ストライク・ザ・ブラッド 〜同族殺しの不死の王〜   作:國靜 繋

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天使炎上6

オシアナス・グレイブを使って、古城たちが連れて行かれたと言う無人島へ向かいったまではいいが、流石に壊れた船を無理矢理引き揚げ、剰え無理矢理出港したのだ。

スピードが出ないのは仕方ないが、だからと言って、ここままで遅くなるとは思わなかった。

と言うのも、絃神島を出た時は、日も高かったのだが、今ではすっかり日も暮れていた。

 

「そろそろだよな~」

 

目を凝らしてみると、何とか目的地と思わしき島が見えてきた。

そして、気が付いたのだ。

あの島に向けて、騒音と大量の水飛沫。

闇に溶け込むような黒い船体。

スカート形のエアクッションが、船を水面に浮上させ、後部の大型ファンによって信じられない程の速度で移動していた。

岩礁をものともせずに島へと突っ込んでいる。

そして、積み荷のコンテナに書かれたメイガスクラフトの企業ロゴ。

如何やら、仮説がビンゴだったようだ。

 

「しゃーない。行け『強欲の冥府双灯火』」

 

ダアトの頭上を二体の藍青色と黄色の炎を纏った骸骨の鳥が翔けぬけた。

そして、エアクッション型揚陸艇の頭上で、互いが互いの逆方向に回りながら上昇した。

次の瞬間、エアクッション型揚陸艇に灼熱の竜巻が直撃し、揚陸艇は跡形もなく消え去った。

揚陸艇に何がいたのか、あったのかは、ダアトにとって関係ない。

むしろ、何の反撃もなくやられたので拍子抜けした位だ。

ある程度、島に近づいたらそこから一足飛びにオシアナス・グレイブから島へと跳んだ。

そこには、暁古城と姫柊雪菜、そして、叶瀬夏音をそのまま成長させた感じの女がいた。

 

「さて、めんどいながらも迎えに来てやったぞ」

 

ダアトは、頭を掻きながら言った。

 

「なんであんたが?それにあの船、オシアナス・グレイブは沈んだって」

 

「ああ、それなら無理矢理引き揚げ、無理矢理使ったからな。だから遅れたんだけどね」

 

ダアトは大笑いしながらしゃべり、

 

「あ~後、お前らが勝手な行動したから那月ちゃん、お冠だったよ」

 

「マジで!!」

 

古城は、顔を青くした。

 

「それで、そっちの小娘は、誰だ?」

 

「彼女は、ラ・フォリア・リハヴァイン。北欧アルディギア王国の王女だよ」

 

「へ~ヴァトラーの奴が言っていた、こっちに来る途中に飛行船落とされたんだってね。」

 

「はい、非公式の訪問とは言え船が撃墜されれました」

 

ラ・フォリアは、事も無げな口調で言う。

 

「撃墜……!?」

 

「ひょっとしてメイガスクラフトにですか?」

 

古城と雪菜が口々に聞く。

 

「そうです。おそらく、わたくしを拉致するためでしょう」

 

犠牲になった部下たちを哀悼するように、ラ・フォリアは微かに目を伏せて頷いた。

彼女を乗せた装甲飛行船が撃墜されたのは、六日前。

ちょうど絃神市で、”仮面憑き”の騒ぎが起きた夜の事である。

その日、ラ・フォリアは、護衛の騎士団と共に、王家の装甲飛行船で絃神島へと向かっていたのだと言う。

そしてこの付近の海域に差し掛かった時、彼女たちは突然の襲撃を受けた。

高度一千メートルへの深夜の奇襲である。

後手に回った騎士団は戦力の大半を喪失し、不利を悟った侍従たちの手で、ラ・フォリアは救命ポッドに押し込まれた。

そして抵抗するまもなく射出されたポッドは、海に落ちた。

ラ・フォリアは海上を二日あまり彷徨い、そしてこの無人島へと漂着したらしい。

 

「メイガスクラフトの連中、身代金でも要求する気だったのか?」

 

素朴な疑問を抱いて、古城が訊く。

 

「古城、お前知らないのか?アルディギア王家の女子は、かなりいい霊媒に為るんだぜ」

 

「そのとおりです。流石、ダアト殿ですね」

 

欧州出身なのに、あまりダアトに敵意を向けて来る様子の無い事に若干ダアトは疑問を覚えた。

基本的に欧州出身者はほぼ例外なく、あの戦争の所為でダアトを敵視する。

なのに、ラ・フォリアからは敵意が感じられない。

何故と疑問を抱き続けたら限が無いので、一旦この事を考える事をダアトはやめた。

 

「霊媒……巫女って事か?」

 

古城は、そう言ってちらりと雪菜を見た。

獅子王機関によって見出された雪菜も、優れた素質を持つ巫女のはずである。

実際、彼女の霊視力や神憑りの強力さを古城は間近で見てよく知っている。

 

「メイガスクラフトに雇われている叶瀬賢生は、かつてアルディギアの王宮に仕えていた宮廷魔導技師でした。彼が知っている魔術奥義の多くは、霊媒としての王族の力を必要とします。だから危険を冒して、わたくしを攫おうとしたのでしょう」

 

「へ~つまり、その賢生って奴はその魔術儀式の為に……なるほどね~」

 

ダアトは、一人納得しその場から闇に溶け込むように離れた。

この場にいるより、隠れていた方が面白くなる。

そう、ダアトの勘が訴えかけるからだ。

これまでもその勘に従い外れた試がない。

一応、古城たちの話し声が聞こえる範囲内にはいる、だからもしもの時があった場合は即座に介入できる。

むしろ、古城たちにもしもがあってもらっては困るのは、ダアトも同じだ。

古城は、みているだけで面白いからだ。

 

暫く、古城たちは話に夢中になっていたが、ダアトが居なくなっていた事に気が付き、辺りを見渡していた。

そんな時だった、ダアトが消し飛ばしたやつと同じ、軍用の揚陸艇が水飛沫を撒き散らしながらまた来たのだ。

ただし、前回と違うのは、大柄な美女と、どこかやさぐれた印象の痩せた男の二人組が、甲板上に見えたのだ。

流石に、ラ・フォリアや雪菜の様な人間には見えないが、夜が最も力をだせる吸血鬼であるダアトや古城にははっきりと見えた。

男が古城たちに向けて振り回していたのだ。

停戦の意思を示す白旗を。

 

 

 

 

揚陸艇が接岸し、船から下りて来たのは、革製の深紅のボディースーツを着た女に、聖職者を思わせる黒服の男、最後に馬鹿でかい旗竿を担いだ男だった。

 

「よう、バカップル。元気そうだな。仲良くしてたか――?」

 

「……ロウ・キリシマ……てめぇ、よくもぬけぬけと」

 

殺気だった目で古城に睨まれて、彼は慌てて白旗を振った。

 

「待て待て。恨むならあの女を恨めって言っただろ。俺はただの使いっ走りだっての。そういや、バカップルあの船は何だ?お前らを連れて来たときは無かったろ」

 

キリシマは、古城たちを連れて来たときは無かった、オシアナス・グレイブについて聞いて来た。

確かにあんなものがポッと出るわけがない。

 

「俺も知るかよ。あれで来た奴はどっか行っちまったんだから」

 

「久しぶりですね、叶瀬賢生」

 

無防備に前に歩み出たラ・フォリアが、黒服の男を見つめて行った。

あれが、叶瀬賢生か。

歪ながらも天使を作ろうとした愚か者。

だが、面白い。

人の身で天使を作ろうだなんて。

今にも声を出して笑い出しそうになりながらも、必死に笑いを堪え闇の中に溶け込みながらダアトは成り行きを見守った。

自分の胸に手を当てて、叶瀬賢生が恭しく礼をする。

 

「殿下におかれましてはご機嫌麗しく……七年ぶりでしょうか。お美しく為られましたね」

 

「わたくしの血族をおのが儀式の供物にしておいて、よくもぬけぬてと言えたものですね」

 

冷ややかな口調で、ラ・フォリアが答えた。

しかし賢生は表情を変えない。

 

「お言葉ですが殿下。神に誓って、私は夏音を蔑に扱った事はありません。私があれを、実の娘同然に扱わなければならない理由――今のあなたにはお分かりのはず」

 

「実の娘同然のものを、人外の者に仕立て上げようとしたと言うのですか」

 

ラ・フォリアの口調に非難の響きが雑じる。

確かに、自分の血族がそんな風に扱われたら誰だってそうなるだろうな。

ダアトも実際、己が眷属に己の手で仕立て上げたとはいえ、アスタルテがクリストフ・ガルドシュの手で傷つけられたと聞いた時は、腸が煮えくり返る思いだった。

もし、それが那月に為ったら……考えたくもない結果に為るだろう。

それに那月にもしもがあった場合は、イコールでダアトの拘束術式の手綱を取る者が居なくなるという事だ。

拘束術式の効力は勘違いされやすい。

大多数の者が、一度かけたら永続的に掛かったままと思いがちだが、実はそうではない。

拘束術式はダアトに対して力に鍵を掛けて出せない様に制限するものではなく、力に首輪を掛ける事で制限するものだ。

下手に力をダアトの内に抑え込んで暴発でもしたら、それこそ目が当てられないからと言うのも理由の一つだ。

 

「全く面白いもの持ってきているな」

 

古城たちが話に夢中になっている間、賢生たちが乗って来た揚陸艇に闇に紛れながら乗り込み、面白そうな物が有ったので、積まれているコンテナケースを賢生たちに向って投げつけた。

流石にその場にいた全員が驚き、コンテナケースの着地地点にいた賢生たちは慌てて避けた。

 

「何て事をする。その中には」

 

「叶瀬夏音でも入っているのか?」

 

ダアトに先に言われたため、賢生は押し黙った。

 

「あんた、何てことをしてくれるの。その中には、大事な大事な商品が入ってんだから」

 

コンテナの中身に対する反応は、両者とも心配はしていたが、心配の仕方が全然違った。

賢生は、急いでキリシマにコンテナケースを開けさせると、中に入っている気密コンテナの中に、冷気を纏った叶瀬がいた。

 

模造天使(エンジェル・フオウ)だが、偽天使(エンジェル・フェイク)だか、知らないが、兵器として作ったんだろ。なら制御できるんだろ、なら遊んでやると暇つぶし程度にな」

 

「起動しろ。XDA-7」

 

古城と夏音の戦闘の準備が出来たのは、奇しくも同時だった。

 

 

 

 

 

古城たちは、一瞬何が起きたのか理解できなかった。

いや、したくなかったと言うべきだろう。

翼を広げた夏音が浮上する――そう思われた瞬間、ダアトよりも先に雪菜が”雪霞狼”を構え弾丸のような勢いで跳躍し、その刃を夏音へと突き立てる。

魔力を無効化し、ありとあらゆる結界を切り裂く降魔の槍。

夏音が、魔術儀式によって造られた人口の天使だと言うのなら、その魔術そのものを無効化してしまえばいい。

雪菜はそう考えたのだろうが、

 

「くっ――!?」

 

夏音の肌に矛先が届いたその瞬間、弾き飛ばされたのは雪菜の方だった。

 

神格振動波駆動術式(DOE)……獅子王機関の秘奥兵器、”七式突撃降魔機槍(シュネイヴァルツァー)”か」

 

銀光を放つ雪菜を眺めて、賢生は満足そうに呟いた。

 

「無駄な事だ。人の手で生み出した神の波動が、本物の神性を帯びた模造天使(エンジェル・フオウ)を傷つけられる道理はあるまい」

 

「そんな……ことが……」

 

雪菜がきつく唇をかむ。

真祖の眷獣すら斃し得る彼女の槍が、ここまで完全に無効化されたのは初めての事だ。

さしもの雪菜も動揺を隠せない。

 

「なら、此奴ならどうだ」

 

全身を黒炎で包み込みその上から鎖で雁字搦めにされてダアトと繋げられている眷獣が現れた。

鎖全体に罅が入り、次の瞬間鎖が砕け散り黒炎が払われ、初めて眷獣の全貌が露わになった。

その姿は、一言で表すなら蠅だった、それも巨大な。

 

「そのような眷獣では、模造天使(エンジェル・フオウ)を傷つけるどころか、触れる事さえ叶うまい」

 

賢生はこの眷獣の姿で判断しているが、夏音は模造品とはいえ天使、この眷獣の本質を理解したのか、一気に上昇しダアトとその眷獣と距離を取った。

その程度の距離、此奴には関係ないのにだ。

 

I'm hungry(ハラ減った)Can I eat it to?(あれ喰っていいか)

 

眷獣が喋り出したことに、この場にいる全員が驚いていた。

ダアトは、普段通りこの眷獣に話しかけた。

 

「あんなもん喰ったら、お前でも腹壊すぞ。それよりあれの相手しろ『暴食の地獄浄火』」

 

ダアトが見据える先にいたのは、『暴食の地獄浄火』(ベルゼブブ)の危険性をいち早く察知し、尚且つ今のままでは勝ち目がないと理解したがゆえの、最適かとも昇天ともいえる事が夏音の身に起きていた。

口腔を埋め尽くしていた牙が抜け落ち、あどけなかった顔立ちは、黄金律を代言した美貌へと変じて行った。

不揃いだった醜い翼は、光り輝く三対六枚の美しい翼へと生え変わる。

その翼に浮かび上がったのは、巨大な眼球だった。

全てを見透かすような虚無の感情をたたえ、その”眼”が地上を睥睨する。

 

「何かムカツクな、模造品程度に見下されるのは」

 

空高く飛び立った『暴食の地獄浄火』(ベルゼブブ)を見ながらダアトは呟いた。

古城は吸血鬼化した肉体が、灼へつくような肌の痛みを訴えているようだが、ダアトはそうではなかった。

ダアトの眷獣に由来する所もあるが、本質はもっと別の所にある。

ダアトがダアトと呼ばれる前、この世界に生を受けた時の今では、本当にごく一握りの者だけが知るダアトの本当の名前。

そこに起因する。

 

「Kyriiiiiiiiiiiiiiiiiii――!」

 

夏音が咆哮したと同時に、翼面の眼球が、太陽の様な眩い光を放とうとした時だった。

夏音が可聴域を超えるか超えないかと言う程甲高い聞き取れない悲鳴を上げながら、綺麗だった肌は、焼け爛れ、全身の至る所に火傷を負いながらが灼かれていたのだ。

 

「どうした夏音!!」

 

賢生が、今までとは打って変わってとても狼狽していた。

賢生の予想通りならば、今の夏音は既に異なる次元の高みに至りつつある。

ならば、この世界に存在する者からの攻撃が夏音に効くはずがない。

天界から夏音が拒絶されている可能性もなくはないが、ならば今の状態にそもそも至れる訳がない。

刹那の内に思考した賢生は、ダアトの眷獣が原因だと当たりを付けた。

 

「きみの眷獣の所為か、夏音が苦しんでいるのは」

 

今まで特に感情と言う感情を表さなかった賢生が、ここで初めて怒りを露わにした。

 

「なに、簡単な事だ。俺の眷獣がお前の作った模造品よりも高位の次元に存在する。ただそれだけだ」

 

「馬鹿なことを言うな。幾ら吸血鬼の眷獣が異界より召喚されるからと言っても限度があろう」

 

抑制が利かなくなり、言動が荒くある賢生に対して、ダアトはいたって冷静だった。

そんな時だった。

暴れている模造天使(エンジェル・フオウ)の六枚の翼にある巨大な眼球から陽光にも似た圧倒的な輝きが、熱さから逃れる様に乱発しだしたのだ。

その内の一発がダアトを貫き、背後にいた古城をも貫いた。

島や海の至る所から、苛烈な衝撃と炎を伴った暴風が吹き荒れた。

 

「先輩!?」

 

「古城!!」

 

雪菜とラ・フォリアが、吹き荒れる暴風に逆らいながら、倒れた古城に駆け寄ろうとする。

夏音の攻撃の爆心地は半球状に抉れ、融けた岩肌が白く蒸気を噴き上げ、海も蒸気を上げており、津波や高波程ではないが、大きな波ができ荒れていた。

古城の肉体はズタズタに引き裂かれ、、原形を留めているのが不思議な事だった。

 

「予想外な事だったが、終わってみたらあっけなかったな」

 

絶句して立ちすくむ雪菜たちを眺めて、キリシマがしらけたような口調でつぶやいた。

だが、暴風が突然勢いを増したことに気付いて、獣人化したままの彼の表情が緊張に歪む。

肌にぶつかってくる風の中に、刃物のような感触が雑じり始めていた。

その正体は氷の破片。

暴風に巻き上げられた海水が凍りついていて、鋭い刃物と化していたのだ。

 

「って、なんだよ、これは……眷獣が暴走しているのか!?」

 

「いや、それはないな。っとそこの古城ラバーズ、さっさと古城を引きずってでも移動しな。面倒だがお前らに何かあると俺が那月ちゃんに怒られるからな」

 

「てめぇ、何で無事なんだよ!?」

 

夏音の攻撃が直撃し貫通したダアトの体が、完全に上下に分かれたのを見ていたキリシマは第四真祖でさえ未だ復活していないのに、真祖でさえない吸血鬼のダアトが復活していたことに驚きの表情を浮かべていた。

 

「あの程度の攻撃で俺が死ぬとでも?面白いことを言うなぁ~狗」

 

キリシマを見下し嘲笑うかのように言い切ったダアトは、古城の元へと駆け寄っていた雪菜とラ・フォリアと模造天使(エンジェル・フオウ)の間に立った。

 

「ほらどうした姫柊雪菜、お前は古城の監視役なんだろ?だったら監視対象を殺さない様にしないとな」

 

「あ……は、はい!!」

 

本来、雪菜に任じられていた任務の中に古城の抹殺が含まれていたことを今はすっかり忘れているのか、古城の両脇を持って引きずる様にラ・フォリアと後退していった。

凍りついた海水の刃物が、島にある木々を切り付けていたのに、雪菜たちの元へは一切言っていなかった。

 

「『暴食の地獄浄火』そろそろ、真面目にやるぞ!!」

 

そう言うと、今まで空高く飛んでいた筈の眷獣が、ダアトの背後にいたのだ。

『暴食の地獄浄火』(ベルゼブブ)が一気に燃え上がり、姿を変えて行ったのだ。

羽は、翼となりその数を六枚へと増やし、蠅の頭は、王冠を被った髑髏(しゃれこうべ)へ胴体は炎で出来ており形が定まっていない。

しかし、誰しもが感じていた。

あれこそが天使だと。




アニメ一話での話の進む量が多すぎて、簡単に抜かれてしまった。
そろそろ天使炎上も書き終えないとまずい気がしてきた。

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