私が殺した彼女の話   作:猫毛布

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彼女は非日常を捨て、日常へと埋没する。

グロ注意


89.日常乖離

「では状況を説明する」

 

 織斑千冬の声は相変わらず酷く冷たく、けれど状況を理解する為には非常に分かりやすい声であった。

 突然の停電。防火シャッターの起動。非常電源の切り替えもなし。非常事態というには十分すぎる程に状況は揃っていた。

 

 そんな中、ルアナ・バーネットは専用機持ち達とは別に壁に凭れて事態を見守っている。

 彼女達とルアナの仕事は違うのだ。適材適所、と言えば聞えは良いけれど、実際の所汚れ仕事を任されているという自覚はルアナにはある。

 世間一般でいう日常を過そうとしているルアナ・バーネットから言えば、ソレはとてつもなく非日常であり、歓迎すべきではない事象だ。

 侵入者、という単語。動く右手。求める、求めない、どちらにせよ、

 

「で、電脳ダイブッ!?」

 

 そんな驚きの声でルアナは意識を戻す。

 頭の中にしっかりと千冬の話は入っていた。けれども意識は完全に別の方向へと向いていた。

 まるで呼吸をしている様に、水を飲み込む様に、ルアナにとってソレは自然だ。だからこそ、意識を飛ばしていた事に違和感を持たない。当然だから、当然だったから。

 溜め息を一つ、自分を咎める為に吐き出した。

 コレっきりだ。溶け込まなくてはいけない"日常"の為に、"非日常"へと浮上する。

 

 簪とシャルロットが少しばかり心配そうにルアナを見つめている。瞼を上げたルアナはソレに気付いて、呆れを少しだけ混ぜて微笑む。

 何を迷う必要があるというのだろうか。

 凭れていた壁から背を離し、ルアナは扉を潜る。

 暗闇に包まれる廊下に開いた扉から漏れた光で自身の影が出来上がる。

 

 扉が自動でその口を閉じていく。光はゆっくりと狭まり、そして光は遮断された。

 

「…………」

 

 ルアナは口を抑える。両手でしっかりと塞がれたソコから出てくる音は無い。

 数秒程、そのまま静止していたルアナがゆっくりと両手を下げる。

 暗闇の中、二つの深い青の光がボンヤリと開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗闇。停電したIS学園の廊下に『けむくじゃら』が数個。

 周囲の景色を撮影し、その枯葉に投影して景色へと溶け込む最新型の迷彩服こそ『けむくじゃら』だ。

 通信機器で仲間達と情報を共有。

 『けむくじゃら』が景色に溶け込んだ頃、ソコには誰も居らず、そして在った。

 

――いくぞ

 

 通信越しに聞えた声で全員が動き出す。

 足音すら鳴らない。匂いも消した。視界に映らない。彼らはソコに在り、けれども無い存在へと成った。

 真っ暗闇の中、一瞬の光が『けむくじゃら』達の視界に映った。

 円柱に先の丸くなった円錐を貼り付けたような鉛。ソレが音速を越えて、螺旋を描き、『けむくじゃら』の一つに命中した。

 直後に、発砲音が暗闇の廊下に響き、ソコに居ない何かが音を立てて倒れる。

 何もない空間から赤い液体が滴り、男の呻き声が響く。

 

「アァ、どうやら当たった様ね。まったく、運がいいわ」

 

 『けむくじゃら』達は視線を声の方へと向ける。暗闇であっても装備のお陰でハッキリとした視界に一人の少女が立っている。

 

 IS学園の制服。紫銀の髪。顔は人形の様に愛らしく、可憐で、そして美しいとも形容出来る。

 手に持っているのは鈍色の拳銃。銃口からは硝煙を吐き出し、今しがた季節はずれの『お年玉』を誰かに届けた所だ。

 少女の口が美しく笑む。日常の風景ならばその笑みに頬を緩めた事だろう。けれど、『けむくじゃら』達にとってココは非日常であり、不必要の場所だ。

 

 少女は深呼吸をした。

 ゆっくりと空間に満たされた何かを吸い込んで、胸の奥に溜め込んでいたモノを吐き出した。

 瞼を上げれば、ぼんやりと深い青の双眸が『何も無い』前方を捕らえた。

 

 心臓がようやく起動した。

 止まっていた血流が流れ出す。

 渇望して止まないソレに涎が溢れる。

 

「さ、始めましょう」

 

 その一言に反応したのか、それともその言葉と同時に少女が動き出した事に反応したのか。

 もしくは発砲音に反応出来たのか、また一人の仲間が倒れた事でようやく動き出せたのか、少なからず『けむくじゃら』達の時間はようやく動き出す。

 自分達よりも確実に時を過ごしていない少女が片手で銃を持ち、さらに寸分違わずに見えない筈の自分達を打ち抜いている。

 いいや、仮に見えたとしてもである。防弾仕様の胴体や頭部ではなく、比較的柔らかい瞳をズレもなく狙える訳がない。

 

「ああ、いけないわ。アナタ達、銃を持っているじゃない」

 

 困ったモノだ、と言わんばかりに少女は声を出した。

 瞬間に『けむくじゃら』達の手に衝撃が走る。持っていた銃たちが自分達を嫌ったように弾け、手から離れる。身体に掛けたストラップが強い力で引かれ、銃がぶら下がる。

 高い金属音が廊下に六つ弾ける。

 

「クヒッ、フフ、ヒヒヒッ! クフッ、ヒッヒヒヒ! アァ、銃を手放すなんて不運すぎるわね! きっと女神様をオカズにしたのがイケナイんだわ。いいえ、それとも玉無しだったのかしらァ?」

 

 少女は嗤いながらシリンダーを銃へと戻してハンマーを倒した。

 緩慢な動作で銃を構え、銃口を何も無い場所へと向ける。その動作、佇まいはどうしてか自然で、日常を生きている筈の少女にはありえない不自然さだ。

 思考が停止したのはたったの数瞬の事であり、『けむくじゃら』の手は自然と腰に控えていた拳銃へと伸びていた。

 銃声、熱、銃が床に転がる音、痛み。

 

「―――――ッ!!」

「声を抑えるだなんて素晴らしいわ。あら、私は誰に話しているのかしらァ? フフッ、ここには誰も居ないのに」

 

 少女は可笑しそうに笑みを携えて足を進める。

 一歩、二歩、『けむくじゃら』へと真っ直ぐに進んでくる。

 歩こうとすれば膝を撃ち抜かれ、這おうとすれば手を撃ち抜かれ、何も無い床に赤い絨毯が敷かれていく。

 

「よっこいしょ」

 

 少女の足が床に着く事もなく、空中で停止する。ニンマリと笑顔の少女は床を見つめながら呟く。

 

「さて、構成を吐いて貰おうかしら? あとは目的も」

 

 何も無い空間へと呟いた少女。無音にも近しい廊下にはミシミシと何かに圧力が掛かる音が静かに響いている。

 

「吐けばアナタの命だけは見逃してあげる。私だって人の命をなんとも思わない人間では無いもの。情報には相応に応えるわ」

 

 『けむくじゃら』は頭に掛かる圧迫感と痛みに歯を食い縛りながら口を閉ざす。

 そんな様子にも少女は深く笑みを浮かべる。

 

「あらァ、米国の特殊部隊も随分口が堅くなったのね」

 

 少女の言葉に『けむくじゃら』が震えてしまう。足の裏でしっかりとソレを感じた少女はクヒリと喉を震わせた。

 

「ありがとう、その反応だけで十分。構成している部隊数も実は知っているの……ごめんなさい」

 

 少女は足を浮かせ、一言謝罪を入れる。

 両足を地面へと着けた少女は息を吐き出して面倒そうに頬に手を当てた。

 

「アナタ達よりも前の人達に聞いたの。彼はスグに情報を吐き出してくれたけれど。

 殺した人数を含めて、残り七人。まったく気が滅入りそう」

 

 業とらしく肩を竦めて少女はもう一度溜め息を吐き出した。

 そして、足を一歩前へと進める。

 

「……はぁ、まったく、運が無いわ。こんな所に"柘榴"が落ちているだなんて。アァ、ホント、運が悪いわァ。クヒッ、ヒヒッ」

 

 弾けて潰れ、顔にまで飛んできた柘榴の実を指で掬って、口へと含む。舌の上で転がし、唾液を混ぜ込み、ゆっくりと喉へ通す。

 ゾクゾクと背筋を駆け上る感情に顔を蕩かせ、僅かに漏れ出た唾液を舌で舐めとる。真っ赤に熟れた舌が唇を濡らし、薄く紅を延ばす。

 少女の感情の揺れを表すように、少女の身体から淡い緑色の粒子達が漏れ出す。蛍のように宙を漂い、埃のように地面へと降る粒子。

 少女は自分の笑みを隠すように手で口に蓋をする。ソレでも漏れ出す声を廊下に響かせ、彼女の視界が淡い緑で埋まる。

 そして一言。

 

「ごちそうさま。クフッ、ヒヒひっ」

 

 そう残して緑の粒子を払う。

 ソコには何も無い。少女の姿も、赤い絨毯も、不自然に粒子の積もった『何も無い空間』も、日常風景を暗闇に染めただけの廊下が伸びるだけ。ただソレだけの空間が伸びていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真っ暗闇の廊下にカツン、とローファーが床を叩く音が響いた。

 小さくネチャリと粘つく液体を足の裏に着けた少女が立ち止まり、頭を抱えながら溜め息を吐き出した。

 

「ねぇ、ソレ離してくれないかしら?」

 

 少女の前には力なく『けむくじゃら』に腕を持たれた水色の髪の少女。名前を更識楯無。

 その腹部が少し赤く染まっている事を視認した少女は目を細めてソコから目を離し『けむくじゃら』達へと視線を向けた。

 

「一応、ソレもIS学園の生徒であるから、私の護衛目的なの」

「コチラも仕事だ」

「あら、そう……」

 

 考えるように少女は口元へと手を添える。その動作に反応して『けむくじゃら』達は持っていた銃を構え、そのトリガーに指を掛ける。

 

「あぁ、別に殺し合いをしたい訳じゃないわ。殺し合いだなんてナンセンスだし、不毛すぎるわ」

「ほう、ではこのままコチラを逃がしてくれるのか?」

「そうね……ソレを人質にされちゃ、私も手を出せないし」

 

 手を上に向けて降参の意を示す少女。首を横に振りながら左手を下げる。左腰で接続されているホルスターベルトのロックを外し持ち上げる。

 ソレを床に置いて、一歩後ろに下がる。

 

「お前、もしかして殺し屋か?」

「あら、私を知ってるだなんて、随分奇妙な人間も居たのね」

「馬鹿を言え。汚れ仕事をしている身だ、あの機関を知らん訳が無いだろう。ソレを壊したお前自身もな」

「……そう」

 

 少女は深く息を吐き出して、頭を抱える。そのまま頭を振り、顔を少しだけ俯かせた。口元には笑み。

 

「予定が変わったわ。殺す」

「おいおい、コッチには人質がいるんだぞ?」

「殺すなら勝手に殺せば? 別にIS学園の少女が死んだ所で興味はないし。それに私が到着した頃には既に死んでいた、だから私は仕事を完遂した。何も問題はないでしょ?」

「……ふっ、頭のネジでも外れたのか?」

「はァ? 随分と面白い事を言うじゃない? あの機関を知っていた、それに飼われていた私を知っていて、その言葉ァ? クヒッ、フフッヒヒ! ああ、我慢していた笑いが出てしまったじゃない」

 

 口を抑えて身を捩る少女はその深い瞳を細く開いて『けむくじゃら』達へと向けている。

 理解不能。いいや、理解をしようとする事自体が間違いであると感じれる程。紫銀の髪をした彼女は狂っている。

 

 紫銀の髪をした少女は身体ごと後ろを振り返り、腕を伸ばす。ガサリとその手が何かを掴む音を鳴らし、少女は壁に向かってその腕を力一杯伸ばした。

 壁に赤い果肉が散り、生暖かい果肉が少女の頬へと付着する。赤黒い果汁を滴らせた腕をゆっくりと壁から引き抜き、べったりと着いた果汁を軽く床へと払った。

 

「撃て!」

 

 閃光。破裂音。少女の柔肌を貫く金属達。熱を持ったソレが肌を破り、肉を抉り、臓器を傷つけながら少女から排出される。

 数秒。三秒程引き絞っていたトリガーからようやく力が抜ける。

 暗闇の中、『けむくじゃら』達の視線の先には赤い液体を広げる少女が一人倒れている。倒れている少女の表情までは見えないがその口には笑みが張り付けられていた。

 

「……行くぞ」

 

 『けむくじゃら』の一言に他の『けむくじゃら』達が動き出す。

 更識楯無の腕を掴み、持ち上げようとしたところで視界の端にふわりと淡い緑色の何かが漂っている事に気がついた。

 顔を上げれば、廊下に無数に浮遊しているソレ。

 

「クヒッ、ヒヒヒヒ。あぁ、こんなにブチマケルなんて、堪え性が無いのね。ベッドではもっと耐えてくれないと」

 

 少女が起き上がる。赤黒い染みから緑色の粒子を撒き散らせ、空いた片方の瞳孔を手で覆い赤を滴らせる。瞳孔を弄るように指を折り曲げ、グチュリと音を鳴らし、笑う。嗤う、ワラウ。

 

「化け物め……」

「そしてアナタ達は勇者ではない。伝説の剣でも持っていればよかったのにィ」

 

 口を歪めて腹を抱えて嗤う少女はしっかりと青の瞳を『けむくじゃら』達へ逃がさんばかりに向けている。

 殺し合いは不毛だ。意味すら無い。少女にとって、ソレは至って通常の事であり、楽しみすら無い。それこそ殺し合いを楽しめる状態など今の少女にとっては大凡ありえない事柄なのだ。

 化け物。幸運であり不運であり悪運に恵まれ過ぎた少女。ルアナ・バーネットにとってコレを殺し合いと称するのは随分と馬鹿らしく、まるで子供が大人に向かって牙を剥く程稚拙で愚かしいモノだ。

 

「クヒッ、サヨウナラぁ」

 

 だからこそ化け物は自分の楽しみの為に、一片の希望を断ち切り、赤子達を捩じ切った。蹂躙。惨劇。一方的な"殺し"。

 残ったのは真っ赤に化粧を施したルアナと脇腹から滲み出した赤以外に一滴の液体も付着していない楯無。そして廊下に倒れた『けむくじゃら』達だった。

 ルアナは天井を仰ぎ見て、悦楽へと浸る。手に付着した赤をまるで子供のように頬に塗りたくり肺一杯にその匂いを溜め込む。

 

「オソマツサマデシタ。ヒヒッフフフ」

 

 嗤いを耐え切り、飲み込む。何かを発散するように全身から緑色の粒子を放ち辺りへと散りばめる。

 淡い光を伴ったソレがルアナをボンヤリと照らす。辺りが森だったならば妖精と言ってもよかっただろう。生憎、周りには肉塊が転がり、彼女は蕩けた瞳で口が歪めて悦楽に酔っているのだからニンフと呼ばれても間違いではないのかもしれない。

 

 途端、近くにある障壁が破壊された。この状態を邪魔とは随分と無礼な客だと、ルアナは更に笑みを深くして腰に隠していた自動式拳銃を取り出す。

 煙の中から僅かに見えた白い光。ルアナは目を細め、溜め息を吐き出した。

 

「ルアナっ! 無事か!?」

「余裕」

 

 現れたのは顔の全面を隠す仮面を装着し、白光の刀を帯びた織斑一夏である。

 その声は焦りの混じったモノで、ルアナは呆れた色を含めて肩を竦める。

 

「楯無さんは?」

「寝てるだけ。薬品を打ち込まれてるみたいだけれど、問題は無し」

「そっか。状況はどうなってるんだ?」

「……詳しい事は今から送る場所に居る簪に聞いて」

「……ん、わかった」

 

 ある程度の情報を受け渡し、簪のいるポイントを送ったルアナはクルクルと拳銃を手で弄ぶ。

 そんな様子に一夏は思わず口を開いてしまう。

 

「なあルアナ。何か良い事でもあったのか?」

 

 一夏に背を向けていたルアナはその一言に停止して、回していた銃を握り締める。

 

「別に、いい事なんて無かったわ」

「そうか? それにしては嬉しそうだな」

「五月蝿い、さっさと行け」

 

 振り返り様に銃を撃ち、放たれた鉛弾は一夏の仮面を少しだけ掠めて通り過ぎる。

 ルアナの態度に慣れがあるのか一夏は溜め息だけを吐いて目標へと移動を始める。

 その一夏を見送り、ルアナは硝煙の吹き出る銃口に息を吹きつける。

 

「そう……イイコトなんて誰にもなかったのよ」

 

 目を細めて、銃を腰へと戻す。

 落ちているベルトを拾い上げた所で呆れを混ぜる様に息が出てしまう。

 

「人の話を勝手に聞くなんて、随分じゃない」

「勝手に話を始めただけでしょうが」

 

 語尾にイテテ、と付け足して脇腹を抑えながら楯無がゆっくりと身を起こした。

 ソレを見ながらルアナは目を細めて、やはり何処か面倒そうに息を吐き出した。

 

「起き上がらなくてもいいわよ。全部処理し終わったら医務室に運んであげるから」

「処理って、うわ……」

 

 拾い上げたベルトを腰へと着けてホルスターからリボルバー式拳銃を取り出す。シリンダーを取り出し弾数を確認して戻す。

 ハンマーを倒し、肉塊に向かって放つ。

 放つ。放つ。放つ。

 

「よし。さ、行きましょうか」

「死体によくやるわ」

「したいようにするのよ。なんならお姫様抱っこで送りましょうか? お姉様」

「……一夏君ならお願いしたかも知れないわね」

「ああ、それはダメよ。アレは私の為の勇者様だもの」

「あら、お姫様気取りかしら?」

「いいえ、お姉様。ワタクシ、化け物気取りデシテヨ?」

 

 両手を上げて、戯けるように言ってのけたルアナは口元に自嘲を浮かべて楯無を持ち上げる。

 膝裏に手を回し、背を支えるようにして……。

 

「どうしてお姫様抱っこなのかしら?」

「コレが一番揺れなくて、運びやすいのよ」

「そ、そう……」

「ええ、決してお姉様の恥ずかしがっている顔を見たいだとか、ソレを録画して弱みにするだとか、そういう全く以って別の考えは無いわ」

「あるのね! 降ろせぇ!」

「はいはい。お姉様暴れないの。弾は抜けてるけれど、傷はあるのだから」

 

 やはり面倒そうに、けれども何処か含みを持ってルアナは楯無を医務室へと運んだ。

 その間、楯無の無意味な抗議はずっと続くのだが、それこそ無意味な事なのだ。


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