ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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俺の眷属がこんなに変人ばかりなはずがない 

 二次小説には神様転生というジャンルがある。簡単に説明すると神が人間を間違って殺し、好きな能力を貰って漫画や小説の世界に行く、という物だ。そして俺はそれを体験した。ただ、神様なんてものには会っていないのだが……。

 

『コンパの罰ゲームで管轄世界の人間を転生する事になった。神からすれば人間も細菌も変わらないし、お前も細菌を殺してきたんだから文句言うな。大体の事が上手くいくって特典だってくれてやったんだから』

 

 気付いたら赤ん坊の姿で知らない両親らしき美形夫婦に抱かれており、こんな声が聞こえてきた。一から人生をやり直したり、前の年齢+今の年齢とか気が狂うとか思ったけど気持ちの切り替えは”上手くいった”。どうやらハイスクールD×Dの世界で俺は男になったリアスらしいが不安の除去や努力も”上手くいった”。これから自分がこなす事が神から貰った特典のおかげだという事に対する開き直りも”上手くいった”。多分これからも上手くいくと思えば不安はない。

 

『あ、少し変人増やしたけど、罰ゲームの内容でそれに対する心労は自分でどうにかするしかないから』

 

 ……非常に不安である。

 

 

 

 

 時は流れ俺は高校三年になり、原作開始から数日後の事。バイサーって奴がはぐれ悪魔になったらしいから最近眷属になった一誠がアーシア・アルジェントに会う頃だろう。

 

「この! ギャスパーが! 負けるはずがない! URYYYYYYYYY(ウリイイイイイイイイイ)!!」

 

「……この世全ての悪を封印した左手が疼かなければ私が勝っていました。それに第三の目を解放したら私の圧勝だった……」

 

 

俺は今自宅のマンションにいる。目の前では小猫とギャスパーが同じゲーム会社のキャラが共演する対戦アクションゲームの中でも類似品を押しのけて好評を博しているシリーズで対戦している。そう、ギャスパーは封印されていない。神器とか完璧にコントロールしてるから。余りにもウザイからって吸血鬼が、プライドの高いあの吸血鬼が頭を下げて引き渡してきたのだ。それと、小猫……いや、白音は中二病だ。眷属になった経緯は原作と同じだが、”真名を知られるという事はダークデスダーク帝国に魂を掴まれるという事です”、とか言って偽名を名乗りだした。ダーク二つも付いてるよ。

 

「……ふっ。苦労しているようだなリアス」

 

「テメェはそろそろ敬語使え。俺、主だぞ?」

 

「やれやれ、器の小さい事だ。主と言うならば主に相応しい立ち振る舞いをしたらどうかね? だいたい君はプライベートでは直ぐに化けの皮が剥がれる。そんな事では貴族社会を渡っていけるのか不安だな」

 

 祐斗は昔は原作通りだったのだが、”その神器って実在の魔剣の模造品とか創れないのか?”とか巫山戯ていったばっかりに! 俺の馬鹿!! 本当にやりやがった上に吹っ切れたのかエクスカリバーなんてどうでも良くなった上に、直ぐに禁手に至って『無限の剣製(アンリミデットブレードワークス)』とか使い出し、某エミヤでシロウな正義の味方っぽい性格になちゃうしっ!! 俺の馬鹿!

 

 

「あらあら、うふふ。これ、素晴らしいですわぁ♪」

 

「朱乃。俺の部屋にその手の雑誌を持ち込むなと言っただろう?」

 

 朱乃は朱乃でドSじゃなくてドMになってるし! 今もSM雑誌を見ながら興奮している。ちなみに服の下はSM用の縄で亀甲縛りにしていると教えられた。そんな情報は要りません! 

 

「あぁん。リアスが私を蔑みの目で……興奮しますわぁぁぁぁぁ!!」

 

 駄目だ此奴、何とかしないと!

 

 

「……リアス様?」

 

「あ、ああ、なんだレイヴェル?」

 

 おっと、いけない。一番厄介な奴を忘れていた。本来のリアスはライザーが許嫁だったが、俺は男なのでレイヴェルが許嫁だ。まあ、可愛らしいしスタイルも良いから文句はない。家事もできて性格も良い。……ただ、スイッチさえ入らなければ、だが……。

 

「うふふふふ。御免なさいませ。私ったらリアス様が他の女に意識を向けたからって嫉妬したいましたの。あの女達はリアス様の眷属ですし、眷属になった経緯も同情からで恋愛感情など一欠片も存在しないって事くらい前から……いいえ、生まれる前から知っていましたのに。そう、私はリアス様を愛するために生まれ、リアス様も私を愛する為に生まれてきましたもの。御免なさい。私たら今更言うまでもないことを態々言って。でも、愛し合う者同士が何度も愛を囁くのは不思議ではなありませんし、私も何度も愛を囁き、何度も囁かれたいから構いませんですわね? そうそう、リアス様が私以外、ああ、家族は別ですわよ? リアス様に限って絶対にありえませんが、私との愛の結晶である子供に愛を注がないって事があったら悲しいですもの。あら、ごめんなさい。私ったら何を馬鹿馬鹿しい事を。リアス様に失礼な事を申しました。嫌いにならないでくださいませ。ああ、リアス様が私を嫌いになるはずなんてないし私もリアス様をずっと好きなままに決まってますわね。それは火に油を注いだら燃え上がるくらい当然な事ですもの。でも、私だって嫉妬くらいしますのよ? そうして嫉妬させて拗ねた顔を見たいって少し意地悪なことを考えて……私ったらまた失礼な事を。私の全てを知りたいって気持ちが意地悪なわけがありませんものね。私は頭の先から足の先まで全て晒し増したが、リアス様に見せていない顔があると知ったら驚きますか? ああ、リアス様は私に対する絶大な愛で私の全てを知り尽くしていますからその必要はありませんわね。でも、知っている部分を何度も見たいって気持ちも分かりますけど、私時々不安になりますの。もしかしたらリアス様に嫌われてしまうんじゃないかって。でも、無駄な心配って事は分かっていますわ。そんなの石を蹴飛ばしたら宇宙の果てまで飛んでいったってくらい馬鹿馬鹿しい話ですものね。そうそう、子供で思い出しましたが早く欲しいですわね。私もリアス様も二人の間の子なら男の子でも女の子のどちらでも良いですが、やはり家督やこれからの悪魔社会を考えると、ああ、誤解なさらないでください。私はリアス様を子供を作るためだけの相手だなんて思っていませんわよ? まあ、周りが煩いとリアス様と二人っきりの時間が減りますから。でも、子供は明日にでも作りたいですわね。ああ、今からでも仕込みますか? 私はリアス様以外の視線なんて気になりませんし、リアス様も私が目の前にいればその他なんて路傍の石ころ程度にしか思えませんわよね。ああ、リアス様。私のあなた様への思いは他の者が使い古した言葉程度で伝いきれませんし、貴方の私への思いも同じですわよね?」

 

「……うん」

 

「嬉しい!」

 

 そう言って先程から向き合う形で俺の膝の上に座っていたレイヴェルは強く抱きついてくる。ああ、それと彼女とは同棲している。ちなみに同棲開始から二日目の朝に卒業しました。最初は迫ってきたのに対して学生だからと宥めていたが、朝でアレがアアなった所を見計らって俺が覚醒前(一部は起きてるが)を脱がし、あとは腰を少し落としたら互いに卒業ってタイミングで俺を起こし、ディープキスと共に卒業さされた。

 

 

 ……スイッチさえ入らなければ良い子なんだけどなぁ。ちなみに俺への愛とフェニックスの不死をフル活用して週末の夜には毎回初めてを捧げてくる。いや、べつに無理しなくて良いんだよ? なんでも俺に傷付けられる喜びを俺に罪悪感を抱かせずに味わう為、らしい……。

 

 

 

「押っ忍! 不肖この兵藤一誠、私用にかまけて遅刻してしまいましたぁっ!!」

 

 あ、原作主人公は応援団の副団長です。服の下にはサラシを巻いていて、気合と根性で倒木を持ち上げて下敷きになった犬を助けたり、部活帰りに襲ってきた堕天使を一撃で倒したりしてます。なお、レイナーレには反撃せずに殺されました。

 

「俺はデートをする内に彼女に惚れました。なら、相手がどんな奴であろうと一度惚れた女に手をあげるのは漢の風上にも置けません! 押っ忍!! そしてアニキは俺の命の恩人! 一生ついて行きます!!」

 

 なお、気合と根性で禁手どころか覇龍に目覚め、気合と根性で体への負担をかき消しているらしい。

 

 

 

 これが俺の眷族達だ。残っている駒は騎士と僧侶が一個ずつ。ちなみに朱乃が戦車でレイヴェルが女王だ。それと俺は部活はやっていない。……眷属以外の変人と関わりたくないからだ。

 

 

 

 あ、ちなみにライザーは友人です。よく効く胃薬を送ってきてくれる親友です。

 

 




意見 感想 誤字指摘お待ちしています

そろそろr18書きたい 採光で八坂が攻めの奴を


最近原作でアーシアの扱いが雑なような ~した、とか事後連絡。1巻ではリアスとともにメインってような事を作者が言ってたのに

あと、ゼノヴィアは男でも違和感がなかったような(笑) 彼女単独ヒロインのも書きたいが案が出ない 活動報告でアンケート実施中。

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