あれヤバイだろ!?」
「ドームの天窓を撃て!多分プールの辺りに落ちる!」
「分かった!」
咄嗟に長谷川が落下地点を予想。あらかじめ、プールを覆うガラスのドームを破壊する。
次の瞬間、空から降ってきた函南がプールに落ち、水飛沫が俺達をずぶ濡れにした。
「ヤベェ!飛び込め!」
俺は叫ぶと真っ先にプールに飛び込み、長谷川も考えるより先に飛び込む。
長谷川が飛び込んですぐ、カサートカがドームの骨組みに激突、爆発し、破片が降り注いだ!
函南「死ぬかと思った・・・」
まあ、ここはモデルにしたものがありますからね。どっかで見た?と思う人もいると思います。
函南「なんでアレにしたの?」
ただ捕まえるだけじゃつまらないと思ったからです。
函南「おかげで死ぬとこだった・・・」
さて、またリアルが忙しくなり始めたんで、前書きにもある通り土日更新に戻ると思います。
鷹見「了解。」
長谷川「さて、今回は短かったが、そろそろ締めるぞ。」
ラジャ。それでは、
「「「「また次回もよろしく!!」」」」
鷹見「時に長谷川。GP-25を隠し持っていた件について事情聴取だ。居残りな。」
長谷川「勘弁!」