理由はいくつかありますが、大まかなのはそうですねぇ......ネタが思いつかなかった!......ですかね。すみません。
ではごゆっくり
「結構いいところね」
「そうだな」
俺と幽々子は今、幻想郷に居る。
なぜかと言うと、幽々子が幻想郷に行きたいと言い始め、それをナイスタイミングで聞いた紫がスキマを使って、俺たちを幻想郷に送った......というわけ。
ちなみに妖夢は白玉楼に誰も居なくなってしまうからお留守番だ。
「妖夢も連れてきたかったわね」
「今度は3人で来たいな」
「あら、3人で来てるじゃないの」
「紫は妖夢じゃないだろ」
さっきは俺と幽々子、と言ったのだが、詳しく言うと紫も居るのだ。この幻想郷には初めてくるからな、紫に案内をさせてもらわないと迷子になってしまう。
しばらくして歩き続けると目の前に長い階段がある場所についた。
「なぁ紫、」
「えぇ、登るわよ」
「......はぁ」
これを?かなりの段数あるぞ?少なくとも500段はあるだろうか。
......あっ!
「紫、スキマで一番上まで送ってくれ!」
ふっふっふ、この手があったか!流石俺っ!なかなかいい考えだぜー!
「あら、陽斗にしては良い考えね」
俺にしてはって、紫は普段俺をどう見てるのだろうか。
紫は俺の提案の通り、スキマを出してくれた。最初に幽々子をスキマの中に入れる。ふわぁぁ。ちょっと眠いな。俺はスキマに入る前に少し欠伸をする。
「なら頑張ってね」
なんて言葉が、俺が欠伸をしている時に聞こえた。
「おうよ!......えっ?」
俺はなんとなく返事を返す。ん?
.......頑張ってね?
「え、紫?まさか、置いていくなんてないよなってもう居ないのかよ!!!」
俺は咄嗟に後ろを振り向くと、そこには何もなく、紫と幽々子の姿もなかった。どうやらホントに俺を置いていったそうだ。
俺は目の前にある階段をまじまじ見ながら、
「.....登るか」
ため息をついて、俺はしぶしぶながらも階段を登り始めたのだった。
───しばらく経って───
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ......」
「あら陽斗、お疲れ様」
俺は声のする方を見ると、そこには幽々子が手を振ってにっこりした笑顔で迎えてきた。
「あぁ、疲れたよ。それで、紫は?」
俺はとりあえず、俺は紫に説教をしたい。
「紫?紫は......ほら、あそこでお茶してるわ」
「ゆぅかぁぁりぃぃぃぃ!!!」
俺は俺は幽々子の指の指す方向へと全力疾走する。あの野郎ー!
「てめぇー!このやろーーー!!!」
「ちゃんと前を向いて走りなさいよ」
俺ははぁ?この後に及んで何を言って....あ。
「へっ?」
「うわぁぁぁ!」
俺は俺は何が起こったか理解出来ず、幽々子とぶつかってしまった。きっと紫がスキマを使って俺を幽々子にぶつかるようにしたんだろう。それよりも、
「ご、ごめん幽々子!大丈夫か?」
「え、えぇ。大丈夫よ」
「もー、朝からうるさいわねぇ」
俺は俺が幽々子の心配をしていると、紅と白を基本とした巫女服をきた少女が現れた。
「そして朝から......場所を考えなさいよ」
「誤解だ!」
まぁ言わなくても分かってるだろうが、今の体制を説明すると、俺が幽々子を押し倒している状態だな。
「あら霊夢、大変そうね」
「どうせ紫がやった事なんでしょ?」
霊夢?この子の名前だろうか。
「それに、2人とも初めて見る顔ね。自己紹介がいるかしら」
そう言い、巫女服を着た少女は俺たちの前まで来た。
「私はこの博麗神社の巫女をしている、博麗 霊夢っていうわ。よろしくね」
博麗...どこかで聞いたことあるな.....あっ!
「なら、あんたが異変を解決したのか?」
「あら、良く知ってるわね」
おぉーやっぱりか。異変を解決した紫の友達ってこの人だったのか。
「なぁ、えっとぉ」
「霊夢で良いわよ」
「あ、そうか。なら霊夢、異変の話を聞かせてくれないか?」
正直、紫から紅霧異変の事を聞いた時にすげぇ気になってたんだよなぁ!
「うーん。別に良いけど.......めんどくさいからまた今度ね」
「お、おう......意外な回答」
「霊夢はめんどくさがりね」
「紫に言われたくないわよ」
うん。確かに紫には言われたくないな。紫は普段から寝る事が多いのに、そんな事も構わず式を2人も雇ってるんだからな。紫よりダラケている人がいるなら教えて欲しいものだ。
◇ ◇ ◇
博麗神社で話をしてしばらくして、幽々子がお腹がすいたと言ったため、紫のスキマを使って白玉楼に帰ってきた。白玉楼に帰ってきて、妖夢は寂しかったのかすぐさま幽々子に抱きついていった。こういうところがまたに可愛かったりする。
みんなで晩御飯を食べ終わり、風呂にも入り終わった。後は寝るだけなのだが......なかなか眠れない。
うーん。何かする事ないかなー?俺はロウソクのひかりをジーッと見つめながら考えた。
「......犬!」
とりあえず影絵をしてみる。
「......狐!」
かーらーのーっ
「.......この2つしか出来ねぇ...」
俺は一体何をしたいのだろうか。
「あらあら。眠れないの?」
「あ、幽々子」
「ふふっ」
俺が孤独に影絵をしていると、扉が開き、幽々子が俺の部屋に入ってきた。幽々子はさっきの影絵を見ていたらしく、少し笑っていた。
「影絵かしら?」
と、未だに少し笑いながら俺に聞いてきた。なんだよ、この2つしか出来ないからって笑わなくてもいいじゃんか!
「まぁ、そんなとこだ」
俺は恥ずかしながらも返事を返す。すると幽々子は両手を使って何かの形を作った。
「これは猫」
そう言い、幽々子はロウソクの光に照らし合わせたら猫の形をした影が出てきた。
「そしてカラス」
幽々子はどんどん手の形を変えていき、色んな影絵をしていった。なんだろう、この敗北感......。
すると幽々子は両手で狐の形を作り、俺に言ってきた。
「ねぇ陽斗。狐が恋をする話、知ってるかしら?」
「いや、知らないな」
「なら教えてあげる。これは紫の家にあった本に載っていたのもだけど......」
幽々子はそう言って話始めた。
「ある日、オスとメスの2匹の狐がいました。その2匹は仲がとても良く、毎日遊んでいました。ある日のこと。メスの狐は遊んでいるうちにオスの狐の事が好きだという事に気づきました。メスの狐はその想いを伝えようとしますがなかなか伝えられません。またある日のこと。メスの狐はオスの狐に会いに行こうとした時、熊が出てきて襲われそうになりました。メスの狐は助けを求めるが誰も来ません。メスの狐は諦めました。するとどうでしょう、オスの狐が助けに来ました。オスの狐は熊に威嚇をします。すると熊はオスの狐を鋭い爪で引っ掻き、どこかへ去っていきました。オスの狐は軽く怪我ですみました。メスの狐は泣きながらお礼を言い、助けた理由を聞きました。オスの狐はメスの狐の事が好きだから、と答えました。メスの狐は両想いだと知り、メスも自分の想いを伝えて、幸せに暮らしました......とさ」
最後に幽々子は両手で狐と狐がキスをするように見せ、物語が終わった。
「な、なんかいい話だな」
凄い、その、恋愛な内容だったな。
「私もこんな恋、してみたいわね」
幽々子は外の桜を見ながら、そう呟いた。
「......そうだな」
俺もその言葉を返すように呟く。
「ちょっと、眠くなったな」
「そうね。なら寝ましょうか」
「あぁ。ありがとな、なんか子守唄みたいな感じになったけど。いい話だったよ」
「そう、ならよかったわ。おやすみ、陽斗」
「おやすみ......幽々子」
お互いにそう言い、幽々子は部屋から出ていった幽々子って意外と恋愛物好きなのかな......。
そんな事も考えながら、俺は目を閉じて眠りについた。
ついに霊夢の登場ですね!魔理沙は......いずれ出します!はい、約束します!
ゆゆ様が最後に語った物語......実は作者が咄嗟に考えた作り物語なんですよ。なぜかって?それは字稼ぎゲフンゲフン.......。
はい!感想や意見、気軽にどうぞ!
ではまた次回!