実況パワフルプロ野球~転生者は努力する天才型~   作:インフィニティー

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昨日は投稿出来なくてごめんなさい。

スマホの調子が悪かったのでショップに持って行って1日お泊まりで本日戻って来ました。
本当にごめんなさい。

今回は前後編です。

そして、遂にあの兄弟の登場です。
最後辺りですけど。

其れでは本編スタート。


第11話「VSあかつきリトル」

六月某日

 

 

尚哉side

 

 

よぉ、尚哉だ。

 

 

今日はいよいよ俺達の初練習試合が行われる。

今までの練習の結果をぶつける日だ!

相手は大学の傘下リトルのあかつきリトルだ。

 

 

「あかつきリトル」

 

 

本家のあかつき大学から始まり、あかつき大学付属高校、あかつき大学付属中学、あかつき大学付属小学校迄ある一貫学校でプロも輩出している野球の名門である。

しかも、リトルでありながら二軍迄あって一軍は全国レベルだ。

今日はその二軍チームと俺達が戦う訳だ。

 

 

「良いか皆!今日は俺達の初陣だ!これ迄の練習成果を相手に見せつけるんだ!」

 

 

『『『『『おう!!』』』』』

 

 

キャプテンの恋次の言葉に俺達は気合いの入った返事を返した。

 

 

「今日は試合の申し出を承けてくれてありがとう。」

 

 

「いやいや、繁の頼みとなっては断る物もことわれないからねぇ。」

 

 

今監督と相手の監督さんが挨拶している。

 

彼の名前は「京楽 春水(きょうらく しゅんすい)」

あの人もなんと親父と同じ高校で野球をやっていた人らしい。

 

「ん~?君達が進一君の子供たちかい?」

 

 

「はい、名前は黒崎 尚哉です。」

 

 

「私は黒崎 桃香です。」

 

 

「私は黒崎 愛紗です。」

 

 

「鈴々は!黒崎 鈴々なのだ!」

 

 

「ん~、成る程ねぇ~」

 

 

「「「「?」」」」

 

 

「あぁ、ごめんごめん。

進一君の子供って言うからどういう子なのか気になってね。今日の試合楽しくやろうね♪」

 

 

『『『『『『はい!!』』』』』』

 

 

そんな感じであっという間に試合開始直前迄迫っていた。

 

 

スターティングメンバー

 

 

先攻

 

 

あかつきリトル

 

 

一番 キャッチャー 堂本

 

二番 レフト 下前

 

三番 ショート 神田

 

四番 ピッチャー 麻生

 

五番 ファースト 林

 

六番 サード 相沢

 

七番 セカンド 近衛

 

八番 センター 真田

 

九番 ライト 高坂

 

 

後攻

 

 

パワフルリトル

 

 

一番 センター 矢部

 

二番 サード 近藤

 

三番 キャッチャー 六道

 

四番 ファースト 阿散井

 

五番 レフト 黒崎(姉)

 

六番 セカンド 黒崎(妹)

 

七番 ショート 小山

 

八番 ライト 宮坂

 

九番 ピッチャー 黒崎(兄)

 

 

と、言ったメンバーだ。

 

 

「皆、相手は二軍でも全国レベルのチームだ。

甘く見ないで全力でプレイするように。」

 

 

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

 

監督が俺達に檄を飛ばす。

 

 

「皆、相手の麻生君は球速、変化球、コントロール全てが小学生の上を行く人だから気を付けてね。」

 

 

桃香が相手の投手の説明をしてくれた。

 

 

「よーし!皆!締まって行くぞー!」

 

 

「「「「「「「「おーー!!」」」」」」」」

 

 

そして、試合が始まった。

 

 

『一番 堂本君』

 

 

「プレイボール!」

 

 

「よろしくお願いします!」

 

 

堂本は大声で主審に挨拶をした。

 

 

「(先ずは様子見です。先輩内角低めのストレートだ。)」

 

 

六道の指示は内角低めのストレートだった。

俺はその指示に従いストレートを投げ込んだ。

 

 

ビューーン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ス、ストライーク!」

 

 

「「「「!」」」」

 

 

「ナイスボールだぞ!」ヒューン

 

 

「コクッ」パシッ

 

 

六道からボールが帰ってきた

どうやら今の球で相手は警戒したかも知れない。

 

 

「(次は少し外して外角低めのカーブだ。)」

 

 

次は外角低めのカーブか。

 

 

ヒューン

 

 

ポスッ

 

 

「ボール」

 

 

「ナイスボール!」ヒューン

 

 

「コクッ」パシッ

 

 

さて次は何処を要求するのか。

ん?六道が何か言っている?

堂本が何かこちらを睨んでいるが気のせいか?

 

 

「(次は真っ直ぐのど真ん中だ!)」

 

 

次はど真ん中のストレート

 

 

ビューーン!

 

 

コスッ

 

 

「ショート!」

 

 

パシッ!

 

 

ヒューン!

 

 

パシッ!

 

 

「アウト!」

 

 

一番 堂本をショートゴロに仕留めた。

 

 

「タイムです。」

 

 

「ターイム!」

 

 

六道が主審にタイムを要求してマウンドにきた。

 

 

「ナイスボールだぞ先輩。」

 

 

「サンキュー。さっき相手に何て言ったんだ?こっちを睨んで来たけど?」

 

 

「ん?あぁ、別に気にする事では無いぞ。」

 

 

「?そうか、んじゃ次もリード頼んだぜ。」

 

 

「うむ。」

 

 

そう言って六道は戻って行った。

 

 

『二番 下前君』

 

 

「お願いします!」

 

 

次はどう攻める。

 

 

「(多分さっきの球を見て慎重に来るかも知れないな。なら内角低めのストレートだ。)」

 

 

低めのストレートか。

 

 

ビューーン!

 

 

カーン!

 

 

「ライト!」

 

 

「オーラーイ!」

 

 

パシッ

 

 

「アウト!」

 

 

此れでツーアウト。

 

 

『三番 神田君』

 

 

「お願いします。」

 

 

左バッターか。

 

 

「(少し様子見を兼ねて一回外すぞ。)」

 

 

外すか。

 

 

ビューーン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ボール!」

 

 

「(次は外角低めのチェンジアップ。)」

 

 

低めのチェンジアップか。

 

 

ヒューン!

 

 

ポスッ

 

 

「ボール!」

 

 

「いけいけーピッチャービビってるぞー!」

 

 

「打て打てー!」

 

 

「(向こうは先輩が怖じ気付いているように感じているな。なら次は内角高めのストレートだ。)」

 

 

ビューーン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ストライーク!」

 

 

「ナイスボールだぞ先輩!」ヒューン

 

 

「ああ。」パシッ

 

 

「(次は真ん中のカーブだ。)」

 

 

ヒューン!

 

ブン!

 

ポスッ

 

「ストライクツー!」

 

 

「良いぞ先輩!」ヒューン

 

 

「おう」パシッ

 

 

「(さて、追い詰めた訳だが油断は禁物だな。次は外角高めチェンジアップだ。)」

 

 

ヒューン!

 

 

カキーン!

 

 

「セカンド!」

 

 

「にゃにゃーー!」

 

 

ヒューン!

 

 

「抜けた抜けた!」

 

 

「よっし!」グッ!

 

 

しまったな少し抜けたな。

 

 

「すまない、私の配球ミスだ。」

 

 

「なに、気にする事はねぇよ。

俺も少し抜けた感があったし。

それにまだ点を取られた訳じゃないんだ。次に行かすぞ。」

 

 

「うむ。では次も頑張るぞ。」

 

 

そう言って六道は戻って行った。

 

 

『四番 麻生君』

 

 

「よろしくお願いします!」

 

 

「(桃香は投手として気を付けろと言っていたが油断はできないな。最初は外角高めのカーブだ。)」

 

 

ヒューン!

 

 

カーン!

 

 

「(初球打ち!)セカ」

 

 

パシッ!

 

 

ゴロン!

 

 

ピューン!

 

 

パシッ!

 

 

「ア、アウト! チェーンジ!」

 

 

「ふぅ~危なかったぜ。」

 

 

「「「「「「「「それは、此方(こっち)のセリフだ(ですよ)(だよ)(やんす)!」」」」」」」

 

 

「うぉ!な、何だよ?ちゃんとアウトに出来ただろ?」

 

 

「だからってお前何ライナーの打球をダイビングで取るんだよ!普通やんねぇだろうが!」

 

 

「そうですよ兄上!もしけがをしたらどうするおつもりですか!」

 

 

「先輩いくら何でも今のプレイは無理する事なかったんですよ。」

 

 

「うむ。確かに今のは尚哉君のプレイは危なっかしかったね。此からは気を付けるように。」

 

 

「、、、はい。」

 

 

怒られてしまったな。

 

 

「よし、次は私達の攻撃だ気張っていこうか!」

 

 

『『『『はい!!』』』』

 

 

『一番 矢部君』

 

 

「矢部、出来るだけ球を引き付けるんだぞ。」

 

 

「わかったでやんす!」

 

 

さて、次は俺達の攻撃だが麻生の球がどんな物か気になるな。

 

 

「お願いしますでやんす!」

 

 

麻生がモーションに入った。

 

 

ビューーン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ストライーク!」

 

 

「速いな。」

 

 

「ああ。しかもコントロールも良いな。」

 

 

俺と恋次がそう言っている間にワンアウトになっていた。

 

 

「ごめんなさいでやんす。」

 

 

「気になるな。次にいかせ。」

 

 

「はいでやんす。」

 

 

うーんまだ変化球を投げてないから厄介だな。

 

 

「ストライーク!バッターアウト!」

 

 

「「「「「早!!」」」」」

 

 

まさかもうツーアウトも取られていた。

 

 

「すまない。」

 

 

「大丈夫だよ、次があるさ。」

 

 

さて、次は六道か。

 

 

「六道。」

 

 

「先輩?」

 

 

「出来るだけ粘ってくれ。

そうすれば攻略の目安が立つ。」

 

 

「うむ、なるべくやって見る。」

 

 

「ああ、頼んだぜ。」(ニコッ)

 

 

「う、うむ。///」

 

 

ん?何か六道の顔が赤いような?最近風邪が流行っているのか?

 

 

「「「「「「じと~~」」」」」」

 

 

「ん?何だよ?」

 

 

「「「「「「何でもないです。」」」」」」

 

 

 

 

カキーン!

 

 

「お、抜けた!」

 

 

ズサーー!

 

 

しかもツーベースかよ。

 

 

『四番 阿散井君』

 

 

「お願いします!」

 

 

さて相手はどう攻めて来るかな。

 

 

ヒューン!

 

 

スパーン!

 

 

「ストライーク!」

 

 

シンカー!

 

 

「シンカーか此れは少し難しいかもな。」

 

 

ヒューン!

 

 

ブン!

 

 

ポスッ

 

 

「ストライクツー!」

 

 

今度はシュート!

 

 

こうも連続で違う球を投げて来られると狙いが定まらないな。

 

 

ビューーン!

 

 

ブン!

 

 

スパーーン!

 

 

「ストライーク! チェーンジ!」

 

 

「ワリー掠りもしなかった。」

 

 

「気にすんな、まだ此れからだ。」

 

 

次の回は五番林をファーストゴロ、六番相沢を三振、七番近衛をサードフライで攻撃が終わり二回の攻撃が始まる。

 

 

『五番 黒崎さん』

 

 

「よろしくお願いします。」

 

 

さぁ、愛紗この回に一点入れるぞ。

 

 

そう思った瞬間。

 

 

ガキーーン!!

 

 

『『『『『え?』』』』』

 

 

両ベンチから間抜けな声が聞こえた。

 

 

ヒューン

 

 

ガサガサ

 

 

「ホ、ホームラン、、、だと!」

 

 

何と愛紗が初球の甘い球を完璧に捕らえてホームランにした。

 

 

『『『『『ウオッシャーー(やったーー)!!』』』』』

 

 

0-1

 

 

そして、愛紗は悠々とホームベースを踏んで鈴々とタッチした。

 

 

「ナイス愛紗!」

 

 

「ありがとうございます兄上!」

 

 

「凄いよ愛紗ちゃん!」

 

 

「本当だよ!まさかホームランだなんて!」

 

 

「流石尚先輩の妹ね♪」

 

 

「うむ、見事だぞ。」

 

 

「よーし!僕も頑張るぞ!」

 

 

「おーし!行けるぞ!」

 

 

「続くでやんす!鈴々ちゃん!」

 

 

「おう!!なのだ!」

 

 

そして鈴々がバッターボックスに入った。

 

 

「くっ!女の子だから手加減したが次は打たせない!」

 

 

そして麻生が投げた。

 

 

「うりゃーーー!!」

 

 

カキーーン!!

 

 

『『『な!』』』

 

 

気合いの声と共に振られたバットは麻生の球を捕らえてレフトスタンドに吸い込まれて行った。

 

 

「やったのだーー♪」

 

 

「良いぞ鈴々ちゃん!」

 

 

「ナイスバッチー!」

 

 

0-2

 

 

「小山続けよ!」

 

 

「はい!!」

 

 

小山がバッターボックスに入って挨拶をする。

 

 

「う、嘘だ。嘘だー!僕が女の子何かに打たれるはずがないんだー!」

 

 

麻生は混乱気味で投げた球は

 

 

ドゴッ!

 

 

「キャッ!」

 

 

小山の腰付近に当たった。

 

 

「デドボール!」

 

 

「小山!」

 

 

「雅ちゃん!」

 

 

「雅殿!」

 

 

「雅お姉ちゃん!」

 

 

「雅!」

 

 

「雅!」

 

 

「雅!」

 

 

「小山!」

 

 

「雅ちゃん!」

 

 

俺達は小山の安否が分からないでいた。

 

 

尚哉side end

 

 

京楽side

 

 

「ん~麻生君大分乱れているね~。」

 

 

今僕達あかつきリトルは浮竹君率いるパワフルリトルと練習試合を行っている。

スタメンの4人が女の子でその女の子2人と男の子が進一君の息子さん達の居るチームだ。

尚哉君の投球技術はとても良い感じだ。

もしかしたら、「彼」と同じかそれを越えているかもねぇ。

愛紗ちゃんに鈴々ちゃんも凄いパワーだ。まさか二者連続でホームランとは恐れ入るよ。

しかし、麻生君は良い投手だけど流石に女の子にましてや二者連続ホームランは流石に混乱するよねぇ。

 

 

此れは不味いね。

 

 

「監督。」

 

 

後ろから僕を呼ぶ声が聞こえて振り向くと。

 

 

「ん~? お~!君達か。」

 

 

「麻生君大分乱れていますけどどうかしたんですか?」

 

 

頬っぺたに絆創膏を貼った子が聞いてきた。

 

 

「いやね~相手の子にホームラン打たれて混乱気味何だよね~。」

 

 

「?ホームラン位であそこ迄乱れるなんて彼らしくないですね。」

 

 

麻生君似の子がそう返してきた。

 

 

「それがね~その打った子が女の子何だよしかも二人共ね。」

 

 

「「!?」」

 

 

此方も相当驚いて居るようだね。

 

 

「麻生が女の子に打たれるとは、調子でも悪かったんですか?」

 

 

「いや、そんなこと無いよ。

只少し油断したせいだと僕は思うよ。」

 

 

「まったく、あれほど油断するなと言っておいたのに。」

 

 

どうやら二人は呆れた感じで麻生君を見ている。

 

 

「ん~、君達行けるかい?」

 

 

僕は質問した。

 

 

「態々監督から僕達にそんなこと言うなんて、どういう風の吹き回しですか?」

 

 

「酷い言い草だねぇ。」(汗)

 

 

「でも、この試合僕達が出ても大丈夫何ですか?」

 

 

「その事については問題無いよ。

こんなことも有ろうかと君達の名前はベンチ入りで入れといたからね♪」

 

 

「「じ~」」

 

 

何かじと目で見られて居るね。(汗)

 

 

「まぁ、仲間の尻拭い位はしますよ。」

 

 

「すまないね、「守君」「進君」。」

 

 

「気にしてませんよ監督。」

 

 

「そうですよ。まぁ折角の休みがなくなっただけですけどね♪」

 

 

「(グサッ)本当にすみませんでした。」orz

 

 

僕は彼等に土下座した。

 

 

「それじゃ進行くか?」

 

 

「はい。兄さん。」

 

 

そう言って私服の下から僕等あかつきリトルのユニフォームを表した。

 

 

「主審、ピッチャーとキャッチャー交代。

ピッチャー麻生を「猪狩 守」キャッチャー堂林を「猪狩 進」に交代でお願いします。」

 

 

天才同士の闘いが始まる。

 

 

京楽side end

 

 

尚哉side

 

 

「小山大丈夫なのか?」

 

 

俺は今小山の容態が気になっていた。

 

 

「大丈夫ですよ先輩。

ちょっと痛かっただけですから。」

 

 

「それでもだ。

小山は女の子なんだから痣が残ったらどうするんだよ。」

 

 

「心配してくれるんですね。」

 

 

「当たり前だろう?お前は俺の大切な奴なんだからよ。」

 

 

「え///大切な?///」

 

「ああ。

大切な仲間なんだからよ。」

 

 

「、、、」

 

 

「?どした?」

 

 

「何でも無いです!」プイッ

 

 

「?」

 

 

何を怒って居るんだ小山の奴。

 

 

『あかつきリトル選手の交代をお伝えします。』

 

 

?交代?

 

 

『ピッチャー麻生君に代わりまして「猪狩 守君」キャッチャー堂林君に代わりまして「猪狩 進君」以上です。』

 

 

此れが俺の初の好敵手との出会いであった。

 

 

尚哉side end

 

 

第11話 「VSあかつきリトル」 (完)




はいホントに最後だけでした。

明日は尚哉と守君の対決です。

結果はいかに!

其れではまた明日お会いしましょう。


パワプロ2013 PSP版ダウンロード出来ないから損した作者です。

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