何気に書いた二次作品集   作:青火

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バカ×オリ主 4

「にしても、やりすぎなんじゃない?」

「そうかぁ?手加減したんだけどな…。」

(え?)

 

 俺たちはFクラスに戻るべく、廊下を歩いていた。

 

「でも、容姿まで変わるとは思ってなかったなぁ。」

「そうだね。」

 

 さっき、気づいたのだが何故か入れ替わると、髪が黒っぽい茶色になり目つきが変わる。

 

「そろそろFクラスだから、ポケットに戻って。」

「りょーかい」

 

 俺は明久の胸ポケットに入った。明久はFクラスの扉を開けた。

 

「おー明久、戻ったか。…てっきり、ボコボコになって帰ってくるかと思ったぞ。」

「そう仕込んだのは、雄二でしょ!?」

「じゃぁ皆、今日の昼に試召戦争をDクラスと行う!!」

「無視!?」

「ぜってぇ、勝つぞーーー!!!」

『『おぉぉぉぉぉ!!!』』

 

 こうして、試召戦争の火蓋がきって落とされた。

 

 

 

 

 

 

 屋上。皆がいる所から少し離れた場所。

 

「なぁ、明久。」

「何?ヤヨイ?」

「よく、そんな量で大丈夫か?生きてるか?」

「生きてるよ!!そんな量って、リッチじゃないか!」

「いや、それでもパン一個じゃねぇか……たく、これから試召戦争だってのに…半分くれ」

「ちょっと待って。今の流れからどうしてそうなるの?」

「ん?俺が頑張るからくれ!ということだ。」

 

 俺は明久から貰ったパンを食べる。

 

「体小さいのに、よく入るね……」

「心配ない。人間の胃袋と同じだ。」

「逆に心配だ!君の体より大きいよ!!」

「そんな事、言われても知らん。俺はオカルトと科学から生み出されたんだろ?」

「そうだけど……ヤヨイがいる時点でその領域を超えてると思うよ……」

 

 他愛も無い会話をしていると、遠くから声がかかる。

 

「おーーいっ、明久ーー!!そろそろ、行くぞ!!」

 

 坂本の声だ。明久は返事をして、まだ食べている俺を胸ポケットに強引に押し込み、坂本の元へ走る。

 

「ふごっ!?」

「我慢して」

 

 

 

 

 

「明の胸ポケット、いつも膨らんでるよね?何か、入れてるの?」

「え?あ、うん。」

 

 急に、島田から声がかかる。バレそうだな。こりゃ…いきなり。

 

「あ、私も気になります。」

 

 気にならんでいい!

 

「そうだな。何、入れてるんだ?明久」

「雄二まで…」

「ワシも気になるぞい。」

「………俺も」

「秀吉とムッツリー二まで……」

 

 明久は悩んで、こちらを見る。

 

「大丈夫だ…ぬいぐるみになりきる。」ボソッ

「りょーかい」ボソッ

 

「早く、見せて。」

「……これなんだけど。」

 

 明久は俺を出した。

 

「ん?これは、ぬいぐるみか?明久の召喚獣にそっくりだな。」

「まぁね……」

「何でそんな物、持ち歩いてるんじゃ?」

「……大事なもの……とでも言っておくよ。」


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