お
ま
た
せ
────あー、またやってしまった。
謎はあれ犯人ではないのはわかっている。わかりきっている。ただ、そうただ単に関わってほしくなかった。嫌な意味に聴こえるかもしれないが間違いを正すのも無理なくらい辛く当たった。異変が相手なら現状の魔理沙は邪魔なだけだ。説明がめんどくさくなったのも理由のひとつだが。
────泣いてたわよね?
荷物だって置き忘れている。バスケットに付いた汚れを落とそうと拾えば鍵やら食べ物も出てくる。込み上げる罪悪感で胸が潰れそうだった。すれ違って痛む傷より深い痛みだ。全部が全部あの子のせいにできないのは明白である。性格が柔らかくなっただけ、前より悪くならずに済んだことを喜べばよかったんだ。こんな苦しい状態で異変解決に向かえば途中で崩れそうだ。気付かずバスケットを握り締めて奥に入った物が見えた。そこにあったのはスペルカード。何てことだ、今襲われでもしたら! ……行ってどうなる。こうなったのは自分のせいだ。そう考え立ち止まった。立ち止まってしまった。
────最悪だ。
身勝手にあたって身勝手に心配し、身勝手にも躊躇した。あの子だって変わろうとしていた。変わったことに距離を測りかねて戸惑っていた。理不尽に立ち向かおうとしていた。鈍感さは変わらず訊ねていたのも耳にした。今日、ここに来たということは確かに変わろうとしたんだ。それを……っ。
「白黒なら吸血鬼のところよ」
「んなっ!? 紫あんた今なんて」
「湿っぽい霊夢なんて意外すぎて思わず声をかけてしまったわ。でもまぁその考え方は大事よねぇ。……今のあの子に死なれたら私も後味が悪いし少しだけ助けただけの事」
「あんた何か知ってるの?」
「さてどうかしら──と言いたいところだけど今回は本当に知らないのよね。知らぬ間にやったのかと思って焦ったのだけれど……そも利点も無しにそんなことしないわよ。動揺で結界もぐちゃぐちゃになるわ」
「……はぁ。今回はその情報だけでもお釣りが来たわ。聞きたいことは聞けなかったけど」
「そりゃあねぇ。──今のところは彼女に別状はないわ。彼女自身がここに戻ろうとしない限りね。だからやることは一つよ霊夢」
「なら犯人を見つけて神社をもとに戻すだけね」
「その通り」
知ってる岩に関する能力者は一人だけどあれはそんな陰険じゃないしとなるとなんだ? 純粋に上から落としたのか? 上……上ねぇ。んー。……うえ?
「ねぇ紫」
「なぁに霊夢」
「この上って何かあるの?」
「……んぅー? あぁ! あるわよ。雲まで進めばね」
「なるほど。取り敢えずとっちめてくるわ」
「私は?」
「──もしも、ないだろうけどあの子が来たら伝えといてくれればいいわ。来なければそれでいいし。じゃ、頼んだ」
返答は聞かずに飛ぶ。目指すは雲の奥にいる犯人(仮)まで。
腹の虫が悪いので適当に罪状が増えるだろうけど間の悪い相手が悪い。
現在進行形でノロってるので取り敢えず暇(仕事も行けないし)なので投稿。
ノロで牛乳飲んでた阿呆は私です。OS-1美味しいなぁ。(冷汗)