銀河英雄ガンダム 作:ラインP
感想でこうしたらもっと良くなると色々アドバイスを頂き感謝しています。
本当なら翌日に更新予定だったのですがアドバイスを受け書き直していたら遅れてしまいました。
待たせてしまってゴメンナサイ。
あと今回は作者がチョイ役でゲスト出演しています。
探してみてね。
会談中、キラ・ヤマトはアークエンジェルの一室で妻のシズコと愛し合っていた。
シズコとの出会いはヘリオポリスが襲撃した日のこと。
ヘリオポリスが崩壊するときに時空乱流が起き、20世紀の地球からシズコがタイムスリップしてきたのです。
そしてヘリオポリスから脱出したアークエンジェルの前に気を失ったシズコが漂流してきたのをキラが見つけ、助けたのが馴れ初めです。
シズコはタイムスリップしたショックで未来を見る能力を得たといい、クルーゼ隊が襲い掛かってくるときも事前に察知し逆に罠にかけたり、アスランとの仲を取り持ったりしました。
そしてキラ、アスラン、イザークは本来の歴史よりも早く仲間になり、いつしか3人はシズコを愛し、ラブロマンスを展開しました。
クルーゼ隊の他の二人は最初の罠にかけたときに死にました。
そして、最終的にシズコはキラを選び、キラはシズコのために戦うことを誓いました。
シズコの未来を知る能力でブルーコスモスの拠点を突き止めたり、ジェネシス発射を事前に阻止したりでき、影の英雄と言われています。
恋に破れたアスランはしょうがなくカガリと付き合いましたが、でも心の奥では今でもシズコを愛していて、少しでもシズコのそばにいようとアークエンジェルを乗艦としています。
イザークはたとえ報われないと知りつつもシズコの騎士として生きることを誓い、常にシズコを護衛するために部屋の外で待機していました。
ビービービー。
警報がアークエンジェル艦内に鳴り響きます。
イザークはすぐさま反応し、状況を確認。キラとシズコへと危険が迫っていると伝えます。
「謎の宇宙人が攻めてきたぞ!」
「なんだって!」
「えっ!あれはもしかして銀河帝国!」
シズコは未来を見る力で艦隊がビッテンヘルト率いる黒色槍騎兵艦隊だとキラたちに説明しました。
実はこの世界に来る前に銀河英雄伝説も見ていたのです。
「銀河帝国の艦隊ならバリアがあるからモビルスーツの攻撃があまり効かないかもしれないわ。だから燃料タンクを狙って」
銀河帝国の艦隊はバリアを張っているので通常のビームでは効果が低いのです。
ですが燃料タンクは揮発性の高いガソリンが詰まっています。
なのでちょっとの衝撃で爆発するのです。
「あとビッテンヘルトは猪突猛進で真っすぐな提督よ。曲がったことが嫌いでずっと直進しかしないから横から回り込んで後ろから襲えば背後を打ち放題よ」
いかに勇猛で強い提督でも戦術を最初から知られて対策を取られてしまえば形無しでした。
「キラ・ヤマト!ストライクフリーダムで生きてます!」
カタパルトからキラの乗ったストライクフリーダムが発信しました。
イザークはアークエンジェルのブリッジでシズコを直接守るために量産型のストライクフリーダムルージュに乗って待機しています。
ストライクフリーダムはマッハ2の超速度で黒色槍騎兵艦隊の横を通り抜け、後ろに回りこみます。
「撃ちたくない…撃たせないで!それでも僕には守りたい人がいるんだドヤァ」
キラはこれから死んでいく敵兵を思い、涙を流しながら、それでも愛するシズコのためにトリガーを引きました。
ドラグーンもすべて使ったフルバースト射撃が正確に燃料タンクを打ち抜いていき、一気に1000隻が火球となり、跡形もなく消滅しました。
銀河帝国の船は主砲の中性子ビームは前面についていて後方には打てません。
ですが威力は低いですが副砲のビームで対抗するのですが、ストライクフリーダムはそのすべてをことごとく避けていきました。
そして帝国艦隊の主砲ビームはアークエンジェルにも向かってきました。
「避けなさい!」
艦長のマリューさんが命令します。
アークエンジェルはこれでも2つの大戦を潜り抜けてきたベテラン揃い。
この程度の窮地など日常茶飯事でした。
「バレルロール!」
アークエンジェルのパイロットのアーノルド・ノイマンがいち早くビームに反応します。
そしてビームの嵐の中をアークエンジェルはくるくると回転しながら華麗に避けていきます。
筒状の帝国軍の戦艦には真似できないアークエンジェルならではの回避方法です。
「そこ!そこ!ほらそこも!はい雑魚ーwww」
そしてアーノルド・ノイマンはお返しとばかりに主砲のローエングリンを連射し敵の燃料タンクを次々と打ち抜いていきます。
「ローリングで回避しつつ狙撃できるガチ勢の俺ってば輝いてる!そしてお前らみんな雑魚、また一人死亡ですかー、はい雑魚ーwww」
アーノルド・ノイマンはこれでも戦艦のパイロットとしては一流です。
そして実は人気ユーチューバーなので知名度は高いですが、イキリ勢でうざく、なので彼女がいつまでたってもできません。残念。
今も自分の華麗な操縦をリアルタイムネット配信して実況しています。
「アーノルドの馬鹿はいつも通りだとして…敵の艦隊がこれだけとは限らないわ。他のコロニーの様子は確認できる?」
「はい、シズコ様。………確認できました!な!これは…他のコロニーにもそれぞれ艦隊が攻め込んできて全部のコロニーが破壊されてます!」
「なんですって!ザフトはどうしたの!」
通信兵から驚愕の事実を知らされ、シズコは驚きの声を上げました。
ブリッジにいる他のクルーも凍り付いたように愕然としています。
「それが、ラクス最高議長がザフトを解体したせいで防衛できるものが誰もいなく、降伏勧告もされたようですが、それぞれのコロニー代表が今回の会談に参加していたため返答できず、一方的に攻撃され、全滅。結局生き残りは誰一人いないとのことです」
哀れプラント。2つの大戦を生き抜いてきた強国は一日にして全滅することになったです。
「現在敵艦隊は集結しようと移動中。ですが1艦隊は月に向かっているようです」
コロニーを全滅させた次は月を破壊する気のようです。
もしそうなったら月に住む民間人は助からないでしょう。
「今すぐ月のレクイエムを起動してそれで向かってくる艦隊を攻撃してください」
「ロゴスから奪い取ったあの兵器ですね。ブルーコスモス残党対策に常に使える準備はできてるので至急発射させます」
「あとオーブ基地とカーペンタリア基地からモビルスーツをあるだけ打ちあげて防衛するのよ」
さすがシズコ、矢継ぎ早に適切な指示をしていきます。
その様子にマリューや他のクルーたちは常勝のシズコここにありと頼もしく感じています。
「まだ戦いは始まったばかりよ、みんな気を抜かないように」
シズコは普段の愛らしい顔とは違う戦闘の時に見せるキリッとした顔でそう告げました。
SEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEED
時は戻りビッテンフェルト側。
「はっはっは!この黒色槍騎兵艦隊に敵などない!一応降伏勧告だけはしておけ」
偉丈夫のビッテンフェルト提督は抵抗が全くなくコロニーに接近できたことに満足気です。
「この勝利、皇帝陛下に捧げる!乾杯!」
と先ほどから勝利祝い用の高級酒をラッパ飲みしています。
まだ勝利が確定したわけでもないのに飲めや歌えの大騒ぎ。
まさに帝国貴族の悪いところが出てしまっています。
ビッテンフェルトもラインハルト艦隊の提督なので戦闘中は有能ですが、馬鹿なのでしょうがないです。
「がっはっはっはっは!お前も飲め飲め、見張りなんぞ平民にでもやらせておけ」
帝国では貴族と平民の身分差がすごく、平民とは奴隷階級です。
士官である貴族は高級料理と美酒を飲み放題で仕事なんてほとんどありません。
そのしわ寄せは兵士である平民にきます。
平民はまともな食事や休息などありません。
死なない程度の栄養合成食品とタンクベットという30分で睡眠がとれる装置を使っての24時間勤務な不健康な状態です。
きっと平均寿命も貴族の半分もないことでしょう。
ですが今回は別の人型生命体を捕虜として捕獲できれば、人権のない野生動物扱いなので平民より下の階級として扱われます。
なので自分たちより下のなにをしてもいい存在ができると知り、士気は非常に高いです。
ですので殺すよりは捕虜にしたいと何度も降伏勧告を送っていました。
ちゅどーーーーーーーーん!
降伏勧告を送っていた時、仲間の戦艦が爆発しました。
それも連続で何度も爆発していきます。
「何事だ!」
ビッテンフェルトは爆発の揺れで倒れそうになり、顔を真っ赤にして叫びます。
「敵の攻撃です!」
「それはわかっておる!バリアは張ってなかったのかバカ者!」
普通、こんな未開の原始人がバリアを突破する攻撃などできないなど常識です。
しかもよく見れば、敵は拳銃で攻撃してるではないですか。
ビッテンフェルトはその拳銃で船が吹き飛ぶ光景に二度見、三度見して酔っぱらって幻覚でも見ているのではないか。
そう思い、「俺は一発やって寝る。まかせた」といって平民の従軍少年兵の肩を抱きながら部屋に戻ろうとしましたが副官に必死に止められました。
「結局なんでバリアを突破してるんだあの拳銃」
「どうやら燃料タンクを正確に打ち抜いてるようです。燃料タンクには1年間航行できるように燃料のガソリンが満タンです。ガソリンは非常に揮発性が高くてちょっと衝撃を与えただけで爆発するので、燃料タンクを攻撃されたら吹き飛びます。今まで叛徒とは長距離からの砲撃戦しかしていなかったので精密な射撃など考慮してないため危険性なんてないも同然だったんですが」
「ぐぬぬ!偉大なる帝国軍の艦隊に攻撃するとは!不敬である!今すぐコロニーごと吹き飛ばして皆殺しにしろ!」
ビッテンフェルト艦隊15000隻は一斉にコロニーに向かって斉射。
圧倒的な破壊力でコロニーを消滅させました。
ですがそのコロニーの陰から一隻の船が現れます。アークエンジェルです。
そこから一機の人型兵器が飛び出してきました。
「何か来ました!なっすごい速さです!ビームが避けられてます!」
「なんだと!観測班!あれはなんだ!」
「人型の兵器、大きさは19m程ですね。ですが早い、速度は約マッハ2。光の2倍の速さです!ビームより早いので当たりません!」
ストライクフリーダムは他のモビルスーツと違い、キラ・ヤマト専用機として開発されています。
普通のパイロットではGに耐えらえないため、光の速さは越えられませんが、キラ・ヤマトはスーパーコーディネーターなので大丈夫です。
同じようにキラ・ヤマト専用機として開発されたストライクガンダムもマッハを超えることができます。
ムウさんがローエングリンに割り込んでアークエンジェルを守った時などから考えれば光の速さより早いのは劇中でも見て取れるでしょう。
ですが普通の人間のムウさんはGに耐えられず重傷を負ったのですが。
そしてスーパーコーディネータのキラは特別な体を持っていて、SEEDが割れることによりサイキックパワーですべてのGをキャンセルさせて縦横無尽に戦場を駆け抜けるのです。
そして一瞬でビッテンフェルト艦隊に横切り後ろに回り込まれます。
まさに電光石火、鬼神キラ・ヤマトここにあり!
「提督!後ろです!反転しないと!」
「バカモーーーーン!敵前で反転など自殺行為だ!]
そうなのです、帝国軍の船は直進だと早いのですが反転するのに何時間もかかるのです。
更にソフトウェアが自由惑星同盟製の船より低性能で同時に複数の動作を処理できないので反転中は攻撃ができません。
完全に無防備になってしまうのです。
なので以前、ヤン・ウェンリーに背後を取られ、反転しようとしてあっという間に全滅してしまったお馬鹿な提督もいました。
「構わんからこのまま直進しろ!黒色槍騎兵艦隊は直進以外禁止だ!そこの白い船を沈めてそのまま地球に一直線だ!この俺様の顔に泥を塗ったサルがいるあの忌々しい青い地球を木っ端微塵に破壊しろ!」
「なるほど!攻撃は最大の防御なりですな!了解!全艦主砲斉射!目標白い船!」
だが時は既に遅し、弱点を見抜かれたビッテンフェルト艦隊はアークエンジェルにも側面へと回り込まれ、燃料タンクを狙い撃ちにされ、全滅することになったのでした。
SEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEEDSEED
「なんだと!ビッテンフェルトの艦隊が全滅だと!」
すべてのコロニーを破壊したと聞き、勝利の祝杯をあげていたラインハルトとキルヒアイスはビッテンフェルト艦隊全滅の報を聞き驚きを隠せませんでした。
「謎の白い人型兵器のパイロット、鬼神キラ・ヤマト。そしてビッテンフェルト艦隊を手玉に取った女、時の賢者シズコ・ヤマト…まさかヤン・ウェンリー以外にこの俺に対抗できる存在が2人もいるとはな」
情報部からの調査ファイルを見ながら、この戦争、容易くは終わらないであろうと予感しました。
ラインハルトはこの戦場へと誘った運命を大神オーディンからの挑戦と感じ、この借りは絶対返すと誓い、再度進撃の指示を出したのでした。
そして、戦いは次の戦場へと移っていくのです。
今回はSSを再度読み直してキャラの本来の口調とか性格を意識してます。
ですがキャラの理解は人それぞれなので違和感を感じる人ももしかしたらいるかもしれません。
ですが自分のほうがマイノリティだと理解して歩み寄る努力は必要だと思います。
アーノルドくんに関してはキャラが再現できなかったのでちょっとキャラ立てさせるために実況民という趣味をつけてみました。
昨日たまたまゲームの実況動画を見たときに「これだ!」って感じたので。
口調もこんな感じで今風の若者っぽく表現できたと思います。
あと感想でも言われてますが別に銀英伝側はサゲてません。
あくまでアークエンジェル勢が突出しているだけです。
なので他のコロニーは一方的に虐殺されてしまいました。
ガンダムとキラ・ヤマトがすごいだけで、コズミック・イラ勢は普通の人間ですので。
では感想とアドバイスをまたよろしくおねがいします。