ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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補足 柳とアーシアは一誠とは別のクラスです


従者が金ピカと青タイツと半裸だったら…… ⑪

それは深夜の事。就寝中の柳の部屋に忍びいる影があった。その影、アーシアは枕を小脇に抱えて足音を殺しながら柳へと近づいていく。

 

「し、失礼しま~す」

 

 

 

 

 

そして、ベットの中に入り込み、柳に抱き着こうとした所で彼と目があった。

 

「……何やってるんですか、アーシアさん?」

 

柳はムクリと起き上がり、訝しげな目でアーシアを見つめる。本来柳は深夜に起こされるのを嫌い、ギルガメッシュでさえも起こすのを躊躇する程なのだが、アーシアは幸いな事に無事だった。

 

「や、柳さんと一緒に寝ようと思いまして。桐生さんにどうやったらもっと仲良くなれるかと相談したら、一緒のベットで寝るのが一番だとおっしゃたので……駄目ですか?」

 

アーシアはそう言ってモジモジしながら柳を上目遣いに見上げる。その時、柳の脳裏を死んだ妹の姿がよぎる。彼女の今の動作は妹がしていた姿とそっくりだった……。

 

 

 

 

 

『お兄ちゃん、どうしても駄目?』

 

 

 

 

 

 

「……仕方ありま……」

 

死んだ妹の姿を思い出した柳はアーシアの願いをきこうとした。だが……。

 

 

『貴様のやっている事はあの小娘にも、妹にとっても侮辱だ。いくら有象無象の雑種に過ぎんでも、其奴は其奴しか居らん』

 

再び彼の脳裏を過ぎったのはギルガメッシュの言葉。柳は先程までの自分の考えを振り払うかのように静かに首を振った。

 

 

「……駄目です。大体、アーシアさんは危機感が無さ過ぎです。貴女の様な美少女がそんな事を言ってご覧なさい。誘っていると思われますよ」

 

「誘う……って何にですか?」

 

柳の言葉にアーシアは首を傾げる。柳の家で暮らしだし、ある程度の知識は身につけたが未だ不十分。未だ目の前の少女には危機感が足りないと判断した柳は少々乱暴な手に出る事にした。

 

「やれやれ、本当は分かっているんでしょう? こんな夜分に男のベットに入り込むんですから」

 

「キャッ!?」

 

 

柳はアーシアの肩を掴むとそのままベットに押し倒して顔を近づける。二人の唇が触れそうで触れない距離まで迫り……、

 

 

 

 

 

 

 

「っとまぁ、こういう事になりかねません。私も男ですから我慢の限界もあります。……聞いてます? って、なんで恥ずかしそうに目を閉じてるんですか!? 初めてなので優しくしてくださいってなんですか!? ちょ、アーシアさん!? んっ!?」

 

軽く脅して危機感を身に付けさせようとした柳だったが、アーシアは顔を真っ赤にしながらも柳の背に手を回して軽く抱き寄せる。その時に二人の唇が触れあった。唇を離したアーシアは少々照れくさそうにはにかむ。

 

 

「えへへ、ファーストキスを捧げちゃいました。分かりました! 柳さん以外の男性には注意致します!」

 

「……アーシアさん」

 

柳が困ったような顔をした時、寝室のドアがガラッと開き……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁにをしているぅ?」

 

般若の様な顔をしたバルバトスが立っていた。彼の目の前にはベットの上でアーシアを押し倒している柳の姿。どうやっても言い訳ができない状況だと判断した柳はふっと溜め息を吐く。

 

 

 

この後、正座での説教は朝まで続き、二人は寝不足で学校に行く事となった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ほぅ、授業参観があるのか。良かろう。この我が行って……」

 

ギルガメッシュが手にとったのは授業参観のお知らせのプリント。上から目線で言ってはいるが、どうやら行きたいようだ。だが、現実は非常であった。

 

「あっ、保護者として登録しているバルバトスさんに来て頂く事になっています」

 

「なっ!?」

 

柳に非常に切り捨てられたギルガメッシュは口をあんぐりと上げ、まるで『ガーン』っという効果音が聞こえてきそうな有様だ。だが彼には我こそ王の中の王という誇りがある。すぐに余裕を取り繕うと今度はアーシアに視線を向けた。

 

「ふ、ふん。ならば小娘の保護者として……」

 

「アーシアさんの保護者にはエネルさんを登録していますけど……」

 

「……我は少しの間、旅にでる」

 

地に手を付き膝を折って項垂れたギルガメッシュはいそいそと旅支度をすると何処かへ行ってしまった……。なお、彼が保護者でないのは三人の中で一番社会性が無かったからだ。空島の王座を手下と共に奪い取ったエネル。裏切ったとは言え元軍人のバルバトス。すっかり世の中に馴染んだ二人は草野球に参加するほどの社会性を身に付けていたのだ。そして、授業参観当日……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……グレモリー配下のクラスは騒がしかったですね。バルバトスさんもエネルさんも不機嫌そうでしたよ」

 

「確かに五月蝿かったですよね。あれ? 彼処で人集が出来ていますが……あの人ですか」

 

午前の授業も終わり、一誠のクラスから聞こえてきた競りのような声に不機嫌になった二人から放たれたプレッシャーで気絶する者が続出する中、耐え切った二人が廊下を歩いていると何やら人が集まっていた。遠巻きに見ていると生徒会の匙が注意しに行きギャラリーを追い払った時、生徒会長のソーナも騒ぎのもとに近づき、その人物が目に入った。魔王セラフォルー・レヴィアタンである。

 

 

「あっ! 柳ちゃん!」

 

ソーナに抱きついていたセラフォルーであったが柳を見つけた途端、彼に向かって走り出してルパンダイブで飛びかかる。そして、あと少しで柳に抱き付くという所まで行き、

 

 

 

 

 

 

「ふんっ!」

 

「あっ、バルバトスさん」

 

横から出てきたバルバトスによって顔面を掴まれて宙ずりにされる。そしてバルバトスは開いた窓を見るとセラフォルーを振りかぶり、

 

 

 

 

「ぶるぁぁぁぁぁぁあああああああああああああっ!!!!」

 

そのままセラフォルーを外目掛けて投げ飛ばす。

 

「あひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? ぶぎゃっ!」

 

セラフォルーは悲鳴をあげながら外に飛び出していき、地面に激突して妙な声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お姉様……。匙、行きましょう。生徒会の仕事が残っています」

 

「えっ!? いや、セラフォルー様が……」

 

「何を言っているのです。お姉様が来ている訳ないでしょう」

 

まだ何か言おうとしようとした匙であったがソーナの迫力に負けて黙り込み、その場を去っていく。だが、その時外から得意げな声が響く。一同が外を見るとセラフォルーがポーズを取りながら空中に浮かんでいた

 

 

「ふっふっふ! 甘い甘い! あの程度で私はやられないよ」

 

「アーシアぁ。この前教えたの術だぁ」

 

「あっ、はい! エアプレッシャー!」

 

「ひょげぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

上空より放たれた空気の一撃によってセラフォルーは再び地面に突き落とされ、地面に人型の穴を開ける事となった。近くに居たリアスは思わず咎めようとしたが

 

 

「どうかしましたか?」

 

さもスッキリしたと言わんばかりの満面の笑みでそう言ったアーシアに何も言えず、そのまま柳達は去っていった……。

 

 

 

 

 

 




意見 感想 誤字指摘お待ちしています


仕事中思いついたフェイトゼロのサーヴァント変更 これだったらどうなるだろうか?


セイバー あえてそのまんま

アーチャー シスター(荒川アンダーザブリッジ)

ランサー アザゼルさん (よんでますよアザゼルさん)

ライダー サンレッド   (天体戦士 サンレッド)

バーサーカー 獅子目言彦 (めだかボックス)

アサシン 音速のソニック (ワンパンマン)

キャスター ティキ(ムヒョとロージー)



オジさんの早死には確定

本編の柳くんとこっちの違い

本編 大切な人以外は死のうが気にしない でも常識や平穏を引きずる

コッチ 所詮この世は弱肉強食  平穏に拘りません 他人は気が向いたら助けるよ でも、並行世界の自分よりはマトモ 保護者の不始末は私が後始末します

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