僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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3ヶ月ぶりの投稿ですみません。
コロナが再度流行りだしたこともあり、自分の働いている場所でも陽性者が出るようになりました。
幸い自分は陰性だったのですが、その陽性だった人の穴を埋める為仕事漬けの毎日。
それでも暇を見つけて投稿しようとしていましたが親が骨折、家のことも手伝うことに・・・。



こんな風に忙しい毎日を繰り返していたら、遅くなりました。
完結までは必ず投稿しようと思いますので、気長にお待ちください。


仮免試験

皆とは離れて、プールに移動。

やりたいこととはお母様の能力の一つ、人魚を確かめることだ。

プールに入り人魚に変化。

普段と違い下半身の動きが多い分、泳ぐのに一苦労したが時間と共にコツを掴み始めた。

それでも歩くより少し早いくらいだ。

 

「お母様のようにはいきませんね。」

 

「無意識的に下半身を使い過ぎよ。利鋂さんは上半身も使っていたわ。」

 

ミッドナイト先生が見にきていたみたいだ。

そんなことよりも・・・

 

「お母様を知っているんですか?」

 

「勿論よ。私の先輩でね、同級生からも後輩からも男女問わず憧れの存在だったわ。ファンクラブは5000人を超えている程の人気っぷりよ。私はそのファンクラブで最高で三大将の一人までになしあがった程の知識者よ。」

 

お母様はそれ程の人気者だったんだ。

 

「因みに・・・もう二人は?」

 

「そうね・・・面構さんは知っているかしら?彼がその一人だったわ。私達の上の元帥に、利鋂さんの担任だった根津校長がいたわ。」

 

根津校長はともかく面構さんがいたことに驚きだ。

 

「彼女が故郷に帰ることになった時は、それはそれは凄かったわよ?彼女と変わるようにやってきたのが、貴方のお父さんね。」

 

「お母様の故郷って何処なんでしょう?」

 

「あら?知らなかった?えーっと・・・どこだったかな?そうだ!ニュージーランドの田舎の方だった聞いたことがあるわ。」

 

もしかして、利鋂という漢字は当て字?

そろそろ上がりましょうか。

着替えを済ませ体育館γに移動せず、向かうのは発目さんの部屋。

 

「お待ちしていました!」

 

「すみません。忙しい間をぬって私のポーチを直していただいて・・・」

 

「相沢先生からこれをもらった時は、目を疑いましたが完全に直すことが出来ましたよ。」

 

「まさか、私の最高傑作を一から作り直す者がいようとは・・・君を侮ってしまった私を許してくれ。」

 

なんと西川さんが奥から出てきた。

 

「そ、そんな!西川さんのご指摘があってこそですよ!私一人では無理でしたよ!」

 

「西川さん?アメリカにいたのでは?」

 

「君が倒れたって聞いてね、元気そうで何よりだよ。」

 

西川さん達にお別れを言い、体育館へと戻る。

戻ってきてやりたいことは、各キャラの確認。

6人以上という上限がなくなった今、時間が許す限り確認に時間を使えるのだ。

まずは椛に変化。

制限前と比べ、遠くがクリアに距離もだいぶ伸びているようだ。

これなら、山に入らずとも遭難者を見つけることができるかも!

続いては制限前だと変化できないマミゾウさん。

変化可能・・・と。

ということは、他のキャラも変わっている可能性はあるとみていいだろう。

授業が終わった為、確認はこれで終わっておこう。

残り一週間を使って地道な確認作業をしていこう。

 

・・・

・・・・・

 

仮免試験当日。

全ての個性を確認した結果、天変地異・御柱以外の能力は制限前より、より良くなっていることが分かった。

出せる回数も増えた能力もある。

 

「東方 穂稀さんですね?私達についてきてください。」

 

さとりさんの能力により、運営の関係者だと判断できる。

相沢先生も知らなかったようで・・・

 

「何故だ?」

 

「それは教えられません。彼女が既に仮免を持っていることによる処置だと思ってください。」

 

なるほど、一番人がいる市街地に私一人だけを置いておくらしい。

遊英潰し・・・

体育祭で全員の個性を知る機会があるのだ。

個性について研究はしやすいだろう。

 

「私は大丈夫です、皆さんでクリアしましょうね。」

 

職員の後について行くと、いかにも眠たそうな人がいた。

 

「えー・・・あー・・・僕、ヒーロー公安委員会の目良です。好きな睡眠はノンレム睡眠、よろしく。仕事が忙しくてろくに眠れない・・・!人手が足りてない・・・!眠たい!そんな信条の下ご説明させていただきます。」

 

大丈夫でしょうか?

ヒーロー公安委員会の幹部の人に一度連絡してみようかしら?

仮免試験の内容を簡単に纏めると

 

1.体の常に晒されている所に、ターゲットを三つ取り付ける。

2.ボールを六つ携帯して、ボール当てを行う。

3.三つ目のターゲットを当てた人が“倒した”事になる。

4.二人倒した人が勝ち抜ける。

 

ということで、要は弾当て(人間バージョン)ということだろう。

 

「ですが、貴方には違う内容で挑んで貰います。あー・・・ターゲットは一つだけ取り付けます。えー・・・ボールは無し、十人倒したら勝ち抜けです。あー・・・建物や受験者を傷つけたら失格です。」

 

ターゲットが一つだけ。

一見それさえ守られたらと思うが、スタート場所は最も人がいる市街地。

守れるとは限らない。

建物や受験者を傷つけない。

これはおそらく、パチュリーさんや勇儀さんを恐れてだろう。

 

「分かりました、それで構いません。」

 

「話が早くて、助かります。えー・・・スタート位置に連れて行って。」

 

スタート位置につくやいなや凄いまでの視線。

例えるならばサメの大群の中にいる人間のよう。

ちなみにターゲットは左肩につけた。

 

《では、スタート。》

 

アナウンスが始まると同時に、無数のボールが襲いかかってくる。

はぁ〜。

やるのは面倒くさいけど、やりましょうか。

 

 

(市街地にいる試験者視点)

 

俺達、雷天学園は最高のターゲットを見つけた。

そう、遊英の東方 穂稀だ。

個性は靈。

限度はあるものの、亡くなった者の個性を使えるというかなりのチート個性でもある。

更に言えば最恐の個性を三つとも持っているから、相手にするだけ無駄だ。

しかし彼女にも制限が設けられている。

試験者や建造物への被害を出したら負け。

これにより周りの被害を出すことが多い彼女の個性達も、かなり制限される。

体育祭を見た感じだと、一本角と二本角の鬼はやってこないだろう。

神野事件では氷女・最恐の個性達。

後は知らないが、大した個性はないだろう。

 

《では、スタート。》

 

掛け声と合図に彼女に向かって、無数のボールが飛んでいく。

こんなにボールがあれば、彼女だとしても対応出来まい。

 

「なあ、なんでボールが跳ね返ったりしてないんだ?」

 

クラスの誰かがそう言った。

確かにこんなに複数人が一人に投げているんだ。

ボール同士が跳ね返って、帰ってくるのがあってもおかしくはない。

しかし、他の学校は御構い無しに投げ込む。

 

「彼女の狙いはボールよ!空間移動系の個性にボールを収納しているんだわ!」

 

クラスの一人が気づくも、時既に遅し。

殆どの試験者はボールを一つ残すのみとなっている。

投げ込まれている中央から出てきたのは、予想通りの空間移動系の個性の人。

 

「試験者や建造物への被害を出さなければいいのね。」

 

そういうと何やらお札的な物を取り出した。

 

「境符『四重結界』」

 

そう言うと、己の周りに薄い膜みたいなものが展開された。

 

「私にボールを渡してくれてありがとう。これは私からのささやかなプレゼントよ、有り難く受け取りなさい。」

 

「な、なんだ?一気に暗く・・・・・・!」

 

「おいおい、まじかよ!」

 

空を見ているクラスの奴らに釣られて見ると、橙色の雲があった。

いや、違うな。

あれ・・・全部ボールじゃねぇ?

そう思った瞬間、大量のボールが降ってきた。

必死に避けてはいるが、容赦ないボールの雨に当たってしまった。

周りもほとんど同じような感じであり、疲労している人もいる。

 

「さて、ここで問題です。今下に落ちたであろうボールはどこにあるでしょうか?」

 

「それは下におちt・・・てない⁉︎ま、まさか‼︎」

 

「さて、第二回戦といきましょうか?」

 

こうして雷天学園は、全ての生徒が落ちる羽目になったのであった。




備考
・ファンクラブ内でのランク
これはワン〇ースの海軍と同じだと思って頂けば大丈夫です。

・雷天学園(原作変更)
誠刃高校や聖愛学院みたいに仮免試験でしか出てこない学校。
雄英高校に落ちた時用に滑り止めとして受ける人が多い。
因みに小槌は滑り止めとして受けている(普通科)。

次、いつ投稿できるかは不明です。

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