僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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東方の中でかなりの上位の言葉です。
他には『あなたが、コンテニューできないのさ』『きゅっとしてドカーン』『この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね』『そーなのかー』とかが好きです。
わかる人はわかってくれるはず。


私の楼観剣に斬らないものは、あまり無い‼︎

(小槌視点)

 

発信機が示す場所に俺達は辿り着いた。

正直言えば、あっち(バー)の方が救える可能性はあるだろう。

しかしあっちの場合、オールマイトの邪魔でしかない。

チラッと入り口を見たら、ベストジーニスト・ギャングオルカ・Mt.レディ・虎などの精鋭のヒーロー達が突入する瞬間だった。

そして、

 

「脳無格納庫、制圧完了!」

 

ベストジーニストが個性である糸を幾重にも展開して脳無を縛り、Mt.レディなども巨大化して手掴みで脳無を捕獲。

虎・ギャングオルカは周辺を警戒していた。

ラグラドールが捕まってない分少し違うが、大幅同じと言えよう。

っ!!

なんだ、この禍々しい気配は!

 

「みんなしゃがめ。」

 

みんながしゃがむ。

するととんでもなく早い風圧が私達を襲う。

恐る恐る頭をあげると、ついさっきまで頭があったところの壁から上が風圧で無くなってしまった。

こ、これがラスボスの個性!

こんなのとどうやって戦おうとしていたんだ、私は。

 

 

end

 

「おいたが過ぎたようだな、ここで終わりだフラン!」

 

オールマイトが威圧感を全開にし、敵連合の幹部達を睨みつける。

その圧倒的な存在感で委縮してしまっている幹部達。

 

「終わりだって?私を止められるの?」

 

そう言うと、シンリンカムイさんの呪縛を力ずくで破こうとするフラン。

 

「その髪留めが個性を制限している機械だってことは、確認済み。それを外させるわけないよ。」

 

「いいぞ橙、そのまま妖術をかけ続けなさい。私の妖力もわけるからね。」

 

「はい、藍しゃま。」

 

しかしそうさせまいと二人がやってきた。

藍さんと橙さんだ。

妖術を纏った結界をフランの周りに展開している。

効いているようで呪縛は解けず焦っている。

 

「後ちょっとだったのに・・・生きにくい者にとってはこれ以上の格好なフタはない掃き溜めを破壊するために、オールマイトを取り除くの!仲間も増え始めて来たんだ!こんなところで!黒ぎッ‼︎」

 

「ッ⁉︎」

 

フランが黒霧になにかを命令する前に、その一瞬の間に黒霧の体を通過したものがいた。

確かエッジショットというヒーローで、自身の体を薄く細く引き伸ばせる個性だったはず。

エッジショットさんが通過した後の黒霧は、まるで糸の切れてしまった人形のように気絶してしまっていた。

 

「中を少々いじらせて気絶してもらった・・・死んではいないが当分は意識の復帰は出来ないだろう。これぞ秘儀、忍法『千枚通し』!この男は敵連合のブレーンであり最も我らが警戒し厄介な男、よって眠っていてもらおう。」

 

「大人しくしておいた方がいいって事だ。」

 

グラントリノさんは私の手首につけてあるミサンガを外しにきるが、金属切りハサミでも中々切れないようだ。

 

「全く切れ味の悪いハサミだ。」

 

「私の髪留めと違って、一度着けたら外す事がほぼ出来ないもん。これを外してくれたら、破壊するよ?」

 

「敵の手を借りずとも救出出来た時点で、こちらの勝ちだ。フラン・・・奴の場所を教えろ!奴は今どこにいる⁉︎」

 

「やだ!絶対、教えないもん‼︎」

 

フランが駄々をこねるように、大声で叫んだ時それは起きた。

黒霧が気絶しているはずなのに、まるでヘドロのようなものが出現して次々と脳無が姿を現し始めた。

 

「これは⁉︎」

 

現場は混乱し始める。

アジトの中だけならまだしも、外で待機していた警察やエンデヴァー達の場所にも脳無は出現して、暴れ始めているのだ。

そしてフランの口からも、同じような液体が吹き零れてくる。

 

「なにが起こってる!?」

 

「マズイ!全員持ってかれるぞ!!」

 

フランのみならず他の連合の面々も黒い液体に包まれて、飲み込まれるように消えていく。

 

「あっ――!?」

 

「東方少女!!」

 

グラントリノさんが突然現れた脳無に飛ばされてた隙に、私の周りにも黒い液体が展開される。

必死に伸ばした腕は何も掴む事なく、空をきった。

どこかに飛ばされた?

周りを見渡すとベストジーニストや、Mt.レディーが倒れている。

フラン達も同じ方法で飛ばされたようだ。

 

「はじめましてだね、我が娘よ。」

 

「随分と痛々しい格好ね、オール・フォー・ワン。」

 

私はプロヒーロー達とオール・フォー・ワンとの間に構える。

 

「フラン、さっさと娘の禁止された物を・・・」

 

「了解、先生。」

 

いつのまにか髪留めを外し、手をこちらに向ける。

 

「ぎゅっとして・・・・・・ドカーン。」

 

パリン

何かが外れる音がした。

 

 

end

 

(小槌視点)

 

「ば、馬鹿な!」

 

USJ事件後、ダウザーが言っていた禁止している個性の一つである幽々子さんの姿。

つまり、このタイミングで銀次さんが亡くなった事を表している。

 

「穂稀ちゃんの新たな特性でしょうか?」

 

「いや、違う。あれがダウザーさんが言っていた禁止している特性の一つだ。」

 

「なっ!僕らがここにいては危ないのではないか⁉︎」

 

確かにここじゃ危ない。

かと言って、移動するにしても恐怖で足が上手いこと動かない。

どうする、どうする。

あ、オールマイトが来た。

オールマイトと東方が睨み合っている。

どうやら東方は戦闘狂になっているみたいだ。

オールマイトとの睨み合いが終わり、もう一度敵と見合った時、涙が流れているのが目に見えた。

それは一瞬であり、誰も気づいている様子はない。

だが、見えてしまったのだ。

私は隠し持っていた物を投げ入れることにした。

 

 

end

 

(オールマイト視点)

 

脳無格納庫に辿り着いたが、一歩遅かったようだ。

 

「その個性は三大最恐個性の一つ死だね。我が娘ながら、とんでもない個性を身につけたものだ。そう思わんかね、オールマイト。」

 

「オール・フォー・ワン、東方少女に何をした!」

 

「何もしていないさ。強いて言えばリミッターを外してあげたのさ。」

 

こんなタイミングで亡くなったとは思えない。

 

「絶対切れないミサンガが切れちゃった。」

 

やはりフランが破壊したのか。

東方少女は自分の姿を確認後、私らを見る。

 

「どうだい?敵として働く気はあるかい?」

 

その答えはオール・フォー・ワンに死の蝶が飛んでいったことで、否定される。

 

「待て、東方少女!敵でも倒したら、それは犯罪だ。」

 

こちらを睨むように見る目。

その目は初めて個性を使った時と同じで、目に光はなく瞬きをしなくなっている。

倒さなきゃダメか。

覚悟を決めかねていると、剣が飛んできた。

 

「妖夢?」

 

確か銀髪の剣士の武器だったはず。

なぜここに?

 

 

end

 

こ、ここは?

目がさめると星空が一面に広がる場所に私はいた。

瓦礫の残骸やオール・フォー・ワン達をいない。

 

「貴方が新たな持ち主って訳ね?」

 

「大丈夫か、この子で?私達を扱いきれるとは思えないぞ?」

 

「うにゅ、今度はヒーローとして活躍?できるかな。」

 

後ろを振り返ると、三人が立っていた。

一人は幽々子さんだと分かる。

残り二人のどちらかが妹紅さんで、もう一人がお空さんだろう。

 

「私に三人の力を貸して下さい。妹を楽にさせたいんです。」

 

「・・・貴方、ヒーローになりたいのよね?確かに私の個性があれば、楽にはさせられるわ。それが貴方の目指すヒーロー像かしら?」

 

「それに・・・ほら、あの壁の向こう。貴方達のクラスメイトじゃないのか?」

 

寝転がっている地面に少し上空から見た映像が映る。

そこには小槌さんを含め5人のクラスメイトが・・・

 

「うにゅ。死の個性はその特性上、敵味方関係なく殺すからね。」

 

「それに・・・ほら。貴方には武器があるじゃない。」

 

「うにゅ?何か飛んできたよ?」

 

「上手いこと使ってな、君の個性は私達の“〜程度の能力”なんだから・・・」

 

・・・

・・・・・

 

今のは?

いや、考えるのをやめよう。

私は楼観剣を手に取り、こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の楼観剣に斬らないものは、あまり無い‼︎」




備考
・橙と藍の登場(原作変更)
弔と違って五本指を触れる必要がないからね、行動を止めるために妖術を使う2人を参加させました。

ほぼほぼ原作と同じ・・・・
仕方ないか。
最近サボり癖が出てしまっている。
あの1ヶ月の休みが原因か、アニメを見るのを忘れているのが原因か分からんな。

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