妖怪も人と変わらず。
それは多分ここじゃ「普通」だと思う。
流石に寿命とか根本的なことは違うけどさ、この言葉が言いたいのは妖怪も人も終わりがあるって事な訳よ。(私談)
で、その言葉を今回は別の意味で使わせてもらうけど、慣れって恐ろしいよね。
最初は訝しげにしてたアリスが人形作りの一件(以外にもありそうだけど)から「普通」に接してくれるようになった。
というか、変わりすぎてびっくりするほどである。え? 私が言うな? ごもっともで。
まぁ、あれから何度も接触したからだと思うんだけどね。人付き合いは継続させる 事! 「普通」だよね。
人形作りも少しだけ楽になった。勿論服作りも含めて。
アリスのように操るとかは無理だけど、なんていうのかな……裁縫が上手になったから私生活にも応用できそうだ。今ではソーイングセットを持ち歩いているほどである。簡単な物しか入れてないけどね。
あと
人形制作中のことだけど、よく私のかぶってる帽子の上に乗っかって遊ぶようになった。と言うより、これがもしアリスの嫌がらせだとしたら精神的に堪えるので気に入られたってことにしよう。やったねまりさ! 友達がふえるよ!
魔法の研究も捗ってるよぅ。
某配管工みたく巨大化とか頭数アップとか流石に無理だけど。(擬似魔法なら行けるかもだけど)
煌くキノコがあるんだけどそれを使って簡易照明を作ったり、
破裂するキノコで花火(点火必要なし)を作ったり、
研究というか、発明の領域だね……コレ。楽しくて時間がすぎるのが早い早い。
研究だと
できたポーションから改良点をひとつでも作る、
それを改良してまた改良点を見つける、
それをまた改良して……って作っていった。
これまた時間の経過が早いのなんの。
最初にできたポーションなんてキノコ臭くて飲めなかった。
次に出来たのは色が不気味なもの、飲む気すら起きなかった。(研究のために飲んだけど)
色と匂いが決まったら次は効力。材料の割に効果が薄かったらダメ、高すぎても中毒になるからダメ。(それはそれで使えるからメモを残しておいた)
薄すぎず濃すぎず……その配分が辛かった。
そして苦労の末に完成形ができた!
恋色の甘酸っぱい完成形。効力は滲む様な熱さ。
……作り終えてから我に返って顔を真っ赤にして暴れまわったのは記憶に新しい。
「普通」に恋してみたいんだもん。しょうがないじゃんか。でも王子様とかそういう願望じゃないからね? ……本当だからね?
今度アリスとかパチュリーにあげよう。魔法使いからの感想が欲しい。それにあの二人なら笑ったりもしないはず。先輩って大事。
巫女たちは論外である。慈悲もない。
でも妖怪に効果あるのか聞きたいから慧音辺りに譲ろう。妹紅でもいいな。
でも効果考えるとフランに譲るのが一番かな。その為にはレミリア辺りに実験台になってもらわねば。(ゲス顔)
真っ先に危険じゃないか調べるために永琳に渡すのもいいかも……。
そうと決まれば最初にやることは量産だな。作り置きしてみて保存がきくとかも調べたい。うーむ……やることが多いなぁ。
咲夜にでも頼んで時間に関する術……いやパチュリーに聞くのが妥当かなぁ……。
無理にしろ擬似的に早く行動するとか……あ、そうか。それなら風で応用して……メモしなきゃ! 楽するために苦労する、本当にその通りだわ。
結局何を最初にまわすかって? 結果が出ている調合を先にまわしたともさ。
▽
いや……もう、本当に疲れたよ。
え? 何にって? まぁその疑問もその通りだけどさ。
研究結果として残ってるって言っても効率とか純度とか、それらの計算を忘れていたっていうね。我ながら抜けてるよ……ぐすん。でも成果は出たよ。
というか効果に一切触れてないね。黒歴史に等しいこのポーション。
名前はますぽ。私が作ったから「ま」、
効果は心を落ち着かせるだけ。至ってシンプル。
人によって使い方が違うと思うけどね。個人的には暖かくなるから睡眠助加薬として使えそう。眠れない夜のお供に! 魔理沙製薬。……いかん、なんか危険な香りしかしない。
とりあえずアリスとパチュリーと永琳に渡そう。それで危険性や問題点を聞いて、大丈夫そうなら他の人に渡そう。
……あ、今更ながらに重要な事を思い出してしまった。
私風呂入ったのいつよ?
ネタ? 多めに使いました。短いですがこんな感じで。
句読点を頻繁に使ってます。あと三点リーダーも。
試作でルビふってみました、問題なさそうですかね?
集中しすぎて家に篭って風呂入りそびれた魔理沙ちゃんのお話でした。
▽