どっちが本音なの?
多分後半が本音だと思ってアニメ版以外のセリフは考えています。
違うのかな?
辺りを見渡す。
私の前にはオール・フォー・ワン、後ろの方には敵連合の人達。
そしてあの壁の向こう側には小槌さん達。
妖夢の剣を投げたのは、小槌さんだと考えていいだろう。
流石にあれを運ぶのは目立ちすぎるからね。
今私がすることは、オールマイトに邪魔にならないように小槌さん達を連れて逃げることだろう。
だが、それではオールマイトが一人で全員を相手することになってしまう。
ここは全員を守りつつ、オールマイトの邪魔にならないようにするのが最善策か?
「オールマイト、もう大丈夫です。何故って?私が戻ってきました。貴方はオール・フォー・ワンだけに集中して下さい。」
「しかし、東方少女!」
「舐められたもんだな。一人でこの人数を相手すると?」
「凄えな、お前。馬鹿か、お前。」
私は剣を左腰に挿しておく。
確かに馬鹿かもしれない。
しかしオールマイトの活動時間がとっくに過ぎていることを考えると、私も共闘した方がいいのだ。
それに、フランが幽々子さん達を出してくれたおかげだろう。
中にある霊力は勿論、妖力・魔力・気力が増幅している。
恐らく6人以上の変化も可能になっているだろう。
だが確証はない。
なら、今から実戦。
相手役は沢山いる。
なら・・・
6人目の変身として萃香さんに変化する。
変化により腰につけた剣が落ちていない。
つまり、救助者を乗せたまま変化ができるようになったことが分かる。
「オールマイト、オール・フォー・ワンは任せましたよ。」
そう言って分身達と共にその他の敵と対峙する。
「貴女達を全員、監獄に連れて行ってあげる。」
「そんなことならないもん。今度こそ殺してあげる。」
私&オールマイト vs 敵連合による対決が今始まった。
(小槌視点)
「やはりここにいたんですね、ここから逃げましょう。」
どうやって逃げようか考えていた所、東方の分身が現れた。
どうやら東方にはバレバレだったようだ。
「皆さんが何故ここに来たのかは、薄々分かっていますが無謀的すぎです。ですが・・・小槌さんが剣を投げて入れてくれたおかげで、私は正常でいられていることも事実です。そこで私は、先生方に話さない事にしました。」
「東方、質問していいか?背は縮んでいないみたいだが?」
分身を作り出していれば、目に見えた変化があると思うのだが・・・
「今はそこを気にしている場合ではありません。今はここから避難する事を考えてください。この付近ニキロ圏内にいる市民の避難も随時行う予定です。」
「ニキロ圏内って・・・」
確か数百人いたはずだ。
「逃げるぞ。俺達にできることは、それだけだ。」
全員頷く。
「それと、小槌さん。この事件が終わり次第お話があります。二日後の放課後、屋上で待っています。」
?
何の話だろう。
思い当たらないな。
「あ、あと。これを・・・」
「!これはっ!」
end
敵連合はほぼほぼ壊滅状態だ。
炎の敵はチルノが作った氷の檻のなかに閉じ込めている。
炎で溶かそうと試みているようだが、全然溶けていない。
トカゲの敵とトガは、妖夢の剣術の前に苦戦中。
二人がもう少し連携を取らない限り、妖夢さん一人だけでいいだろう。
黒霧は紫の隙間の中へご案内。
破壊された時に新たに分かった能力“波長”により、どこにワープしようが隙間の中心地へと戻されるため出られないだろう。
コンプレスは萃香の巨大化状態で戦闘中。
やっとの思いで閉じ込めたとしても、また別の相手が現れ他の援護は不可能だろう。
コンプレスが人質として捕まえていた人(小槌母含め三人)は、てゐによって別の物へとすり替えることに成功。
もう人質を心配する必要はなくなった。
小さいままだが、小槌さんに持たせることに成功した。
反対語を話す敵には、アリスで戦闘中。
上海達の攻撃により、分身を作らせる暇を与えさせていない。
“痛ぇ、痛くねぇ。”の声が時々聞こえてくる。
しかし、フランとの対決は不利の一言だ。
「今度は糸のお兄さんを殺そうかな!」
「っ!」
守っているヒーロー達を殺そうとするフラン。
「ガードが甘い!そんなんじゃ私の攻撃は防げはしないぞ?」
「くっ!」
分身とのガチバトルをするフラン。
「破壊って・・・楽しいわね。」
攻撃をしようともせず傍観しているフラン。
3体のフランが現れているのだ。
「破壊だけじゃなかったようね。」
「これこそがフォーアカの個性。四人分の命を宿すことが可能。一人目は政府に殺されたが。二人目は私、人を痛めつける担当。」
「三人目は私、傍観担当。だから、と言ってただ傍観するつもりはないからね。」
「四人目は私、人の嫌がる事をする担当ってわけ。」
フランが四人・・・
フラン(幻想郷の方)に聞いたことがある。
四人に分身して攻撃するスペカがあると・・・
確か禁忌“フォーオブアカインド”・・・それがフランに入れられた個性。
これで殺されたはずのフランが生きていた理由が判明したわけだ。
『私に任せて貰えないだろうか?』
慧音さん?
今日は満月じゃないから歴喰は使えないはずじゃ・・・
『だからこそよ。私のもう一つの能力“歴史を創り出す程度の能力”を使える。前までは体がもたないと思って話さなかったけど、今は違う。』
歴史を創り出す能力を使うのは・・・
『貴女の考えている通りよ。フランが政府に殺されなかった歴史を創り出すの。創り出している間は無防備になるから、気をつけてね。5分間で創ってみせるわ。』
5分か・・・
それしかフランを救う手立てはなさそうだし、お願いします。
さて・・・
守る者が増えてしまった上、一人だけになってしまった。
オールマイトの方を見ても、だいぶ苦戦しているようだ。
「何をするのかな?」
「あいつを倒そうよ。」
「えー、私は見てるだけでいい。」
時間稼ぎの方法はあまりない。
一つは咲夜さんによる時間停止。
一つはお母様による姫。
一つは紫さんによる異空間幽閉。
『それでは無理だろうな。』
こ、この声は・・・
『すまんな、もう俺は亡くなった。爺に渡してある遺書を読んでおいてくれ。もしもの為に書いた物が、こんなにも早く役に立つとはな。』
お、お父さん。
『俺の力も使ってくれ。そしてフランを・・・いや、絢香を解放してやってくれ。』
うん、分かった。
お父様の力、使わして貰うよ。
『銀次、私のことを忘れてないかい?』
『利鋂!声が聴けるとは・・・』
『久しぶりですね、銀次。穂稀も絢香も私達の子ではないけど、私達の娘達よ。頑張りなさい。』
うん。
お父様の個性が私の中に入ったことがわかる。
「融合!」
紫・咲夜・わかさぎ姫に加え、みとりの能力を組み合わせたものをフランにかける。
フランの分身を含め全員を隙間に入れ、姫の頼み事を話し個性を禁止、三人の時間を停止させる。
「なんでなんでなんで!」
「破壊ができない!」
「クソ親父の個性のくせに!」
上手くいっているようだ。
チラッとオールマイトの方を見ると、グラントリノさんが応援に来ているようだ。
「小娘!そっちの方は片付いたかい?」
「まだですが、大方終了と見て大丈夫です。避難活動もほぼ終了しましたので、オールマイトの助太刀もできるとは思います。」
「もう暫くすればエンデヴァーらがやってくるだろう。それはしなくて大丈夫じゃ。お主はそいつらのことだけを考えておれ。」
ふー。
これなら全員監獄に送ることができるだろう。
「オールマイト〜‼︎その姿はどうした〜‼︎」
「オールマイトよ、その残った火種はいつまで持つかな?」
そう。
オールマイトが八木さんへと変わってなければ・・・
備考
・オールフォーワン戦(原作変更)
開始早々弔達を逃がしましたが、今作ではしていません。
何故こうなったかは、主人公を仲間に入れたかったからと言うことにしておく。
(この設定を考えた後日、『アニメ版と違うやん』と思ったが『これはこれでいいな』と思いそのまま採用)
・個性‘’フォーアカ”
小説の中でも説明しましたが、元ネタは禁忌“フォーオブアカインド”というスペルカード。
フランドール・スカーレットが四体に分身し弾幕を打つスペカ、知っているスペカの一つ。
(他は神槍‘’スピア・ザ・グングニル”とか、秘弾‘’そして誰もいなくなるのか?”とか凍符‘’パーフェクトフリーズ”とか何故か紅魔郷が多い。)
・銀次の個性の使用解禁
うん・・・・・・当初の予定とは違うんだよな。
前も言ったけど、第四期終了まで現役予定でその後の彼ら的なエンニングにて使用解禁する予定だったんだよな~(最初期のストーリー作成より)。
崩したのは誰だよ・・・・あ、俺か。