僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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ここら辺からは、アニメを見て→主人公ならどうするのかを考えて→テロップを作り→肉付けをする、と言う作業を繰り返しています。
肉付けが一番時間がかかりますが、このこの方法が一番話が浮かびやすい。


林間合宿開始

「え⁉︎A組、補習対象者がいるの?つまり赤点を取った奴がいるって事だね!おかしくない⁉︎おかしくない⁉︎A組はB組より優秀なはずなのにねーー⁉︎あっれれー⁉︎おっかしーなぁ⁉︎」

 

林間合宿に赴こうとするA組一同に、そう罵倒を投げかける人がいた。

A組を妬んでいる物間さん。

こんな感じて煽っているけれど、B組で赤点を取った一人でもある。

私から言わして貰うとただの強がり、もしくは滑稽にしか映らない。

 

「うるさい!」

 

「う"っ!?」

 

物間さんは拳藤ちゃんのチョップを食らい、力なく崩れ落ちる。

 

「ごめんな。」

 

そう言って謝ってきて、物間さんをさっさとバスへと放り込む拳藤ちゃん。

カッコいいわね。

 

「拳藤ちゃんじゃ失礼ね、拳藤姉貴とでも言おうかしら?」

 

「そのままでもいいと思うよ、東方ちゃん。」

 

バスに乗り込み、いざ出発。

流れる景色を見ながら、視線の端っこには爆豪さんを捉えていた。

山の中を進みしばらくすると、バスはある場所で止まった。

現れたのは猫っぽいコスチュームを着た2人の女性。

 

「煌めく瞳でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!」」

 

確か山岳救助のプロチームで、10年目の大ベテラン。

指名も入っていたから、ある程度は知っているヒーローでもある。

そんなことを思い出していると、山の麓にあると指さされる私達の宿泊施設。

かなり遠いけど、4〜50kといった所かしら。

 

「12時半までに辿り着かなかったキティ達はお昼抜きね!」

 

霊夢さんの直感で個性を避けはしたものの、皆が崖の下へ落ちてしまった。

私は一足先に地面に降り、みんなを優しくキャッチする。

峰田さんと上鳴さんと爆豪さんはキャッチできなかった。

個性の使用自由な私有地で、3時間で宿泊施設に来いとの事。

それが分かっていれば、萃香さんの個性を使用していたのに・・・

 

「「「マジュウだー!」」」

 

生物らしき何かが居た。

口田さんの個性が通じない所を見て、ピクシーボブさんの個性で生み出したものだと考えつく。

にとりさん、お願いします。

 

『任せて、盟友。』

 

泡を生物らしき奴にぶつけると、崩れ去った。

 

「皆、あれはピクシーボブさんの個性で生み出した土塊(つちくれ)よ。生物じゃないから個性を制御しなくていいわ。ただし周りの木が燃えないよう気をつけて。」

 

「そんなことことしているわ‼︎」

 

あ、爆豪さんが先行してしまった。

切島さんと上鳴さんと小槌さんもついていくようだ。

残ったのは17人。

 

「なるべく固まって動きましょう、皆で連携すれば倒せない敵ではないわ。」

 

もし私が萃香さんを使えば、すぐに辿り着くことができる。

でもそれは上(プッシーキャッツさんと相澤先生)が望んでいないだろう。

私は椛さんに変化。

皆のサポートに徹することにする。

 

 

(相澤視点)

 

「アイツ・・・」

 

「私の個性を避けたのにも関わらず、皆を救うために崖を降りたわね。」

 

「それがアイツの中のヒーロー像なのだろう。アイツが本気になれば、もう宿泊施設についているだろう。それをせず、皆のサポートをする・・・か。」

 

「ねえ、彼女の個性なんなの?」

 

「詳しくは知らんが、複数の個性を使うことができるそうだ。その分それぞれの個性は中途半端だ。」

 

「成る程、成る程。育てがいあるね。」

 

最も、東方はそのことには気づいているようだが・・・

 

 

end

 

私達は満身創痍になりながら、宿泊施設にたどり着いた。

ついたのは夕日が沈みかける頃だった。

腕時計を確認すると17時を回っていた。

途中から爆豪さん達とも合流し、全員がひどく疲れた表情でありながらも、全員倒れずここまで来れたのだ。

 

「ねこねこねこ。やっと来たね。」

 

「あ"ー腹減ったよ。」

 

「喉乾いた。」

 

ピクシーボブの言葉にも反応するのに億劫な一同。

 

「なにが3時間ですか、17時過ぎてますよ。」

 

「ごめんね。あれは私達ならって意味ね。」

 

「実力差自慢かよ!東方が食事持っていなかったらどうなっていたか・・・」

 

「・・・用意周到だな東方、予想でもしていたか?」

 

「いいえ?あくまで予備的に持っていたものでしたので、全員分はなく結果的に不十分でした。」

 

「穂稀ちゃん、六人分の料理を用意することが不十分って言わないと思うわ。」

 

「私の土魔獣が思ったより早く攻略されちゃったよ。そこの四人・・・と一人。」

 

「へ?」

 

「あ"?」

 

「俺か?」

 

「ん?」

 

「何でしょうか?」

 

指さされた方は緑谷さん、爆豪さん、轟さん、飯田さんの四名と私。

 

「躊躇の無さは経験値かそれとも性格によるものかしら?卒業後が楽しみだね‼︎」

 

ふと視線を下に下げると男の子が・・・

マンダレイ曰く、親御さんから預かっている甥の洸汰ちゃんだそうだ。

緑谷さんが挨拶しに近づく。

拳を股間に向けているのが目に見えた。

私は時間を止め、洸汰ちゃんを止める。

 

「君も男の子なんだし、痛いのは分かるわよね?」

 

突然現れた私に驚きはしたものの、私の手を振りどき施設へ消えていった。

心を読まなくても分かる凄く悲しい気持ち。

緑谷さんからお礼を言われた。

 

「・・・茶番はいいからさっさと荷物を部屋まで運んじまえ。時間は有限だ。荷物運んだ後に夕食、次いで入浴、最後に就寝だ。本格的なスタートは明日からだ。それまでに精々鋭気を養っておけ。」

 

相澤先生がそう言って、先に宿泊施設の中へと入って行ってしまった。

私達も中に入り夕食。

ナーシャの料理と比べてしまうと、物足りない気はするけれど皆で食べるご飯はまた格別。

温泉も熱すぎすぬるすぎず、とてもいい温度ね。

 

「ねぇ、一つ疑問があるんだけどいいかな?」

 

「なんでしょう?範子ちゃん。」

 

「例えばさ、今より胸の大きい人とかに変身するじゃん。どうやってなっているのかな〜って。」

 

「それ気になる〜!私も疑問に思っていたんだ!」

 

「確かにそうだな、身長も伸びたり髪も変わったり疑問だらけだな。」

 

そう言えば皆さんにどういった原理か、教えたことありませんね。

いい機会です、教えておきましょうか。

 

「実際やってみた方がいいわね。」

 

そう言うと、私は風呂で立ち膝をする。

 

「これが通常状態ね。大きさはAAからA、身長は150前半といった所かしら?体育祭で緑谷さんと戦った時の人に変化するわよ。」

 

身長と胸が大きくなるのが一目でわかる。

 

「響香ちゃん、頭を触ってみて?」

 

「お、おう。」

 

頭を触ると驚きの表情をする。

 

「ナニコレ⁉︎なんだろう・・・ゆるゆるの風船に近い感触だな。」

 

「大方正解に近いわね。身長が伸びる人に変化するときは、風船のように膨らんでいくので変化後すぐはゆるゆるの状態ですね。響香ちゃん、もう一度触ってみて?」

 

「・・・人に近い肌質だな、本当に成長したみたいだ。」

 

「あくまで風船に空気が入って、大きくなっているイメージでいいわ。デフォより小さくなる人に関しては当てはまらないし、その説明すると複数の人が頭痛くなるからやめておくわね。理系の大学か大学院で習うことだから。」

 

「う、うん。聞かないでおく。そうなってくると、その力は穂稀ちゃんの?」

 

「恐らく違うわ、力自体は本物だと思っています。こんな風に・・・」

 

私は近くにあった水が入った風呂桶(お茶子ちゃんが少し軽くしたもの)を男子の方面に投げる。

弧を描いて壁ギリギリで落下させる。

何かに落ちる音がした。

 

「こんな障害でしょげるオイラじゃねえー‼︎」

 

確実に当てたはずなのに、更にハイテンションになるぶどう頭。

しかし洸汰ちゃんが壁の上でぶどう頭を落とした。

 

「ありがとう、洸汰ちゃん!」

 

あ、鼻血噴いて落ちた。

大丈夫かな?




備考
特になし

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