ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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今回は番外編

中学生の柳くんの冒険です


従者が金ピカと青タイツと半裸だったら…… 恋姫番外

W月Q日

 

気が付いたら見知らぬ荒野に居ました。昨日はバカ魔王もといセラフォルーさんがやって来て宴会が始まり、『柳ちゃん、不純異性間交友しようよ~!』っとか戯言抜かして抱きついて来て、胸で顔を塞がれた所までは覚えているのですが……気持ち良かったのは覚えています。

 

暫く歩きましたがどうやら日本ではないようです。おそらくまたバルバトスさんに異世界に送られたのでしょう。……とりあえず麻婆カレーは暫く禁止です。二人も連帯責任という事で諦めて頂きましょう。

 

この世界がどんな所かは把握完了。黄色い布を被った盗賊を返り討ちにしたら槍を持ったお姉さんとその仲間と出会いました。なんと、彼女達は三国志で有名な武将だったのです。

 

……武将女体化とか何処のギャルゲー? とか思いつつ、『子供一人では大変だろう』っと同行を申し出てくれたのを断り、一人で旅をする事にしました。これも修行ですからね。

 

あれ? あの飴舐めてたのも私より年上?

 

W月E日

 

懐を良く見るとギルさんの財宝と思しき短刀と金貨があったので屋台を購入。短刀を包丁がわりに料理開始です。そういえば盗賊から奪った怪しい本は何だったんでしょう?

 

 

まぁ、焚付に燃やしましたが。

 

 

最初の客様は黒髪のちょっと馬鹿っぽ……熱血そうなお姉さんでした。どうやら高給取りらしく、持ち帰り用の料理を沢山買っていただいたのでサービスしておきました。

 

『甘い物はないのか?』と訊かれましたが、

 

 

 

 

 

甘い物など絶対に作ってたまるものですか! たとえギルさんの頼みでも作りませんよ、私は!

 

 

 

W月R日

 

此処の所、毎日大繁盛です。大きな食堂の人が食べに来て私をスカウトしようとしますが、ギルさんたち以外に仕える気はないので断っておきました。それにしても迎えは何時来るのでしょう?

 

あ、あの黒髪のお姉さんは今日も来ました。なんか『私の事は春蘭と呼ぶが良い』とか言ってましたが、なんか餌付けした気分です。

 

 

 

取り敢えず帰ったら激辛麻婆豆富ですね。この世界の中華鍋は脆すぎますよ。それと、この前貰った宝具ランクB? とかいう鍋は途中で穴が空いたので、もっと上質な中華鍋を出して頂かないと……。

 

 

 

それにしても『馬鹿なっ!? もしやあの麻婆豆腐はEX宝具レベルの威力なのか!?』時ってましたがどういう事でしょう? 宝具ランク?

 

 

ちなみに激辛料理以外は文句なしにEX相当だと褒めて頂いていますが基準が良く分かりませんね。激から美味しいのに……。

 

 

 

W月U日

 

今日は厄日です。売上狙ってきたチンピラを懲らしめたら金髪の少女に目をつけられました。どうやらお偉いさんらしく、私の料理を気に入って通って頂いていたのですが、戦う所を見て部下にしたくなったようです。

 

……あの程度の雑魚20人を料理しながら倒しただけで大げさな話です。

 

『貴方、私に仕えなさい』

 

金髪の少女はそう言い、春蘭さんも誘ってきます。どうたら私の料理を三食食べたいようですね。

 

 

しかし、この少女結構なカリスマです。人間としては最高峰かもしれません。

 

 

 

まぁ、ギルさんに比べたら月とスッポン。TV版のスネ○と映画版ジャイア○位の差がありますね。

 

 

 

 

取り敢えず『私には既に主が居ますので』と断ったら春蘭さんが怒って向かって来ましたので撃退。いや、確かに動きは早いですが心綱があれば簡単に読める動きでしたので顎を蹴り抜いたら気絶しました。

 

 

あれ? あの程度、バルバトスさんなら蚊が刺した程度なのですが……。

 

 

取り敢えず金髪の少女(なんと驚くべき事に曹操でした)の目が更に興味深そうに輝いたので今晩中に逃げる事に決定。お得意様もできたのに残念ですが面倒事は懲り懲りです。

 

 

 

ちなみに曹操さんは私より年上らしい。はっきり言って武将女体化より驚きでしたね。

 

 

 

W月O日

 

山中でご飯を作っていたら赤髪のお姉さんと遭遇。料理をジッと来ていたのでお裾分けしたのですが……この人良く食べる食べる。私の分まで食べた事に気付き、『……ごめん』撮誤す姿や先程までの食べる時の姿は小動物を彷彿させ眼福でした。

 

 

 

あ、お姉さんの名前は呂布でした。この人が後に部下に裏切られて斬首されるとは驚きです。

 

 

 

 

W月P日

 

呂布さん……恋さんにお詫びとして連れてこられたのは大きな屋敷。其処で私はどストライクの人に会いました。あの小柄で気弱そうで儚げな顔。まさに庇護欲を誘う美少女!

 

 

 

……かと思いきや、やっぱり年上でした。あ、この人は董卓さんらしいです。

 

 

もうどんなのが来ても驚きませんよ!

 

 

あ、サラシを巻いた痴女っぽいお姉さんの張遼さんと脳筋ぽい華雄さんには警戒されましたが酒のツマミを作ったら仲良くなりました。

 

 

 

あれ? やっぱり餌付けしてる?

 

 

 

W月D日

 

体が鈍ったらいけないのでエネルさん持込の槍術の訓練をしていたら華雄さんと遭遇。『中々やるようだな! よし軽く揉んでやるから掛かってこい!』と言われ、

 

 

 

 

 

 

秒殺しました。うん、この人動きが単純すぎます。……この時私を見るメガネの人の目が不愉快でした。あの品定めするような目。

 

 

全くチビッ子軍師は料理で簡単に仲良くなれたというのに

 

あ、あのちびっ子も私より年上でしょうか? 私今14ですし。

 

 

 

W月K日

 

この日、ギルさん達以外に初めて負けました。心綱とバルバトスさんから教わった術や奥義は目立つからと使わなかったのですが、それでも恋さんの強さは異常です。勝負を挑まれたのは朝焼け始まる頃、終わった頃には鍛錬場が私たち二人の血で染まり、夕日が沈みそうな空と同じ赤色でした。

 

『まさか恋と互角だなんて……』

 

メガネはそう言ってましたが、私の負けですから互角ではありません。……やはり私は慢心していたのでしょうか? あの三人に鍛えられて天狗になっていた様です。

 

 

 

この日、私に四人目の師匠が出来ました。必死に頼み込み弟子入りが叶いました。

 

『……ご飯作ってくれるなら良い』

 

だそうです。

 

 

 

W月M日

 

私の年齢を聞いた皆さんが驚いていました。……私って老けているんでしょうか?

 

『ありえないわ! あの歳で恋と互角だなんて……』

 

とかメガネの人が現実逃避……。

 

後私の料理を皆さんが沢山食べるので食糧危機らしいです。今後は私が作る日を減らすそうです。

 

 

 

それを聞いた恋さんが雨に濡れる子犬の様な悲しげな目をしていたのは胸が痛みましたね。それと、親の事を聞かれたので、

 

 

『自分以外を有象無象と言い切る大金持ち』

 

『半裸の元王様』

 

『ぶるぁぁぁぁぁぁ』

 

と言いましたが皆さん理解できなかったみたいです。……解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 




日記形式はむずい

そのうち需要があれば続きを書きます

この時に既に料理の腕は、騎士王に唐揚げとエクスカリバーと交換してくれとまでいわれ、更に求婚されるレベル

詳しくは前の話を参照


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