何気に書いた二次作品集   作:青火

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バカ×オリ主 3

 先生が出て行った後、明久と姫路は席に座った。姫路はさっきから、ゴホッゴホッと咳をしている。まだ、完全に治って無いのだろう。それを見た明久は坂本に話しかけた。

 

「雄二、ちょっといい?」

「何だ?」

 

 明久は、坂本を廊下へ連れ出した。もちろん俺は明久の胸ポケットに潜んでいる。

 

「Aクラスに試召戦争を仕掛けようと思うんだ。」

「……お前の事だ、どうせ姫路の為だろう?」

「…うん。姫路さんにはこの教室は体に悪いだろうからね。」

「設備を良くしてやろうって事か…いいだろう。俺もちょうどAクラスに仕掛けようと思っていたとこだ。」

「そうれじゃあ!」

「おう、明久のその案、乗った。 教室に戻るぞ。」

 

 それだけ話をして、中に入った。なるほど…な…。福原教師が戻り、新しい教卓が置かれた。

 

「最後に、学級代表の坂本君。よろしくお願いします。」

 

 その言葉を聞いて、坂本は教卓に立った。

 

「Fクラス代表となった、坂本雄二だ。坂本なり好きに呼んでくれ。さっそくだが、皆この教室に不満は無いか?」

『『大有りじゃぁー!!』』

 

 Fクラス皆の言葉を聞き、坂本はニヤッと笑った。

 

「そこでだ、FクラスはAクラスに試召戦争を仕掛けようと思う!」

 

 だが、その言葉にFクラス皆は賛成しなかった。無理だ…とか勝てるはずがないとか…。坂本はまた喋りだした。

 

「大丈夫だ、このクラスには強力なスケットがいる!」

 

 いや、このクラスにいる時点で助っ人じゃなく、仲間だと思うんだが…。違うのか…?

 

「おい、康太。姫路のスカートを覗いてないでこっちへ来い。」

「ひゃぁ!?」

 

 土屋があからさまな覗きのしていた。しかし、本人は首を横に振る。教卓の横に立たされた土屋は坂本に紹介される。

 

「こいつは土屋康太。あの、沈黙なる性職者(ムッツリーニ)だ。」

『何!?』

『こいつがあの!?』

『あれを見てみろ、あからさまな覗きをしても尚、全否定している!』

 

 何故か、三番目の奴の言葉で皆、納得したようだ。土屋に皆の期待が集まる。

 

「次に姫路だ。皆も知っている通り、次席クラスの成績を持つ。」

『おー!』

『姫路さんがいれば、勝てるかも知れない!』

『姫路さんさえいれば何もいらない。』

 

 おーおー、最後の奴その発言は駄目だろう。明久が少し怒ってるぞ…。

 

「最後に、明久!お前だ。」

「へ?僕?」

 

 明久が前に出る。

 

「吉井明久。学園始まって以来、最初の観察処分者だ!」

『『なっ、何ーー!?』』

 

 さすがFクラス、ノリがいい。

 

「あの~、観察処分者って何ですか?」

 

 姫路が質問をしてきた。

 

「そうだね、ちょっとお茶目な「バカの代名詞だ。」…勝手に答えないでよ!」

 

 明久が答えようとして、坂本が本当のことを言う。

 

「こいつの召喚獣は他とは違い、物体に触れられる。まぁその分、召喚者に半分ダメージがフィードバックされるけどな。」

「丁寧な解説どうも、雄二。」

「じゃぁ、明久。Dクラスに宣戦布告してこい。」

「Aクラスじゃないの?まぁ、雄二の考えならいいけど…何で僕?」

「お前が一番たよりなんだ行ってくれ!」

「それなら、喜んで行くよ!」

 

 明久は廊下に出て歩き出す。俺は、明久に話しかける。

 

「明久、騙されてるぞ。いいのか?」

「わかってるよ…それぐらい。でも、僕が行かなきゃ。」

「そうか、じゃぁ宣戦布告した後、俺に代われ。」

「いいけど、何で?」

「そりゃぁ、返り討ちにするためだ。」

「……いいよ!」

 

 明久はDクラスの前に立ち、扉を開けた。

 

『何だ!?』

「Fクラスの吉井明久だ!FクラスはDクラスに試召戦争を申し込む!」

 

 どうどうと行った明久。Dクラスはしばらくポカンとしていたが急に怒りはじめた。明久は逃げる。

 

「明久!代われ!」

「オッケー!」

 

 明久…いや、俺は止まった。

 

『なんだ?止まったぞ?』

 

 俺はクルリと向きを変え、ニヤッと笑い口を開く。

 

「さぁ……」

『『?』』

「俺と遊ぼうじゃないか!!」

『!!??』

 

 俺はしばらく、楽しいひと時を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、楽しかった。」

「ハハッ…凄いねヤヨイは…。襲ってきた人たちが全滅だよ…。」

 

 そこには、倒れ伏したDクラスの人たちがいた。

 


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