その場所は長野県。
そこで現在マリアと翼が持ち帰った機密文書の解読を護衛する為にシンフォギア奏者達とリュウソウジャーのメンバーは別れてパトロールを行っていた。
そして、そんな中で目的の人物達を探している三人組がいた。
「それで、本当にこいつらで倒せるの?」
そう言い、メンバーに話しかけるのは、褐色肌が特徴的な女性カリオストロ。
パヴァリア光明結社のメンバーの一人であり、幹部である彼女は現在はある理由があり、その二人と行動していた。
「心配なんてないさ。
なんだって、既に私にはリュウソウジャーの戦闘データを元にした完璧な作戦があるのだから」
そう言い、自信満々に言うのは異形の怪物ともいえる存在だった。
全身が青くまるでマジシャンを思わせる格好をした怪人は、隣にいるカリオストロに向けて堂々と言う。
その存在の名はワイズルー、タンクジョウと同じ存在らしいが、そのあまりの性格に既に
げんなりとした表情でカリオストロは睨んでいた。
「本当なのかしら?」
「マジマジ、クレオン」
「はぁいはぁい。
今回、ワイズルー様が考えた計画はヘイゼル君の重火器と姫島さんの炎犬でリュウソウケンを離した瞬間に鳳春院君が一気に倒す計画となっております」
三人のうち、最後の一人であるクレオンはそう言うと共に現れたのは三人に転生者だった。
そこに立っていたのは40代の男性、短髪の男の子、そして全身が黒い鎧を身につけていた存在だった。
共通点があまりにも少なすぎる三人だが、その目は何も見ていないように空虚になっていた。
「エクセレント、さすが私の作戦だ」
そう言いながらワイズルーはクレオンによって召喚された転生者達の武器を叩きながら笑みを浮かべながら歩く。
「それにしても、本当にこいつら、一切喋らないわねぇ」
「それがワイズルー様の能力だからなぁ」
「あいつの?」
「おっと、これ以上喋ったら、俺が酷い目に合うんだった。
それよりも」
クレオンはそう言い、見てみると、そこには連、ソーマ、忍の3人が現れた。
「計画通り、ではいっつショータイム!」
ワイズルーはそう言い、指パッチンを行い、ワイズルーは連達の前に飛び出す。
「やぁやぁ、リュウソウジャーの3人、初めましてだね」
「お前、タンクジョウと同じ奴か?」
「いかにも、私はワイズルー。
華麗なるマジシャンさ」
そう言い、格好をつけながらワイズルーは言う。
だが、それに対して、連は何かに気づき、口に手をやっていた。
「どうしたんだい?
私のあまりにも格好良すぎる自己紹介に痺れたんかい?」
「いや、なんていうか。
かっこつけている所、悪いんだけどさ」
連はそう言い、ゆっくりと近づく。
「おっと、何のつもりか分からないが、それ以上は近づかない方が良い
戦闘か不意打ちを警戒し、ワイズルーは連を見つめる。
「でも良いのか、教えなくて」
「何を教えるというのだ?」
「いや、まぁ、あとでめんどくさい事になるよりも言った方が良いと思うけど。
お前、ズボンのチャック、空いてるぞ」
「えっマジで?
あっ」
連の言葉を聞き、ワイズルーは疑いながら、ズボンを見るとあっけを取られたように声を出す。
「ぷっわははは、ワイズルー様!!」
「あいつ、さっきまでキザに決めていたのにっ!!」
その事に対してクレオンとカリオストロは地面を叩きながら、爆笑していた。
「・・・・」
その瞬間、身体のボディが青いはずのワイズルーの顔は急激に赤くなっていった。
「・・・ワイズルー、貴様の目的は一体なんなんだ」
あまりにもの光景だったので、話を変えるように連は叫ぶ。
「っ!!
ふふっ、貴様達を倒す為に私の特別な作戦があるのさぁ」
ワイズルーはすぐに連の言葉に乗りながら、先程の出来事をなかった事にするように慌ててズボンのチャックを元に戻した後、格好付けて言う。
「今更、格好つけてもな」
「言うな」
その光景を見ていた忍はクレオン達と同じように笑いそうになるが、ソーマは押さえつける。
「では、最後のショーを楽しみたまえ」
その言葉と共にワイズルーは何事もなかったように言うと、周りにはワイズルーが用意した転生者達が現れる。
「まさか、こんな日に現れるとはな」
「まぁ良いじゃろ、儂としても暴れたかった気分だからな」
「こちらも行くか」
そう言うと連達はポケットに入れていたリュウソウルをそのままリュウソウチェンジャーにセットする。
【ゲボーン】
その音声が鳴り響くと同時に連達の周りに人形が現れる。
「あれ?」
その人形を見ると、ふと疑問に思うようにクレオンが頭を掻きながら、見つめる。
「どうした?」
「いや、ワイズルー様。
リュウソウジャーが変身する時に周りにあるリュウソウルって、あんな感じでしたっけ?」
「むっ?」
その言葉を聞き、ワイズルーはそのリュウソウルを見つめる。
そこに立っていたのは、これまで騎士を模していたリュウソウルとは違い、帽子をかぶり、マントを着ている紳士を思わせるリュウソウルだった。
「なんだか、私と似ていて親近感が湧くなぁ」
「いや、なんか嫌な予感がするんだよなぁ」
そうしている間に連達は構えると同時にヘンゼルと姫島が一斉に武器を構える。
「怪盗チェンジ」
【怪盗チェンジ!】
「「あれ?」」
連達の一言、そして本来なるはずだった音声との違いに素っ頓狂な声が出ると同時に連達の身体は変身していく。
迫りくる弾丸や炎犬の攻撃を避けながら、これまでの騎士を思わせる姿とは違い、軽装でありながら様々な所に恐竜の牙を模した飾りが施しているタクシード。
恐竜を思わせる兜の変わりに、各々が似合う帽子を模した仮面を付ける。
そして迫りくる鳳春院の攻撃をまるで予知したように避けると同時に、その背中には足元まで伸びたマントが現れる。
その姿へと変わると同時に、腰に装着していた各々の相棒である騎士竜の顔を模した銃からの弾丸を鳳春院へと放ち、瞬殺で倒した。
「・・・ねぇワイズルー様。
俺達って、確かリュウソウジャーを倒そうとしていましたよね」
「あぁ、間違いなく、リュウソウジャーだ」
「でもあれって」
「おいおい、まさかタンクジョウに続いて、お前が出てくるとは」
「まぁ探す手間は省けた」
「丁度良いし、新しい姿のお披露目といくか」
その言葉と共に、手に持った銃を上空に打ち出すと指を鳴らした連が言う。
「ルパンレッド」
続いて、指を鳴らすソーマは顔を少しだけ隠すような動作をする。
「ルパンブルー」
そして、最後の一人になった忍はこれまで通りの威風堂々とした姿で言う。
「ルパンイエロー」
その言葉と共にレッドが最後に手を大きく上げ、叫ぶ。
「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!」」」
「くっ、悔しいが、格好良い。
さすがは私のライバルだ」
「えっ、いつからあの人、ワイズルー様のライバルになったんですか?」
「ズボンのチャックを指摘しなかった貴様らよりも、よっぽど良い奴だからだ」
「さっきの事、まだ根に持っているわね」
名乗りを聞くと、ワイズルーは羨ましそうに見つめていた。
「さぁ、あんたらのお宝頂くぜ!!」
その言葉と同時に手元に持っていた新たな武器、リュウソウジュウを持ち、転生者へと向かっていく。
3つに分かれたリュウソウジャーは各々の目の前にいる相手と戦いを行う。
「それにしても、これは失敗だな」
「どういう事ですか?」
「あれを見てみろ」
その言葉と共にソーマと鳳春院の戦いを見る。
人外とも言えるその速さで目が追いつけない状況だったが、ソーマは手に持っているリュウソウジュウを使い、逃げ道を封じながら、手に持ったゴッドイーターで簡単に追いつめていく。
「あら、一人やられましたか」
「私は相手がリュウソウジャー相手を想定して、このメンバーを選んだけど、これは失敗だなぁ」
「リュウソウジャーを相手に?」
そう言っている間にもイエローとヘイゼルの戦いは瞬く間に終わりそうになっていた。
手に持ったマシンガンで襲いかかるが、イエローはその手には自身よりも巨大な刀を持ち
瞬く間に全ての武器を切り裂いた。
急いで逃げようとするが、手に持ったリュウソウジュウによって、足を撃たれ、逃げられなくなる。
「リュウソウジャーはその高いパワーと防御力を駆使して戦う戦士達だ。
遠距離の武器も雨宮とグリーンのみしか持っていなかった。
だから、遠距離の攻撃を重視にした二人と、牽制用の速さ重視の一人を選んだが」
レッドは手に持ったリュウソウルを、そのままリュウソウジュウへと挿入する。
【怪盗ブースト!ス・ス・ス・ストロング!!】
その音声と共に、リュウソウジュウから出てきたエネルギーがレッドのマントに宿ると、マントの柄は変わり、レッドの速さも変わる。
姫島も慌てて、次々と使い魔を呼び出すが、レッドの手にあるリュウソウケンとリュウソウジュウの無双によって、瞬く間に消される。
そして、勢いよく蹴り上げる事により、姫島は吹き飛ばされる。
「だけど、ルパンレンジャーは機動力重視な上に、慣れ親しんだ姿だからかな?
想像以上の力を発揮しているから、これは勝てないわ」
「そっそんな呑気な事を言っている場合じゃないですよ!!
あれ、あれっ!!」
そう言っている間に3人の転生者は一カ所に集まり、ルパンレンジャーは手にあるリュウソウルをそのままリュウソウジュウへと装填する。
【怪盗必殺!リュウソウジャー!】
その音声と共に各々の後ろにはパートナーになっている騎士竜の幻影が現れ、同時にリュウソウジュウには巨大なエネルギーが溜まり始める。
それを転生者に向けると同時に引き金を引くと、騎士竜達は転生者達に向かっていき、かぶりつく。
それにより、転生者達の特典は完全にルパンレンジャーの手元へと行ってしまう。
「あぁせっかくの転生者達がぁ!!」
「ふむ、さすがは雨宮連だな。
では、さらばだ」
「結局、シンフォギアのお嬢ちゃん達と遊んでいた方が良かったわね、はぁ」
戦いを見届け、三者様々な反応を示しながら、その場から離れていった。
「もう行ったか」
「それにしても、まさかルパンレンジャーになれる日が来るとはな」
「だが、さっきの奴」
「あぁ、すぐに知らせないとな」
連達は、そのままワイズルーと共にいたカリオストロの存在もあり、さらに警戒を促す為に走り出した。
次回の出撃メンバーをアンケートを行っています。
アンケートは以下のメンバーとさせてもらいます。
皆様の応募、お待ちしています。
①ルパンレッド ルパンブルー ルパンイエロー ルパングリーン ルパンピンク
②リュウソウレッド リュウソウブルー リュウソウピンク リュウソウグリーン リュウソウブラック
③リュウソウレッド リュウソウブルー リュウソウイエロー ルパングリーン ルパンピンク
④ルパンレッド ルパンブルー ルパンイエロー リュウソウグリーン リュウソウピンク
⑤リュウソウレッド ルパンブルー リュウソウイエロー ルパングリーン リュウソウブラッ
カリオストロ戦での連の姿は
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リュウソウジャー
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ルパンレンジャー