【完結】CombatZone   作:Allenfort

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今回は台本形式をやめてみました。

函南「前書きでは台本形式のままか?」

そりゃ、前書きで函南は言った。と書いたら不自然だしキャラ3人の口調似てますし。

函南「まあ、それはそうだな。」

本編はこっちの方がよさそうならば後々1〜8も修正しようと思います。

函南「それでは本編をどうぞ!」


mission9 追走

9階

 

(函南視点)

 

「クソッタレが!どこだ!」

 

今、俺はイライラしている。敵のボスを探しているが、ここにはいない。

 

「10階もいないぞ!」

 

上を見に行っていた長谷川が言う。

 

焦っている。そう自覚はしている。

 

そんなイライラしている所へ敵兵。つくづく間の悪い奴らだ。

 

「邪魔するな!」

 

毒づいてから俺達はその辺に隠れ、銃弾をやり過ごす。

 

スナイパーがいる。が、腕は悪いな。

 

(鷹見・・・あのクソスナ・・・殺れ)

 

ハンドサインを使って鷹見に指示する。

 

(長谷川・・・弾幕・・・援護しろ)

 

長谷川にも同様に指示する。

 

意味を理解した2人は素早く行動に移る。

 

長谷川が弾幕で前衛を怯ませ、鷹見が1撃で決める。

 

(お見事)

 

心の中で鷹見に賞賛を送り、スナイパーがやられて慌てている敵を撃つ。

 

ホロサイト越しに頭の辺りから血を吹き出して倒れるのが見えた。チェックメイトだ。

 

「ナイスだ2人共。」

 

リロードしながら鷹見と長谷川に言う。

 

「なーに。いつものことさ。」

 

「こんな事ならペチェネグ持って来るんだったなぁ〜」

 

「「全力で阻止する!」」

 

俺と鷹見は必死だ。こいつにペチェネグ?俺達も撃たれるだろ!

 

弾幕魔にLMGは危険しかないだろ。鬼に金棒よりひでぇ。

 

「いや嘘だって」

 

「いや、なんか隠し持ってるだろ?」

 

鷹見はジト目で長谷川を問い詰める。

 

「さーて何のことやら〜。」

 

怪しい!何か隠してる!だって冷や汗かいてる!

 

「あ、ホラ!敵の増援だよ!」

 

「追求は後回しにしてやるか。」

 

「分かったから殺るぞ、鷹見。」

 

通路のど真ん中を走って来るとはいい覚悟だ。

 

敵の先頭を指差す。

 

鷹見が遮蔽物から半身乗り出し、指差した奴をセミオートで撃つ。

見事、ヘッドショット。

 

思惑通り、敵は怯んでいる。

 

「Kill them all !!」

 

「「Roger‼︎」」

 

怯んだのが運の尽き。

 

厄介そうな奴は鷹見に頭を撃ち抜かれ、長谷川は見境無く弾幕で敵を覆い、俺は撃ち漏らしを確実に始末する。

 

さて、トドメと行こう。

 

「鷹見!フラグだ!」

 

鷹見にフラグを使うよう指示する。

 

「俺、帰ったら結婚するんだ・・・」

 

「バカ!そっちのフラグじゃねぇ!しかもお前彼女いないだろ!」

 

何考えてんだこいつは?そんなに死にたいのか?

 

「冗談。1回やってみたかったんだ。」

 

鷹見がフラググレネードを投げる。フラグを建てて速攻回収した某パイロットみたいになっても責任とれんぞ?

 

カン!カラカラカラ・・・ドン!!

 

ギャァァァ!!!

 

「汚ねぇ花火だ・・・」

 

「長谷川、そのネタいいから。」

 

俺は長谷川にツッコミを入れる。

 

増援はあっさり片付いた。俺らを民間人と侮っているようだ。

 

さて、鷹見のフラグはどうやってへし折ろう?

 

「函南、時間がない。仕方ないから屋上で待ち伏せしよう!」

 

「了解、参謀。」

 

「芋るのは嫌いだが、仕方ないな。」

 

じっとしているのが苦手な俺はアンブッシュには不向きなんだがな。

 

全力疾走で屋上を目指す。

 

ちなみに長谷川の内心は、

 

(あぶね〜。とっておきがバレちまう所だった。こいつはまだ使いたくないんだよな〜)

 

長谷川がとんでもないものを隠し持っていることを、誰も知らない。

 

「化け物だ!」

 

鷹見が注意を飛ばす。

 

「このクソ忙しい時に・・・」

 

即座に腰のバヨネットを左手に、Mk.23を右手に持つ。

 

姿勢を低く、敵へ向かって走る。

 

「おい!・・・全く、仕方ない奴だ」

 

鷹見はそう言うと射撃姿勢をとる。

 

化け物が俺に切りかかって来る。

 

「甘い!」

 

しゃがみながら反時計回りにターン、その勢いで首をナイフで切り裂く。

 

左側に今度こそ物言わぬ屍と化した化け物を振り払う。それと同時に正面にMk.23を向け、撃つ。

 

命中。

 

もう1体。左から。

そいつは鷹見が即座に片付けた。

仕事が早いな。

 

「クリア!」

 

「ヒヤヒヤさせやがって。全く。」

 

鷹見は引きつった笑いを浮かべている。

 

「スリルがあっていいだろ?」

 

「アホかよ。」

 

長谷川はニヤつきながら言う。

 

「お前に言われたくないぞ!」

 

Mk.23をリロードし、ホルスターに戻す。

 

さあ、行くか。

 

「RPG!!!!!!」

 

長谷川が叫ぶ。

 

「嘘だろおぉぉぉぉぉ!!」

 

俺も叫ぶ。

 

咄嗟にカバーポイントを移動すると、さっきまで隠れていた柱へRPGが命中した!

 

轟音を立てて柱が崩れ、天井から破片が落ちてくる。

 

「なあ、これってマズイパターン?」

 

鷹見が引きつった笑いを浮かべながら言う。

 

「逃げろ!!走れ!!」

 

すぐさま反転し、非常階段を目指す。

 

その時、天井が崩れ始めた!!

 

「下敷きにされるぞ!早くしろ!」

 

前方に敵2!

 

「来たぞ!奴らを止めろ!」

 

「邪魔するんじゃねぇぇぇ!!」

 

ダダダダダダダダダ!!!!!

 

長谷川は前方の敵2名へ弾幕を張り、マガジンを空にする。

 

「うっ!」

 

「ぎゃぁぁ!!」

 

命中したようだ。

 

「下だ!早く行け!」

 

鷹見が叫ぶ。

 

「いや上だ!下へ行ったら瓦礫に潰されるぞ!!」

 

長谷川も叫ぶ。どっちに行く?

 

「上だ!早くしろ!」

 

俺は咄嗟に上を選ぶ。

 

天井がどんどん崩れる。

 

足を止めたら、すぐさまヴァルハラ送りだ。ふざけんな!ここでくたばってたまるか!

 

俺達は走る。

 

その時、床が崩れ始めた!

 

しかも振動で3人共転ぶ。

 

「おいおいおいおい!!!」

 

天井は崩れ、床は抜ける。

 

俺達はどうにか後ずさると、立ち上がり、走り出す。

 

「走れ走れ走れ!!!」

 

もうすぐ階段だ。モタモタしてる暇はない!

 

「「「うおおぉぉぉぉ!!!」」」

 

絶叫しながら階段を駆け上がる。恐らく人生最速の階段ダッシュだろう。

 

10階

 

「あー。なんだこれ?」

 

9階の崩れた柱の辺りを中心に床にぽっかり穴が空いていた。それを覗き込みながら俺は言う。あたりには土埃が舞っている。

 

しかも、9階をブチ抜いて8階まで瓦礫が落ちている。

 

「長谷川の勘、マジで当たるな。下に逃げたらヴァルハラ送りだった。」

 

「いろいろすげぇよ長谷川。」

 

俺と鷹見は穴を見下ろしながら言う。

 

「取り敢えず、屋上行こうぜ。」

 

崩れない事を祈ろう。

 

またロクでもない事が起こりそうな予感がする。

 

それにしても、屋内でRPGぶっ放すとかふざけてんの?




函南「なあ、主。台本形式やめたら字数増えた?」

増えました。

長谷川「まあ、後書きは台本形式のままだが本編はあれの方がいいんじゃないか?」

そう思って書き溜め分も直してるところです。

鷹見「大丈夫か?万が一ミスったら・・・」

大丈夫。バックアップとして台本形式Verも残してあります。

函南「ならいい。にしても本編のあれはヤバかったな。」

RPG撃ってくるのは予想外でしょうね。しかも、函南君は移動しなけりゃ死んでましたよ?

函南「ゲームだったら笑い話で済むが俺は死んだら終わりだぞ?」

そうだった、気を付けなきゃ。

長谷川「さて、そろそろ締めよう。」

了解。それでは、

「「「「次回もよろしく!!」」」」

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