さて、今回は前回の続きっ!魂が入れ替わった2人はこれからどうするんでしょうか!
それと、入れ替わっているため十分に気をつけてお読みください。
では、ごゆっくり
「.......なるほど、事情はわかったわ」
俺と幽々子は早急に紫を呼び、事情を話す。
「陽斗が寝ていて、うなされていたから幽々子が心配になり陽斗に近づいた。顔を近づけた瞬間、陽斗が勢い良く起き上がり、幽々子に頭突きを1発.........そして入れ替わった、と」
「そうよ」
「あぁ」
「なんか、幽々子が男っぽいと、気味悪いわね.....」
ですよね~あのおっとりした幽々子が男っぽいと誰もが嫌ですよね~...........はぁ。
「ねぇ紫、なんとかならないかしら?」
あぁ、俺の声が女っぽいと吐き気がするな。
「そうね。でも、楽しそうじゃない、今日くらい入れ替わった生活でも」
そう言い、紫は扇子を広げクスクスと笑う。
わあお、なんて事を言い出すんでしょうかこの妖怪の賢者は、どうかしてるとしか言い様がない。
「それもそうね」
「えっ!?」
「ちょっと陽斗の感じで過ごしてみたいわ」
あの、幽々子さんよ。男同士、女同士なら入れ替わってもなんとかなる。だが!性別が違うんだよ!
「なぁ幽々子、本気で言ってるのか?」
「えぇ、本気よ」
「ふふっ、ならこうしましょう」
すると紫は何かを考えついた様に俺と幽々子に言い出す。明らかに嫌な予感しかしない。
「ゲームをしましょ。今から2人が入れ替わった事を今日一日...........妖忌にバレないようにする。てのはどう?」
わあお、なんて事を言い出すんでしょうかこの妖怪の賢者、どうかしてるとしか言い様がない。それって俺が幽々子の演技をしろって事だよな!?出来るわけねぇだろ!
「紫!そんなの出来るわけないだろ!」
「そうかしら?幽々子はどうする?」
「あぁ、楽しそうだな、やって見ようぜ」
「っ!?」
今のは俺が喋った訳じゃない。幽々子が、幽々子が俺の真似をしたんだ。自分でもわかる、凄く似ている。
「幽々子、お前.........」
当然俺は口をポカーンと開けて幽々子、の魂が入った俺を見る。こいつ.......できる!
「あれだけ陽斗と一緒に居たのよ?演技くらい出来るわよ」
「いやでも、才能ありすぎだろ!?」
「ゲームスタート~!」
「勝手に始めるなーーー!!!」
今は夜前。入れ替わってからしばらく経つ。今日は運が良く、妖忌は偶然、剣の修行に行ってたらしく、今のところ遭遇してないのだ。だがその妖忌がそろそろ帰ってくるのだ。
さぁて、どうしようか。俺が幽々子の演技が出来るわけがない。そもそも幽々子の喋り方ってたまに変わったりするからな、難しい........。それのこの服、すげぇ歩きづらいんだけど、良くこれでスタスタと歩けるよな。それに身体が重い、本人には失礼だが。それとやっぱ幽々子も女性だな、意外と大きいんだな、何がとは言わないけど。
「幽々子様、何か用でしょうか」
「っ!」
突然、後ろから妖忌の声が聞こえて身体がビクッとなる。もう帰ってきてたか.......。
「え、なん..........何かしら?妖忌」
後ろを振り向くと、さっき帰ってきたと思われる妖忌ご立っていた。
あっぶねぇぇぇ!!!思わず普通に会話するところだったぁ!
「?いえ、先ほど陽斗が、幽々子が呼んでいた、と言ってたので」
俺は思わず天井を見上げる。幽々子め、やりやがったな........。
うーん、何か適当に誤魔化さないと.......そうだ!
「え、えぇ、呼んだわ。少し、夕飯が気になってね」
ナイス、俺の思考回路!食事が大好きな幽々子にはピッタリの言い訳だ!
「えと、それは剣の修行に行く前に言っておいたはずでしたが........?」
「なっ.......そそ、そう!そうだったわよね」
「うーん........」
妖忌がジーーーッと顔を見てくる。ヤバイ、バレたか!?
「妖忌、今回は俺が作るよ。修行で疲れただろ?」
すると俺の身体、幽々子の魂が入った俺の身体が部屋から出てきた。あいつ、演技上手いなぁ。
「そうか、気が利くな」
「あぁ!」
そして、妖忌はこの場から去っていった。
「もぅ、慌てすぎよ~」
「幽々子から仕掛けたんだろ!」
「でも、これでひとつ貸しね」
「うっ..........!」
幽々子め、完全に俺を遊んでやがる.......!
「まぁお互い、頑張ろうぜ!」
そして最後に幽々子は俺の真似をして、部屋に戻っていった。
俺って普段、あんな感じなのかな。
◇ ◇ ◇
夕飯を食べ終わり、ちなみに部屋は幽々子の部屋を借りている。だから当然、俺の部屋には幽々子が居る。
部屋は綺麗に整頓されており、無駄な物が見られない。服や布団などもちゃんと畳まれていた。さすが幽々子だな。
するとトントン、とノックの音が鳴る。
「なぁ幽々子、ちょっといいか?」
扉が開き、見ると俺の身体をした幽々子が立っていた。
うーん、まぁバレないようにするのはいいんだが、
「2人だけの時は真似、しなくてもいいんじゃないか?」
「それもそうね~」
そう言い、幽々子は俺の隣に座る。鏡でも見るが、自分の身体や顔を他から見るとなんか、変な感じだな。
「もう私、このままでもいいかしら?」
「普通にダメだろ!」
「だって陽斗の身体、軽くて動きやすいのよ~?」
「そりゃ俺と幽々子じゃ体型が違うからな」
幽々子はいつもゆったりと過ごしているけど、俺は妖忌と稽古をするからな、違うだろうな。
「体型って、どこら辺が違うのよぉ」
「そ、そりゃあ.........」
俺は思わず下を見る。言いづらい、凄く言いづらいんだが。
「うーん.........」
「むぅ。私の身体だとなんで走りづらいの?」
え?そりゃ、
「胸が上下に揺れるからな...............やっちまった」
「あらあら、陽斗ってどこを見てるんだか」
「だっ、しょうがないだろ!胸が揺れると根元らへんが痛くなるんだよ!って何言わせてるんだよ!?」
「自分で言ったのにねぇ、陽斗って意外と変態なのかしら?」
ぐわぁぁぁ!!!止めろ、止めてくれ!これ以上俺の精神をボロボロにしないでくれぇ!
女の子座りをした俺の姿はクスクスと笑いながら言葉を続ける。
「なら胸はもう揉んだりしたのかしらね?」
「いや、それは、それだけは絶対にしていない!」
「そう。でも陽斗なら別に良いのよ?お互い恋人なんだからね」
「そ、そうか........じゃねぇよ!!!バカか俺は!?」
何自分で納得してんだよ俺はぁ!ここで納得したら、俺は今後、凄い目で周りから見られながら生活しなくちゃいけなくなってしまうじゃねえか!
俺は心の中で叫びまくってると、目の前に見覚えのあるスキマが出てきた。まぁ見覚えなくても、あの人しか居ないよな。
「調子はどうかしら~?陽斗、意外と変態ね」
「出てきた直後にそれを言うなよ!てか聞いてたのかよ!?」
紫がクスクスと笑いながらスキマから出てきた。
「んて、何しに来たんだ?」
「そうね。幽々子も陽斗が気づいてない事を言いに来た、かしらね」
「気づいてない事.......?」
俺と幽々子は首をかしげる。これには意外と幽々子もわかっていないらしく、紫に質問をする。
「ねぇ紫、何なのよそれって」
「それは........今からわかるわ。じゃあね~」
と言って紫はスキマを閉じ、俺と幽々子の前から居なくなった。ホントに何しに来たんだろう、あの人。
すると再びトントン、とノックの音が鳴る。そこには妖忌が居た。
「陽斗、幽々子様、風呂の準備が出来ましたよ」
『風呂』..........その2文字が、俺と幽々子の動きを止めた。
混乱しましたか?
今回はかなり読みづらかったと思います、すみません。出来る限りの事はしたつもりです。
さて、次回はお楽しみのお風呂です!内容的には言えませんが、作者的にはウハウハな奴です。
感想や意見、気軽にどうぞ!
ではまた次回!