悩みに悩んだ結果、近未来的仕掛けを使った部屋になってしまった。
翌日皆が寮に入りることが決まり、寮の前に集合。
寮の名前はハイツアライアンスというらしい。
正面向かって右が女子棟で左が男子棟、一階は共同スペースって訳ね。
男性側は2F 峰田さん・緑谷さん・常闇さん・青山さん。
3F 口田さん・☆・上鳴さん・尾白さん。
4F 障子さん・爆豪さん・切島さん・☆。
5F 小槌さん・☆・轟さん・飯田さん。
女性側は2Fはなし。
3F 響香ちゃん・☆・☆・透ちゃん。
4F お茶子ちゃん・☆・範子ちゃん・三奈ちゃん。
5F 百ちゃん・私・☆・梅雨ちゃん。(☆=空室)
適度にばらけたわね。
部屋の整理を終えた私は、一階の探索をしつつ洗濯機などの説明書を読む。
完全に使えるようになる頃に、みんなが降りてきて部屋披露大会をする流れに・・
女性による審査があるみたいだ。
えっ?
私も?
《緑谷さんの部屋》
うん、分かっていた。
山女魚ちゃんとヒーロー談義を聞いて、オールマイトが好きだと思っていたけどここまでとは・・・
《常闇さんの部屋》
黒い。
個性の関係上仕方ないとしても、暗すぎではありませんか?
《青山さんの部屋》
常闇さんと違って眩い。
それにしてもカラーボールはいらないのでは?
《峰田さんの部屋》
部屋から手招きされはしたが無視だ。
見る必要がないし、見たところで票数は入らないだろう。
《尾白さんの部屋》
ザ・普通。
言うことは他にないかな。
お茶子ちゃんも同じ感想のようだ。
《上鳴さんの部屋》
何でもかんでも置いたって感じだね。
チャラさが充満した部屋かな?
《口田さんの部屋》
部屋に兎がいた、可愛い。
個性の練習相手となっているみたいだ。
ここで男子から女子部屋もと言う話になった。
クラス一のインテリアセンスを決める「部屋王」決定戦が決定した瞬間だった。
念のため峰田さんは私の隙間によって、オカマヒーローリリアンの事務所に飛ばした。
翌日迎えに行こうかな。
覚えていたら・・・
《切島さんの部屋》
ザ・漢気。
大漁?
釣りでもしているのでしょうか?
爆豪さんは、『くだらねぇ寝る』と言うことで不参加。
まあ、予想はできていた。
《障子さんの部屋》
ミリアリストでしょうか?
物があまり置いていませんね。
これはどう査定すればいいのか。
《飯田さんの部屋》
メガネが多いですね。
気分によって使い分けているのでしょうか?
《轟さんの部屋》
和室⁉︎
頑張ったって⁉︎
明らかに作りが違いすぎませんかね?
《小槌さんの部屋》
部屋の中にはプラモデルが壁一面に並んでいる。
時々出しては小さくなってコックピットに乗ったり、城の中を探検したりするらしい。
今は東京ネズミーランドのプラモデルを作成中とのこと。
完成予定は頑張って一週間後。
その時に案内してくれるそうだ。
《響香ちゃんの部屋》
続いては女子部屋。
楽器が沢山。
聴くだけはなく、弾くこともできるとは・・・
《透ちゃんの部屋》
普通に女の子の部屋だ。
私の部屋とは違って、ぬいぐるみがありますね。
《お茶子ちゃんの部屋》
エコを考えて、扇風機をサーキュレーター代わりにする発想はありですね。
これは中々いい発想だと言えるでしょう。
《範子ちゃんの部屋》
アジアンテイストと女子らしくないけど、これはこれでありですね。
《三奈ちゃんの部屋》
うん。
意外と普通。
梅雨ちゃんは体調が優れないとのこと。
心配だ。
《百ちゃんの部屋》
あのでかいベット、どうやって入れたんでしょう?
ベットのせいで部屋が小さく見えてしまいますね。
《私の部屋》
「・・・・えっと〜」
「言いたいことは分かりますよ、緑谷さん。」
私の部屋は、昭和レトロな雰囲気を感じれる部屋となっている。
「ブラウン管テレビに丸テーブル、扇風機・・・」
「もう一つ自分の部屋ができる訳ですから、普段の生活からかけ離れた部屋にしようと思いまして・・・」
「ベットは?布団を毎回敷き直すの?」
「このスイッチを押します。」
「あっ!うちらにないスイッチ!!」
「ちょっとした仕掛けが動くので、皆さんテレビの近くに寄ってもらえますか?」
丸テーブルと扇風機を少し動かし、皆さんが動いたことも確認。
スイッチを押す。
カチッ
フローリングの床の一部が、機械仕掛けみたいに収納し始め部屋に少し大きめの穴が開いた。
そして下の部屋からベットがせり上がってきた。
完全にベットが上がりきると、収納されていたフローリングが元に戻り元あった通りに戻っていく。
「この部屋に合わないくらい近未来的!!」
「本当は布団を用意しようと思ったのですが、馴染んでいるベットの方が深い眠りに行きやすくて布団をやめました。しかし昭和レトロな部屋にベットは似合わない、なら一層下の部屋から持ってこようと考えた訳です。下の階に人がいるのなら無理な発想でしたが・・・」
投票結果は3票を得た口田さんが優勝した。
2票は轟さんと私になった。
・
・・・
・・・・・
翌日。
梅雨ちゃんの体調が良くなり、授業に出てきたようで一安心。
ホームルームが始まり、相澤先生が話し始める。
「まずは“仮免”取得が当面の目標だ。勿論、東方も受けてもらう。ヒーロー免許ってのは人命に直接係わる責任重大な資格だ。当然、取得の為の試験はとても厳しい。仮免といえどその合格率は例年5割を切る。・・・そこで今日から君らには一人最低一つ・・・」
相澤先生がそこまで言ったところで扉が開かれ、ミッドナイト先生・エクトプラズム先生・セメントス先生が入って来た。
「必殺技を作ってもらう!!!」
「「「「「学校ぽくってそれでいて、ヒーローっぽいのキタァア!!!!!」」」」」
必殺技・・・か。
新たにわかった4つの能力の調整や、お父様が禁止が解けたことによる能力の変化などやりたいことはある。
だがこの場合は、スペルカードの開発の方がメインになるのかな?
時間がある時に小槌さんに聞いておかないと・・・
「詳しい話は実演を交え合理的に行いたい。コスチュームに着替え、体育館
○
体育館γ、通称・・・
「トレーニングの台所ランド。略してTDL!!!」
無理矢理的に通称をつけた感が否めないけど・・・
そんなことを思っていると、セメントス先生が説明し始める。
「ここは俺考案の施設。生徒一人一人に合わせた地形や物を用意できる。台所ってのはそういう意味だよ。」
そんな説明が終わると同時に飯田さんが手を上げ、
「質問をお許しください!何故、仮免許の取得に必殺技が必要なのか意図をお聞かせ願います!!」
先生達が話す前に私が答えを出す。
「仮免許取得試験では当然、適性を見られているわ。情報力・判断力・機動力・戦闘力・コミュニケーション能力・統率力など、多くの適性を毎年違う試験内容で試されていて、状況に左右されることなく安定行動を取れれば高い戦闘力を有している事になるわね。技は必ずしも攻撃じゃなくてもいいの。飯田さんの“レシプロバースト”。あれも必殺技と呼べるでしょうね。」
「アレが必殺技で良いのか・・・!!」
飯田さんは少し驚いている様子だ。
それに先生方が少し呆れている。
「私達の立場がないわね。」
「東方さん、こういうのは分かっていても私達プロが語るべきものだ。」
語り過ぎてしまったようだ。
「すみません。」
「仮免許ヲ持ッテイル、ソレナリノ知識ヲ収集シテイルヨウダナ。」
「まだまだです、エクトプラズム先生。」
「君は皆の指導にあたるか?それとも必殺技を極めるかい?」
確かに私も
しかし・・・
「やりたいことがあるので、プールに行ってもいいですか?」
備考
・各部屋の感想
作者がアニメ版を見て思ったことを書いています。
・飛ばされるブドウ頭
私、なんかしました?
・オカマヒーローリリアン
オカマでもヒーローしていいじゃない、をモットーに活動するヒーロー。
このヒーロー事務所にはオカマしかおらず、マグ姉も在籍している。
その為神野事件で主人公と対峙しなかったんですね。
(決して忘れていたって訳ではないよ、本当だよ?)
マイク「峰田は今日は休みなのね、おk〜。」
東方「リリアンが可愛らしい子をみたいと言うので、届けてあげました。(寝たら忘れていました、学校が終わり次第連れ戻さないと。)」
マイク「なら仕方ないな。(よりによってリリアンか、下手な敵より厄介だからあまり関わりたくないぜ。)」