主人公及び内容変化可能性のある小槌の不参加が大きい。
そして今回もテレビ版より早くあるヒーローが登場。
口調が間違っているかもしれません。
捕縛装置が解除されたレセクション会場は、あっと言う間にヒーロー達によって制圧された。
「そこの少女の事は任せた!私は元凶を追う。」
オールマイトはそれだけを言い残し、外に飛び出した。
活動時間は過ぎているはずなのに・・・
「君、大丈夫か。」
「えぇ。急所を外れたお陰で、そこまで大した怪我はしていないと思います。ただ、血を流し過ぎた事による怠けさはありますが・・・」
「血液型は?」
「・・・分かりません、血液検査をしたことがなくて・・・」
そういえばお父様から、教えて貰えませんでしたね。
私何型なのでしょうか?
女性ヒーロー二人が私に近づいてきた。
「怪我の様子を確認するよ、服を脱いでくれる?着物の外し方分からないよ。」
「男子は離れるとなおよろし、見世物ではないね。」
確か中国を拠点に活動しているヒーローと、ブラジルのヒーローだったかな?
着物を脱ぐより別のキャラに変えた方が早いか。
私はさとりさんに変化し、服を脱ぐ。
二人のヒーローは驚きはしたものの、冷静に調べ始めた。
「服に血がついてない?何故?」
「私の個性を使って服に付いた血を拭き取りました。」
「血も止まっているね、熱もないね。」
私はそれから暫くして病院に運ばれた。
後から聞いた話だと、臓器や骨を掠めることなく奇跡的に貫通したらしい。
中に溜まった血を取り除く手術はしたものの、手術の翌日には退院できた。
血液型はO型らしい。
血液型、違うと思うんですが・・・
○
「で、テロリストはどうなったの?」
「捕まったよ。まあ・・・俺も緑谷達に聞いただけれどな。」
小槌さんと山女魚ちゃんは、頂上(テロリストボスとの対決場所)にはいなかったらしい。
なんでも、緊張が解けた山女魚ちゃんが眠ってしまったようだ。
小槌さんは山女魚ちゃんを守るため、その場に残っていたと聞いた。
「デヴィットさんは・・・?」
この騒動を起こした原因を作ってしまったのは、デヴィットさんだ。
オールマイトの個性持続時間が急激に下がったため、以前から封印していた個性増強装置を取ることが目的だった。
その為敵役として、数人呼んだそうだ。
勿論、演技が出来る役者のつもりだった。
しかしサムさん(助手)は本物の敵を呼び、個性増強装置を奪いとろうとしていたのだ。
「デヴィットの怪我が治り次第、刑務所行きらしい。捕まったとしても数ヵ月という軽い処分になるみたいだ。長年の研究が無かったら、もっと長くなっていたと言う噂だ。助手は実罪判決が下って懲役3年らしい。」
「そう。」
心配なのはメリッサさんだ。
デヴィッドさんの逮捕により、メリッサさんへの影響は少なからずあるだろう。
ん?
「そういえば山女魚ちゃんを見かけないけれど、山女魚ちゃんは?」
「あ〜、山女魚は緑谷達と一緒にデヴィッドの見舞いに行ったよ。」
頬をかきながら答える小槌さん。
「小槌さんは?」
「『お兄ちゃんは来ないで!!』って言われたんだよ。なんか悪いことしたかな〜。」
小槌さん、鈍感なのでしょうか?
山女魚ちゃんは多分・・・
(山女魚視点)
コンコン
「はい、どうぞ。」
中から返事が聞こえる。
「失礼します。」
「山女魚ちゃん?一人?」
「うん・・・」
お兄ちゃんにはデヴィッドさんの見舞いと言ったけど、それは嘘に近い。
だって・・・メリッサお姉ちゃん、心から笑ってないもん。
そんなメリッサお姉ちゃんに元気になって貰いたい。
でも私に何かできるのかな?
「・・・」
「・・・」
気まずい空気が流れる。
「・・・デ、デヴィッドさんの体調は?」
「大丈夫だよ、怪我もだいぶ治ってきているって言っていたし・・・」
「・・・」
「・・・」
話終わっちゃったよ。
どうしよう、どうしよう。
う〜〜ん、あ。
「メリッサお姉ちゃん、約束守っている?」
「約束?一日二食の?・・・ごめんなさい。食欲がなくてね、約束守ってないの。」
「約束破ったの!?針千本買ってこないと・・・この島においてあるかな?」
そんなつもりは一切ないけど、焦るメリッサお姉ちゃん。
「き、今日からちゃんと食べるから・・・それじゃあ、ダメかな?」
「じゃあさ・・・」
これは私のワガママだ。
そして私の決意でもある。
「三年後に雄英のヒーロー科に入る予定だからさ・・・私のサポートアイテムを作ってくれる?デクお兄ちゃんの赤い籠手みたいな奴がいいな。私の個性は菌を操れるんだけれど、体内にいればいるほど病気になりやすくてまだ上手いこと使えないの。 私の個性をうまく操れるアイテムが欲しい。」
しばらく考え込むメリッサお姉ちゃん。
「・・・分かった、約束する。」
「うん、約束。約束破ったら、今度こそ針千本のませるから覚悟しておいて。」
「・・・そんな未来にならないように頑張るね。」
メリッサお姉ちゃんにちょっとだけ笑顔が戻った。
end
帰国後、私はすぐに爺の事務所へ訪れた。
「お嬢様、一体何用ですか?事務所へ訪れるとは、よほど重要なことと考えますが・・・」
「正解よ、爺。I・アイランドでちょっと事件に巻き込まれて・・・」
「こころから聞いております。」
「そのことではないわ。こころにも言っていないことなの。個性を破壊する、又は無個性に変更してしまうような薬が裏で取引されている可能性があるわ。」
爺の雰囲気がガラリと変わる。
個性を増強させれる薬は開発されていて、アメリカでは合法化されている所もある。
しかし、個性を消す薬は開発できないとされているからだ。
「・・・・・・ありえません。個性による個性消しはありえても、薬があるなど・・・」
「本当の薬ならね、ここからはあくまで私の勝手な予想よ。その薬の原材料が例えば血で、自分の血を取り入れることで何かしらの化学反応を起こし、個性を一時期消すといった個性があるとしたら?個性が複雑化してきている今、ありえない話ではありません。」
爺は暫く考え込む。
「確認いたします。お嬢様の探したい物とは、個性を消す又は破壊することができるであろう薬の出所を探して欲しい、少しアバウトな探し物です。短くて一ヶ月、長くて一年かかる可能性があります。」
「わかったわ。」
その後依頼料などの話し合いを行い、私は事務所を立ち去った。
(???視点)
「おー、おまいさんから電話をかけてくるとは珍しいこともあるもんやな。」
見回りを終えサンイーターを帰らせようとした時、珍しい奴から電話がかかってきた。
《お久しぶりです、ファットガム様。私の知る中で一番薬に詳しい貴方に聞きたいことがあります。個性を消す薬はできていると思いますか?》
「・・・ボケているつもりやったら的外れやで?」
《ボケているつもりはありません。お嬢様がその薬を確証はないにしてもあると言いました。原物がある訳ではありませんが・・・・》
そんな薬が出来ているのなら、敵達が更に倒しにくい存在になるだろう。
「俺の方でも調べてみるが、今の所はないとしか言えないなぁ。」
《私もお嬢様を疑う訳ではありませんが、半信半疑です。ですが、注意しておくことは重要でしょう。私の直感がサイレンを鳴らしています。》
「そうか、わいも注意しておこう。」
電話を切りサンイーターに話かけた。
「お前さんの所の一年坊で東方ちゃう奴はおるか?」
「・・・知らない。だけどルミリオンが一年と戦ったらしい。ハンデありで一年が勝ったとかなんとか・・・」
おそらくそいつが爺がお嬢様と言っている、東方の娘だろう。
会ってみたいな。
インターンの時呼んでみるか。
最もわいの所に来てくれるかは不明やな。
end
備考
・〜よろし
中国系のしゃべりはこれでいいよね?
参考にした口調はヘ○リアの中国というキャラ。
・主人公の血液型
O型としましたが、作者的には違う血液型で考えています。
・山女魚の年齢
妹妹しすぎたかもしれませんが、一応主人公達のニ歳年下設定で通そうと思います。
お盆シーズン・・・・5時出勤・・・・うっ頭が・・・。