僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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はい。
約1年ぶりの投稿です。
まあ、色々ありまして遅くなりましたm(_ _)m


もう1人の第一試験

「貴方って言う人は・・・」

 

クリア後、運営の人に呼ばれた。

連れて行かれた先には目良さんの上司みたいな人が、呆れ顔でため息を漏らして出迎えてた。

 

「何か?建物にも試験者にも被害はありませんよね?まあ、精神的な被害はあるかも知れませんが・・・」

 

「それはそうですが十人でクリアといったはずですよ。五十人近くボールを当ててどうするんですか!」

 

「私を狙っていた方が悪い。」

 

反省はしている、だが後悔はしていない。

どこかのボーカロイドが歌っていたような気がする、きっと気のせいだろう。

二度目のため息。

 

「クリアはクリアだ。次の試験でラストなんだが、君には後からやってくるヒーロー役で出てもらう。」

 

え?

 

「難しいか?」

 

「出来なくはありませんが、本来はプロヒーローとかがやられるのでは?」

 

「君がプロになるための試験でもある。」

 

えー( ;´Д`)

 

「詳しいことはギャングオルカと話し合って決めるように。」

 

ギャングオルカが私の採点役というわけですか。

 

 

(小槌視点)

 

地面を揺らす他校の攻撃によってばらけてしまった。

運良く八百万とかと一緒になったものの、どうしたものか。

ビルに逃げたはいいものの、どこかの高校が待ち受けていた。

窓は壊され、扉は溶接させられ、冷房がつけられた。

寒さに蛙吹がダウンし、耳郎は片耳を怪我してしまっている。

障子は蛙吹を暖めているため、どうこうできるのは私と八百万。

一応案はあるが、問題は相手の行動。

 

「八百万、君は個性を使うな。相手にとって一番警戒しているのは君の個性。それを使い切らせるのが狙いだ。」

 

「そうですわよね。でも・・・どうすれば。」

 

「蛙吹や耳郎の無力化できていることを考えると、相手は俺らの個性を知っている又は研究している。」

 

おそらく体育祭をみて研究をした。

そんでもってターゲットである私達の個性を使えなくする手際の良さから、策士的個性がいることが考えられる。

私の個性を封じる意味を込めて溶接したのだろう。

 

「・・・だが、俺を研究してない可能性があるな。」

 

筒を取り出し唯一の出口に投げる。

そして打ち槌を床に打ちつけた。

ズドーンという音をたてて、床に穴が開く。

 

「この打ち槌は暑さ2mのコンクリでさえ穴を開けれるんだ。これくらいの床なら壊せるさ。」

 

物音に気付いた試験者が中に入る。

 

「デレパ!!」

 

しかし、中に入った試験者達は全員、その場で止まった。

中には両手をついたようになっている人や、尻餅をしている人もいる。

 

「こ、これは一体?」

 

「簡単に言えばゴキブリホイホイと同じ原理だな。」

 

もちろん餌は私達ってわけだけど・・・

 

「すまんな、こちらも仮免がかかっているんだ。君たちのポイントは貰っていくよ。」

 

こうして私達は全員、クリアすることができた。

 

「それにしても小槌ちゃん、いつのまに考えていたの?」

 

「相手がもう一つの扉を溶接した時に、この作戦もいけると思ったんだ。相手が遠距離から狙っていたら、この作戦はおしゃかになっていたけどな。」

 

「それはそうと、ずっとあのままではないのだな?」

 

「・・・分からん。発目の新作らしいし、接着マットとしか聞いてないからな。大人しくしているのがコツだとか説明を受けたが、全くもって意味不明だな。」

 

「それって動かずじっとしていろってわけね。」

 

なるほど、そういう意味だったのか。

 

「小槌さんが怖く見えてきたわ。」

 

「安心しろ、もう二度とあんなアイテム使わん。」

 

後にその進化版のアイテムを使い、罠王(トラップキング)一寸法師として名をはせるとはこの時は知らなかった。

クリア者が集まる部屋に辿り着くと、既に何人かクリアしていたようだ。

第一試験が終了し、遊英生は誰一人欠けることなく突破することができたようだ。

 

《えー、100人の皆さん。これをご覧ください。》

 

モニターにフィールドが映し出された。

受験者たちの視線がモニターに集中する。

瞬間、フィールドが爆破された。

 

《次の試験で・・・ラストになります。皆さんにはこれから、この被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます。ここでは一般市民としてではなく、仮免許を取得した者としてどれだけ適切な救助を行えるか試させて頂きます。》

 

モニターには人影が映し出されている。

 

「人がいる?」

 

「え?・・・あ!老人に子ども!?」

 

「危ねえ!何やってんだ!?」

 

《彼らはあらゆる訓練において今、引っ張りダコの要救助者のプロ!!「HELP・US・COMPANY」略して「HUC」の皆さんです。》

 

「色んなお仕事あるんだな・・・」

 

《傷病者に扮した「HUC」がフィールド全域にスタンバイ中。皆さんにはこれから彼らの救出を行ってもらいます。尚、今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を越えていれば合格とします。十分後に始めとしますのでトイレなど済ましといて下さいね。》

 

「ねぇ、小槌ちゃん?穂稀ちゃんを見なかったかしら?」

 

「東方か?轟が一番早かったよな?何か見てないか?」

 

「東方らしき奴は見た、一瞬だったが運営と一緒だった。」

 

「ということは二次選考も別の場所スタート、皆とは違うクリア条件といったところか?」

 

「仮免を持っているからって、厳しいな。」

 

「確かに・・・」

 

《敵による大規模破壊テロが発生!〇〇市全域建物倒壊により傷病者多数!道路の損壊が激しく、救急先着隊に著しい遅れ!到着する迄の救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う。人でも多くの命を救い出すこと!!》

 

ここまでは原作通りか。

しかし、アナウンスは続く。

 

《神の使者にも連絡した所、応援には少なくとも数十分はかかるそうだ。その間に敵が襲ってくるかも知れない、注意すること!》

 

そうきたか。

確かに東方の個性は、救助活動において最高の個性と言える。

東方が本気を出せば地球の裏側まで数秒でいける。

つまり東方も誰かと戦っており、こちらへの救助ができない状況という設定なのだろう。

 

「緑谷、どうする。」

 

こういう場合は緑谷に聞くのが一番だな。

 

「障子君・耳郎さん・口田君の三チームに別れよう。」

 

「なるほど、探すことに長けた三人でチームを作るのか。」

 

轟の言葉に緑谷が相槌をうつ。

 

「う、うん。口田君チームには山間部の救助がメインになるかな?滝も見えていたから、あす・・・梅雨ちゃんも口田君チームに入った方がいいと思う。」

 

「分かったわ、緑谷ちゃん。」

 

「後は瀬呂さんも口田君チームかな?すぐに救助が出来るような状況じゃない可能性もあるし、応急処置ができた方がいいし・・・」

 

「あの技を使うってわけね?任せて!」

 

何の事だ?

瀬呂の必殺技が救助に向いているとは、少し気になる所だが・・・

 

「市街地は耳郎さんチームで救助活動、障子君チームは敵が来るまで救助活動かな?敵と戦うというよりかは、東方さんのが来るまでHUCの人達を守るといった意味合いが大きいかも。」

 

東方が凄いのは救助だけではない。

戦闘においてもクラスで三本の指に入るだろう(爆豪・轟・東方)。

 

「後は小槌君にも保守組に入って欲しいかな?」

 

「俺か?」

 

「一番東方さんの個性の能力を知っているのは、小槌君だよ。東方さんとの連携もしやすいんじゃないかな?」

 

それもそうか。

組分けの結果このようになった。

 

轟・障子・私・葉隠・飯田(東方が来るまでHUCの人を保守及び敵との戦闘組)

八百万・耳郎・緑谷・麗日・芦戸・青山(市街地での救助)

梅雨ちゃん・口田・瀬呂・峰田・常闇・尾白(山間部での救助)

爆豪・切島・上鳴(会話に不参加)

 

打ち槌を握る手に力が入る。

 

《では、スタート!》




備考
・50人近く脱落
五十嵐君に比べれば少ないな、大丈夫だろう。

・プロ
本来はプロヒーローの元でサイドキックとして働いたりする必要があるが、主人公はそれらもすっ飛ばして仮免の講師での対応により決まることにしました。

・小槌の戦い
これはアニオリの聖愛学院との戦いに小槌さんを混ぜました。
フィールド上での戦い(緑谷らと一緒)でも良かったが、書いていてあまり活躍できなかった為断念。

・チーム分け
実はまだ適当だったりします

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