ヴェアヴォルフ~ヘルシングの大尉が転生~   作:むらやま 

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とうとう2巻に突入しましたね・・・さてどうなることやら・・・
作者は何も考えてません。


第2部
第19話 好感度は積み重ねるもの


ある日帰り道で突然、すごい美人に・・・

 

「お前を探していた、星伽白雪、私に続け。」

 

とか言われたらどう思うだろう。ホイホイついて行くだろうか?

 

そんな事を思いつつ、私、星伽白雪は腰に差している刀に手を掛け、臨戦態勢をとる。

 

・・・フランス人、歳は同じくらい、武器は・・・剣と、何か私と似たような能力を持っているな・・・

 

前世の経験が冷静に相手を分析する。

 

さて・・・戦うべきか否か・・・どうするか・・・

 

「別に私は戦いに来たわけではない。お前を勧誘しにきたのだ、イ・ウーにな。出来れば話し合いで解決したい。」

 

「・・・お前は何教徒だ?」

 

「?・・・ローマカトリックだが?」

 

「素晴らしい、では隣人の話を聞こう。」

 

 

 

 

 

「・・・星伽白雪・・・星伽随一と呼ばれる戦闘力を有し、星伽武装巫女の中で3本指に入るほどの人物・・・だが、本人はあまり星伽としての自覚がなく、本殿からはいい印象を持たれていない・・・だが、妹や親しい人物とは打って変わって面倒見がいいと評判・・・ついたあだ名は星伽の不良巫女、か・・・あと電子機器の扱いが下手で携帯を持たないらしいな。」

 

「私が神道向きじゃないんだよ・・・元々、時期が来たら逃げ出すつもりだった・・・あなたの誘いはとてもいいタイミングだったね」

 

「ふむ、やはりあの男の言った事は本当だったか。」

 

今二人は近くの強襲科実習棟・・・あの男が入学式で派手に壊した旧実習棟にいた。今はボロボロで危険なので入れないため、滅多に人が来ないのだ。

 

星伽神社は前世でキリスト教徒だった私にはあまりも肌に合わなかった・・・別に妹達が嫌いというわけではないのだが人生を星伽に捧げなければならない辺りが気に食わない・・・いつか宗教の自由を盾に彼処から逃げて親友であるメーヤの所に転がり込む算段だったのだが・・・ここで味方を増やしておくのも悪くない。

 

「では・・・イ・ウーに来るのか?」

 

「是非もない・・・と、言いたいところだが」

 

「なんだ?」

 

「その組織が私が入るに値するか・・・確かめさせて貰おう」

 

そう言って腰に差している刀の鯉口を切る。

 

「私も簡単過ぎて拍子抜けしていたところだ・・・いいだろう、かかって来い、星伽白雪」

 

そう言うと彼女も持っていた西洋刀を抜き、上段に構える。

彼女の能力なのか・・・あたりの温度が急激に冷えて、息が白くなる。

 

「星伽白雪・・・推して参る・・・!」

 

「ジャンヌ・ダルク、神の名のもとに・・・!」

 

二人の刃が、激突した。

 

 

 

 

 

翌日

 

「どうやら上手くいったみたいですね。」

 

「ああ、お前の情報通りだった。流石だな、見直したぞ・・・初め見たときはなよなよした奴だと思ってたが人は見た目によらないな。」

 

二人・・・シュレディンガーとジャンヌはお台場のサイゼで集まっていた。

ジャンヌは私服、シュレディンガーもいつもと違い黒いスーツを着ている・・・ニット帽はいつも通りだが・・・

 

「まあ、これで日本でやる事も終わったんでしょう?星伽さんとも仲良くなって勧誘も成功したし・・・」

 

勧誘時に対決したらしいが・・・結果は部外者には分からずじまいだった。

 

・・・強いて言うなら大尉と蘭豹が暴れまわってボロボロだった強襲科実習棟が完全に崩壊した・・・という事だけだった。

 

「そうだな・・・予定よりもかなり早く終わったから1週間ほど日本にいられるな。」

 

「・・・そう言えば、なんで星伽さんに接触したんですか?イ・ウーにはかなりの人員がいるはずですけど・・・」

 

そこで一番気になっていたことを聞いてみる。イ・ウーは超人たちが己を研鑽する組織だ・・・多分だが、星伽さんよりも強力な能力者がいるはずだ・・・わざわざ勧誘する必要が見つからない。もしあるとすればそれは・・・

 

「知らないのか?・・・まあ、その内わかる時が来る、その時に話をしよう。」

 

「・・・わかりました、じゃあ折角ですし僕が観光案内でもしましょう。」

 

「ふむ、では甘えるとしよう。」

 

 

 

その頃・・・

 

「・・・何だその大量のももまんは・・・それが昼飯か?」

 

「ステーキ定食のあんたに言われたくないわよ!」

 

お昼時でたくさんの人がいる食堂に大尉と神崎の2人の姿があった。

 

「・・・買い占めると他の人に迷惑がかかると言っただろ・・・」

 

「大丈夫よ、1個だけ残しておいたから。」

 

「・・・そう言う問題じゃないんだが・・・」

 

そんな話をしていると・・・

 

「ここ、いいかな?」

 

横から目が覚めるようなイケメン・・・不知火と・・・

 

「よおキンジ・・・って、おお!お前これ、学食で一番高い神戸牛のステーキじゃねえか!一口食わせろ!」

 

筋肉モリモリマッチョマンの変態、武藤が来た・・・あ、俺もか。

 

「・・・触るな、これは俺へのご褒美だ・・・」

 

「いいじゃねえか〜友達だろ?」

 

「・・・俺のそばに寄るな・・・!・・・箸でつまもうとするな・・・!」

 

ステーキを取ろうと侵攻する武藤箸師団を俺のフォーク、ナイフ大隊が迎撃する。

 

「・・・そうだ、不知火・・・お前アドシアードどうするんだ?」

 

武藤の侵攻を防ぎつつ不知火に聞いてみる。

アドシアードとは年に1回行われる武偵の国際大会の事だ、今年は特にやる事がないので皆に合わせるつもりだったのだ。

 

「僕は補欠だから多分競技には出ないよ。」

 

「俺は言わなくてもわかるだろ?・・・よし、和平交渉だ、一切れだけでいい」

 

「・・・和平案は否決されました・・・さあ、戦争の続きだ・・・」

 

「バカな!俺の焼きそばパンに反抗作戦をしかけて来ただと!?」

 

 

「・・・そ、そうだ、神崎さんはどうするんだい?」

 

一先ずこちらの事はほっておく事にしたらしい。

話題を神崎に振る。

 

「あたしも出ないわ、ガンシューティングの代表に選ばれたけど辞退したわ。」

 

「・・・でももったいないね、アドシアードに出て結果を残せば就職先が選り取りみどりなんだよ?」

 

「・・・そんな先の事、どうでもいい。今は真っ先にやらないといけない事があるの。」

 

「・・・そうなんだ・・・」

 

神崎の気迫に不知火は何か重い決意を感じ取ったらしかった・・・

 

 

 

「不知火!今ならキンジのステーキを我が物に出来るぞ!手伝え!」

 

「・・・バカめ、不知火は俺と同盟関係だ・・・!」

 

「・・・ごめんね、僕は中立国なんだ」

 




いつからまともに2巻の内容をやると錯覚していた?
なんでジャンヌと由美江の戦闘飛ばしたかって?作者が戦闘シーン書くのへたなんだよ・・・
意見感想、お待ちしています。
あと質問箱を活動報告のところに作っておきました。
わからないことがあったらある程度答えます。

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