Scarlet Busters!   作:Sepia

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Mission115 レキの狼

「あー、もー、やってらんないッ!!」

 

 生徒たちに仕事の仲介を行っている寮会の女子寮長であり、あーちゃん先輩などと佳奈多からは呼ばれている武偵高校三年の女子生徒はそうつぶやいた。でも彼女のつぶやきに賛同する人などおらず、いいからさっさと書類を書いてくれなどと後輩から催促の声が届くという現状であった。いったい何が彼女をそう忙しくしているかといえば、もちろん職場体験が原因である。二年の夏休み開けにある修学旅行Ⅰとともに、武偵としての将来を決めるための大切な機会となるのが今回の職場体験である。

 

 一言に武偵と言っても、その将来どうするかは大きく分けて二つに分かれている。

 

 簡単に言えばチームを組んでやっていくか、それとも個人としてやっていくか。その二つだ。

 民間の武偵企業に就職するにしても、個人として就職するか、それともチームとして就職するのかという選択肢があるのだ。信頼のおける仲間たちとチームを組んで仕事をすることなら正直いつでもできる。だが、どこかしらの委員会に所属して働く機会なんてそうそうない。だからこそ、二年時には職場体験という形で二週間の間どこかの委員会に所属して働くことができる機会をカリキュラムとして設けている。

 

 将来委員会に所属するつもりなんてない。自分の将来はもう決まっている。

 

 そういう風に心に決めている人たちはムリに職場体験なんて参加しなくても、外部からの依頼(クエスト)を受けて単位の補填をしたり、武偵の仕事でおろそかになっていた学業のための時間にあてればいいだけの話だ。ようは、自由時間を与えられたようなものだ。

 

 将来ことなんて一切気にせずに楽をしようと思えば実質二週間の休暇ともとれるわけだが、まるで夏休みのようにグーダラとこの期間を過ごそうとするような人間にはどのみち未来はない。何をやるにせよ、真っ当に武偵として生きていくつもりがあるなら無駄な時間にはならないはずだ。

 

「うう……かなちゃんが抜けただけでこうも大変になるなんて……」

 

 ただ、それに伴って運営の仕事をしている寮会はいつも以上に多忙になっていた。今まで寮会の仕事をするという名目のもと、自分の委員会にやってきていた仕事を知らず知らずに押しつ――――未来あふれる後輩たちや同級生たちに仕事の仲介をしていた佳奈多であったのだが、今佳奈多はどこにいったのかがわからない状態である。何か秘密依頼(シークレット)が指名されたという連絡こそきたが、戻ってくるのがいつになるのかという見当もついていない。人手が減ったことにより純粋に回ってくる仕事が増えたということもあるが、何より消えた人員がこの仕事について詳しく知っている人間だったのがまずかった。今まで任せきりにしていたことのツケが現れてきてしまっている。

 

(確かにかなちゃんはいついなくなるかわからないから、自分の委員会に職場体験のために人を募集することはできないし、大事な仕事は任せるようなことはやめて欲しいとは言っていたけどさ……)

 

 客観的事実を言うと、二木佳奈多は後輩からは尊敬されていた。中学二年の時の時点で諜報科(レザド)のSランクの資格を持ち、今では自分自身の委員会まで経営している人間なのだ。佳奈多自身自分が公安0であったことを隠すのは当然としても、佳奈多は自分の戦闘能力を露呈させることを嫌がった結果佳奈多は直接戦闘を今までこれでもかというくらい避けてきた。より具体的には、授業にも全く出ずに、ただ単に椅子に座って書類とにらみっこぐらいしかやっていない。だが、それゆえに佳奈多が割と真面目に寮会の仕事を今までやってきていたこともまた事実。現女子寮長たるあーちゃん先輩は、次の女子寮長は佳奈多を指名するつもり満々でいたのだ。個人個人に合うような委員会や仕事を紹介する寮会がこの職場体験の時期に忙しくなるのは同然のことで、次期女子寮長へと目をつけていた人間もいないとなれば忙しいことこの上ない。

 

「おー、やってるみたいですねー」

「あ、天王寺先生。忙しいってところじゃないんですよ」

 

 やってきたのは今は自治体である寮会の面倒もいろいろと見てくれている教務科(マスターズ)の教師である天王寺先生であった。天王寺先生は二年Fクラスの担任の教師でもあり、今は中等部(インターン)で入ってきた生徒たちの指導を主に担当しているとのことである。教務科(アサルト)の蘭豹先生たちが敬語をつけるほどの人だから、昔は相当暴れていたとかいう噂もある。でも女子寮長にとって天王寺先生は普通の接しやすい先生の一人という認識であった。

 

「かなちゃんがさっさと戻ってくれたら楽なんですけどねー」

「まだ諦めてなかったの?二木さんは寮長にはなるつもりはないっていつも言っていたじゃないですか」

「そりゃそうですよ。かなちゃんは委員会の仕事が忙しいかもしれませんけど、あれだけの人材を放置しておくなんてもったいないですよ。まぁ、他に私がこれだって思った人がまだかなちゃん以外にいないことも事実なんですがね。男子寮長の石田君の方は、棗君と二人で何とか見当はついているみたいですけど」

「じゃあ星伽さんなんてどう?生徒会長をやっているし、後輩からの人気も高いから発言力があると思うわよ。後輩人気なら強襲科(アサルト)の神崎さんとかもいるじゃない」

「いい線は行っているとは思いますけど、残念ながらあの二人は向いているとは思えませんねー。星伽さんは人に気を遣いすぎだし、神崎さんはどうにも喧嘩っぱやいと聞いてますし」

 

 結局のところ、武力が飛びぬけているにも関わらず好戦的ではない人間は珍しい。優秀な選手が優秀な指導者であることがイコールで結ばれないように、実力ある武偵といっても、後輩や仲間たちの資質を見抜いて的確な仕事を紹介することは意外と難しい。どうしたものかと悩むあーちゃん先輩であったが、あいにくと彼女を確実に落胆させるであろう事実を伝えなければならないことに天王寺先生は少しばかり心が痛んだようである。先生は申し訳なさそうな表情を感じ取ったのか、あーちゃん先輩は恐る恐る聞いてみた。

 

「それで、教務科(マスターズ)からの何らかの緊急の用事でもあるましたか?」

「いや、あるのは単なる事務連絡ですよ。二木さんが休学届を出してきたみたいなんです。予定では戻ってくるのは順当に言って半年後ぐらいになるとのことですから、あくまで予定であってもっと長くなる可能性もあるとのことです。……まぁ、二木さんは中学でインターンでここに入ってきたときの一年で武偵高校の卒業単位はそろえているからこのまま学校に来なくても卒業はできるんですけどね……」

「えぇ!?じゃ、じゃあ今すぐにかなちゃんにすべて引き継いで隠居しようという私の計画は……」

「諦めてください」

 

 以前から真剣に考えていた計画が破綻したことにより、女子寮長は未来が閉ざされてしまったかのような衝撃を受けることとなる。彼女はこんな現実を認めてなるものかと、現実逃避のために叫んだ。

 

「かなちゃんは今一体なにしてるのよ、もーっ!お願いだから早く帰ってきてっ!!」

 

 

          ●

 

「それで、これからどうするのかは決まっているの?」

 

 職場体験は二年生にとって将来を決めるための重要なイベントであることは確かだが、その影響を受けていない連中だって当然いる。例えば、もうすでにどこかの委員会に所属している人間だ。どこか別のところにも行ってみようだなんてことを一切考えていない連中なんて、わざわざ体験するまでもないのだ。そんな連中にとっては、職場体験のために設けられた二週間は授業のない単なる休日でしかない。

 

 だが、だからといってただ休みを甘んじるだけの人間ばかりではないのだ。

 

 リトルバスターズの場合だとこの機会を利用して親睦会に行こうとハートランドに向かうことになっているが、新メンバー加入に伴う親睦会と考えればそれも一つの手であることは間違いない。他にもこの機会になにかしようと企む連中がいた。朱鷺戸沙耶と牧瀬紅葉という『機関』のメンバー二人も、ある計画を進めるための時間に当てようとしていたのだ。

 

 沙耶は拠点としている老人ホームから退院して、牧瀬の暮らしている東京武偵高校の第四理科室にやってきて、そこで今後の方針を練っている最中である。もっとも、沙耶が寝込んでいた間に大まかな方針は決まっていたみたいであり、今やっていることは単なる確認にすぎない。

 

「もちろん、すべて決まっているとも。お前が寝込んでいた間は俺一人じゃどうしようもなかったし、それよりも小夜鳴が怪しくてそっちを探っていたからどうにもならなかったが、小夜鳴がいなくなり、お前が回復した今なら行動を開始できる。それに職場体験は二週間もある。その間にやれることはやっておこう」

 

 沙耶と牧瀬は同じ『機関』に所属する仲間ではあるが、実を言うと行動を共にするようなことは今までほとんどなかった。もちろん牧瀬が沙耶の武器の整備を当然のように引き受けてはいるのだが、二人の本質が医師と科学者ということで完全に分野が異なっていたというのもあるし、『機関』の仲間というつながりを隠したかったというのもある。それでも仲間であることは変わらないのだ。信頼していないわけではない。

 

「……それで、結局作業はあたしたち二人だけでやるの?あなたたしか、自分の相棒(パートナー)と呼ぶとか言ってなかったかしら」

「俺もあいつにはさっさと来てほしいと思ってはいるんだが、どうにも向こうは向こうで気になることが起きたみたいでなぁ」

「気になること?」

「……さぁ?詳しくは聞いてない。けど、ここにやってこようとするこのタイミングで何か気になるような問題が起きたっていうのは何か運命的なものを感じるとさ。だから、あいつはいつも通りに行動すると言った。どのみちこっちにこれなかったとしても、決して悪い結果にはならないはずだって言って自分の超能力を信じることにするってよ」

「あれ、あなたのパートナーって三枝一族の人間なんでしょ?じゃあ超能力ってテレポート?」

「いや、あいつの超能力はそんなんじゃなくて……まぁいいか。あれは超能力って言っていいのかいまいちピンとこない能力だしなんといったらいいか……よし、忘れてくれ」

「なによ、気になるじゃない」

「どのみち関係ないしいいだろ。ともあれ俺は相棒にさっさとこいと呼んではいるんだが、どうにも間に合いそうにない。それに下手に人手を増やして不知火あたりに感づかれるくらいなら、二人でもいいかなって」

「……現段階ではどの程度まで進んでいるの?」

「お前がぶっ倒れていた間に、二木が大まかだとはいえ地図を描いてくれていた。だから、どこになにがあるかは探索しなくてももう分かっている。一応罠らしいものはすべて解除しておいたとは聞いているが、実際のところ確認するのはこれからだな」

「そう。思ったより進んでいるのね」

「一応東京湾から侵入する方法は見つけたみたいなんだが、それには潜水艇がいる。用意できないこともないけど、まずは前と同じように教務科(マスターズ)から侵入する」

「どうやっていく?」

「素直に教務科(マスターズ)という立場の力を借りよう。呼び出されたって形にしておけば、どうどうと教務科(マスターズ)をうろつけるし、案内してもらえば確実だ」

「じゃあ先生にはあたしたちのバックアップとして、いろいろと用意してもらうことを考えればいいか」

「それにこいつもある。鈴羽姉さんにお願いして、天理(てんり)には二週間の間は電子の世界にいるようにしてもらった」

 

 牧瀬は自分のスマホの画面を沙耶に見せる。

 彼が指をさす先には、一つのアプリが示されていた。

 そのアプリは一般にネット上からダウンロードできるものではない。

 あくまで『機関』のメンバーにしか配布されない、完全に身内用のアプリであった。

 それゆえに、ただ指さされただけで牧瀬紅葉の意図を沙耶は把握することができた。

 

「『Amadeus』か。でもネット環境なんてあそこにあるの?」

「それは俺がなんとかするさ。ようは電波さえ届けばいいんだし、俺の魔術でも使ってなんとかする。俺は機巧工学の天才児だぞ?未開拓の地でも、魔術で科学の代用を行うことぐらいならやってやれる。そして、『Amadeus』があそこでも使えるようになれば、二人で一緒に行動しなくても互いの行動がすぐに分かるようになる。そうなるように天理がサポートしてくれる。だからまずは、俺があそこでも接続できるようにと強引にでも改造する。東京湾から侵入できるようにいろいろ準備するのはその後だな」

「分かったわ。まずはあんたのサポートに徹することにするわ」

「あぁ、それじゃあまずは合流しようか」

 

 牧瀬紅葉と朱鷺戸沙耶が向かうのは、かつてヘルメスという錬金術師が作り上げた場所。

 それでいて、ほとんどの人間が知らないでいる秘密の場所。

 

「今からあの地下迷宮を、俺たち『機関』のための拠点に作り替える」

 

 

 

             ●

 

 

「じゃあ、朱鷺戸さんは来れないのか」

「うん、あやちゃんも誘ってみたんだけど、何やらやることがあるみたいでね」

「それじゃ仕方ないよ。きっとまたの機会があるし、その時にでもまた誘ってみようよ」

 

 岩沢まさみから送られてきた遊園地『ハートランド』への招待状は十枚。

 現時点で使用が決まっているのは九人であり、残った一枚で誰か誘えないものかと時間いっぱい考えていた理樹であったが、結局この最後の一枚を使うことはなかったようである。小毬は沙耶を誘ってはみたようであるが、沙耶は沙耶でやることがあるとして断られたらしい。

 

(朱鷺戸さんとちゃんと話をのにもいい機会しだったんだけどなぁ)

 

 理樹と沙耶の出会いは、はっきり言っていいものではなかった。

 ヘルメスに自分のことが露呈するからと、最初暗殺をしようとしてきたのは沙耶であるが、今となっては理樹は沙耶に対して悪印象はない。それは人となりを知ったからであるが、ちゃんと話を聞きたいと思うのは沙耶ともっと仲良くなりたいからというだけでもなかった。

 

超能力者(チューナー)って一体何なのか、そのことが聞ければよかったんだけど)

 

 沙耶は理樹の能力の正体について心当たりがあるようなことを言っていた。

 そして、超能力者(ステルス)とは違う超能力者(チューナー)という能力者の存在を口にした。

 理樹は自分は沙耶が言う超能力者(チューナー)なのか、だとしたら自分の能力は一体どうして備わっているものなのか。教えてもらえるなら教えてもらいたかったのだが、病院で目覚めたときはすぐに理子のために女装してメイドとなって活動を始めたために沙耶とはろくに話ができていないのだ。

 

 一応、花を持って見舞いには行ったのだが、その時は沙耶はまだ寝ているか外出しているかばかり。

 

 沙耶も忙しいのだろうが、なかなか会えないことに理樹はちょっとだけさみしく思っていた。

 

(まぁ、本当に僕が知らなくちゃいけないことだっていうなら朱鷺戸さんの方から教えてくれるだろうし、まぁ今はいいか)

 

 残念がる小毬をなだめつつ、理樹は腕時計で時間を確認すると、駅のホームでの待ち合わせ時間まであと五分に迫っていた。一応新幹線の発車時刻にはまだ余裕があるものの、集合五分前の時点ではまだ全員そろっていないようである。

 

 来ヶ谷唯湖と三枝葉留佳の二人はロシア聖教との会合のために先に名古屋に行っているし、恭介は調べ物もかねて二人と一緒についていった。じゃあ誰が来ていないのかというと、来ていないのはレキだった。

 

「レキさんに限って寝過すなんてことはないはずなんだけど……どうしたんだろ。なんだか一番最初に来て黙って待っているようなイメージがあったんだけどね」

「確かにレキはそんな印象あるな。あ、見ろ理樹。どうやらレキが来たようだぞ。どうやら間に合ったようだ」

「よかった。これで全員そろ―――――ん?」

 

 謙吾の示した方向を見ると、ちゃんとレキがやってきていた。

 おーいと振った理樹の手に反応することもなく黙ってこちらへと近づいてくる。

 とりあえず全員の集合が完了したとして安心した理樹であるが、レキの隣を歩いている大きなものの存在に気が付いた。白銀の毛を立てる、オートバイ級の体重はあるであろう大物の動物。

 

「すいません。手続きにちょっと時間がかかってしまいました」

「どうせ集合時間に遅れたわけじゃないし、そんなことは別にどうでもいいんだけど……レキさん、そいつは?どうしてブラドの狼がレキさんと一緒にいるの?」

 

 理樹にはこいつには見覚えがあった。

 ブラドと戦った夜に現れた狼だ。どうしてこいつがレキと一緒にいるのかと困惑した理樹であるが、当の狼は今は理樹に敵意をむきだしにすることはなかった。この人たち誰だろうと、狼は歯を立てて威嚇してくることもなく、きゅるるんとかわいらしい声を上げるだけだった。

 

「ブラドという名前に心当たりがありません。かつての飼い主の名前なのかもしれませんが、今の主は私ですよ」

「へ?じゃあこいつと僕はひょっとして初対面かな」

「そのはずです」

 

 葉留佳がこの場にいたら確認が取れたのだろうが、理樹が見たブラドの狼と今レキのもとにいる狼は全くの別である。驚いてしまってすぐには気付かなかったものの、よくよく考えてみたら別であることが間違いないことは揺るがない。ブラドの時の狼は、あのあとやってきた警察の人たちの手によってブラドもとろも連れていかれた。あの後レキが一匹だけ引き取ったとはどうも考えづらい。

 

「名前は何?パトラッシュとか?」

「ハイマキと名付けました」

「そう。よろしくねハイマキ。あとでソーセージでも買ってあげるよ」

 

 言葉が通じたのかわからないが、ハイマキは嬉しそうな声を上げた。

 狼をぺットにできるという現実を理樹が受け止めるのは、案外早かったようである。

 

(そういえば恭介も昔は大鷹をペットにしていたっけか)

 

 恭介は昔からどういうことか動物に懐かれた。

 鈴が勝手に飼っている猫たちだって全部恭介が連れてきたものだ。

 印象的に残っているペットとして、大きな鷹がいたことを覚えている。

 大空を飛ぶ鷹が、どういうことか恭介に懐いてよく傍にいたのだ。

 動物園に送るものなんだか嫌だということで、なんだかんだで恭介が飼っていた。

 あの大鷹は、そういえば今頃どうしているのだろうか。

 

 なんだか懐かしいものを思い出していた彼であったが、もうじき新幹線が発車する時間になることを思い出した 理樹はそろった全員の顔を確認しながらもうホームへと出てしまうことにした。

 

「それじゃ、もう行こうか」

「はい。おいで、ハイマキ」

「ガルルッ!!」

 

 狼を連れた旅が一体どのようなものになるのかはまだ分からないが、楽しい旅行になればいいと理樹は願いつつもホームへと乗り込んだ。

 

 




『機関』メンバーが暗躍を開始しました。
既出情報として、東京武偵高校にいる『機関』のメンバーは三人いるとのことでしたが、三人目のメンバーが一体誰なのかおおよその見当がついたことだと思います。

かつて牧瀬と沙耶の二人の言っていたこととしまして、

・沙耶が理樹に対し教務科に協力者がいると言っていた。
(なお、沙耶が電話で連絡をしていたのは牧瀬である)
・牧瀬紅葉は三人目には全く頭が上がらないとのことである。
・ツカサくんが東京武偵高校にいる『機関』メンバーは四人だっけと聞いたときに、牧瀬が現実世界にいるのが三人であると返事をした。

 などがありましたが、その意味がなんとなく分かったと思います。

 さて、もうちょっとしたらあいつらが出せそうです。
 それでは、よい旅になること祈っていてください!



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