ヴェアヴォルフ~ヘルシングの大尉が転生~   作:むらやま 

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一度原作崩壊を修正しないと・・・
これから仕事が忙しくて更新が遅れると思います、それによって駄文も増えると思うので注意してください。



第24話 第2章、完

自室 ベランダ

 

大尉の部屋のベランダからは夕日に染まった空き地島が一望できる。

 

「はぁ・・・」

 

「・・・」

 

「ふぅ・・・」

 

「・・・いつまでため息ついてんだ・・・お前らしくない・・・」

 

・・・ここのところずっとこの調子だ・・・どうやらジャンヌと何かあったらしいのだが・・・

 

「いや、そりゃあため息もつきますよ・・・」

 

「・・・お前の恋煩いとか・・・」

 

そう、どうやらジャンヌと恋人同士になったらしいのだが神崎の襲撃のせいで帰って帰ってしまいヘコんでいるのだ。

 

「・・・どうでもいいからそこをどけ、その長椅子は俺のお気に入りだ・・・」

 

「えー、慰めてくれないんですかー」

 

「・・・神崎の説教で疲れたんだ・・・やっと反省したよ・・・」

 

「あ、可哀想に・・・」

 

ミレニアムの名物説教、ゾーリンの幻覚、ドクの改造手術、そして大尉の無言の部屋である。

 

この大尉の説教はただ大尉と同じ部屋に入るだけなのだが、大尉がちっとも喋らずただ延々と殺気を出して見てくるのだ。

その凄まじい殺気を放つ眼光にだいたいの奴が耐えきれなくなり最終的に謝ってくると言う恐ろしい説教である。

 

ちなみにシュレディンガーは一度この説教をされて以来、大尉に逆らえなくなっている。

 

 

「・・・まあ、死んだわけじゃあない・・・また、会えるさ・・・」

 

「そうですかね・・・」

 

「・・・この世には縁がある・・・たとえどれだけ離れてもいつかまた会える・・・俺はこの世界に転生してお前らとまたあって確信したよ・・・大丈夫さ・・・」

 

「・・・そうですね・・・もう会えないと決まったわけじゃないですもんね。」

 

「・・・そろそろ夕飯だ、今日は何だろうな・・・」

 

「・・・餃子がいいですね。」

 

そう言うと二人は部屋の中へと戻って行った・・・

 

 

 

 

 

 

3日後 学園島 看板裏

 

この学園島にある巨大な看板、この裏は人通りがなく影になっているため、滅多に人が来ない。そしてそれを利用して人知れず練習したい人が来る秘密の場所である。

 

 

「・・・神崎、今のところの振り付けが少し違う・・・もう少し腕を上に伸ばせ・・・」

 

「こ、こうかしら?」

 

「・・・そう、そんな感じだ・・・やっぱり神崎は飲み込みが早いな・・・」

 

「ふふん!だてにSランク武偵じゃあないわよ!」

 

・・・あれから3日・・・説教してから少しおとなしくなった神崎が、「チアの練習を見て欲しい」と言ってきたのだ。そして大尉も今日はすることも特になかったので練習に付き合う事にしたのだ。

 

「・・・平和だな・・・たまにはこう言うのも悪くない・・・」

 

「なーにジジむさいこと言ってんのよ。ほら練習の続きよ。」

 

「・・・お前と出くわしてから騒がしくなったからな・・・平和の尊さがよくわかったんだ・・・おっと、そろそろSHRの時間だ・・・いくぞ・・・」

 

 

 

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

 

「・・・」ガラッ

 

神崎の練習を終えた後、教室に辿り着く。

しかし、いつもより教室が騒がしい。

 

・・・とりあえず自分の席に座るか・・・

 

「ん?よおキンジ!聞いたか?転校生が来るらしいぞ!」

 

「それも海外の・・・ヨーロッパからの武偵高かららしいよ。噂じゃかなりの美人なんだって。」

 

自分の席の近くで会話をしていた武藤と不知火が大尉に気付いて話しかけてくる。

 

「・・・転校生?・・・この時期にか?・・・」

 

「まあ、武偵高だからよくあることだよ。でも結構クラスあるからこのクラスに来るとも限らないし。」

 

「・・・ふーん・・・」

 

そんな事を話していると・・・

 

ガラッ

 

武藤達と話していると高天原先生が教室に入ってくる。

この学校の教師達の最後の良心、高天原ゆとりである。最後の良心、高天原ゆとりである。大事だから2回言った。

 

「はい、みんな〜、今日は大事なお知らせがあるの、よく聞いてね?」

 

「なんすか?大事な話って?」

 

「うふふ、なんとこのクラスに新しい仲間が増えるの。それもとっても綺麗な子よ。」

 

「うおおっ!マジか!」

 

「どんな子だろうね、楽しみだよ。」

 

転校生の話しで、クラスのテンションが一気に上がる。

 

「みんな喜んでるわね・・・じゃあそろそろ入って来て。」

 

ガラッ

 

「失礼します。」

 

「おっはよー!」

 

教室の扉を開けて入って来たのは・・・大尉と神崎のよく見知った顔だった。

 

「・・・え?・・・」

 

「な、なんであんたらがここに!?」

 

「くふふ、キー君久しぶりー!」

 

武偵殺し、峰理子と・・・

 

「久方ぶりだな、遠山」

 

「・・・」

 

数日前に日本を発ったはずの、イ・ウー構成員で30代目ジャンヌ・ダルク・・・ジャンヌだったのだ。

 

 

 

 

 

「・・・はあ・・・ジェット機リボンが取れない・・・」

 

ダメだなー全然ゲームに身が入らない・・・なんだろこの何とも言えないもやもやした感じ・・・

 

「・・・あ、もう夕方か。買い物行かないと。」

 

大尉に食料品の買い出し頼まれてたんだった・・・

そう思うとシュレディンガーは着替えて外に出ようと玄関へ向う。

 

「えーっと、今日は鳥肉と人参とジャガイモだったな・・・」

 

そう言いつつ靴を履いて玄関のドアに手をかけ開く・・・

 

ガチャ

 

「え?」

 

その瞬間、シュレディンガーは素っ頓狂な声をあげてしまった。なぜならドアが外から開けられたのだ。

 

まだトバルカインも大尉も帰ってくる時間じゃない。じゃあ誰だ?

 

そしてそんな事を考えている間にドアが開いていく・・・そして、

 

 

「・・・久しぶりだな、シュレディンガー。」

 

「ジャンヌさん!?え!?なんでここに!?」

 

シュレディンガーは目の前の光景が信じられなかった。ジャンヌさんは確か本国に帰っちゃったはず!なんでここにいるんだ!?

 

「司法取引をしてな、今はパリ武偵高所属の武偵と言う事になっている。これでのんびり日本にいることが出来るぞ。」

 

「そ、そうなんですか?・・・とりあえず上がってください、汚い部屋ですけど。」

 

女性を外に待たせてはいけないと思い、ジャンヌを家の中に招き入れる。

 

「ふむ、遠山の言っていた通りだな。」

 

「大尉とはあったんですか?」

 

「ああ、同じクラスでな。家の場所もその時聞いた・・・あ、あとお前が落ち込んでいたことも。」

 

・・・た、大尉・・・!何でそんな余計な事を!と、とりあえず余計な心配をかけない様に・・・

 

「い、いや、そんな落ち込んでなんかいませんよ。」

 

「そ、そうなのか?そうか・・・」シュン

 

「・・・」

 

「・・・」

 

あるぇー?ミスったか?少しジャンヌさん落ち込んじゃった・・・

 

「・・・う、うそですよ、とってもさみしかったです。会えて嬉しいです。」

 

「・・・バ、バカ者!!」パチン!

 

「痛いっ!」

 

今度は顔を真っ赤にして怒られた・・・女の人って難しい・・・ど、どうすれば・・・

 

「・・・も、もうすぐアドシアードが開催されるんですけど一緒に見に行きませんか?」

 

ひとまず、今度あるアドシアードを見に行くか、誘ってみる。

 

「それはいつだ?何時からだ?」ズズイッ

 

シュレディンガーの話にジャンヌが身を乗り出す。

 

むっちゃ食いついた・・・よかった・・・

 

「えーっと、確か明日からです・・・時間はよくわかりません。」

 

「ふむ、遠山に後で聞いておこう・・・そうだ、忘れていたが大事な話があったんだ。」

 

そこでジャンヌが一旦話を切り、シュレディンガーに向き直る。

 

「・・・大事な話?」

 

「武偵殺し・・・峰理子が日本に戻ってきた、司法取引をしてな。」

 

「!?」

 

な、なんだって!あの爆弾魔が戻って来ただと・・・!な、なんかやな予感がする!それもとんでもないぐらいの!

 

「い、急いで大尉に知らせないと!」

 

「その必要はない、もうすでに会っている。同じクラスだからな。」

 

「なん・・・だとっ・・・!」

 

もう絶対何かよからぬことを考えてるだろ・・・しかも大尉たちを巻き込む気満々じゃないか・・・はあ、また厄介か・・・

 

シュレディンガーは否が応でも嫌な予感を感じずにはいられなかった・・・

 

 

 

 

 

おまけ ツンデレジャンヌ

 

「・・・ところで当日の服装はどうします?」

 

「う〜む、実は決めあぐねていてな、出来ればお前に見てもらって決めて欲しいのだが・・・」

 

「え?それってつまりジャンヌさんの部屋に行くって事ですか?」

 

「バカ者!そんなわけなかろう!」

 

「まあ、そうですよねー」

 

「・・・・・・その、お前が見たいと言うのなら構わんが(ボソッ)」

 

「うん?何か言いましたか?」

 

「何も言ってない!何も言ってないぞ!」

 

「いや、そんな顔真っ赤にして何かあったでしょう。ほらおでこもこんなに熱いし・・・」ピトッ

 

シュレディンガーが心配してジャンヌのおでこを手で触れた。

 

「・・・〜〜っ!!この!!大馬鹿物!!」バチンッ!!

 

「痛あぃ!!」

 

ジャンヌの平手打ちの威力は凄まじく、シュレディンガーはそのまま、リビングの端まで吹っ飛んで行った・・・

 

 

 

さらにおまけ この日、シュレディンガーに送られて来た大尉のメール

 

『今日は知り合いと飲みに行くから遅れるわ(≧∇≦)帰りかなり遅いからジャンヌとラブラブしてろよ(・ω・)ノ

トバルカインとドクには入らない様に言っておいたから気にせずガンバ!( ̄▽ ̄)』

 

 

「・・・人は見た目に寄らないな・・・」

 

「そのうち慣れるから大丈夫ですよ。」

 

 




今更ですけど少しぐらいキャラ崩壊してもいいよね?
後次からは3巻の内容に入って行くと思います。
それと今回だいぶ駄文だったな・・・
意見・感想お待ちしております。

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