何気に書いた二次作品集   作:青火

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ポケットモンスタ~~!


ポケットモンスター
ポケ×オリ主


「今日かぁー」

 

 少年はふわぁーっとあくびをする。

 

「スーバールー!一緒に行こうぜっ!」

 

 窓の外から、声がした。スバルと呼ばれた少年はげっ!と顔を歪ませる。

 

「やっべ!もうそんな時間!?」

 

 スバルはベットから跳ね起き、すぐさま準備をする。時計を見ると、短針は七と八の間、長針は八を示していた。明らかに寝坊だ。

 

「初日から遅刻は嫌だ!」

 

 スバルは、制服に着替え斜めかけタイプの黒い鞄を持って急いで階段を降りて、ドアを開ける。

 

「ごめん!お待たせ!」

「遅いぞ!スバル!早く、行こうぜ!」

「了解!ダッシュでな!」

「ああ!」

 

 スバル達は走る。今日はスバル達が明日から通うこといなる学校の入学式だ。学校の名前はトレーナー育成学校通称トレーナーズスクール。十歳から通い、三年間でポケモンのことや社会のことを学ぶ学校だ。

 

 校門にはまだ生徒達がいた。間に合ったようだ。スバルとサトシは走るのをやめ、歩きだす。

 

「サトシ、どんなポケモン貰ったんだ?やっぱり、ヒトカゲか?」

「遅刻したから、最初の三体はもういなかったから違うの貰った。」

「そうなのか?てっきり、サトシの事だから一番に行くと思ってた。」

「うっ……楽しみで寝れなかったんだよ。」

「遠足前の小学生か!!」

「う、うるせぇ!」

 

 ハハハと笑うスバル。頬を少し染めながら怒るサトシ。後ろから声がかかった。

 

「おや?これはこれは、サァ~トシ君じゃないか。」

 

 なぜかサトシのサを伸ばす呼び方をするのは、シゲル。サトシの幼馴染だ。

 

「なんだよ、シゲル…。」

 

 サトシはシゲルのことが苦手だ。あからさまに上から目線で話してくるのは誰だって気に入らないだろう。

 

「いや、どんなポケモンを貰ったのかなとね。遅刻していたじゃないか。」

「うっ。」

「まぁ、しょうがないか。サートシ君はまだまだお子様だからね。」

「誰がお子様だ!」

「落ち着けサトシ。本当のことだから。」

「スバルもかよ!!」

「で、シゲル。何を貰ったんだ?」

「おや、スバル君はこの俺のポケモンが気になるのかい?いいよ、見せてあげる。」

 

 シゲルはモンスターボールを投げる。ボールの中からポケモンがでてきた。

 

「イーブイか、奇遇だな。俺もだ。」

 

 スバルもボールを投げる。出てきたのはシゲルと同じポケモンだった。

 

「何? 同じポケモンだと…。」

「ただ、お前のイーブイは気性が激しいみたいだな。さっきから俺のポケモンに向かって威嚇してんぞ。」

「すげーっ!いいなー!二人とも!」

 

 シゲルは地味にショックを受け、スバルは興味深そうにシゲルのイーブイを眺め、サトシは二人のポケモンを見て目をキラキラさせている。

 

「サトシは?」

「え?…いや、出すと戻らないからさ…。出さないようにしてんだ。」

「なるほど、そのポケモンはボール嫌いか…珍しいな。」

 

 サトシは目を泳がせる。会話も終わり、クラス発表された掲示板の元へ来た。

 

「えーっと、俺は……Eクラスかぁ、どんなクラスだろう。」

「サトシもか?俺も~。」

「ふふん、俺はBクラスだぞ。どうだ。」

「「それがどうした。」」

「なっ」

 

 このクラス分けは主にポケモンバトルで決まる。入ってくるのは、ほとんど初心者なのであまり変わらないが…。サトシは試験でポケモンが言うことを聞かず全敗。スバルはその時寝坊で休んだので不戦敗。シゲルは三勝二敗というところだ。

 

「じゃぁな、シゲル。まぁ同じポケモン持ってる同士、仲良くしよう。」

「この俺がお前みたいなヤツと仲良くするかっ。」

 

 そう言って、シゲルはBクラスの方へと歩いていった。

 

「あーいうとこは、まだ子供なんだよなぁ。」

「スバルに同意。」

 

 スバルとサトシはEクラスに向かった。全員、十歳ということをお忘れなく。

 


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