僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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うーん・・・・



なんか違う。
やはり戦闘シーンを書くことは苦手だな。
Q ならなぜこの作品を書いた?
A 書きたかったからだ ドヤァ)


保須事件

現世に着いた私は、分身である私と合流。

 

「穂稀、こっちの方は捏造完了だ。こっちに戻って来なくてもいいぞ?」

 

「無理言ってすみません。」

 

どうやら私の出国手当とかを済ましたらしい。

本当に藍さんには頭が下がる。

 

「では行ってきます。」

 

私は分身に捕まり、保須市に向けて飛び立つのであった。

 

 

 

保須市に着いた時、私はそれを見て驚きしかなかった。

至る所から火災があがり、救助を求める声が聞こえる。

そこで私は分身を分散させ、永琳さんとにとりさんを二人、萃香さんを三人作る。

 

「私(本体)と貴方(萃香さん)は緑谷さんの救助要請場所へ。貴方達(にとりさんと永琳さん)は近くのヒーローに戦闘許可or個性使用許可を取ってから救助を、貴方達(萃香さん)は避難誘導と防衛を。」

 

それぞれが頷くのを確認後、私達は地図の場所へと移動する。

近づくにつれ、飯田さんとネイティヴさんが倒れているのが見えた。

それを守るように轟さんと緑谷さんがいる。

 

「飯田さん、大丈夫ですか?」

 

「東方、飯田とそこの奴を連れて逃げてくれ。こいつは俺らがなんとかする。親父達が来るまでの時間稼ぎくらいは、こいつを抑えておく。」

 

そういうと轟さんは個性を発動。

炎を使うようになったようだ。

本来なら止めるのが先決だが、二人を逃すのが優先だ。

 

「飯田さん、逃げますよ。私達がいれば邪魔になります。貴方も動けますか?」

 

「血を舐められてから体動かない、それがステインの個性だ。」

 

動けない男二人を運ぶ・・・勇儀さん、お願いしていいですか?

 

『心得た。』

 

私は分身を勇儀さんに変化させ、二人を担ぐ。

 

〔私(本体)、駅前に緊急テントを設置。個性の使用許可、ならびに戦闘許可を貰えたわ。〕

 

了解、今から二人ほどそっちに連れて行くわ。

作り出した分身と、頭の中で情報の共有ができるようになった。

前々からできるのではないかと思っていたので、練習もしていた。

流石に複数人同時とは伝達はできないけど、かなり便利だ。

お願いね私(分身)。

二人が無事逃げられたのを確認後、轟さんと緑谷さんに声をかける。

 

「二人とも送って行ったわ、後ろを気にせず戦いなさい。」

 

「で、でもまだ東方さんが・・・」

 

ステインが私を見ている緑谷さんの死角から、攻撃をしようとするのが見えた。

私は妖夢さんに変化し、緑谷さんとステインの間へと入る。

 

「ヒーロー殺しステイン、貴方に私の友達を傷つけはしません。緑谷さん、油断しすぎです。」

 

「ご、ごめん東方さん。」

 

ステインは、はぁ〜と息を吐いた後喋り始めた。

 

「なるほど、あいつが言っていた殺して欲しい奴とはそこの女のことだったんだな。」

 

「・・・フランにあったのね。」

 

「姉妹で戦うことになるとは、とても不幸な女よ。」

 

「えぇ、不幸な女よ。だからこそ、今度会った時は決着をつける覚悟はできているの。」

 

分身の一人がプロヒーロー達を、連れてきているのが分かる。

一人はおじちゃんのようだが、誰だろう?

そのおじちゃんがステインを攻撃。

 

「小僧、電車の中にいろと言っただろう!」

 

「すみません、グラントリノ。」

 

どうやら緑谷さんの職場体験先のヒーローみたいだ。

年の割にはかなりの強者だ。

 

「グラントリノさん、ステインの個性は血を舐めることで相手を動けなくする個性です。」

 

「小娘、情報ありがとうよ。」

 

そこからはグラントリノを中心に、ステインを捕獲することに成功。

ふぅ、これで一安心。

 

〔私(本体)、全ての炎の鎮火完了。怪我人はまだいるけど、ある程度終了。〕

 

分かった、永琳さんはそのまま待機。

護衛として一人も待機、その他は戻ってきて。

 

〔分かった。〕

 

分身達が戻ってきたのを確認。

そういえば駅前まで2kくらい離れているような・・・

妖力の増加により、離れられる距離が増えたのか。

他のキャラも変化があるのかもしれない。

路地から大通りに出ると、何かが飛んでくる音がした。

あれは、脳無⁉︎

気づいた時には緑谷さんが連れ去られていた。

逃しはしない。

地面を蹴り緑谷さんの救助に向かう。

しかし、私より先に追い抜くものが・・・ステインだ。

 

「偽物がはびこるこの社会も、徒に“力”を振りまく犯罪者も、・・・ハァ・・・粛清対象だ。・・・すべては正しき社会のために・・・」

 

そう呟くようにステインは喋る。

脳無を殺したステインに、その場にいるヒーロー達も戦慄を感じながらも拘束しようと動き出そうとするが、緑谷さんが人質に取られるかもしれないために迂闊に動けない。

そこにエンデヴァーさんが遅れてやってきて、

 

「なにを一塊で突っ立っている!動かんか!」

 

「エンデヴァーさん!ですが、男の子が人質に!」

 

「ぬっ⁉︎あれは、東方?駅前で個性使用許可を出した筈だが?」

 

エンデヴァーさんに使用許可をお願いしたのね。

エンデヴァーさんはすぐに、緑谷さんを救おうと走り出そうとするが、圧倒的な殺意の波動が全員を襲う。

 

「偽物・・・正さねば・・・誰かが血に染まらねば!!“英雄ヒーロー”を取り戻さねば!!」

 

ステインの殺意に、さすがのエンデヴァーさんも動きを止めてしまう。

ステインが一歩足を踏み込む。

 

「来い・・・来てみろ!偽物どもが‼︎俺を本当の意味で殺していいのは・・・本物の英雄(オールマイト)だけだ!!」

 

その圧倒的な威圧感によって全員は汗を垂らした。

だがしかしその威圧感は消え、見ればステインは立ったまま気絶していた。

私はぺたんと尻をついた。

どうやら腰を抜かしてしまったらしい。

分身も個性も解除され、倒れるように眠るのであった。

 

 

(怪我人視点)

 

俺が住んでいた街は、その日の夜変わってしまった。

俺は瓦礫の下敷きになり、左腕の感覚がなかった。

更に炎が迫っていることもあり、死も間近。

短い人生だったが、今度生まれ変わったらヒーローになれるような個性に生まれたいな。

 

「だ、大丈夫ですか?今助けます、頑張ってください。」

 

そんな中聞こえてきたのは女の子の声。

どうやら水関係の個性持ちらしく、炎を消火し始めた。

もう一人はこっちに近づいてきている。

瓦礫を持ち上げ、俺を救助。

小さな体からは想像できないパワーだ。

その子に抱えられ、駅前に到着。

そこに多数の怪我人が運び込まれているようだ。

 

「永琳、おそらく左手の損傷。その他擦り傷多数。」

 

「ちょっと痛いかもしれないけど、頑張りなさい。」

 

グキッという音がしたが、あれほど感覚がなかった左腕に感覚が復活し始めてきた。

 

「これでいいわね。1・2時間は動かさないこと、いいわね?」

 

「君、こっちは足から血を流している。」

 

「今、そっち行くわ。」

 

あの子達は神の使いなのか?

この俺に生きろと・・・

ありがとう、神よ。

俺はまだこの人生を楽しむことにするよ。

 

end

 

 

目が覚めたら、白い天井だった。

あの後どうなったのだろうか?

 

「東方さん、目が覚めたんだね?」

 

隣を見ると緑谷さんと轟さん、反対側に飯田さんが座っていた。

 

「飯田さん、大丈夫ですか?」

 

「それは君が言えたことではないだろう。個性の使い過ぎによる貧血的症状、それが医師からの診察だ。」

 

体育祭以上に複数人を長時間動かしたからであろう。

復帰してからのトレーニングメニューに入れておこう。

 

「すまなかった、三人とも。俺は私怨に身を任せ、行動してしまった。」

 

「飯田さん、頭をあげてください。憧れを失う苦しみは、人一番分かっているつもりです。だからこそ私は、貴方はヒーローになる資格がないと思います。」

 

飯田さんはぎゅっと手を握りしめた。

 

「ですが、私も貴方もまだまだ子供。まだ心を入れ替えれます。だから、ヒーローを諦めないで下さい。みんなから慕われている、貴方のお兄さんみたいになって下さい。」

 

「ああ、約束しよう。」

 

熱い握手をしていると、部屋をノックする音がした。




備考
・飯田君が言うことを聞く(原作変更)
一応駆けつけたのは、轟が飯田にインゲニウムについて語った後です。
守りながら戦う二人の減らす目的もあります。

・ヒーロー殺しの倒し方(原作変更)
ちゃんとヒーローに任せてみました。
その為、無理矢理感が少し否めなくなってしまいました。

アンケートを貼っておきます。
よかったら答えてください。
最後の選択肢に間違い、正しくは「次回作も書くんでしょ?(鬼畜)」です。

だいぶ先だけどアンケ。映画の話書いた方がいい?

  • 見てみたい(書いて)
  • キングクリムゾンしたら?(書くな)
  • 映画の入る前とその後くらいで
  • 次回作も書かんでしょ?(鬼畜)

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