『ハァ?クリスマスは昨日だぞ?』と思った方、その通りでございます。
作者はバカ野郎なミスをしたため、昨日に出すはずの特別編を投稿出来ませんでしたマジすみません!
理由は、ですね....1日中あった部活で疲れて、書きながら寝てしまった、です。はい、言い訳ですね!すみません!
その、何と言うか......ごゆっくり......はぁ。
ホントにすみません。
「う~、今日は寒いな~」
今日はとても寒く、なんと冥界に雪が降り始めた。冥界って、夏は涼しいんだけど冬はかなり寒いんだよなー。そもそも、冥界で雪が降るって、今までなかったよな。
白玉楼には今は俺しか居ないのだ。
幽々子は紫の家に。妖夢は買い物に。俺は白玉楼でお留守番。......はぁ。
「暇だなぁ〜〜〜」
「退屈そうね」
「え?」
誰だ!?っと俺は後ろを振り向く。この白玉楼には俺しかいないはず。それに喋り方からして絶対に無関係者の可能性がある!
だが、その声の主は知っている人物だった。
「霊夢。それに魔理沙も......どうしたんだ?」
その人物とは、幽々子の起こした春雪異変を解決した2人、博麗 霊夢と霧雨 魔理沙だった。
「どうしたってそりゃ、遊びに来たぜ」
「......暇なのか?」
「暇じゃない。ただ霊夢のところに行っても誰もいなかったから冥界に行く途中、霊夢もいたんだぜ」
......それって、やっぱり暇じゃんか。
「それに霊夢もって」
「私は冥界の様子を見に来ただけよ」
「懐にミカンを持ってか?」
「うるさいわね魔理沙」
霊夢は魔理沙にそう言って右手を挙げると、ホントにミカンが入ってるのが見えた。うん、みんな暇なんだな。
「それに、咲夜が『今日はクリスマスだったわね』とか言ってたから聞こうとしたのよ」
咲夜?聞いたことない名前だな。霊夢や魔理沙の友達だろうか。それに...
「そういや今日がクリスマスだったな」
「だからそれを聞きに来たのよ」
「あぁ、すまんすまん」
クリスマスか、懐かしいなぁー。生きてた時は外に出ればイルミネーションやらいっぱいあったし、カップルもいたな。
「クリスマスってのは、正直俺も詳しくはないんだが、何かを祝う日なんだ」
「うん、それで?」
「クリスマスの日はサンタクロースって人が来るんだ。子供達はいい子にしていたらサンタクロースから好きな物が貰えるんだ」
「本を返してくるぜ」
「神社の周りを掃除しましょうか」
そう言い2人はスクッと立ちすぐさま家に帰ろうとする。いやいやおいおい!
「おいおい待て待て!」
「何よ」
「なんだぜ?」
「それはあくまで外の世界の話だ!幻想郷じゃわからないぞ?」
どんだけ物に執着心があるんだよこの2人。霊夢は分かるけど魔理沙は目的がわからねぇよ。
「だから、今何か良いことをしても、サンタクロースが幻想郷にこない限りありえない事なんだ」
「ちぇ、期待だけさせておいて、上げて落とすだけだぜ」
「まったくね。言うだけ言っといて、使えないわね」
「俺そんなに罵倒されないといけないか!?」
そう言い、2人は俺を睨んでくる。
なんで説明しただけなのにボロクソ言われないといけないんだよ、理由がわからねぇよ!もう泣きたくなってきたよ!
「そもそも、あの2人はどうしたのよ?」
「妖夢と幽々子か?あの2人は出かけてるよ」
妖夢は買い物って分かるけど、幽々子は紫の家で何してるんだろうな。紫といつも何話してるか分からないし、何か気の合う趣味でもあるのかな。
なんて事を考えてたら目の前にスキマが出現した。
「ただいまぁ~」
「お、幽々子。帰った来たか」
「悪かったかしら?」
「いや全然。と言うか、機嫌が良さそうだな。いい事でもあったのか?」
そのスキマからは先程まで紫の家に居たであろう、幽々子が紫のスキマを使って帰ってきた。
それもものすごく可愛らしい笑顔をして。
「あのね。さっき紫の家ですっごく可愛いのを見たのよ!それがホントに可愛くてねっ」
「へぇ。紫の家でねぇ」
きっと藍をモフり倒した時の涙目とか、橙の上目遣いとかだろうな。うん、どれも可愛いと思う。
「だから、今ここに連れてきてあげるわ」
「お、マジか」
「私もちょっと気になるわね」
「気になるぜ」
すると霊夢と魔理沙も気になったのか、話に乗ってきた。
「まぁ実はそこの部屋に待機させてあるんだけどね」
「あ、そうなんだ」
「それじゃあ、見せてあげるわ。ほら、出てきていいわよ」
幽々子はそう言い、部屋の扉に扇子を向けた。さぁて、何が出てくるんだろうな。幽々子が言うのなら言葉が通じるって事だよな。なら妖怪か?それとも何かの生き物......まぁいいや。今から出てくるんだ、それを期待しよう。
そう思った直後、目の前にある扉が開き、少し姿が見えた。そして、
「め、メリィ......く、クリスマス......にゃ......」
サンタクロースのコスプレをした妖夢が出てきた。
「よ、妖夢......?」
「あんた...」
「よくやったぜ......」
「ち、違うんですっ!これは幽々子様が!幽々子様がしてきた事なんですよぉ!お願いです信じてくださいっ!」
霊夢と魔理沙は妖夢の姿を見て、そう答えた。それに妖夢はもう必死に弁解をする。
ちなみに、妖夢の状態を説明するならば......やたらと肌が露出しているサンタコスプレで、肩、お腹、太もも、などと言った箇所が露出していた。上は肩までしかないシャツに、下はミニスカートだった。そして何故か頭にネコ耳を付けてる状態だ。
そして一言で言うならば......とても可愛い。
「信じてくださいよぉ!...陽斗さんなら、信じてくれますか......?」
「え、あ、おぉ......」
すると妖夢は俺の近くに来て足元に座り込んだ。そしてウルウルと涙目をしてこっちを見てくる。妖夢!そんな涙目と上目遣いのコンビは止めてくれ!幽々子のも強烈だけど今の妖夢は格好が格好だから余計に威力が高いんだ!
「ま、まぁ落ち着け、な、妖夢?」
えーと、こういう時ってどんな感じに答えればいいんだぁ?と、とりあえず...
「気にするな。結構似合ってるぞ?」
「...ホントですか......?」
「あ、あぁ!ホントだ!見違えるくらい可愛いぞ」
「ホントのホントにですか?」
「あぁ、ホントのホントにだ」
「なら、よかったです」
とりあえず俺は妖夢を褒めた。だって何て言えばいいのか分からないんだよなぁこれが。
そして妖夢は褒められて自信を持ったのか、涙を拭いて立ち上がった。
「なんか、ちょっと嬉しいですね...」
「おわっと!」
「きゃぁ!」
妖夢が立ち上がる、と同時に魔理沙とぶつかってしまった。2人は魔理沙が押し倒すように倒れた。
「いたた。大丈夫ですか魔理沙さん」
「あぁ、私は大丈夫だぜ」
2人はお互いに言葉を言い合い、魔理沙が先に立ち上がり妖夢に手を差し伸べた。妖夢は魔理沙の手を取りたちあがる。
「魔理沙さん、ありがとうございま...」
妖夢は魔理沙にお礼を言おうとしたその時.....
「あ......」
いち早く気づいたのは俺だった。
妖夢の着ていた服が脱げた事に。
脱げた、と言うことは当然、見えたということだ。
白くて綺麗な肌にほっそりとした身体のライン。幽々子とは違って膨らんでおらずに、凹凸のない綺麗な身体だった。そんな風景が俺の視界に入った。
「.........」
妖夢はしばらくの間無表情になり、30秒程時間が止まったような雰囲気になった。そしてしばらくして妖夢はやっと今の状況が理解出来そうで......。
「きゃあぁぁぁぁ!!!」
当然、妖夢はその場に落ちていた服を拾って身体を隠した。妖夢は涙目になって顔を真っ赤にしている。
「...陽斗さん......」
「な、なんだ.....?」
妖夢は涙目で俺に聞いてくる。わかってる。妖夢が俺に何ていうかわかってる。
「見ましたか.....?」
「え、あ、その......」
「正直に言ってください......見ましたか?」
どうしよう、このまま正直に答えて良いのか、それとも言ったら悪いのか。答え方次第ではヤバイ気がする!
「あ、あぁ...その、少し見た.......」
一か八か!俺は正直に答える!
すると妖夢は『そうですか......』と言って立ち上がった。そして───
───どこに閉まっていたのか白楼剣を取り出した。
「...ちなみに聞くぞ妖夢」
俺はあえて冷静に対処する。
「見てない、と言ったらどうだったんだ...?」
「楼観剣でした」
「結局俺は斬られるのかよ!!?」
俺はその言葉と同時に全力で走り出した。当たり前だ!俺はまだ成仏したくねぇんだ!
「待ってください陽斗さん!斬らないと気がすみません!」
「嫌だァァァァァ!!!」
妖夢は白楼剣を構えて俺のあとを追ってくる。
「白玉楼はいつもこんな感じなの?」
「なんか楽しそうだぜ」
「まぁ、賑やかだから良いのよ」
この後、妖夢に謝罪&土下座を長時間してやっと許してもらえた。
今回は妖夢でしたね。まさかのサンタコスでした。
みなさんはどんな妖夢を思い浮かべましたか?
そして、話が変わりますが...
もうそろそろお正月ですね。作者にはこれと言った用事もないので家でのんびりです。
意見や感想、気軽にどうぞ!
ではまた次回!