自分は学生なんですが、朝は寒いから布団にクルまっているので最近は遅刻ギリギリなんですよね。
はい!今回はタイトル的にも...なんか微妙ですね。
さぁどういう展開が待っているのか!
ちなみに、今回はゆゆ様視点でお送りします!
ではごゆっくり
「妖夢、そこの布を取ってくれ」
「はい」
「ありがとう。それと、幽々子はちょっとは手伝ってくれ!」
「このお団子、美味しいわね」
「だろ?その団子はいつもと違って作り方をって話をそらすな!」
むぅ、ホントに美味しいのに〜。まぁ良いわ。妖夢もやってるんだし、私が手伝わない訳にはいかないわね。今日は珍しく、久しぶりに白玉楼の掃除をやってるのだから、主が何かしなきゃ。
「それで、私は何をすればいいの?」
「そうだな、っというか団子を食べるのを止めてくれ」
「え〜」
まだ沢山あるのに〜、もったいないじゃないの。
そう思って私は、お団子を3つほど最後に食べて陽斗のところに歩いた。
「それで、私は何をすればいいのかしら?」
「そうだな。妖夢がとどかない場所をしてくれないか」
「えぇ〜」
「しょうがないだろ。幽々子は背が高いんだからそこを活かすしかないんだよ」
「あら、背が高いなんて、嬉しいわね」
確かに私は女性としたら背は高いかもしれないけど...褒められるのも悪くないわ。
「あぁ、幽々子はスタイルも良いし、見た目もバッチリだからな」
「あらあら、お世辞が上手なこと」
「いやいや、お世辞なんかじゃないって。幽々子には妖夢にはない魅力があるん......はっ!」
この時、陽斗の後ろにいた妖夢から、凄い殺気が感じられた。陽斗は素早く後ろを振りむくと、そこには両手を胸に当てていてションボリした妖夢の姿があった。きっと陽斗に向けての殺気だろうけど、何故か私にも感じられるくらいのものだった。
陽斗......一線を越えたわね。
「いいですよ、どうせ私は小さいですよ。もういいですよ......」
「い、いや妖夢!そんな事ないぞ!妖夢は妖夢なりの魅力がって...どこに行くんだ?」
陽斗が妖夢を必死にフォローをすると、妖夢は廊下の方に向かっていった。そして扉の前で立ち止まり、振り向いて私の目を見る。
「幽々子様...」
「なにかしら?妖夢」
「ちょっと、白楼剣を取ってきます......」
そう言い、ピシャリと扉を閉めて行った。
「なぁ幽々子......」
「なぁに?」
「白楼剣って、亡霊を成仏させる奴だよな」
「えぇ、そうね」
「さっきの、妖夢が言った事、ホントだと思うか?」
「あの目は本気っぽいわね」
「.........」
.........。
「妖夢!!!すまなかったぁぁぁああぁぁ!!!」
ああぁぁぁぁ!!!っと陽斗は叫びながら妖夢の後を追う。このままじゃ陽斗は白楼剣で斬られて、成仏しちゃうわね。
「あらあら、今日も賑やかね」
賑やかなのはいい事だわ。それで陽斗は慌てて出ていっちゃって賑やかだけど......
「...これはこれで寂しいわね」
もぅ、陽斗ったら私を1人にして〜、何をすればいいのか言ってから妖夢のところに言って欲しかったわ。私だけでも出来ない事はないわ。でも、普段から陽斗や妖夢に任せっきりだから、あまり分からないのよねぇ。
「まぁ、やるだけやりましょうか」
まずは、妖夢の届かない高いところのホコリを取ろうかしら。私は掃除をしようというところをジーッと見つめ、近くにあるはたきを取った。そのはたきでホコリを取る。
「けほっけほっ......もぉ、ホコリっぽいわねぇ」
ホコリを取ろうとしたら、私の顔にホコリが降ってきた。私はそれを我慢してそこの掃除を終わらせた。
「さぁて、次はどこをしようかしら」
キョロキョロと周りを見渡し、掃除をする場所を探す。だが周りは既に妖夢と陽斗が掃除をしていたため、ピカピカになっていた。あらあら、これじゃ私のするところがないわね。何処か他になかったかしら?
私は少し頑張って考えた。
「あ、あそこがあったじゃない」
あそこならきっと、妖夢も陽斗もまだ掃除をしてないわね。
......その前に。
「紫、いるんでしょ?」
「あら、なんで気づかれるのかしらね」
「私にも分からないわよ」
ホント、自分でも分からないわ。正直言うと勘なんだけど、紫といる時間が長いからかしらね。
「それで、何かしら?『掃除を手伝って』なんて言わないでよね?」
そう言って紫は私をちょっと疑う様に見てくる。もぉ、流石の私でもそんな事言わないわよ。
「掃除を手伝わないかしら?」
「言ったそばから......」
「あら、『手伝って』とは言ってないわ」
「...幽々子、貴方って人は......」
紫は呆れた感じでため息をつく。
「はぁ、分かったわよ。少しだけ手伝ってあげるわ」
「ありがとう紫。後で一緒にご飯でも食べましょ?」
手伝ってくれるのだから、お礼はちゃんとしないとね。ほとんど私のわがままに近いのだけど...。
「わかったわ。それで、どこの掃除を手伝ってほしいわけ?」
「物置部屋よ」
そう。陽斗と妖夢が多分、まだ掃除をしていないだろうと思われる場所が、この物置部屋。別に確信があるって訳じゃないけど、朝起きてから妖夢と陽斗はずっと私の前で掃除をしていたから、この部屋意外はやっていないって思っただけなんだけどね。
「わかったわ。なら案内してちょうだい」
紫はそう言い、手に持っていた扇子を直した。
しばらくして、私と紫は掃除の目的地である物置部屋にたどり着いた。扉を開けると予想していた通り、ホコリまみれでかなり汚れていた。
「これは......」
「......予想外だったかしら?」
私は分かっていたかのように紫にそう言ったが、正直、私も予想外だった。てっきり少し書物にホコリが被ってるくらいだと思ってたけど、どうやら考えが甘かったようね。
「幽々子」
「何かしら?」
「...帰っていいかしら」
「ダメよぉ。紫は後で一緒にご飯を食べるんだから」
「分かったわよ......」
うんうん。紫も手伝ってくれるからね、ちゃんとお礼をしないといけないわ。
いやいやながらも紫は掃除を手伝ってくれる事になった。
最初に棚や物の上に掛かっているホコリを取ったりした。その次に高いところのホコリを取った。ここは紫の能力を使ってスキマの中に手を突っ込んで棚などの上に手が届くようにした。そして最後に捨てる物、捨てない物を分けたり......そんな事を繰り返しながら掃除を進めた。
◇ ◇ ◇
「紫も帰っちゃったし、私は寝ようかしら」
あの後、物置部屋の掃除を終えて、私と紫でご飯を一緒に食べた。妖夢は陽斗を斬ろうとずっと追いかけっこをしていて『掃除をしなかったからせめてのお詫びを』と言って料理を作ってくれた。
「美味しかったわね、あの料理......」
ホントに美味しかったわ。外の世界の料理だったから色んな美味しさがあったわね。
「ふぁ〜、寝ようかし...あら?これは...何かしら?」
私は寝ようとすると、部屋の隅に巻物っぽい物が落ちていた。私は気になってそれを拾って広げてみた。
そこにはこう書いていた。
『富士見の娘、西行妖満開の時幽明境を分かつ。
その魂、白玉楼中で、安らむ様。
西行妖の花を封印し、これを結界とする。
願うなら、二度と苦しみを味うことのない様、
永遠に転生するとこを忘れ......』
「これって......」
私はそう呟き、西行妖を見つめた。
うーん。
女性の視点だとなかなか難しいですね......。
男だったら思ったことを書けばいいのですが、女性だとわからないですね。いやぁ、今回は苦戦しました!
ゆゆ様は、あんな感じでしょうかな?
さぁて、次回はどうなるのか!あの書物は一体!?
感想や意見、気軽にどうぞ!
ではまた次回!