不定期更新だしまぁいいや。
職場都合で電波無いもんだから時間かかったよ(ただの言い訳)……。地に足着けて仕事したいわ(物理的に)
待ってくれているのか解らないけどお待たせしました。
話の流れは霊夢から逃げる→天使美鈴に慰められる→紅魔館に招待される→イマココ
ただし三途の川。
そんな意気込みで渡るものでもないし、どちらかと言えば運んで貰うものだけどね。寝てばっかりの彼女の仕事を奪うのも悪いし。魂とはいえ定員だってありそう。
ふとどうでも良いことを考えられる程度には落ち着けたのだと切り替えたが目前に殊更わからないことが増えたから現実逃避をしただけだと気付いた。もう一度現実から目を背けたいので考えを深めようとするが、逃避して見ていなかったものを再発見して、それをまた意識から逃すことは難しかった。
天使美鈴が城主からのお呼び出しで手持ち無沙汰になった私だったが、咲夜とパチュリーのお誘いで図書館に行くこととなり魔法談議をしていたら、フランが私を見つけてさぁ大変。天使美鈴も戻ってきてくれたけど少しだけ遅かった。
予てよりフランは私に何かしたいと思って居たようで、何故か私を椅子に縛るという暴挙に出た後、何故か私以外にもついででそれを提供しようと画策していたらしく、今がそのときだった。
私の目前で繰り広げられるのは
文字数稼ぎしたいところなので現状をもう少しだけ説明しよう。これはフランが暇をもて余して料理を作ったことが現況である。私が縛られたのは逃げられる口実しかないから。弱みや恥は見せたが、地雷を踏み抜くほどの恩はない。薄情だけどこれは無理である。が吸血鬼に捕まったら逃げられんて。
誰か助けてください。いま、残機が全部溶けそうな事件が起きそうなの……。
「ねぇ、まーりさー?」
「な、何かなフラン」
「まりさはさー、食べてくれるよねぇ?」
「な、なにをかね。そ、そもそも私はちょっとお腹が痛くてね、お花を摘みに行きたいんだよ。だ、だからこの縄ほどいてくれないかなぁ……なんて」
私が今までやった実験でもここまで目に悪い色は起きたことなかったし、そもそも咲夜が言うには食べれるものしか使ってないときた。誰が信じるかその台詞。何も加熱してないのに未だにごぽごぽ煮込まれてる劇物を食べろとこの吸血鬼は申してるんだぜ、まさしく鬼である。逃げ場もない現状、覚悟決まった? 決まるわけないだろ! じゃあどうする? 人間がこの場を待ち受ける未来を沿うしかできないなら、私らしく私ができる私なりの職業で逃げるしかないだろう。縛られていようが、視覚が使えなかろうが、口が塞がれていようが、思考できるのなら魔法を使えばいい。魔法ってべんりー! なんて思いたいが失敗≠死である。力むのは仕方ない。震えもする。メタな事だがギャグ補正で死にはしないだろうが自分を犠牲にするのは違う。見るのは楽しいがね。誰か代わってくれる奴はいないものか。あ、そもそも好感度的なものがないと呼ばれませんでしたね。フランなりの感謝の気持ちでしたね。魔法で逃げるとか出来ませんわ。死にたくないけど一応純粋な感謝の気持ちだからこれ。あーこれで死んでも誰も恨んでくれるなよ、善意だから悪夢なんだよ、無理だよ、模範解答寄越せってんだ……。いや、逃げ場の無い状態でこれだけよく持たせたってもんだよ、獲物の前で舌舐りしてるだけだし保つのは当たり前とも言えるけど。こんな話、閻魔様だって笑ってしまいそうだよ、そのまま笑い話の臨死体験って事で戻してくれないかなぁ……なんて。あ、ダメ、そうですか、そうですよね。やだ、泣きそう。もう泣いたあとだからそのリビドー(誤用)すぐ溢れ出すぞ。
「じゃあ、頂きますだよ?」
「無理! 無理だから! やだ、やめてぇ!」
「わー、かわいー」
「おい、何で顔赤らめてんの?! 縛られている上に馬乗りとかっちょっちかっ、ぐぁぁぁぁ」
起きたら自分の家のベッドの上でした。落ちる前の記憶はないけど隙間が見えた気もするので彼女が助けてくれたのだと思いたい。目覚めてから心臓バックバクで考えまとまらないけど、助かったのだろうか。
少しだけ落ち着いたので現状を思い返してみる。確か……なんか今異変起きてたっけ。であー、霊夢に……。どうしよう、かなぁ……。私って何なんだろう。普通の魔法使いな筈なんだけも。そも、前の私って迷惑の権化だったと思うんだけど、何時からこう、なったんだっ────
─せっかく望みを叶えたのに戻りたいの?─
起きたら自宅のベッドの上でした。なんか既視感感じるけど何があったっけ? なんか目元痒いんだけど。あっれ?
記憶がぼんやりで靄がかかってる? 何だろう、何かあったような無かったような。でも思い出そうとすると眠い……? なんで……?
どうにかこうにかぼやける視界で立ち上がり意識を飛ばさないように奮い立たせる。生まれたての子鹿のように震えてるけどそういう意味じゃないよ。
窓から空を見れば快晴で、博麗神社の方面の、そのまた上空のほうが見覚えのあるスペカで輝いていた。おー……。私がそれを認識したのと同時くらいかな? 後ろで空間が開く音。おや? 振り返るとそこに居たのは隙間妖怪の彼女。私を見るや否や目を見開く。なんでせうかその反応。
「大丈夫?」
「ゑ?」
「今、貴女、ぶれてるわよ?」
ぶれてる? 震えてるのは自覚してたけど振動してんの? しんどいのはそういうわけ? 重い体に鞭打つように自分を見回す。服越しだとわからないから手を見たら指が十本あった。あ、これあかんやつですわ。
視界がぼやけてるのを抜きにしてもぶれた指の幅が刻々と増えていく。つまりこれは離れている? 自分のことなのに他人事のように思う。所謂魔法使い思考ってやつ? 二つに別れそう。何がどうとは言えないけど取り敢えず一言、ちゃんと音に出たかわからないけど溢そう。
ごめん、って、霊夢に言いたかったな、なんて──。
the不穏。おかしいなーほのぼの短編(連載)書いてたのなー。
だから設定はちゃんとしろって…。
平成……終わっちゃってた……(浦島太郎並感想)