まぁ遅くなった理由は、そうですねぇ......友達に借りたゲームにハマってしまった、でしょうか。はいごめんなさい!
ではごゆっくり
「私は、フランドール......」
見た目は幼く、身長も小さい。そして真紅の瞳。服装は主に真紅を基調としており、半袖にミニスカートを着ていた。頭にはレミリアのと同じようなナイトキャップを被っており、間からはサイドテールが出ていた。そして俺が次に目が行ったのは、背中から生えている羽だった。レミリアはコウモリの様な羽だが、フランドールのは枝のような細い根本に虹色の結晶、クリスタルのようなものが付いていた。
「お兄さんはだぁれ?」
そう言い、少女はニコッと笑う。そう。まるでなにか面白そうなおもちゃを見つけたような、そんな笑顔だった。だが、俺はその笑顔を見てなぜか寒気がした。
「あ、お、俺は如月 陽斗だが...」
俺は恐る恐る名前を言う。なんでだ、なんでこんな小さい子に俺はビビってんだ......。
「咲夜に頼まれて今は紅魔館に来てるんだ」
「へぇー、そうなんだ」
「あ、あぁ」
「ねぇ陽斗お兄さん」
「ん?なんだ?」
「陽斗お兄さんは......楽しいことは好き?」
「ま、まぁ、好きだな」
「そぅ......」
するとフランドールは俺から距離を置き、ずっと背中を俺に向けたままだった。ど、どうしようこの空気。なに、楽しいことが好きって言ったらいけなかったのか?なにか気に触ることでもしたかなぁ。俺はそんなことも考えながらフランドールの背中を見ていた。するとフランドールは再びこちらを向き、右手を上にあげた。
この瞬間、俺の中の危険信号が大音量で鳴り響いた。
「なら、遊びましょ?」
───逃げろ、と。
直後、フランドールの右手から紫色の弾幕が大量に放たれた。
「あっぶなっ!ちょ、なにすんだフランドール!」
「フランでいいよ。それじゃ長いでしょ?」
「あ、そうか。確かにそうだが弾幕を撃つのをやめろぉーーー!」
フランは俺と話しながらも弾幕を放つ事をやめなかった。ちょっと!死んじゃう!もう死んでるけど2回目死んじゃう!
「結構避けるんだね〜、なら、これはどうっ!」
「だからちょっと待てぇええぇぇ!」
「マスタースパーク!」
「んっ!」
そして右からはなぜかマスタースパークが飛んできた。俺はそれをかなりギリギリのところで避ける。魔理沙のマスタースパークのおかげでフランの弾幕はかき消されたが、ほんとに当たりそうになった。
「魔理沙...有り難いけど先に何か言えよ怖いだろ!」
「まぁ、気にすんな!」
「お前俺に恨みでもあんのか!?」
なにか、魔理沙に悪い事したっけぇ......。
「ねぇ魔理沙、なんで邪魔するの!」
するとフランは自分の弾幕を消されたのが嫌だったのか、魔理沙にそう言った。
「すまんすまん。でもなフラン。こいつは、陽斗は弾幕が撃てないんだ。どうしようもないただの亡霊なんだよ」
「ただのってなんだこら!」
これでも能力は持ってるんだよ!
「そうなんだ。なら、撃てるようになったら弾幕ごっこしましょ」
「そ、そうだな......」
そう言い、フランはまたニコッと笑顔になる。正直、やだなぁ〜。絶対俺死んじゃうじゃん。
「陽斗が弾幕が撃てれば......よし......」
「魔理沙、何か言ったか?」
「なんでもないぜ」
俺は魔理沙が何か言ったように聞こえたが、気のせいなのかいまいちわからなかった。だが、やたらと魔理沙がニヤニヤしているのは間違いなかった。
「なら魔理沙!あそぼっ!」
そしてフランは俺と弾幕ごっこが出来ない事が分かり、魔理沙に訪ねた。うーん。あぁ見るととても可愛らしいんだがなぁ。
「なぁフラン、もしもだぞ?」
「どうしたの?」
「もし、陽斗が弾幕が撃てたら陽斗と遊ぶか?」
「......はぁ?」
「うん、遊ぶ!」
「ちょっ魔理沙!なにお前勝手に......っ!」
俺は魔理沙の訳のわからない事を止めようとするが、魔理沙は聞く耳も持たずに話を進める。
「だから、私が陽斗と遊ばせてやるからな、時間をくれないか?」
「いいよ!」
「ま、ま.........魔理沙ぁぁぁあああぁぁ!!!」
俺は久しぶりに心の底から叫んだのだった。
「っと言うわけで、今から弾幕の撃ち方を教えるぜ」
「なにが、っと言うわけでだこらぁ!」
「???」
「初めて聞きました、みたいな顔してんじゃねぇ!」
さすがの俺でも怒るぞ!?
「まぁ冗談はここまでだぜ」
「俺にとっては冗談でもなんでもないからな!?」
「弾幕ってのは、いわゆるイメージみたいなもんだ」
「人の話を聞けやぁ!」
「違うぜ陽斗」
「はぁ?なにが違うってんだよ」
「亡霊の話を、だぜ?」
「っんなのどうでもいいだろうがぁ!」
ちくしょう!魔理沙め、絶対楽しんでやがるなあのやろー!マスタースパークは当たりそうになるしやたらと細かいところを指摘するし、俺がそんなに嫌いか!そうなのか!?
「まぁ、とにかくイメージを持つことだぜ」
「そう言われてもなぁ、例えばどんな事をイメージするんだ?」
「そうだな。弾幕はその本人の性格を表すんだ。霊夢はしつこい追尾性の弾幕。私はパワーが売りの弾幕。お前んとこの妖夢も、真っ直ぐした性格だから弾幕も一直線が多いぜ」
「な、なるほど......」
魔理沙の言ったことに俺は自然と頷いた。
確かに、良く考えたらそうだよな。霊夢がしつこいってのはあんまりよく分からなかったけど、魔理沙は勢いがある。だからマスタースパークのようのパワーが売りな弾幕。妖夢も。剣術を得意として斬撃を主とした真っ直ぐな弾幕だ。そして幽々子は優雅さや美しさ。見る者を魅了させるような綺麗な弾幕だ。
「た、確かに......!」
「だろ?だから、陽斗もイメージするんだ。どんな弾幕を撃ちたい、だけじゃなく、感情も込めるといいぜ」
「イメージと感情......」
イメージと感情か。イメージは出来たとしても、感情が少し難しいな。なら、誰かを守りたいって感情もいいのかな......。それだったら。
「......どうだ?」
「あぁ、大体できたよ」
「そうか。なら早速チャレンジだぜ」
魔理沙はそう言うとどこから取り出したのか、木の板を4つ程手に持っていた。どこから出したのかはいいとして、何をするつもり何だろうか。
「陽斗。私が今からこの板を投げるからそれを狙うんだ」
「あぁ、いつでもいいぞ!」
俺はそう返事を返し、魔理沙はニヤッと笑う。そして魔理沙は木の板を宙に放り投げ、木の板はバラバラの方向へと散らばっていった。
「.........」
俺は宙を舞っている木の板に視線を集中させる。魔理沙に教わった通り、頭の中で弾幕のイメージをする。
......狙いが定まった。
俺は右腕を前に突き出し、木の板に目掛けて力を入れた。
そして.........
「おぉ!やったな陽斗!」
右腕の力を抜き、俺が落ち着くと魔理沙がそう言ってくれた。俺の目の前には綺麗に穴があいた木の板が散らばっていた。
「...できた......俺にも弾幕が撃てた」
「やっぱり、妖力があるからだろうか。......まぁ結果は結果だ。良かったな、陽斗」
「あぁ!ありがとな、魔理沙!」
よかった、ホントに...。これで、俺にも出来ることが増えたんだ。
「ついでにだが、陽斗のイメージは分かったけど、何か感情とかもあったのか?」
「感情か......それは当然あるよ」
「へぇ。ま、あえて聞かないでおくぜ。なら、あとは実戦だな」
魔理沙そう言うとニコッと笑い、先ほどまでフラン達と居た部屋を指さす。
そうだよな。この実戦で、俺が今後何ができるのかが分かるんだ。
「よし、行くか!」
俺は気合を入れて部屋の扉を開いた。部屋には咲夜とレミリア。
そして俺を見つけて可愛らしい笑顔を見せるフランの姿があった。だがその笑顔には何故か俺は恐怖を感じてしまったが、今はやるしかない。
「陽斗兄さん。準備は出来たの?」
「あぁ、いつでもいいぞ」
「やったー!」
俺はそうフランに言うと、フランは足をパタパタさせて喜んだ。うーん。こう見るととっても可愛いんだがなぁ、これでも吸血鬼だもんなぁ。
「それじゃあ始めましょ」
フランは翼を広げ宙に飛び上がった。
そして.........
「楽しい弾幕ごっこを、ね」
俺の初めての弾幕ごっこが開始したのだった。
最近、家のトイレがよく詰まります。
急にこいつ何言ってんだ?っと思った方、すみません。何ででしょうかねぇ〜よく詰まるのですよ。トイレットペーパーの流しすぎはしてませんよ?
まぁどうでもいい話は置いといて。
みなさんのおかげさまでなんと!なんと!......お気に入り件数が200を超えました〜〜〜!!!
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ではまた次回!