運動は結構やってる(つもり)なのですが、どうも最近痛くて痛くて。
まぁ、そういうわけで!
ではごゆっくり←(話の展開が下手くそ)
目が覚めると─────
「よーとー」
─────ロリ化した幽々子?が居た。
「はぁ!?」
俺は慌てて飛び起きようとしたが、俺の身体には股がってるためジーッとその子を見つめた。
寝ている俺の身体に乗り、ブカブカの着物を着ていて両腕をパタパタとさせている。ホントに幽々子か?俺は当然疑問に思った。だが、この幼女が着ている服は明らかに幽々子が着ているもの。それに長くて綺麗なピンク色の髪もしていたのだ。
「お前.......幽々子か?」
「おなかすいたー」
.........幽々子だ、間違いない。
◇ ◇ ◇
「紫、とりあえず説明してくれ」
俺は早急に紫を呼び出し、話を聞く。
絶対、絶対に紫の仕業だ。こんな悪ふざけみたいな事をするのは紫しかいないのだから!
「幽々子、可愛くなったわね」
「そこかよ!」
うん、まぁ、確かに可愛い。可愛いんだけど...可愛いのだけども!
「紫、幽々子に何をしたんだ?」
とりあえず紫を尋問する事が最優先だ。
「そうね、薬.....とだけ言っておきましょ」
「飲ませたのかよ!?」
くそ!いくら昔からの親友だからって、その親友に薬を飲ませたのかよ!最低だなオイ!
「いいえ、幽々子自身から飲んだわ」
「すまない紫、少し疑った........」
「わかれば良いわ」
幽々子、お前何やってるんだよ。なんで飲んだんだよ?
俺は幽々子をジーッ見て、少し飽きれる。.........可愛い。
「..........」
「陽斗、顔が赤いわよ」
「なっ!」
あ、危ない危ない!あのまま見続けてたらホントに危なかった。なんだろうな、クールな幽々子も良いけど、ちょっと無邪気な幽々子も..........悪くないな。
先に言っておく、俺はロリコンじゃない。
「なぁ紫、元には戻せるのか?」
可愛いのだが、戻ってもらわないとずっとこうじゃ流石に大変だ。せめて元に戻さないなとな。
「元には戻せるわ。また薬を作れば良いんだけど」
「ど..........?」
「結構時間が掛かるのよねぇ」
「どのくらいなんだ?」
「今から作って..........夜に完成するわね」
あー出たよこのパターン。どうせ前の入れ替わり事件みたいに『夜まで楽しみなさい』とかそんな事言うんだろうなーわかってるよ!
「だから陽斗」
「へいへい、夜まで楽しみなさい、だろ?」
「手を出しても良いけど、程々にね」
「出すかっ!」
紫はそう言ってスキマを出し、どこかに行ってしまった。
くそ、予想と違ったな。そもそも俺はそこまで幼女に手を出すほどまで痛い人間じゃねえよ!
それにしても.........
「...........」
「よーとー」
どうしよう。
こんな時に限って妖忌はまた修行に行ってるし、白玉楼に居るのは俺とロリ化した幽々子だけ。まいったなぁ。俺、子育てなんかした事ねぇぞ。ただでさえひとり暮らしだったのに、どうやって子育てをしろと、軽い嫌がらせだよこれ。
「よーとぉ?」
「な、なんだ?」
俺が悩んでる事が気になったのか、幽々子が俺の服を摘んで心配してくる。
やべぇ、やっぱり可愛い。とりあえず何か食べさせて、お腹いっぱいになったら眠くなるだろう。
「幽々子、お腹、空いてない?」
「すいたー」
「よし、ならちょっと待ってろよ」
そう言って、俺は台所に向かい、料理の準備を開始する。赤ちゃんかどうかは分からないけど、何食べるんだろーな。幽々子は大体なんでも食べるからな、なんでもいいのかなぁ?
「うーん..........お菓子系、作ってみるか」
お菓子系なら気にせずに食べられるだろう。でも、何にしようか、材料はこの前で使い切ったしな~。
俺は何か残ってないか、一応、周りを漁ってみる。だがホントに何もなく、出てきたのは.....
砂糖、砂糖、砂糖、砂糖、醤油、砂糖........。
「こんな奇跡いらねぇよ!!!」
なんで調味料しか無いんだよ!それに砂糖ありすぎだろこれ!?何に使うんだよこんなにいっぱいの砂糖をよぉ!
いや待てよ........この材料だけでも、お菓子は作れる!醤油は使わないけども!
まずは砂糖を大さじ一杯分を水で溶かして、火で少しの間炙る。その炙ったものを少し冷ますとぉ..........
「べっこう飴の完成!」
ふっふっふ、ナイス俺の発想!ナイス砂糖!いやぁ、初めてにしては結構上手く作れたな、よかった~。
よし、後はこれを幽々子が嬉しがって食べてくれたら完璧だ。
俺は完成したべっこう飴を皿に移して幽々子の所に持っていく。
「幽々子ー、お菓子出来たぞー」
幽々子は俺の声に反応してトテトテと歩いてきて、べっこう飴を近くで見つめる。そして見た目が美味しそうだったのか、口元からヨダレが垂れてき始めた。
俺はヨダレを拭いて、幽々子にべっこう飴を食べさせる。
「んん~♪」
食べてから3秒後くらいで美味しかったのか、両手を頬に当てて幸せそうに食べる。なんか、見てるとこっちも食べたくなるなぁ。
「俺も食べてみるか」
「めっ!」
「...お、おう」
俺がべっこう飴にスっと手を差し伸べたら幽々子に皿を取り上げられた。マジですか、独りでお食べになりますか。まぁ、いいか。もともとは幽々子に食べてもらうつもりだったからな、美味しく食べてもらってるし。
「よーと」
幽々子が俺の服を摘んでくる。
「なんだ?」
「はい」
すると幽々子は残りのべっこう飴を手に取り、俺に差し出す。あぁ、なんか、感動するなぁ。さっき取り上げたのって、わざわざ俺に手渡しがしたかったからかぁ。
俺は幽々子の持っているべっこう飴を貰おうとすると『めっ!』、と言って再び取り上げられた。.......どゆこと?
「なぁ幽々子、何がしたいんだ?」
「あーん」
「なっ!」
............そうきたか。
「よーと?」
「え、あ、あぁ!」
やばいな、一瞬頭の中が真っ白になった。
「よーと、あーんっ」
すると幽々子は先程よりも目をキラキラさせて、俺に手を伸ばす。
幽々子、お前は俺を萌え死にさせたいのか?そうなのか?そうなんだろ!?うーん、とりあえず貰っとくか。
「あ、あーん..........」
俺は少し、照れながらも口を開く。そして幽々子が俺の口の中にべっこう飴を入れる。口の中ですぐに甘味が広がるが、いい具合に甘すぎなくてちょうどいい。
「おいしい?」
「あぁ、美味しいよ」
俺がそう言うと、幽々子は満面の笑顔で俺を見る。
あ~、もう死んでもいいな、もう死んでるけど........。
さーて、飴も食べ終わったし、片付けでもしますかな。
俺は皿を持って台所に向かおうとすると、目の前に見覚えのあるスキマが出てきた。
「陽斗~、薬、出来たわよ~」
当然、そのスキマからは紫が出てきた。そして手には何かの袋を持っていた。
「え?紫、夜まで掛かるんじゃなかったのか?」
「それがね、案外簡単に作れたのよ」
「へぇ~。ならそれを幽々子に飲ませれば良いのか?」
「えぇ、それで元に戻るわ」
「よし、ならさっそく........」
俺は紫から薬を受け取り、幽々子に飲ませる。すると飲ませて何分か経つと、小さい身体が急にスクスクと育ち始めた。そして、元の姿の幽々子に無事戻れたのだった。
「あら、視線が急に高くなったわね」
「お、喋り方も元に戻ってる」
あぁ良かった良かった。戻らなかったら俺は紫を懲らしめなくてはいけないところだったな。
「それにしても紫、なんでそんな薬作ったんだ?」
「元々はね、陽斗に飲ませるつもりだったのよ」
あっぶねぇーーー!!!ナイス幽々子!あのスキマ妖怪は何考えてんだ!
「紫、お前って奴は.......」
次からは、なにか作ったらまず最初に聞こう、うん。
「でも陽斗って、私に凄くデレデレしてたわねぇ」
「いや、だってその...」
単純に可愛かったって言っても良いんだが、なんか言いづらいな。
「ふふ、でも子供好きってのもいいじゃない」
「そ、そうか?」
「いつかは陽斗と私の子供が欲しいわね」
「っ!いや、それはその、何と言うか.........っ!」
うーん、欲しいのは欲しいんだが...あーなんて言えばいいんだ!?
「じゃあ私は疲れたから寝るわ、じゃあね」
「あぁ、お疲れさん」
そう言い、紫はスキマを出して帰っていった。
疲れたからって、自業自得だと思うんだが...........。
「ならこっちはご飯にするか」
「そうね」
俺と幽々子は台所に向かい、ご飯の準備を始める。
やっぱ、いつもの幽々子が一番だな。
紫は姿を消し、幽々子も食器を出そうと部屋をあとにした。俺はこのいつもの感じが好きで、無意識に西行妖の方はと視線をやる。
───西行妖が揺れているように見えた。
あ、あぁ......だ、誰か....作者に血を下さい.....!←(鼻血の出し過ぎ)
今回の話の書いてる時に『薬ネタだからセーフ、薬ネタだからセーフ』と心の中でずっと思ってました。
ち、違うし!別にロリコンじゃねぇし!ただゆゆ様が大好きなだけだしっ!
それと最後!ちょっとずつですが、シリアスになっていく予定です。さぁ、何が起こるのでしょうか。
........はい、感想や意見、気軽にどうぞ!
ではまた次回!