古代魔術師の第二の人生(修正版)   作:Amber bird

614 / 1001
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
お年玉代わりでは有りませんが、新年祝いとして元旦は投稿します。
次回は毎週木曜日の通常通りに投稿します。


第608話

 転生の秘密をイルメラに教えた。既に最初の頃に言っていた事と、転生後の僕の能力で転生前の人物が誰だったか連想したのだろう。

 まぁ僕も追体験の相手は過去の自分とか言っちゃってたからな、その夢で見た相手の魔法が使える。それが現代にまで伝わるゴーレムマスター、ツアイツ卿と同じじゃバレるか。

 でも秘密を知られて、更には赦された事でスッキリした。悩み事が二つも解決したのだが、子種の薄い僕の最初の子供を産むのはイルメラらしい。僕だけに教える為に、ウィンディアにお願いして一人で寝室に来たそうだ。

 女神ルナの御神託だから信憑性は高い。だが何時、どうやってかは教えて貰ってない。多分だが妖狼族の新しい里が出来れば、御礼か対価として教えてくれそうだ。

 彼等は種族が生き残る為に御神託の通りに僕に絡み、ユエ殿が僕と縁を結び今に至る。成果としては十分だろう、衰退待った無しのバーリンゲン王国から大陸最大のエムデン王国に鞍替え出来た。

 宮廷魔術師第二席の侯爵待遇の僕の直属の配下として、一族ごと組み込まれたから安泰だ。勿論だが配下として働いて貰うが、戦闘力は人間より遥かに高い。

 故に活躍の場は多い、早速だがバーリンゲン王国の平定には同行して貰う。彼等は獸人族だ、人間至上主義者達からは明確に敵対したが構わない。

 エルフ族のレティシアやファティ殿、ドワーフ族のヴァン殿とは懇意にしている。彼等と敵対するのが早まっただけだ。建前も有る、悪くはならない。

 今は最短でバーリンゲン王国を平定するだけだ。布石も打ったし根回しもしている、戦力も整えたし……何よりザスキア公爵が同行してくれる、最も信頼している彼女が一緒なら安心だ。

◇◇◇◇◇◇

 明日の早朝にバーリンゲン王国に向かう。妖狼族とは途中で合流するが、ザスキア公爵と配下の兵達とは王都から一緒に行動する。

 戦意高揚の為に、王都の中央広場の使用が許された。ザスキア公爵の私兵は騎兵百騎に歩兵七百人、領地に三割の兵力を残す為に当初の予定より減らした。

 だが荷駄部隊や諜報部隊等の後方支援部隊の二百人を合わせれば千人、見応えの有る出陣式になるだろう。バセット公爵とバニシード公爵、グンター侯爵にカルステン侯爵は既に出陣した。

 個別に連携も無く時間もバラバラ、国境付近で集合らしい。公爵二家は各二千人前後の兵力をかき集めたが、侯爵二家は各千人未満らしい。これは支援部隊も込みだ、実質七割弱が戦力だな。

 ザスキア公爵の諜報要員が細かく調べて調書をくれたが、連携しても総戦力は四千から四千五百人。各自が勝手に行動すれば公爵軍でも千四百人前後、厳しいと言わざるをえない。

 グンター侯爵とカルステン侯爵は行動を共にしそうだから、実質バラバラな三部隊が先鋒としてウルム王国に各個で攻め入る事になる。だが遊撃部隊として、バーナム伯爵とデオドラ男爵の混成精鋭部隊五百人が後を追う。

 バーナム伯爵とデオドラ男爵の二人だけでも一般兵二千人程度じゃ負けない。軍団単位で纏まっている敵に奇襲をすれば、効率良く敵兵を減らせる。

 奇襲で一撃、指揮官や部隊長クラスを倒せれば更に効果的だ。撤退しながら統制の取れていない追撃部隊を伏兵が居る場所に誘導し殲滅、統制の取れた少数精鋭部隊なら可能な作戦だ。

 下手したら最初の奇襲攻撃で指揮官や部隊長クラスを倒されたら、敵兵の士気の低下や混乱によっては追撃せずに散り散りに逃げ出す可能性も有る。

 逆にバラバラに逃げ出されたら、少数精鋭のバーナム伯爵達は効果的に追撃が出来無い。分散すれば各個撃破され、一丸となって追撃しても倒せるのは僅かだ。

 だが雑兵を倒すより、指揮官や部隊長クラスを倒した方が成果は大きいし恩賞も期待出来る。逃げ出した連中は、第二陣のライル団長が担当する。

 第三陣のニーレンス公爵とローラン公爵は戦場の整地が担当、勢力下に置いた街や村の治安を守り敗残兵達の討伐を主な仕事とする。突破力の有り余っている遊撃部隊や聖騎士団本隊の後を均す仕事だから丁度良いけど、面倒事を押し付けてるんだよな……

「真剣に報告書を読んでるかと思えば考え事の後に溜め息を吐いて……問題は少ない筈よ」

 もう普通に僕の執務室のソファーに横座りに寛いでいる、ザスキア公爵と後ろに控えるイーリン。知らない内に執務机が増えて、普通に僕好みのメイド服を着て仕事を手伝うリゼル。

 セシリアとオリビアが壁際に控えて、ハンナとロッテは控え室に居る。そろそろウェラー嬢も来るのだが、ザスキア公爵とは面識が無い。つまり一悶着有る?

 結局最終日まで親書の返事を書いている、この苦痛から逃れられるが実は先送りにしてるだけ。帰って来たら続ける事になる、腕が痛い。

「第一陣の薄い陣容、遊撃部隊と第二陣の異常な戦力、結果的に戦場を均すという雑務をニーレンス公爵とローラン公爵に押し付ける。そして僕はバーナム伯爵の派閥構成員です」

「生真面目ね。ニーレンス公爵とローラン公爵に気遣うのは悪い事ではないけれど、王命なのだから気にしないでも大丈夫よ」

 イーリンに爪の手入れをさせながら、結構適当な感じで返して来たが気にしない訳にもいかないと思うぞ。両公爵の派閥構成貴族連中とも挨拶する程度には親密だが、殆どが気にするタイプだ。

 エムデン王国最大である公爵家の派閥構成貴族連中だからな、プライドも実力も高い。手柄を立てたいだろうから、戦場の整地とか地味目な事は嫌々だろう。

 ニーレンス公爵やローラン公爵は納得していても、他はどうだか分からない。特にツインドラゴンの宝玉を奪われた感じのアーバレスト伯爵とその仲間達は、僕に隔意が有る筈だし……

「それでも占領した街や村の維持管理と敗残兵達の討伐を最上級貴族とその派閥構成貴族連中に押し付けるんです。バーナム伯爵やデオドラ男爵、ライル団長は手柄の取り放題。余り良い状況じゃないと思いませんか?」

 戦争は国家全体が一丸となって取り組む一大事業だ。大量の時間と金貨を使い人命を消耗する、そこに見返りの格差が発生するのは拙い。

 バーナム伯爵の派閥は最近まで押さえ付けられていたのだが、僕の派閥加入とザスキア公爵との共闘により大きく躍進した。

 だが良く思っていない連中も多いだろう、こういった悪感情を甘く見るのは危険なんだ。今迄は格下だと押さえ付けられていた連中が自分達を差し置いて大戦果を上げる、素直に喜ぶ保証は無い。

 ニーレンス公爵とローラン公爵もだ。苦労に見合った成果は出せない、武闘派のローラン公爵の派閥連中だって黙っていないだろう。何時か爆発する感情で、手柄欲しさに暴走など良く有る。

「ウルム王国の王都近くまで侵攻すれば陣替えをする筈よ。今回はアウレール王も出陣しますから、第一陣と遊撃部隊は後方支援に回されるわ。その時に第一陣が部隊として機能してるかは疑わしいけれど……」

 綺麗な笑顔で崩壊してるんじゃない?って意味を含めたぞ。陣替えか、その可能性を見落としていたな。王都攻略となれば相手は籠城するだろう。資料を再度読み直せば、ニーレンス公爵達は攻城兵器も用意している。

 その頃には戦局はエムデン王国側に大きく傾いているだろう。籠城戦となれば宮廷魔術師の一撃の破壊力が必要、攻撃側は城門や城塞の破壊、守備側は包囲陣の切り崩し。

 サンアローやビッグバンの撃ち合いだが、双方射程距離は約150m程度。精密性に重きを置けば射程距離は100mを切る、攻撃側は無傷で目標に接近出来るかが鍵だな。

 アンドレアル殿とフレイナル殿の火属性魔術師親子の活躍の場だな。彼等のサンアローなら城門を破壊する事も可能だろうが、無傷で100mまで近付けるかが問題だ。

 敵だって馬鹿じゃない。城門には宮廷魔術師連中が配置される筈だ、ウルム王国の宮廷魔術師であるグリルピークスでも配置されていれば……アンドレアル殿なら互角、フレイナル殿だと撃ち負ける可能性が高い。

 だが城門は複数有り魔力を隠蔽し近付いて一撃離脱、複数箇所で同時攪乱をすれば絞り込み難い。作戦は幾らでも考えられる、城門さえ壊されれば一気に兵士が雪崩れ込んで……

「フレイナル殿の活躍に期待かな?どうにも嫁取りの最大の障害が僕らしく、事ある毎に愚痴を言い捲っているらしいのです。曰わく活躍する場が奪われて無いとね」

「ああ、あの頼り無い二世宮廷魔術師さんね。確かに同期と比較されたら見劣りするわ、先ずはリーンハルト様にアタックして駄目なら次って予備扱いよ」

 酷い低評価だが、イーリンとリゼルが頷いている。壁際に控える二人にも視線を向けたが頷いたって事は同じ評価か?フレイナル殿の評価って低いのか?

 未だ二十代前半で末席とは言え宮廷魔術師だぞ、父親も宮廷魔術師だし何れは爵位も継ぐ。同世代では出世頭だと思う、稼ぎだって年間金貨五万枚以上だろう。適齢期の淑女からすれば候補の上位、十分に玉の輿だと思うぞ。

 一時期は火属性魔術師最高!とか思い上がっていたけど、今は属性に差別的な考えは無いだろう。確かに頼り無いのだが、年齢からすれば普通かな。

「イーリン、フレイナル殿って結婚適齢期の淑女からみたらどうなの?割と良い線いってる?」

 侍女三人プラス直属配下のリゼルの代表として、一番客観的に評価出来るだろう彼女に聞いてみる。僕の同僚の女性からの評価はどうだろうか?

「女性に対して差別的な見方をされますし、対応も雑な方です。既婚や年上は興味が無いから挨拶も適当、適齢期の女性には積極的です」

「盛りがついた上品な犬、いえ発情期なのに気弱な獣(けだもの)かしら?鼻息荒く妄想も酷いですわ」

「確かに下心満載でした。いきなり特定の相手は居るのか?って聞かれた時は、実家に問合わせて下さいと濁しましたが……女性として求められても嬉しい相手と嫌な相手が居ます」

「立場上、最低限の対応だけしましたわ」

 うわぁ、イーリンの無表情での評価。リゼルの嫌なモノを吐き捨てる様な評価。つまりイーリンは口説かれ、リゼルは視姦されたんだな。オリビアとセシリアに関しては話し掛けられるのも嫌ですってか?

 しかも既婚や年上の扱い方が雑って事は、ロッテとハンナと自分との待遇の差が酷かったのだろう。女性にはさ、そう言う差別や区別は駄目なんだよ。

 欲望対象だけ厚遇とか、他から見ればマイナス評価だな。多分だが前回ウェラー嬢の付き添いとして来た時に、彼女達を口説いたのか?

「結婚したいのに出来無い。中々相手が見つからず焦っているのかな?多数に声掛けは多情な男だと判断が下される、行動としてはマイナスか。イーリンは分かるが、リゼルは何時の間に……いや、良いよ聞かないからこの話題は終わりにしよう」

 この話題は鬼門だな。スルーしよう、僕は同僚の嫁取り物語などに興味は無い。この話を続けると、彼女達の旦那候補の話にまで普及する。それは不味い、嫌な話の流れになる。

 もしかしたら、フレイナル殿は今は王都に戻って居るんだ。そして早速リゼルに粉を掛けたが、彼女のギフト『人物鑑定』で邪な心を読まれた。

 最低の妄想だったのだろう。フレイナル殿の性癖など、どうでも良い。だが、ウェラー嬢の情操教育に悪影響が及ぶなら注意が必要だろうな。仮にも兄と慕う男が変態性癖異常者では辛い。

「一応、弁解は聞く。その後で断罪だ、同僚に変態は要らない。だが幼女愛好家じゃないのが救いか……」

◇◇◇◇◇◇

 再度のバーリンゲン王国への移動、丁度申請書類を書き終えた時に来客の訪問。時計を見れば、ウェラー嬢との約束の時間だ。

 控え室から会話が聞こえる。ウェラー嬢は問題無く通す様に伝えているが、会話が長い。内容は聞こえないが、セシリアとオリビアの声だな。

 魔力探査を行えば、招いた客と招かれざる客か。一応は王宮内部だから魔力隠蔽とか怪しい行動は控えて欲しい、もしかしなくても我が未婚の専属侍女を狙っているのか?

「セシリア!構わず入って貰え」

 執務室の入口で騒がれるのも困る。それにウェラー嬢の為に時間を割けるのは今日しかない。前に渡した黒縄(こくじょう)の習得具合と、新しい課題を教えるには時間が掛かる。

「あらあら?あの感じだと招かれざるお客様は、結婚を焦る同僚さんかしら?」

 横座りから姿勢を正して控え室を見ている。拙い、良くない兆候だぞ。ザスキア公爵は何故か僕の執務室は安らぐらしく、邪魔者には容赦しない。

「しつこいと嫌われる前に実家から先方の実家にクレームですわ。オリビアは遠慮がちかもしれませんが、セシリアの実家は分かりませんわよ」

 オリビアは下級貴族の令嬢だが、彼女自身の能力で上級侍女になった才女であり、後宮を仕切る女性達の一員でもある。無体な事をすれば、レジスラル女官長が動く。

 セシリアはローラン公爵の縁者であり僕に付けられた鈴でもある。彼女がフレイナル殿に靡く事はない、それは僕の首に付けていた鈴が無くなる事であり、また後任を押し込めるかも不明。

 僕に仕える侍女達の婚期を遅らせている原因は間違い無く僕だ。だが迂闊な相手は双方の実家が認めない、しかもフレイナル殿は彼女達から距離を置かれているんだぞ!

「リーンハルト兄様!お招き有り難う御座います。申し訳有りませんが、オマケ付きです」

 行儀良く綺麗な所作でカテーシーを披露してくれた。これなら格式有る舞踏会でも恥を掻かないレベルだ。彼女のマナー教育は、母親に親書でお願いした通りに進んでいる。

 だが次が拙い、仮にも末席とは言え宮廷魔術師をオマケ扱いだ。フレイナル殿本人も、ムッとした表情をした。年下の少女にオマケ扱いだからな、だが否定は出来無い。

 しかも自覚が有るのか、バツの悪い表情になった。身分上位者の専属侍女を口説く、体面も悪ければマナーも悪い。紳士として失格、だか何故それ程に結婚を焦る?

「オマケ言うな!ユリエル様からの、リーンハルト殿宛ての親書をわざわざ持ってきたんだぞ」

「それは私が届けると言ったのに、同行すると聞かなかったからです!しかも、セシリアさんやオリビアさんを口説くなど恥知らずの発情期の犬みたいです」

 仲良く、もなく一緒に部屋に入って来て口喧嘩を始めた。ウェラー嬢も大分マナーに注意する様になった、挨拶もカテーシーも問題無いレベルだ。

 だが僕の同僚殿は挨拶も無しに妹分と口喧嘩とは呆れる。気付いていないのか?ザスキア公爵も居るんだぞ。彼女の存在に気付かない程、兄妹喧嘩をしたいのか?

 あらあら?って感じで微笑ましく笑ってるけどさ。人差し指で膝を何度も叩くのは、苛ついている時の癖なんだぞ。少しは周囲を見てくれ、または空気を読めよな!

「フレイナル殿、僕の専属侍女達を口説くのは止めて下さい。彼女達は公爵家他からお預かりしている、大切な未婚の淑女達です。本気度を示して頂かないと、僕も不本意な行動をしそうです。例えば……僕からの模擬戦は申し込めないから、手加減無しの遠慮無しで強制交流戦とか?」

 預けている年頃の親族の娘に変な虫が付いたとか、僕の管理能力が疑われてしまう。それに王宮の侍女に手を出すと、レジスラル女官長だって甘い対応などしない。

 気楽に声掛けなどしないで、実家経由で申し込むのが常識だろ!最低でも職場で口説かずに、舞踏会とか場所を選べ!

 お茶会や舞踏会なら、男女の出会いの場所でも有るから悪い様には言われない。君は条件は良いのに、その軽い態度が駄目なんだよ!

「ひっ?いや、その申し訳無い。だが俺の専属侍女は二人共既婚だし華やかさが無いのは何故だ?何故、リーンハルト殿だけ見目麗しい若い未婚の淑女に囲まれているんだ!」

 それは各派閥の事情だよ。僕も最初は既婚の侍女二人だった、イーリンとセシリアは諜報と謀略のサポート。それに公爵二家の事情とかね、色々有ったんだ。

「あら?私も見目麗しい未婚の淑女に含まれるのかしら?」

 拙い、若いって言葉が抜けてる。そして漸くザスキア公爵の存在に気付いたな、小刻みに震えてるし額を伝う汗も多い。

 ウェラー嬢は気付いて直ぐに礼儀に則った挨拶をして、更に深々と頭を下げた。公爵五家の第四位の当主、諜報と謀略を司る怖い御姉様に対してどうする?

「その、お邪魔しました。ごゆっくり、どうぞ」

 おいっ!挨拶もそこそこに逃げるな、もう少し何かするべき事が有ったぞ!

「駄目兄様、本当に駄目兄様なんだから……ザスキア公爵様、申し訳有りませんでした」

 ウェラー嬢のフォローに漸く、ザスキア公爵の機嫌が直ったみたいだ。鷹揚に扇で口元を隠しながら頷いたが、目は何かを考える様にフレイナル殿が出て行った扉を見ている。

 うん、ガッツリ彼はザスキア公爵に覚えられたな。それは当然だが良い意味じゃない、彼女はそんなに甘くない。仕方無い、それとなくフォローするかな。

 




日刊ランキング二十四位、有難う御座います。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。