僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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オリジナル要素を入れつつ、原作バランスを壊さないようにしたい。
でもな〜、壊れているかもな〜。


始まる悪意

隙間の中で轟さんと合間見える。

 

「東方、あの時はありがとうな。」

 

「私の大きなお節介です。それがいい方向に向かっているようで、よかったです。」

 

「で、それが使う能力なのか?」

 

「そうですね。個性として言うのでしたら、水流でしょうか?水を操って川の流れを変えたり、地下水を掘り当てたりできるわね。では早速やりましょう。」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

まずは様子見、泡を作り出す。

 

「これを凍らして。」

 

一瞬で氷の塊が生成された。

触ってみるとカチコチに固まっているのが分かる。

そしてもう一つ生成する。

 

「次は周りだけ凍らしてみてください。それができたら中で火をつけてみてください。氷を溶かさないようにして下さい。」

 

氷の方は制御はいいけれど、炎の方は難しそうだ。

周りの氷が溶けて始めてしまった。

 

「もう一つだ。」

 

「ああいう特訓も大切だけど、繊細な特訓も必要ですね。最終的には炎も氷も均等に使えるプロヒーローになれると私は考えています。」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

 

 

最後にやってきたのは、ブラドキング先生と拳藤ちゃん。

その前は切島さん・尾白さんペア、その前は爆豪さんがやってきた。

切島さんペアは天子・爆豪さんは文で勝負をした。

爆豪さんとは決着が中々つかず、少し疲労が溜まっている。

 

「君を疑うわけじゃない。」

 

「わかります、ブラドキング先生。先生役としての実力を確かめようとしていらっしゃるんですね?」

 

「そういうことだ。拳藤、本気で挑め。」

 

「はい、先生。」

 

私はカードを差し出し、引いてもらう。

 

「幽香?」

 

変化すると拳藤ちゃんも頷いた。

 

「騎馬戦の時の・・・と言うことはオリジナル。」

 

「実力から見てみましょうか。ブラドキング先生、時間を測ってもらっていいですか?時間は5分間、参ったや時間経過で終了です。」

 

「では始め。」

 

拳藤ちゃんが手を大きくして掴みにかかる。

私はその攻撃を飛んで避ける。

スピードもそこそこ速いし、なかなかだ。

最初の一発目は様子見なのか、驚きの表情はない。

地面着地と同時に第二波がやってきた。

着地狩りとは考えたわね。

バナナの木を植え、木の上に乗ることで攻撃を回避。

 

「どっからそんなのを・・・」

 

「企業秘密よ、今度はこちらから。」

 

・・・

・・・・・

 

「そこまでだ。」

 

決着、時間経過での終了となる。

 

「まさか風圧で種を飛ばした時は焦りました。」

 

「攻撃が当たらなかった。」

 

「行動が単調過ぎます。相手を掴もうとすることはいいことですが、悪いことでもあります。この能力の場合は特に・・・薔薇やサボテンのような棘のある植物を体に纏わせたら、貴方の個性が使えなくなってしまいます。」

 

「確かに・・・」

 

「相手の個性が分かっているから、そう思って油断しすぎです。」

 

私はそう言って元の姿に戻る。

そろそろいい時間だ。

これ以上変化するのはやめておこう。

 

「東方、少し疑問に思っていることがある。なぜオリジナルではなく、その姿なのだ?オリジナルの方が扱いしやすいのでは?」

 

「ブラドキング先生、体育祭の時も言ったように死の能力(最も幽々子さんに変化しなければ、発動はしないとは思うけれど)もあります。あの姿で長時間いるのは、あまり得策ではありません。この姿はそういった心配がないので・・・」

 

「なるほどな。」

 

隙間を抜け元の世界に戻ると夕暮れ。

今日の晩御飯は一体なんでしょうか?

 

 

 

「さぁ昨日に言ったよね!?世話焼くのは今日だけってね!」

 

「己で食う飯くらい己で作れ!カレー!!」

 

調理前のカレーに使う具材が、大量に置かれたテーブルで叫んでいた。

被害者への救助の一環として、食事か・・・。

 

「「「「イエッサー・・・」」」」

 

「アハハハハ!全員全身ぶっちぶち!だからって雑なネコマンマは作っちゃだめだからね!」

 

飯田さんがビクンとなる。

 

「確かにそうだな。災害時や避難先でヴィランの破壊行動によって行き場を失った人たちの心とお腹を満たすのも救助の一環。さすが雄英、無駄がない!みんな!世界一旨いカレーを作ろうじゃないか!!」

 

相澤先生はそんな飯田さんを見て心の中で一言。

 

[飯田、便利・・・]

 

そうだ小槌さんとアドレスを交換しておこう。

万が一のことを想定して・・・

 

 

 

「携帯?あー、持っていないよ。」

 

「では体育祭の時は・・・」

 

「ああ、公衆電話を使ったんだ。そこで山女魚のことを聞いてな。」

 

これでは万が一の連絡がとれない。

先生との連絡も必要かな?

百ちゃんに無線を作成してもらおう。

私は一旦小槌さんと別れ、女子部屋に入る。

百ちゃんに頼みこむ。

 

「一体何に使うんですか?」

 

「万が一の連絡用としてね。」

 

「そんなことがありえるの?」

 

「だから万が一よ、無いとは言い切れないわ。相澤先生とブラドキング先生と虎さんと私で四機作って、連絡は早くした方がいい。」

 

「分かりました、少しお待ちください。」

 

出来上がった無線機を持ち、部屋を後にした。

 

 

>>>>>>

 

「お、お母さん!」

 

娘と母親の二人が住む家に敵達が攻めてきた。

 

「君が個性を発動する前に、首と体が離れることになるよ?」

 

「に、逃げなさい。」

 

「で、でも・・・」

 

母親の言葉に娘は戸惑っているようだ。

 

「コンプレス、やっちゃって。」

 

仮面を被った男が首を振りながら前に出た。

 

「人使いが荒いお方だ。」

 

母親が丸いカプセル(?)に入ってしまった。

 

「これで君のお母さんは私の気分次第ってわけ。で、どうする?」

 

娘は悩みに悩んだ結果、答えを出す。

 

「・・・分かった、貴方達の言うことを一つ聞く。その代わり終わったら解放して。」

 

「物分かりのいい子ね。いいよいいよ、約束してあげる。君がある人物を行動不能にできたらね。東方穂稀。知っているでしょ?」

 

娘には聞き覚えのありすぎる名前だったようだ。

 

「え?そんなこと・・・」

 

「出来ないの?そっか、残念。お母さんとはお別れだね。」

 

「ま、待って・・・や、やるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

「期待しているよ、山女魚(・・・)ちゃん。」

 

 

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「無線機、これで緊急事態での連絡ができると思います。私と虎・相澤先生・ブラドキング先生が所持する予定です。」

 

「確かに早いに越したことはない。」

 

「小槌さんにも連絡できるように携帯(折りたたみ式)を渡しておきます、使い方は分かりますか?」

 

「一応な。」

 

聞けば転生前での記憶はあるらしい。

 

「相澤先生と私の連絡先は先に入れてあります。それと明日の一番手、お願いしてもいいですか?」

 

「能力の確保のためか・・・分かった。」

 

その後先生方に無線機を渡した。

感謝はされたが、心配し過ぎだと注意された。

寝室へ戻りながら考え事をしていた。

プロヒーローウォーターホース、洸汰君の両親についてだ。

調べてみるとお母様の所にインターンに行き、そこで知り合って結婚したことが分かった。

聞き覚えがあったのは、幼い頃私に会いに来たらしい。

その頃の記憶の精度は今より劣っていて、うる覚えでしか覚えていない。

しかし一緒に写っている写真を見たことがある。

 

『悪い予感がするわ、明日一番目に来るあの子が関係している。』

 

霊夢さん?

爆豪さんではなくてですか?

 

『そうよ。明日の夜が正念場ね。それと分身を一人作って、ラグドールの護衛をさせておいた方がいい。』

 

プロヒーローに護衛・・・普通ならありえないと言うだろう。

しかし霊夢さんの能力“勘”は当たるのだ、悪い勘は特に当たる。

 

『刀あったでしょ、一本渡したら?』

 

『みゃあ!!私の・・・』

 

『どうせ主人様は一本しか使ってないでしょう?』

 

『みょん_| ̄|○』

 

妖夢さん・・・本当にすみません。




備考
特になし

さて、神野事件へのカウントダウンが始まりましたね。
おそらく後三話くらいかな?

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