特典を喰らう騎士   作:ボルメテウスさん

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EPISOOD02 3人ならば無敵

「解析が終わりましたよ」

 

「本当か?」

 

あの戦いを終えて、俺が手に入れたリュウソウチェンジャーやティラミーゴについてを調べてもらったのだが

 

「わぁ可愛いデス!!」

 

「スベスベしている」

 

『いやぁ照れるぜ』

 

なんだかティラミーゴは声とは正反対にマスコットのような存在になり、S.O.N.Gでも受け入れられている。

 

「それにしても、ギャングラーがいなくなったのに、まだ特典を使う人がいるなんて」

 

「元々、ギャングラーはそういう転生者を集めたり、無理矢理にさせた組織だからな。

転生する奴が多ければ、そういう考えをする奴も自然と出てくるからな」

 

「ティラミーゴさんは何か知っているんですか?」

 

『それが、俺の名前と、一緒に戦うには相棒が必要な事。

ある程度のリュウソウルに関する事だけだからな』

 

「つまりはギャングラーが分かる前と変わらない行動すれば良いけど」

 

「儂らには、その騎士竜はまだいないがな」

 

「どうした物か」

 

「それだったら、他の遺跡に行ってみたら?」

 

「確かに、そうかもしれないな」

 

ティラミーゴを見つけたのは発見された遺跡の内、一つだからな。

 

「それじゃあ、別々に行かせてもらう」

 

「儂らがいない間は頼むぞ」

 

「調っ!!

私達も行くデス!!」

 

「もう一回、なってみたい」

 

「それじゃあ、俺はこのまま待機させてもらうよ」

 

「それじゃあな」

 

そう言い、忍達は各々の遺跡へと向かっていた。

 

「まぁ、そう簡単に事件なんて起きないよな」

 

そう言いながら、S.O.N.Gで待機していた。

 

だが、それは1時間も経たない内に発生した。

 

「なんだ?」

 

「えぇ、転生者の反応です。

ただ、なんですかこれは?」

 

「とにかく行ってみる」

 

その言葉と共に、俺は反応のあった場所へと向かった。

 

辿り着いた街の様子はあまり破壊されておらず、道の真ん中で待ちかまえている怪しい奴以外にはいなかった。

 

「なんだ、あいつ?」

 

そこにいたのは、紫色の鎧を着た何者がおり、その手には俺がリュウソウレッドで使っている武器であるリュウソウケンを持っている。

 

「誰だ?」

 

「我が名はカイゾーグ。

貴様を倒す存在だ、雨宮連」

 

「ガイゾーグ、よく分からないが、お前がこの騒ぎの元凶だな」

 

「だとしたら」

 

「ここで止める」

 

その言葉と共に、俺はリュウソウルを変形させ、リュソウチェンジャーにセットする。

 

【ゲボーン!】

 

【ワッセイワッセイ!ソレ!ソレ!】

 

その音声が鳴り響いている間、俺達は構えながら、バイザーを回し、そのまま再度付ける。

 

【リュウソウSOCOOL!】

 

その音声と共に、俺はリュウソウレッドへと変身し、リュウソウケンを構える。

 

「こちらから行くぞ!!」

 

その言葉と共に、リュウソウケンをこちらに振り下ろし、俺は手に持ったリュウソウケンで受け止めるが

 

「重いっけど!!」

 

見た目以上の剣の重さに驚いてしまうが、俺はすぐに剣を受け流し、ガイゾーグに向けて蹴り上げる。

 

だがガイゾーグはすぐに盾で受け止めると、盾を使い俺を後ろへと吹き飛ばす。

 

「ぐっ!!」

 

その隙を突いて、手に持った剣を構え、紫色のエネルギーを剣に籠めた。

 

「エンシェントブレイクエッジ!」

 

「ぐっ!!」

 

すぐに俺はリュウソウケンでその攻撃を受け止めるが、予想以上の威力であり、後ろへと吹き飛ばされ、変身が解かれる。

 

「期待した俺が馬鹿だったな。

ここで死ね」

 

「ぐっ」

 

そう言いながら、カイゾークがこちらに向けて、剣を振り下ろそうとした時、俺は目を瞑ってしまった。

 

だが、いつまで経っても衝撃が来ず、俺は目を開けてみると

 

「ソーマ、忍!」

 

「まったく、一人で無茶をする」

 

「勝手に行くんじゃないぞ」

 

そう言いながら、二人は手に持っている剣でカイゾークの剣を退けると共に構える、

 

「思った以上に早かったな」

 

「遺跡に入れば、案外簡単に手に入れる事ができたからな」

 

「マジかよ」

 

「まぁ、お前のピンチを救えたから、良いがな」

 

「・・・あぁそうだな!!」

 

そう言いながら、俺は再び剣を構えながら、目の前にいるカイゾークを睨みつける。

 

「カイゾーク!

確かに俺は弱いけどな、こうして一緒に戦ってくれる仲間がいれば、俺は弱くてもお前に勝ってみせる」

 

「ほぅ」

 

「どうやら、こちらは無駄足じゃなかったようじゃな」

 

「あぁ」

 

そう言い取り出したのは俺の持っているリュウソウルとは違い、青と黄色のリュウソウルだった。

 

「ブルーとイエロー、ルパンレンジャーと変わらないな」

 

「まぁ儂ららしくて、良いんじゃないか?」

 

「あぁそうだな、だから、行こうぜ!!

俺達3人が力を合わせれば、最強だ!!」

 

「あぁ」

 

「分かった!!」

 

その言葉と共にリュウソウルを各々の腕にあるリュウソウチェンジャーにセットする。

 

【ゲボーン!】

 

【ワッセイワッセイ!ソレ!ソレ!】

 

その音声が鳴り響いている間、俺達は構えながら、バイザーを回し、そのまま再度付ける。

 

【リュウソウSOCOOL!】

 

その音声が鳴り響くと同時に、俺の姿はリュウソウレッドへ、二人の姿は各々も同じく青と黄色へと変わった。

 

「勇猛の騎士!リュウソウレッド!」

 

「叡知の騎士!リュウソウブルー!」

 

「雄飛の騎士!リュウソウイエロー!」

 

「己の正義に仕えし、騎士!騎士竜戦隊!リュウソウジャー!」

 

その言葉と共に、俺達は構えると、ガイゾークもその手に持っていた剣を構える。

 

「今度は三人か、面白い、来てみろ!!」

 

「あぁ、行ってやるよ!!」

 

その言葉と共に、手に持っていたリュウソウケンを構えながら、走り出すと、再びその剣から強烈な風の刃を襲い掛かってくるが、手に持ったリュウソウケンで受け流しながら近づく。

 

俺が前に出て、全てを切り捨てる間に、後ろにいたソーマが横へ、忍は俺の背中を踏み台にして、カイゾークへ奇襲をかける。

 

「ふっ」

 

だが、それを予想していたように剣で防いだ後に、手に持った楯で防ぐが、これによってがら空きになっている懐へと飛び込むが

 

「ふっ」

 

瞬時に手に持っていた二つの武器を離し、手には二丁の斧があり、それで俺の攻撃を防いだ。

 

「んっ?」

 

その斧の特徴は俺にとっては見覚えがあったが、今はそれよりも攻撃の手を緩めないように続ける。

 

『相棒!

遺跡で手に入れたリュウソウルをリュウソウケンに入れるんだ!!』

 

「リュウソウルを?」

 

俺はその言葉に従うように、遺跡で手に入れた二つのリュウソウルの内、一本をリュウソウケンに挿入する。

 

【リュウ、ソウ、そう、そう!この感じ!ツヨソウル!!】

 

その音声が鳴り響くと共に、俺の腕には新しく銀色の鎧が身に纏われ、同時に溢れ出る力を感じた。

 

「なんだか、強くなった気がするぜ!!」

 

その言葉と同時に俺はさらに追撃を行うように連撃すると、先程まで簡単に受け止めていたガイゾークは瞬く間に後ろへと下がる。

 

「ぐぅ!」

 

「一気に決めるぜ!!」

 

「あぁ」

 

「了解した」

 

その言葉と共に、俺達は同時にリュウソウケンのレバーを引く。

 

【それ!それ!それ!それ!その調子!剣ボーン!】

 

その音声が鳴り響くと同時に俺達の剣は赤、青、黄の三色の光が纏まり、同時に切り裂く。

 

それによりガイゾークは吹き飛ばされ、鎧から出てきたのは

 

「三ノ輪!?」

 

それはかつて出会った事のある勇者であるはずの三ノ輪。

 

なぜこんな事を

 

「いや、どうやら一筋縄ではいかなさそうじゃ」

 

「あぁ」

 

その言葉に同意するように、三ノ輪が纏っていた鎧が外れ、そこには中身のないはずの鎧が一人で立っていた。

 

「ガイゾークの鎧が、勝手に?」

 

「というよりも、鎧が本体のようだな」

 

「三ノ輪は操られていただけという訳か」

 

「試しに使ってみたが、転生者の力はなかなかに使える。

本来は存在しない力を手にするからな、実に心地が良い」

 

「てめぇを逃がすと思っているのか?」

 

「さぁな、だが、あれを放っておいても良いのか?」

 

その言葉と共に出てきたのはかつて倒した事のあるバーテックスの一体だった。

 

「ではな、雨宮」

 

「ちっ、あの野郎」

 

「放っておけ、それよりも今はあいつだが」

 

「どうやって、倒すか」

 

『だったら、俺に任せろ!!』

 

「その声は!!」

 

俺は声が聞こえ、見てみると走りながらこちらに迫っているのはなんとティラミーゴだった。

 

『この場に三体の騎士竜がいれば、戦えるはずだ!!』

 

「そうか、だったら」

 

「分かっておる」

 

「行くぜ!!」

 

その言葉共に、ティラミーゴの横から出てきたのは剣を思わせる鋭い角を持ってるトリケラトプスと丸い翼が特徴的なプテラノドンが現れる。

 

「あれがソーマと忍の騎士竜か!!」

 

「さっさと決めるぞ!!」

 

「あぁ行くぜ!!」

 

その言葉と共に、俺達は各々の騎士竜に乗り込むと共に、腕に装着されていたリュウソウチェンジャーからリュウソウルが出てくると共にティラミーゴが変形する。

 

ティラミーゴは変形すると共に、リュウソウルがティラミーゴへと挿入する事により、完全な人型へと変わる。

 

『まさかトリケーンとプテラールドとはな。

そのまま、合体するぞ』

 

「分かっているぜ!!

 

同時に二人の騎士竜が人型になっているティラミーゴの右腕にトリケーン、左腕にプテラールドが装着する。

 

『完成!キシリュウオースリーナイツ!!』

 

「キシリュウオーか、なかなかに動きが良いな」

 

「あぁ、確かにルパンカイザーと同じような感じがする」

 

その言葉の通り、キシリュウオーはルパンカイザーと同じように素早くトリケーンを振りながら、目の前にいるバーテックスに向かって走り出す。

 

バーテックスはすぐにこちらに向けて無数の弓矢を放つが、プテラードルを前に出すと、盾は回転を行い、攻撃を完全に防ぐ。

 

そのまま簡単な攻撃は受け止め、危険な攻撃は避けながら接近すると共に、バーテックスへと近づき、切り裂く。

 

「すげぇ、すげぇぜ、キシリュウオー!!」

 

「さっさと決めるぞ」

 

「あぁ」

 

その言葉と共に、キシリュウオーはそのまま上空へと飛び、そのまま縦一閃に切り裂き、バーテックスを斬る。

 

それにより瞬く間にバーテックスは真っ二つになり、爆発する。

 

同時に胸にあったティラミーゴがその光を吸い込むと、俺の手元には新たなリュウソウルが現れた。

 

「これが現れたという事はやっぱり銀は、転生者?」

 

「あぁ、だがあのガイゾーグは特典ではないようじゃが」

 

「謎はまだまだあるようだな」

 

そう言いながら、俺達はすに銀の元へと降りるが、すぐに後ろに別の視線を感じ、振り向く。

 

「誰だ?」

 

「なるほど、お前達がブルー、イエロー、そしてレッドか」

 

「一人だと苦戦していたようだけど、チームワークはなかなかのようだったな」

 

「少し心配になりますが」

 

「はぁ?」

 

疑問に思いながら、見ると、そこに立っていたのは俺達と同じリュウソウジャーがいた。

 

違いがあるとすれば、向こうはブラック、グリーン、ピンクという三人組だという事だけ。

 

「お前らは?」

 

「俺達はお前達と同じリュウソウジャー。

まぁ、この世界ではないけどな」

 

そう不敵な笑みを浮かべるようなブラックと俺達はそのまま対峙する。

カリオストロ戦での連の姿は

  • リュウソウジャー
  • ルパンレンジャー

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