実況パワフルプロ野球~転生者は努力する天才型~   作:インフィニティー

9 / 17
今回いよいよ尚哉の初勝負!!

そして遂にあのパワプロキャラの登場!!

オリキャラも登場でどうなんことやら。


という訳で書きました。
上手く書けているか不安ですが宜しくお願いします。
んじゃとりあえず本編行こうか。


第7話「リトルに入団+初の後輩出来ました。」

尚哉side

 

 

皆おはよう尚哉だ。

今日は日曜日でいよいよ俺がリトルに入る日である。

本当は去年からでも入る事は出来たのだが親父が「小学四年までは俺がお前に教える!」と言われたからである。

 

 

そして

 

 

「皆さんおはようございます。

私がこの「パワフルリトル」の監督の「浮竹 十四郎(うきたけ とうしろう)」です。皆さんよろしくお願いいたします。」

 

 

「「「「「よろしくお願いいたします!!」」」」」

 

 

と言った感じて監督からの挨拶が始まった。

因みに現在居る選手は俺達新規の奴等が5人、前から居る選手が8人合わせて15人だだ。

何か俺達が入る前は15人居たが7人卒業して今は8人だけだったらしい。

 

 

「其れでは先ずは、自己紹介と自分の希望のポジションを教えて下さい。

その後、その希望のポジションのテストを行います。」

 

 

今から自己紹介かぁ。

この前の事もあるからなぁ~でも、最初が肝心だからやりますか。

 

 

「では、次の子自己紹介よろしくね。」

 

 

あ、俺の番だ。

 

 

「俺の名前は黒崎 尚哉です。

小学四年生で希望ポジションはピッチャーです。

尊敬している人は親父でありプロ野球選手の黒崎 進一です。

よろしくお願いします。」

 

 

『、、、、え!』

 

 

又か!!咄嗟に俺は耳を抑えた。

 

 

『『『『『え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!』』』』』

 

 

ぎゃーーーーー!!耳抑えたのに意味ねーーーー!!

 

 

「スゲースゲー!!あの黒崎選手の息子だなんて!!」

 

 

「何でこのチームに入ったの!!」

 

 

「やべっ!惚れそう。」

 

 

「ウホッ!良い男や・ら・な・い・か?」

 

 

何て言っていた。

 

 

最後の奴!俺はノーマルだ!!

 

 

「おーー!君が尚哉君か!君の話は君の父さんから聞いているよ。」

 

 

「え、監督は親父と何か関係有るんですか?」

 

 

「有るも無いも、昔君の父さんの球を受けていたのは私だからね。

父さんから聞いてないかい?」

 

 

「はい。

親父はこのチームに入れるとだけ言ってたもので。」

 

 

「全く、相変わらずの面倒くささは健在だなぁ。

まぁ、この話は追々話すとしてまだ自己紹介が終わって無い子達もいるからやろうか。」

 

 

「はい。」

 

 

昔の親父かぁ。

少し気になるな。

 

 

 

「それじゃあ、最後の子自己紹介よろしくね。」

 

 

「は、はいでやんす!!」

 

 

や、やんす?

 

 

「オ、オイラの名前は「矢部 明雄(やべ あきお)」でやんす!

小学三年 希望ポジションは外野でやんす!!

よろしくでやんす!!」

 

 

何か独特な奴だなぁ。

て言うかあんなビン底メガネ着けている奴居るんだな。

 

 

「よし、此れで全員の自己紹介が終わった訳だが早速テストを行うぞ。

ルールは至ってシンプルにピッチャーは最初に一打席勝負その後守備のテスト。野手は最初に打撃を見て次に守備を審査するから。」

 

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

「其れでは最初にピッチャーの審査を行う。

ピッチャーを希望者は前に出てきなさい。」

 

 

「「はい!!」」

 

 

「うむ、黒崎と笹岡だな。

では、早速テストを始める。

バッターは「阿散井(あばらい)」頼めるか?」

 

 

「全然OKですよ監督。

此処は先輩の凄さを見せつけてやりますよ♪」

 

 

「じゃあ頼むぞ。

黒崎、笹岡この阿散井はこのリトルで四番を張っている強打者だが先輩に胸を借りる気持ちで投げなさい。」

 

 

「「はい!!」」

 

 

「それじゃ笹岡から始める。

笹岡はマウンドに移動。準備が終わり次第始める。」

 

 

「はい!」

 

 

最初は笹岡からだ。

同い年の力がどの様な物か見せて貰おうか。

 

 

「準備出来ました。」

 

 

「それじゃ、此よりピッチャーの一打席勝負を始める。

 

第1勝負

 

阿散井対笹岡

 

では、プレイボール!」

 

 

始まった。

笹岡は投球に入った。

 

 

第一球

 

 

スパーン

 

 

「ストライーク!」

 

 

外角高めにストレートが決まった。

球速は71㎞

 

 

続いて第二球

 

 

ポスッ

 

 

「ボール」

 

 

内角低めのボール

球速は70㎞

 

 

続いて第三球

 

 

スパーン

 

 

「ストライクツー」

 

 

今度は同じ内角低めにストレートが決まった。

球速73㎞

 

 

(中々、球は走っているな。)

 

 

俺は素直にそう思った。

 

 

続いて第四球

 

 

キーーン

 

カシャーン

 

 

「ファール!」

 

 

今度は外角低めの球を当ててバックネットに当たった。

球速74㎞

 

 

そして第五球

 

 

カキーーン!

 

 

カサカサ

 

 

この内角高めの球をジャストミートさせ場外ホームランに持って行った。

球速78㎞

 

 

「ま、こんな所かな♪」

 

 

「う、うう~~。」(涙)

 

 

「まぁ、此れから頑張んな♪」

 

 

「よし其れまで。

 

勝者阿散井!

 

阿散井、いくらテストとは言え始めたばかりの奴の球を場外にするのはどうかと思うぞ?」

 

 

「でも監督、こう言うのは最初にインパクトを与えれば後の奴もやる気を出すと思いますよ?

まぁ、今の打席を見てどう思ったかは彼奴次第ですけどね。」(笑)

 

 

ん?何か今の挑発された?

初めてかも挑発されたのなんて。

 

 

「まったくお前と言う奴は、まぁ良い次は黒崎お前の番だ。

マウンドに移動して準備しなさい。」

 

 

いよいよ俺の初陣だな。

どこ迄行けるか分からないがやることだけやりますか。

 

 

「準備出来ました。」

 

 

「うむ、其れでは

 

第2勝負

 

阿散井対黒崎

 

プレイボール!」

 

 

「ふふふ。」

 

 

「?」

 

 

「まさかあの黒崎選手の息子と勝負が出来るなんてな、少しは楽しませてくれよ?」

 

 

何か期待されている。

 

 

 

「まぁ、出来る限りの事はするつもりです。」

 

 

「ふ、んじゃ、やりますか。」

 

 

そう言って阿散井は集中し始めた。

 

 

俺は投球モーションに入った。

 

 

第一球

 

 

スパーーン!

 

 

ボールは内角のど真ん中に決まった。

 

 

「ス、ストライーク!」

 

 

「え?」

 

 

「何が起きたの?」

 

 

「球が見えなかった。」

 

 

「きゅ、球速は!」

 

 

球速115㎞

 

 

「ひゃ、115㎞!!」

 

 

「う、嘘だろおい!あいつまだ小四だろ!何であんな球投げられるんだよ!」

 

 

「俺が知るかよ!」

 

 

そんな驚きの声がベンチから聞こえた。

 

 

「な、何だよその球は!」

 

 

どうやら阿散井も驚いている見たいだな。

 

 

「ん?只のストレートだけど?」

 

 

「その只のストレートがましてや小四が投げられる訳ねぇだろうが!」

 

 

「何怒ってんだよ?只俺は特訓してこれ位投げれる様になっただけだぞ。」

 

 

「特訓してこれ位?」

 

 

「次行くぞ!」

 

 

俺は第二球目のモーションに入った。

 

 

「ち、ちょっと待て!」

 

 

阿散井が何か言って居るがもう止まれねぇよ!!

 

 

 

「うがー!」

 

 

ブン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ストライクツー!!」

 

 

今度も同じ内角のど真ん中に決まった。

球速124㎞

 

 

「な!!124㎞」

 

 

「嘘!!まだ上がるのかよ!!」

 

 

「何だよ彼奴一体どんな特訓しているんだよ!!」

 

 

聞かない方が身のためだぜ。

あれは最早特訓の域を越えた地獄だぞ。

 

 

「次、ラスト行きますよ?」

 

 

「ふざけるな!次はその球を場外に放り込んでやる!!」

 

 

 

大分頭に血が上がっているな。

ならその今のあんたの感情を利用させて貰うぜ。

 

 

そして第三球

 

 

「うおーー!」

 

 

ブン!

 

 

ポスッ

 

 

「ストライク! バッターアウトレット!」

 

 

最後の球がバットの下を通ってミットに収まった。

球速95

 

カーブ

 

 

「か、カーブ。」

 

 

「彼奴変化球も投げんのかよ!」

 

 

「よし、其処まで。

 

勝者 黒崎!」

 

 

「「「「「うおーー!!」」」」」

 

 

勝負は終わった瞬間、ベンチ側から歓声が沸いた。

 

 

「スゲー!!マジでスゲー!!」

 

 

「俺あんな早い球見たこと無いよ!!」

 

 

「こりゃ、俺も負けて居られないな!」

 

 

「でも、お前外野じゃん。」

 

 

「う、うるせーよ!///」

 

 

と、皆わいわい騒いでいる時俺の所に阿散井がやって来た。

 

 

「凄いな黒崎。

まさか、俺が空振り三振するとは思わなかったよ。」

 

 

「いえ、偶々ですよ。」

 

 

「あの球が偶々だとしたら、俺はまだまだだな。」

 

 

「そんな事は無いですよ。

阿散井さんのバットを振るタイミングは同じ位でしたから次は負けるかも知れないですし。」

 

 

「ふ、後輩に励まされるなんてな。」

 

 

「阿散井さん。」

 

 

「恋次だ。」

 

 

「え?」

 

 

「俺の名前だよ。

「阿散井 恋次(あばらい れんじ)」だ。

此れから宜しくな尚哉。」

 

 

「はい!!恋次さん!!」

 

 

「おう! でも、お前が敬語だと少し無図痒いからタメ口で良いぞ?その方が尚哉も喋り安いだろ?」

 

 

「は、、、、分かった。

此れから宜しくな恋次!」

 

 

「おう!」

 

 

ガシッ!!

 

 

俺と恋次は熱い握手を交わした。

 

 

この時、俺と恋次の間で友情が芽生えた。

 

 

尚哉side end

 

 

 

 

恋次side

 

 

俺の名前は阿散井 恋次

 

 

小学五年生だ。

 

 

今年も新しい後輩が入って来た。

どいつも何かピンと来ないなぁと思った。

しかし、三人目の奴の自己紹介で俺、嫌他のメンバーも度肝う抜かれた。

何せあの黒崎選手の息子が入って来たんだから此れが驚かないでどうするよ。

 

 

自己紹介が終わって、次にポジション別のテストをやると監督が俺を指名した。

 

 

その時俺の中で悪戯心に火が付いた。

あの黒崎選手の息子を驚かせてやろうと考えた。

自慢じゃないけど、俺はパワーが売りだ。

県のリトルで5本の指に入る位のレベルだ。

 

 

なので最初の笹岡には悪いが俺と黒崎の試合の前座になって貰うよ。

 

 

そして笹岡の投げた球を場外ホームランにした。

笹岡が泣いて居たけど此れで黒崎も怯むだろう、俺は心の中で笑った。

 

 

結果俺は負けた。

 

 

最初の球は様子見で居たけど、黒崎が投げた瞬間にもうミットに収まった状態だった。

 

 

最初は理解ができなかった。

 

 

いくら黒崎選手の息子とは言え、小学四年生が投げられるような球には見えなかった。

 

 

此れは中学生位が投げても可笑しくない。

そんな球を若干9才の子が投げて空振り三振にされた。

 

 

終わった後俺は黒崎の元に近寄った。

 

 

「凄いな黒崎。

まさか、俺が空振り三振するとは思わなかったよ。」

 

 

この時俺は凄く悔しかった。

自慢のパワーで負けたましてや後輩に負けた自分の弱さに。

しかし、黒崎は

 

 

「そんな事は無いですよ。

阿散井さんのバットのを振るタイミングは同じ位でしたから次は負けるかも知れないですし。」

 

 

この言葉を聞いた時俺は救われた。

そして

 

 

「恋次だ。」

 

 

「え?」

 

 

「俺の名前だよ。

「阿散井 恋次(あばらい れんじ)」だ。

此れから宜しくな尚哉。」

 

 

この時俺は最高の仲間にして最高の後輩ができた。

 

 

宜しくな尚哉。

 

 

恋次side end

 

 

尚哉side

 

 

俺と恋次が友情に浸って居ると監督が俺達に声を掛けてきた。

 

 

「うんうん、友情は良いものだ。

でもまだ野手のテストがまだだから其処のところ宜しく出来るか?」

 

 

「「あ。」」

 

 

「まったく、それじゃあ次は野手のテストお行うから野手希望者集まれ~。」

 

 

「「「はい!!」」」

 

 

「よし、では先ずは打撃をテストするその後守備のテストを行うからな。」

 

 

「「「分かりました!!」」」

 

 

「それじゃ先ずは打撃だが、此れは俺がトスするからその球を打つだけで良いぞ。

では最初は近藤君から行こうか?」

 

 

「はい!!宜しくお願いします!!」

 

 

「では、行くぞ!」

 

 

そんなこんなで10分後

 

 

「よし、其処まで。」

 

 

「は、はい!! ありがとございました!!」

 

 

「最後に矢部君だね、準備は良いかい?」

 

 

「はい!!お願いしますでやんす!!」

 

 

そして最後にあのビン底メガネ君の番だ。

 

 

尚哉side end

 

 

 

矢部side

 

 

オイラの名前は矢部 明雄でやんす。

今オイラはパワフルリトルのテストをやっているでやんす。

初めてでガチガチでやんすけどがんばるでやんす!

 

 

「よし、行くぞ!」

 

 

「はいでやんす!!」

 

 

ヒュン

 

 

「やんす!!」

 

 

ブン!

 

 

スカッ

 

 

「ちゃんと見ないと当たらないぞ矢部君。」

 

 

「は、はいでやんす!!」

 

 

余りに緊張し過ぎて空振りしたでやんす。すると周りから。

 

 

「ぷぷぷ、見たか今のスイング?」

 

 

「見た見たヘボすぎだよな。」

 

 

「あんなんで野手希望者何てどうかしてるよな。」

 

 

「や、やんす」

 

確かに下手でやんすけど其処まで言われると悲しいでやんす。

 

 

オイラがそう思って居ると。

 

 

「おい!アンタ等!」

 

 

と、いきなり怒声を上げる黒崎先輩がいたでやんす。

 

 

矢部side end

 

 

尚哉side

 

 

矢部が空振りした後他のメンバーが矢部のプレイを馬鹿にしていた。

 

 

この野郎共

 

 

「おい!アンタ等!」

 

 

俺は切れた。

 

 

「何で馬鹿にしてるんだよ!彼奴は一生懸命にやっているのにどうして応援しないんだよ!其れでも先輩かよ!」

 

 

「な、何だよ。

其処まで怒ること無いだろ。」

 

 

「そうだそうだ。

下手を下手って言って何が悪いんだよ。」

 

 

「確かに下手かも知れない。

駄目かも知れない。

だけどな、彼奴は初めて野球をやっているんだよ!下手なりに自分の野球を一生懸命やっているんだよ!

其れを下手だからって言って馬鹿にする奴は許さねえ!」

 

 

「「「、、、、」」」

 

 

「やんす。」

 

 

「矢部!!」

 

 

「やんす!!」

 

 

「ボールをしっかり見ろ!!バットを少し短く持て!!肩に力が入りすぎだ!そんなんじゃ当たるものも当たらねぇぞ!

大丈夫だ!!俺はお前の野球を笑わない!!だからお前はお前の野球をしろ!!」

 

 

「!!はいでやんす!!」

 

 

「うん。よし、矢部君次行くよ?」

 

 

「お願いしますでやんす!!」

 

 

俺は矢部にアドバイスを送って矢部を見守った。

 

 

尚哉side end

 

 

矢部side

 

 

嬉しかった。

黒崎先輩がオイラの為に怒ってくれた。

下手なオイラにアドバイス迄くれた。

そして何より、「お前の野球をしろ!!」

この言葉がオイラの中で何かを感じさせたでやんす。

 

 

「うん。よし、矢部君次行くよ?」

 

 

監督の言葉でオイラは現実に戻った。

 

 

ヒュン

 

 

「(確か黒崎先輩はバットを短く、肩の力を抜き、ボールを)見る!!」

 

 

ブン!

 

 

カキーン!

 

 

ボールは快音残してレフトに飛び入った。

 

 

「は、入った、、、、でやんす。」

 

 

「良いぞ矢部君その調子で次も行こうか?」

 

 

「は、はいでやんす!!」

 

 

ヒュン

 

 

「やんす!!」

 

 

ブン!

 

 

カキーン!

 

 

次の球はセンター前のヒット。

 

 

その後5分間続き20球中

 

7本ヒット

 

2ホームランでやんした。

 

 

終わった後他のメンバーは驚きの顔でオイラを見ていた。

 

 

黒崎先輩と阿散井先輩はこっちに向かって笑顔を送ってくれてたでやんす。

 

 

オイラこのリトル好きになたでやんす!!

 

 

黒崎先輩、オイラ貴方に一生着いて行くでやんす!!

 

 

矢部side end

 

 

尚哉side

 

 

あの後矢部のプレイを見た奴等は空いた口が閉じないでいた。

ざまぁ。人は見た目で判断するなと言うことだ。

 

 

その後、恋次が俺の横に来た。

 

 

「「お前はお前の野球をしろ!!」、、、、か。

格好いいねぇ~♪」

 

 

「うるせぇな。//////」

 

 

「お、黒崎君顔が真っ赤だけど大丈夫かなぁ~♪」(ニヤニヤ)

 

 

「いい加減にしねぇと殴るぞ。#」

 

 

「冗談だよ冗談♪しかしお前彼処まで熱血とは思わなかったぞ。」

 

 

「俺はああ言った輩はどうも許せなくてな。

でも、此れであいつ等は矢部に対する反応は変わると思っている。」

 

 

「だろうな。

正直俺も最初はあいつ等と同じだったがお前の言葉で目が覚めたよ。

ありがとう。」

 

 

「良いよ別に。」

 

 

とそんな感じで話していると矢部が此方に走って来た。

 

 

「黒崎先輩!!」

 

 

「おう矢部、スゲーなお前野球初めてなのにあんなに良いバッティングできるなんて。」

 

 

「ああ。確かにあのバッティングは凄く良かったぞ!

此れから宜しくな矢部。」

 

 

「はい!!黒崎先輩、阿散井先輩!!此れから宜しくお願いしますでやんす!!」

 

 

「おう!宜しくな矢部。」

 

 

「一様俺の方が先輩なんだけどなぁ。」(イジイジ)

 

 

恋次が拗ねてグランドの雑草を弄ってひねくれてるけどまぁ良いか。

 

 

「それじゃ次に守備のテストを行うからなピッチャー、野手集合。」

 

 

「お、集合だ行くぞ矢部、恋次。」

 

 

「はい!!でやんす!!」

 

 

「だから一様俺先輩だからね!」

 

 

恋次がまた何か言ってるけど無視無視。

 

 

「それじゃ次に守備のテストを行うからな、このテストはノック受けだけだが気を使い素早く送球するまでのテストだからな。

それじゃ一列に並んで一人終わった後次に次に交代でやるからな?」

 

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

「では最初に飯沼君行くぞ!」

 

 

「はい!!」

 

 

カーン

 

 

たたた

 

 

パシッ

 

 

シュッ

 

 

「良いぞ。

次!近藤君!」

 

 

「はい!!」

 

 

カーン

 

 

たたた

 

パシッ

 

 

シュッ

 

 

「ナイスだ!

次!矢部君行くぞ!」

 

 

「はい!!でやんす!!」

 

 

カーーン

 

 

「しまった!」

 

 

どうやら思わぬ方向に球が飛んだ。

しかし

 

 

「やんす!!」

 

 

たたたたた

 

 

ズシャーー

 

 

パシッ

 

 

シュッ

 

 

何と見事なスタートダッシュでダイビングキャッチを決めた。

 

 

おいおい、彼奴あんな良い守備出来るのかよ!

俺は内心驚いた。

 

 

「済まない矢部君大丈夫かい?」

 

 

「大丈夫でやんす!!」

 

 

「見たか。」

 

 

「見た見た。」

 

 

「凄いキャッチだったよな!」

 

 

「俺後で謝りに行ってくる。」

 

 

「俺も行くよ。」

 

 

「俺も俺も。」

 

 

どうやらさっきの奴も今のプレイを見て改心したらしい。

良い事だ。

 

 

「次、黒崎行くぞ!」

 

 

次は俺の番だ。

 

 

「お願いします!!」

 

 

カーーーン

 

 

え、此れもかよ!

俺は咄嗟に矢部の反対側に走った。

そして

 

 

「うぉりゃ!」

 

 

パシッ

 

 

ズシャーー

 

 

ゴロン

 

 

パパッ

 

 

ピューーン

 

 

ふぅ~何とか取れた。

 

 

『『『『『ぽか~~ん』』』』』

 

 

ん?何か皆、鳩が豆鉄砲食らった顔をして いるけど何かあったか?

 

 

「く、黒崎君ちょっと今から君の打撃を見たいのだけども、良いかい?」

 

 

「え、構いませんけど?」

 

 

「それじゃ早速やろうか?」

 

 

何か打撃テストが始まった。

 

 

5分後

 

 

ヒュン

 

 

ブン!

 

 

カキーーン!

 

 

ヒュン

 

 

ブン!

 

 

カキーーン!

 

 

ヒュン

 

 

ブン!

 

 

カキーーン!

 

 

「「「ぽかーん」」」

 

 

「ふぅ~終わりました。」

 

 

「(この子は凄まじい逸材かもしれない。)あ、ありがとう。」

 

 

何だったんだろうな?

 

 

 

打撃テスト結果

 

20球中

 

10ヒット

 

8ホームラン

 

だった。

 

 

「其れでは、テスト結果を発表します。

 

全員合格です。」

 

 

「「「「「やったー(でやんすー)!!」」」」」

 

 

「本日は入団テストで終わります。次回は来週の土曜日です時間は朝8:30からです。

其れでは、此れから焼き肉店「パワ苑」で新メンバーの歓迎会を行うので移動します。」

 

 

「「「「「「「「「やったーーーー♪♪」」」」」」」」」」

 

 

其れからパワ苑で焼き肉をたらふく食べた。

その歓迎会の時に矢部から「オイラ黒崎先輩に一生着いていくでやんす!!」と言われたので驚いた。

理由を聞いたら、「黒崎先輩はちゃんと周りを見て的確なアドバイスをしてくれるからお兄さん見たいだからでやんす!!」との事だ。

 

 

まぁ、その後俺は其れを承諾したら泣いて喜んでた。

大袈裟な奴だなぁ。

 

因みにその後矢部を馬鹿にしていた奴が矢部に謝っていた。

矢部は「もう気にしてないでやんす。此れから宜しくお願いしますでやんす!!」と言ってた。

 

良いやつだな矢部は。

 

 

その後1時間焼き肉を食べ解散となった。

 

 

此れから楽しくなりそうだ。

と俺は心の中で呟いた。

 

 

余談だけど、家に帰ると鈴々が俺の服に着いた焼き肉の匂いを嗅ぎ付けて「お兄ちゃんばかりズルいのだ~~!」と叫んだ

 

 

 

第7話 「リトル入団+初の後輩出来ました。」(完)




眠いです。

次回は此れまでの登場キャラの紹介するのでお楽しみに。

本編はまた次の日に投稿します。其れでは(^-^)

感想待ってまーす。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。