僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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作者です。
暑くなってきたと思ったら、寒くなりつつある今日この頃。
こたつを片付けた途端寒くなるのは、やめていただきたいものです。
サブタイトルが思いつかなかったので、ふざけてみました。

山女魚ちゃんの家庭教師引き継ぎ

洸汰君の記憶の一部消す

謎のフラグが立つ

の三本です。
本編を見ていてくださいね。
ジャンケン




ウフフ


さーて、今回の話を塩☆

「間違えているよ、()の中の数字を先にしないと・・・」

 

「そっか・・・12x+8!」

 

「うん、あっているよ。」

 

今、絢香に山女魚ちゃんの勉強を見てもらっている。

その理由としては寮暮らしになることが決定し、外にあまり出れなくなってしまったからだ。

しかし絢香がいれば問題ない。

絢香も遊英を目指して勉強中であり数学・理科共に点数(模擬試験)が高く、山女魚ちゃんを教えることに向いている。

絢香は変装した状態だ。

 

「10分の休憩よ。どう?私の妹の教え方は?」

 

「すっっっごくやりやすい。」

 

「本当?よかった。教えるの初めてだったから、緊張したよ。」

 

絢香も山女魚ちゃんもお互いが打ち解けるのは早く、昔からの友達みたいだ。

しかし絢香は自分が敵の元トップで、山女魚ちゃんママをさらうことを思いついた人だと言うことを気にして、少し暗い顔をする時もある。

そんな暗い顔を気にして、絢香に対して少しお姉さんぶっている。

実際は絢香の方が一年二ヶ月程早い。

絢香には機会をみて、きちんと話すように言っている。

絢香も分かってはいるようだが、中々切り出せずにいるようだ。

私が間に入ってやるのは簡単だけど、これは絢香と山女魚ちゃんの問題。

私が関与するのは望ましくないだろう。

 

「さてそろそろ10分よ?山女魚ちゃんも頑張って教えてあげてね?」

 

「人に教えることで、自分の知識を増やすって訳ですよね?」

 

それもあるけど、絢香は国語・英語が苦手なのもある。

模擬テストをみて、『お互いの苦手を克服出来るのでは!?』と思い実行した。

結果いい方へと向かっていると思う。

 

「そういう事よ。二人でニ年後受かってみなさい。歓迎するわよ?」

 

「「うん♪」」

 

この二人なら確実に合格するだろう。

山女魚ちゃんの成績もあがり、この前の試験では80人中18位と過去最高順位になったらしい。

まだまだ数学・理科で足を引っ張っているが、英語は3位・国語は2位とトップレベル。

クラスメイトは、急に成績が良くなりだした山女魚ちゃんをライバル視しているらしく、クラス全体的に勉強意欲が上がっている。

担任の先生は、このクラスから遊英合格者が出るのではないかと期待しているらしい。

一方の小槌さんは、前世での記憶は東方に関してとこの話の内容しか残っていない。

その為、前世でのメリットである知識がない。

そして転成した神の手違いか何かで、自分の家族ことと少しばかりの記憶はあるものの、その他の今世の記憶は無くなっているとのこと。

つまり、小槌さんは転成したと思ったその日から約一ヶ月弱で高校試験までのことを覚えたのだ。

小槌さん、その神を恨めばいいと思うよ?

 

 

 

寮に入る前にもう一つ、やらないといけないことがある。

私は爺にお願いをし、ある場所へと向かう。

 

「お嬢様、着きました。」

 

辿り着いたのは、林間合宿でお世話になった場所。

車の音にいち早く気付いたマンダレイさんが、私を抱きしめる。

 

「よかった!無事だったのね?」

 

「はい、何とか。」

 

ここに来た理由は主に二つ。

 

「これ、頼まれていたもの。かなりポロポロの状態だから、全部集めれたかはわからない。」

 

「ありがとうございます、虎さん。やっぱり使い慣れた物が一番なんで・・・学校に戻ったら詳しく確認します。」

 

まず一つは、トガヒミコによって取り出された武器及び道具及びポーチの回収。

とりあえず破壊されずに残っていたのは、妖夢さんの剣と魔理沙さんの八卦炉・天子さんの剣だけ。

他のものはほぼ原型をとどめていない。

特に痛手なのは咲夜さんの懐中時計。

コンマ何秒かも分かるちょっとレアな代物で、なくてもできはするがあった方が時間を止めやすい。

壊された携帯と共に隙間に収納しておく。

そしてもう一つの理由は・・・

 

「久しぶりです、洸汰君。」

 

「お、おう。」

 

やると言っておきながらやれていなかった、洸汰君の記憶操作。

 

「洸汰君。今回の事件と両親の事件のことを忘れさせる能力を、私は持っているの。忘れたい?」

 

「忘れたくない。」

 

聴く前から大方予想はできていた。

緑谷さんが危険を顧みず助けたこと、敵からの襲撃にあいながら守ってくれたこと。

今目の前にいる洸汰君からは、以前の洸汰君から感じれなかったヒーローへの憧れが感じ取れる。

 

「・・・そう言うと思っていましたよ。きっかけは・・・緑谷さん?」

 

「うん。」

 

「そう・・・・。辛くなったらここに電話して、何も無かったらすぐに応対してあげるから。」

 

私は車に乗り別れを告げる。

 

「また会いましょうね、洸汰君。」

 

「ああ、また。」

 

車が発車し施設から遠ざかる。

洸汰君は車が見えなくなるまで手を振り続けた。

 

・・・・・

・・・

 

「・・・個性の特訓したい。」

 

「ねこねこねこ、彼女に惚れたのかにゃ?」

 

馬、馬鹿。違うし!!ただヒーローになるのも悪くないと思っただけで・・・

 

この日、また新たにヒーローを目指し前を見だした子が誕生した。

彼が名の知れたヒーローになる日も、そう遠くはないだろう。

 

・・・

・・・・・

 

「遂に、遂に!!この俺が、こ、この手で!!やったぞ!成し遂げたのだ!!ワヒャヒャヒャヒー!!」

 

高らかに笑い声をあげる白衣を着た男性。

彼が喜ぶのも無理はない。

完成まで約20年、かなりの年月をこれに費やしてきた。

読み漁った本や書いた紙でごった返している部屋を出て、隣の部屋へと向かう。

そこにあるのは(おびただ)しい数のパソコンと、二つのカプセル。

カプセルは大の大人が余裕で入れる大きさで、パイプやら電線やらが繋がっている。

 

「これを見つけた時は流石に驚いたぜ。まさか某超人が使っていたカプセルと似たものが、この世界線にあるとはな。」

 

一つのカプセルには女性が、もう一つのカプセルには女の子が入っている。

女性の方は40代後半、女の子は15才前後と言ったところだろう。

双方とも裸の状態である為、オカズとして使わしてもらったこともある。

 

「頑張っているな。」

 

「親父!もうすぐだ、もうすぐでこの二人は目を覚ます。」

 

「そうか!よくやったぞ息子よ。」

 

親父はチラッと二人の方をみて、再度話始める。

 

「目を覚ましても外には出すなよ?その後はドクターの仕事だ、ドクターの方には儂から連絡しておく。」

 

「ありがとう親父。それにしても、この二人は一体誰なんだ?ドクターには借りの返しとして引き受けたが、この二人を復活させて何の意味があるんだ?」

 

「さあな。ドクターの妻と娘だったとかなら納得するんだが、ドクターはそう言った話はしないからな。」

 

ドクターと呼ばれる彼は『生涯独り身が一番』とか言っている奴だ。

そんな奴が独り身でなくなるようなことはしないだろう。

それに送られてきた時が違いすぎる。

五年間の空白後に、生後数ヶ月くらいの子を連れてきたのだ。

まあ、深いことは考えないでおこう。

今のうちに資料などを纏めて、ドクターに引き継げるようにしないとな。

 

・・・・・

・・・

 

《☆☆県○○川にて親子とみられる水死体が発見されました。警察によりますと10時半頃、『川に遺体が流れている。』との119番通報がありました。急いで現場へ訪れた所、首から上のない遺体を発見。遺体の状況から全国指名手配中の敵の一人、クビチョッチンの仕業だと警察は判断しているようです。》

 

「これでいい。これでこの二人を知る者は私のみになった。念には念を入れなくてはな、場所はやはり・・・・遊英がいい。それまではゆっくり寝ているといい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志村菜奈と絢香(二人とも)。」




備考
・山女魚と絢香
山女魚 4/12生まれの中二
絢香  2/20生まれの(普通なら)高一
絢香は小学生までのものは解けるようにはされたものの、それ以降のことは教えられてこなかった。
難民扱いとして戸籍を貰い、絢香と同じ中学校に通うことを主人公が提案。
夏休みが終わり次第、転入生として勉強をスタート。
(中一の勉強?主人公が教えたに決まっているでしょ、多分)

・洸汰君の選択
多分訪れた後、緑谷に手紙を送ったんじゃないかな?

おいー!!
作者よ・・・・未来の作者を苦しめてどうする!
ただでさえ回収していないものや、解説を伸ばしているのもあるっていうのに本当にドMなのではないだろうか?

作者「ち、違うとは思う・・・・いや、自信がなくなってきた。」

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