私が殺した彼女の話   作:猫毛布

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一日遅れてるじゃないか、と思っている読者さん。
私はいつ更新するかは言ってませんよ!!
いやー、日付は言ってないもんね……


はい、ごめんなさい。
反省してます。


2014/03/01
誤字訂正


29.銭湯傘下

「貸切だな……」

「貸切ですわね……」

「貸切ね……」

「当然」

 

 寮の大浴場にての会話である。

 脱衣所にはアリーナで模擬戦をしていた五人しか居らず、他の人間はいない。

 それもその筈。実際、この時間を貸し切っているのは唯一の男だ。その男がへらりと笑いながら各自の汗を気遣ったのだ。

 

 

『汗、すごい』

『そうですわね。早くシャワーを浴びたいですわ』

『裸の付き合い、と言うやつか』

『アンタのその情報はいったいどこから仕入れてる訳?』

『部下だ』

『その部下……いや、いいわ』

『……そうだ、大浴場を使うか?』

『使うって言っても、時間的に急がなくてはいけないだろう?』

『いや、俺の時間があるし』

『…………覗き?』

『一夏……』

『一夏さん……』

『違ぇよ! この前から定期的に貸してくれるようになったんだ』

『それは一夏の時間だろう』

『私達はシャワーで十分ですわ』

『それに一夏は風呂好きだもんね』

『ありがとう、借りる』

『おう』

『…………ルアナ、ちょっと』

『使えるんだから、お風呂の方がいい』

『そうだけど』

『俺のことは気にするなよ。それこそ、シャワーで十分さ』

『では、謹んでいただきますわ』

『おう……それと、ルアナの事、よろしくな』

 

 そんなこんなで一夏の使用時間を五人が使っているという訳である。

 一夏にはルアナと全員の仲を深めるという意図があるのだが、その意図通りに行くかどうかは不明である。

 尤も、ラウラ以外はバーネットという在り方を知っているのである程度の理解はある。その理解が正しいとは言わないけれど。

 

 その意図は随分と見透かされやすいモノであり、ルアナ自身もソレに乗ったのだ。別に彼女が一夏よりも風呂を好いているという事ではない。

 

「時間は少ない」

「……そうね。一夏がせっかく譲ってくれたんだし」

「入らなきゃ、損だもんね」

 

 そう言いながら服を脱ぎ出すシャルロット。上着のボタンを外し、シャツをまくり上げると淡いオレンジ色のブラジャーがその姿を現す。

 男装時にはどうやって抑えていたのだろうと疑問に感じる程度にある果実を支えているブラジャーを横目に、セシリアは思わず呟いてしまう。

 

「こうしてデュノアさんを見ると、女性である事を再認識してしまいますわ」

「シャルロットでいいよ、オルコットさん」

「私もセシリアでよろしくてよ、シャルロットさん」

「うん。ありがとう、セシリアさん」

 

 お互いにニッコリと笑い合い、名前で呼び合う事を了承する。

 上から脱いでいるシャルロットとは逆にセシリアはスカートを脱いだ。そして黒いパンティストッキングを外し、丁寧に畳んで脱衣カゴへと入れていく。

 それを横目で見ているシャルロット。その視線に気づいたのかセシリアも視線を動かしてしまいお互いの視線がかち合う。なんとも気まずい雰囲気が彼女達を包んだ。

 

「早く脱がないと時間がない」

「…………」

「…………はぁ、そうだね」

 

 なんとも男らしい、というよりも羞恥心の欠片もないルアナが二人の後ろから声をかける。その姿は、一糸纏わぬ姿、生まれたままの姿、まあ、つまり全裸である。

 白い肌も少し膨らんでいる胸部も小さなヘソもその下に至るまで、すべてをさらけ出している。

 その姿に唖然としているセシリア。羞恥心というか矜持の高い彼女にはありえない光景なのだろう。

 けれどもそんな彼女に対してルアナは言ってのけるのだ。

 

「恥ずかしい所があるから隠す。私に晒して恥ずかしい所はない」

「……納得致しましたわ。ワタクシトテハズカシイトコロナド―!」

「セシリアさん、落ち着いて、深呼吸。ルアナさんも変な所で張り合わないで」

「張り合う気はない」

「バーネット。お前も女なのだから、少しは恥じらいを持て」

「篠ノ之箒。アナタの様に駄肉はついてない。恥じらう所など無いとさっきも言った」

「駄に!? 私だって好きでこんな肉を」

 

 腰に手を当てているルアナを前にして箒の言葉が詰まる。詰まったのは後方から言いようもない、なんというか、殺気的な何かを感じたからだ。今振り向けば、ヤられる……!!

 

「あら、篠ノ之さん。どうかしたのかしら。さあ、先の言葉をドウゾ?」

「…………いや、なんでもない」

「あら、私なんかに気を使わなくてもいいのよ? ええ、そりゃぁ、女同士ですもの」

「鈴音、需要はある」

「ルアナ、うっさい!」

「すまなかった、凰。だから、泣くな? な」

「泣いてない!」

 

 少しばかり涙を瞳に溜め込んだ鈴音が叫んだ。自分の発育不足に比例して叫んでやった。体に巻いたタオルが余計に悲しみを誘っている。

 

「入らないのか?」

「ボーデヴィッヒさんのそういう無遠慮な所、尊敬するよ」

「ラウラで構わない」

「ラウラさん?」

「敬称もいらない、シャルロット」

 

 全裸組であるラウラが淡々と述べた問いに対してシャルロットは呆れながら答えを口にした。

 

 わいのわいのと脱衣所から風呂場へと場面は移り変わる。

 誰かはタオルを体に巻き、また誰かは巻かずに前に垂らしているし、誰かと誰かは全裸である。尤も、前者も後者も鈴音によってタオルを巻かれたのだが。

 

 湯気が揺蕩うその風呂場。正確に言えば大浴場。さらに言ってしまえば貸切状態なのだ。

 広々とした空間。

 ルアナは足に力を込めて一歩目を踏み出す。

 

「はい、待った」

 

 着けていなければいけないチョーカーを掴まれたルアナ。掴んだ本人である鈴音はやっぱりか、という顔をしてため息を吐き出している。

 

「先に体を洗っちゃいなさい」

「…………」

「何よ」

「はーい、お母さん」

 

 鈴音とルアナ、そしてラウラ以外の三人から乙女からは発してはいけない音が出る。口から出ている。間違ってはいけない。

 ヒクリ、と口角を釣り上げた鈴音。問題発言をしたルアナは首の拘束を容易く解き、洗い場へと急いだ。

 

「お、お母……ぶふ」

「ず、随分大きなお子様を、お、お持ち、なんです、くフ」

「そこ三人! 今すぐ笑いを止めなさい! ぶっ飛ばすわよ!」

「鈴音ー。響くからうるさい」

「アンタが元凶でしょうが!」

 

 表現のしようのない怒り、あえて言うならば、ムキー!と怒りながら洗い場に座っているルアナに向かって石鹸を投げる。

 背後から迫っているというのに、ルアナは容易くそれを視認すること無く手で掴んだ。

 おお、と感嘆の声が上がった。その声に対してもルアナは無視を決め込んでいる。

 

「…………」

 

 そんなルアナを見て、一人はウズウズとしていた。

 名をシャルロット・デュノア。決して反応速度の素晴らしさから戦いたいとかそういう欲求ではない。そんな欲求を感じるのはルアナだけでいい。

 このシャルロット。隠すこともない可愛いもの好きである。バーネットではないルアナはあくまで接し方がトゲトゲしいだけである事は一夏の説明で理解できた。

 そして、せっかくなのだ。是非とも触れておきたい。性的欲求ではなくて、好奇心とかそういう類の欲求がフツフツと湧き上がる。

 

「ルアナさん」

「敬称はいらない」

「じゃあ、ルアナ。是非髪を洗わせてください」

「………………」

 

 思わずルアナは振り向いてシャルロットを見てしまった。何言ってんだコイツと言わんばかりのジト目で見てしまった。

 対してシャルロットは笑顔で手にシャンプーとリンスを用意して既に準備万端といったようだ。

 

「……別に、いい」

「よし! じゃあ、前向いててね!」

「…………」

 

 別にしなくていいという意味だったんだけどなぁ、とルアナ・バーネットは思う。けれども断る理由もない。ルアナとして拒絶することも容易いが、変に刺激することもないだろう。少なからず、既に一夏に接近してしまっているのだから。

 なんて思考を纏めている内に紫銀の中に細い指が侵入する。

 

「こういう時ってなんていうんだっけ?」

「……かゆいところ?」

「そうそう、それ。痒い所はありませんかー?」

「ない。そのまま続行せよ」

「お姫様のご要望とあれば」

 

 鼻歌交じりにルアナの髪を洗っていくシャルロット。あまり言いたくはないが、シャルロットからすれば人形遊びをしている感覚なのだ。人間という境界は超えてはいないけれど、それでも人形遊びに近しい感覚は得ている。

 

「それじゃあ、流すよー」

「ん」

 

 しっかりと目を瞑り、ルアナは頭から掛けられるお湯を受け止めた。

 二度、三度、お湯を掛けられ頭に乗せられていた泡が流れる。

 

「はい、おしまい。うん、ありがとう」

「……背中流す」

「え? 大丈夫だよ」

「お返……お礼」

「何かすごく不吉な言葉が手前にあったような気がするけど?」

「気のせい」

 

 気のせいではない。そのことを理解していてもシャルロットは引くことが出来ない。

 ルアナに背中を向けて、深呼吸をする。こうしてルアナに背中を向ける事はシャルロット的にかなり緊張することである。

 バーネットがあの時の様に突然出てきたら……と思考したところでシャルロットは引っかかりを覚える。

 一夏はルアナはバーネットの事を知らない、と言っていた。けれども、シャルロットを脅したルアナは恐らくバーネットなのだろう。そのバーネットとルアナが瞬時に入れ替わっている……。

 

「ヒャッ!?」

「すべすべ」

「手?! なんで手!?」

「マッサージもできる」

 

 シャルロットの思考は止められる。ルアナの細い指が背中を這い、肩甲骨の近くを押していく。そのまま肩に触れて軽く親指で押されていく。

 

「おぉ~……」

「肩こり。最近まで男装してて疲れた?」

 

 何かが解れる感触とルアナの言葉に納得がいく。どうやら自身も知らない内に疲労を溜め込んでいたらしい。

 情けない声が喉の奥から溢れ出てそれを止める術はない。変に力が入っていない分余計に声が出てしまう。

 

 次第にリラックスする身体と意識。

 脇腹へと手は向かい、シャルロットの背中に柔らかい感触が二つ当たったところでようやくシャルロットの警戒レベルが上がる。

 

「なかなかのモノをお持ちで」

「んぅ」

「声を出すと他に聞こえる」

 

 下から持ち上げる様に肌色の果実を掴み、揉んでいるルアナ。耳元に口を近付けて、シャルロットの鼓膜を吐息で揺らしている。

 

「データは取り終わった。あとはアナタの決断だけよ」

「――ッ」

「まあ、それも急ぐ事ではないのだけれど……くひっ」

 

 突然態度の変わってしまったルアナに息を飲み込んだシャルロット。思考停止に至り、頭の中を可能性が飛び交う。

 そんな中ルアナはしっかりとシャルロットの肢体を楽しむ様に肌を蹂躙する。

 腕を撫で、手を合わせ、指の間までしっかりとボディソープで洗っていく。

 上半身も終わり、下半身に差し掛かる。場所を背中から前へと移動したルアナはシャルロットへと跪く。先ほどのお姫様と称された自分は膝を付いているのはどうなのだろうか、なんて考えつつも足の裏を優しく撫でる。

 

「ひゃぇ!? え? ルアナさん?!」

「ルアナでいい」

「ちょ、待って、待った。待って」

「まあまあ、お気にナサラズニ」

「やめ、足は開かないで」

「マアマア。汗で汚れてイルデショウ」

「汚れてるけど、そこは自分でするから!」

「……残念」

 

 膝を掴んでいたルアナが至極残念そうにため息を吐き出して眉をハの字のに垂らす。

 荒く息を吐き出して顔を真っ赤にしているシャルロットはそのルアナを睨んでいる。

 その睨みを見て、ルアナは苦笑して立ち上がる。座って屈んでいるシャルロットの前に立ち上がったルアナの腰部が真正面に見える。いいや、見えてしまった。

 余計に真っ赤に顔を染めたシャルロットは視線を逸らし、瞼を強く閉じた。

 頭の中にあった羞恥心とかはどこかへと飛んでいき、見てしまった! という言葉だけが何度もループしている。

 対して見られた方のルアナは腰に手を置いて自信あり気に立っている。流石、脱衣所でもどこでも脱げる女。

 

「選択はゆっくりでいい。早ければ早い程いいけれど」

「うぅ~……」

「聴いてる?」

「聞いてます! 聴いてるからせめて隠して!」

「……見ても大丈夫」

「僕が大丈夫じゃない!」

「あらそう。意外……というのもおかしいけれど、初心なのね」

 

 肩を竦めてシャルロットの前から少しだけズレたルアナは大浴場をぐるりと見る。単なる状況判断なのか、それとも別の犠牲者を探しているのか。

 

「る、ルアナは……」

「私が、何?」

「…………バーネット?」

「? 私はルアナ・バーネット」

 

 意味がわからない、という顔をしてルアナは金髪を頭の上で纏めているセシリアのところへと向かった。

 そんなルアナの背中を見送りながらシャルロットは終ぞ自分の疑問に答えを見つける事は出来なかった。

 

「あら、ルアナさん」

「ん、マッサージをしに」

「声までは聞こえませんでしたが、デュノアさんにしていた事ならお断りしますわ」

「…………見えてた?」

「ええ。一応、視野はある程度広げてましてよ」

 

 ほう、と一つ唸ってしまう。同時にルアナの心が燻る。つい先ほど戦った相手ではあるけれど、磨けば光る原石であることは変わらない。

 何度も戦闘を積み重ねれば……。と考えた所で口角がつり上がっている事に気付く。

 

「先ほどの模擬戦……やはり不可解ですわ」

「何が?」

「ルアナさんが弾かれた様に動いたでしょう?」

「……あぁ、セシリアは知らなかった。肩にもバーニアがある」

「………………どれだけ詰め込んでいるんですの」

「肩に三基、脛に二基、足首に一基、腰部に二基、背面に三基。それを左右」

「二十一基もバーニアを積んで、武器はナイフだけ……何の実験する気なのでしょうか」

「そこは秘密」

 

 人差し指を立てて口元へ置きイタズラげに笑って見せるルアナ。

 セシリアとて企業の秘密を探る気はない。けれど、一応、念のため、という何重にも保険を掛けて国からの命令されたのだ。命令は実行した。答えはない。という建前が欲しいのだ。

 故に、放課後の模擬戦でルアナと戦った。もちろん勝つつもりであったけれど。

 

「……次は勝ちますわ」

「まあ、次も落とさない程度に遊んであげる」

「今にエチュードなんて言わせませんわ」

 

 互いにニマリと笑って、再戦を誓う。忘れていると思うが、互いに全裸である。

 

 

 全員が湯船に入ればなんともまったりとした空気に包まれる。

 誰かがふぅ……なんて呟けば続くように息が漏れていく。

 

「バーネット。少しいいか?」

「何? 篠ノ之」

「……あっちで話そう」

「?」

 

 箒に呼ばれたルアナは水面に顔だけを浮かして湯船を移動していく。

 各人、聞き耳を立てようとするが、それも面倒になるほどの湯なのだ。というか、聞き耳を立てた所で彼女ら二人から有益な情報は出てこないだろう。

 

 

 

「それで、話って?」

「…………お前のIS……以前から所持していたな?」

「………………なんで?」

「私を助けた時があっただろう。その時に模擬戦時に握っていたナイフと同じナイフを握っていただろう」

「……そっちか」

「ん?何か言ったか?」

「こっちの話」

 

 訝しげにルアナを見る箒。対してルアナはその箒に苦笑している。

 姉からは何も聞いていないらしい。そして自分で見て判断出来てる程度の頭を持ち合わせているらしい。

 その二つで自分の中にあった篠ノ之箒の認識を一つ程上に上げる。

 

「それで、あったとすれば? どうする?」

「……どうかするつもりはない」

「? ならどうして?」

「…………なぜ隠していたか気になってな」

「…………」

 

 ルアナにとってはなんとも答えづらい質問である。

 正直に答えてしまえば、面倒が面倒だったから面倒くさくなった、という事に尽きる。そして何より専用機を持っていたとしてもそれが一夏の成長の助けになるかと言われれば否だ。

 ともあれ、適当な答えをテキトーに答えて置かなくては、それもそれで面倒である。

 

「……まだ不完全だった」

「不完全?」

「武装と装甲だけが出来てた」

「システム面ができてなかったのか?」

「システムも出来てた」

「……じゃあ」

「バーニアが」

「………………変態企業め」

 

 思わず出てしまっただろう言葉にルアナは目を背ける。これで半分以上の冗談と百%の嘘の言葉である。

 アレの妹ながら悪い事をしてしまった。と心で謝りながら、尤もらしい言葉を付け加える。

 

「あとは私の都合」

「バーネットの?」

「上手く使えなかった」

「だから今まで隠していたのか?」

「過ぎたる力は大いなる災いをもたらす。って蜘蛛男を見てる時に聞いた気がする」

「……そうか。すまなかった」

「いい。あと、このことを他に言わないでほしい」

「? どうしてだ?」

「あんな事を言った手前、隠れて練習してるのがバレると恥ずかしい」

「恥ずかしくはないだろう」

「でも、言わないでほしい」

「……わかった。この事は言わない」

「ありがとう」

 

 ニッコリとルアナは笑い、箒に背を向ける。

 これで篠ノ之箒の疑問は解消されたし、隠していた理由も有耶無耶に出来た。恐らく[隠れて練習]という単語でそう認識しただろう。

 実際はそんな事一切ないのだけれど。

 

 そんな事は露知らず。

 篠ノ之箒は、あいつも大変なのだな……私も頑張らねば。と自身に喝を入れる。

 焦る気持ちもある。周りに置いていかれている、という気持ちもある。けれども、それでも、それであってもだ。

 

 篠ノ之箒は水の中で拳を握る。

 自身の力不足を自覚する。その事程難しく、そしてしなくてはいけない事はない。

 彼を知り己を知れば百戦殆うやからず。己を知ることすら出来ていない彼女は、一戦すら危うい。

 

「私も……」

 

 だからこそ、彼女は自身を追い詰めていく。

 既にギリギリの位置に立っているというのに、不器用に、己を知らない彼女は、崖下へと自身を容易く落そうとする。




>>エチュード
 練習曲。即興劇。

>>怪人おっぱいモミ
 犠牲者シャルだけ……作者は諦めてはいない模様。

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