僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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┃壁┃_・)ジー

(ノ`∀´)ノ ⌒ .、●~[次話投稿]

ヾ(・Д・`)ノ≡3≡3≡3


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∑(゚Д゚)


爬虫類の困難

(???視点)

 

「くしゅん。」

 

急に鼻がムズムズし始め、くしゃみが出た。

 

「おーおー、風邪か?坊ちゃんよ。」

 

「誰かが私のことを噂しているだけですよ、マスキュラー。それに坊ちゃんじゃなくて・・・」

 

「はいはい、わかったわかった。今は女性の気分の坊ちゃん。」

 

ムカッ 

殺っていいよね?

 

「表に出ろ、まずはその減らず口を塞いでやる。」

 

「いいぜ、やろうぜ。喧嘩(殺し合い)。」

 

「私も混ざっていい?」

 

そう言いだしたのは、その場にいることが違和感ありまくりのJK。

似つかわしくないくらいの顔をしている。

しかしこのJK、血を見たいが為に殺人を犯している異常者でもある。

 

「二人が三人に増えようが関係ねぇ、かかって来いよ!!」

 

二人に向けてファイティングポーズをとる。

二人もファイティングポーズをとり、戦う気満々だ。

それを見ていた爬虫類が慌てて止めに入る。

 

「三人ともやめろ!こんな所で暴れたら、作戦が失敗するだろうがー!!暴れるなら作戦実行日にしてくれよ!!」

 

確かにそうだな。

ファイティングポーズを解く。

残りの二人も渋々って感じで、ファイティングポーズを解く。

溜め息をつく爬虫類。

 

「溜め息をしていると幸せが逃げていくぞ?」

 

「誰のせいだと思っている!誰の!!全く・・・。」

 

再度溜め息をつく爬虫類。

そうなってしまっている原因は、主に私と喧嘩しようとした二人の合計三人が喧嘩を起こそうとウズウズしているせいだ。

本来なら三人を押さえつける奴が二人いるのだが、ある任務の為今ここにいない。

その為、時々喧嘩しようという流れができているのだ。

 

「また止めれたな、これで3回目。原因も止め方も全く同じ。」

 

「お前らも止めろよ!」

 

「いいぜ、次は俺が行く。絶対嫌だ、止める訳ねぇよ。」

 

「右に同じく。」

 

この場には他にガキんちょとおっさんがいるのだが、間に入って止めるのは爬虫類だけだ。

二人とも遠くから喧嘩の様子を見ているだけに留まっている。

最も喧嘩する気があるのであれば、すぐにでも逃げるのだろう。

爬虫類の反応が面白くてからかっているってことを、爬虫類以外は薄々気付いている。

 

「早く帰ってきてくれ〜。」

 

その願いは実行日の朝まで叶うことはなかった。

結果として爬虫類は5kgの減量に成功した。

 

 

end

 

「諸君、いい朝だな。」

 

「おはようございます、相澤先生。」

 

起こされたのは日が昇り始める午前5時前。

いつも早起きが日課の私は集合時間1時間前に起き、女子メンバーを全員起こしてあげた。

一番起こすのに手間がかかったのは、お茶子ちゃんと梅雨ちゃん。

特に梅雨ちゃんは低血糖気味のようで、起きた後も暫くボーとしていた。

補習組の三奈ちゃんと範子ちゃんの方は、すぐ起きてくれた。

 

「本日から本格的に強化合宿を始めていこうと思う。昨日のあれが如何に生易しかったかと感じるほどには鍛えていくぞ。覚悟しておけ。」

 

全員の表情を確認しつつ相澤先生は話を続ける。

 

「そしてこの合宿の目的は言うまでもないが、全員の個性の強化及び仮免の取得に向けてのものだ。もう体験したから分かると思うが、具体的になりつつある敵意に備え立ち向かうための準備段階が今回の目的だ。だからと言って仮免は言ってしまえばただの通過点でしかない。」

 

ヒーローになる為には、仮免試験を受からなければならない。

多くの金の卵達が目指す為、競争倍率は高い。

そこに一年で受ける遊英は他からも狙われやすい。

さらに言えば、遊英体育祭で個性を研究されている可能性もある。

かなりの不利だが、乗り越えられない壁ではない。

 

「だが、お前らはまだその通過点すら潜り抜けれるかも怪しいのが現状だ。分かりやすく感じてもらうために・・・爆豪。」

 

相澤先生はそう言って、体力テストで使った球体を爆豪さんへと投げる。

私はその意図に気付いたが、あえて言わないことにした。

 

「ちなみに、入学当時の体力テストでの爆豪の記録は705.2m・・・果たしてどれだけ伸びているかな?」

 

そう言いつつ笑みを浮かべる相澤先生。

それで聞いていた他の一同も、ようやく理解が追い付いてきたのか各自で話し始める。

 

「この三か月は色々濃かったからね!」

 

「いったれバクゴー!」

 

スタンバイが終わり、腰をひねり腕を大きく振りかぶって

 

「くたばれぇぇぇッ!!」

 

渾身の力を込めて投げたように見える。

 

「期待していたところ気持ちを落とすようで残念ではあるが・・・結果は“709.6m”だ。」

 

「あれ・・・?思ったより?」

 

「伸びて、ない?」

 

ざわざわと騒ぎ始める一同。

それは投げた本人である爆豪さん自身も、感じているようだ。

 

「雄英に入学して三か月間弱・・・様々な経験を君たちは積んで成長を果たしてきている。だが、それはあくまで精神面や技術によるところによるものだった・・・“個性”そのものは今見てもらった通りにそこまでの成長はしていない。だからな・・・これから強化合宿が終わるまで諸君らには“個性”のさらなる飛躍によって伸ばしてもらう。」

 

「“個性”のさらなる飛躍・・・か。」

 

私にとって飛躍は個性による熟練度の違いだろう。

例えばだが、妖夢さんや萃香さんは一日数回出せる為まだ改善の余地はあるとは言え熟練度は高い方だ。

しかし神奈子さんなどは、発動条件が変わっており中々練習できていないのだ。

 

「東方以外は後について来い。ラグドール、頼む。」

 

ラグドールに連れてこられたのは、机と椅子が二脚あるだけの殺風景な狭い部屋。

壁が土でできている・・・マンダレイさんの個性で作った即席の部屋みたいだ。

 

「ねこねこねこ、どれどれ〜。」

 

どうやらラグドールさんの個性“サーチ”で私の中を探るみたいだ。

しかしサーチされた様子はなく、ラグドールさんは困惑気味。

 

「すみませんラグドールさん。私の個性の関係上、他人からの個性による影響を受けにくくなっているんです。お父様の個性とダウザーの個性は影響を受けることは確認していますが・・・」

 

それを聞いて驚きの声をあげる。

 

「面白い個性だね!ん〜、それじゃあ・・・先生役をやって貰うよ。」

 

「先生役ですか?」

 

「君の強みは君の行動が予想できないこと!君も分かっているとは思うけど、沢山の能力の中で経験値に差があるよね。仮に経験値が多いものからA〜Eで分けて、経験値が少ない能力を鍛える&その能力についての理解を高めると言った意味で先生役はありありの有り。」

 

確かに一理ある。

要は復習をやろうということだろう。

 

「分かりました。上手いこと教えれるかは不明ですが、やってみたいと思います。」

 

「ねこねこねこ。」

 

部屋を出るとマンダレイさんが待っていた。

 

「案内するわ。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

「最初は誰とするか決めてあるかしら。」

 

こうなったことは生徒にも伝わっているのだろうか?

そうなってくると、爆豪さんは確実にやってくるだろう。

となってくると・・・

 

「緑谷さんにしたいと思います。」

 

「分かったわ。」

 

案内された場所では既に強化が始まっていた。

相澤先生に数枚の紙(短冊サイズ)を渡しておく。

その紙には魔法陣的なものが書かれている。

 

「東方、これは?」

 

「私との連絡用です。少し離れた場所でのトレーニングになると思うので・・・連絡する際は燃やしてください。」

 

小さく頷く。

緑谷さんに近づく。

 

「緑谷、最初は東方との模擬戦だ。」

 

「よろしくね、緑谷さん。」

 

「あ、はい。」

 

「場所を変えよっか。」

 

緑谷さんの了承を得る前に、隙間で作ったトレーニング空間へ案内。

 

「ふぇ!?」

 

「まずはこのカードから一枚引いて?」

 

戸惑いながらも一枚のカードを引く。

カードには経験値が少ないものを多めに入れている。

書かれていた名前は・・・霊夢さんね。

 

「私はここに書いてある能力しか使いません。その能力しか使わないからといって、手を抜きません。君の本気で私を負かしてみてください。」




備考
・爬虫類
彼は苦労人



本当に久しぶりに投稿したな〜
文体が一緒か不安

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