僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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ということで二話連続投稿。
読む際は注意して下さい。
サブの事件というのは、保須事件のことです。


近づく事件

翌日。

 

「で、できた・・・」

 

「おめでとう、穂稀。スピア・ザ・グングニルの完成よ。」

 

「ありがとうございました、レミリアさん。」

 

「完成ができた記念にある子に会ってもらうわ。」

 

会う?

もしかして・・・

 

「フランさんですね?」

 

「そうよ、私の妹のフラン。」

 

私の妹絢香の個性元であり、敵のリーダーでもある。

 

「会ってみるかしら?」

 

私は頷く。

 

 

 

地下へと続く階段はとても長く感じた。

降りるほど心臓が早くなっているのがわかる。

 

「もうすぐ着くわ・・・そんなに緊張しなくていいわ。最近は発狂も抑えられて、とても可愛い妹に変わってきているのよ。」

 

そうなんだ。

それならy・・・

 

ドカーン‼︎

 

フランさんの部屋の扉が壊れた。

 

「まあ・・・可愛いものよ。」

 

「所詮、鉄扉(くず)鉄扉(くず)なのだ。いくら鉄扉(くず)厚さ(パワー)増や(吸収)したとて、このフラン様()を超えることはできぬ。」

 

おそらく銀行の金庫並みには厚いだろう。

 

「流石フランね。褒めてやりたいわ。」

 

「褒めて褒めて。」

 

「それは後よ、紹介するわね。この子がしばらくの間幻想入りしている穂稀よ。」

 

「凄い、本当にお姉様そっくり!ねぇねぇ、他は?他に誰になれるの?」

 

知らない人になっても、意味がないだろう。

そこで美鈴に変化することにした。

 

「沢山なることはできますが、一日六人までと決めています。紅魔館メンバーでしたら、フランさんとこあ以外はなることができます。」

 

「なんで私にならないの?」

 

「さあ、それは分かりません。しかし、フランさんの個性をもった子はいます。」

 

「そっか。今度こっちに来れたら、連れてきてよ。」

 

純粋な要望だけど、その願いはいつ答えられるだろうか?

絢香は沢山の人を殺してきているだろうから、一生その約束は果たさないだろう。

 

「来れるかどうか分からないので、答えられません。ごめんね、フランさん。」

 

あ、羽がしょんぼりしている。

 

「また・・・来ることができるなら、また会いましょう?」

 

「うん♪」

 

絢香ともこんな関係が築けていけるだろうか?

そんなことを思いながら、妖夢さんの所に向かう。

 

 

(黒霧視点)

 

「初めまして、ステイン。私が敵連合のフランよ。会えて嬉しいわ。」

 

「敵も落ちたものだな。こんなちんちくりんな奴が頭をはるほど、人手不足に陥ったみたいだな。」

 

「個性が良ければ、幼いとか関係ないでしょ?」

 

ステインは抜こうとしていた刀(?)が、破壊され少し驚く。

 

「・・・それなりに力はあるようだ。だが、貴様らの配下になど入るつもりはない。」

 

まさか、我らを相手に勝てる自信でもあるのだろうか?

 

「そっか〜、残念。嫌がる奴を仲間にする程、落ちこぼれてはないわ。黒霧、元に戻してあげて。」

 

まさかこいつを逃がすのですか?

 

「し、しかし・・・」

 

「いいから、やれ。」

 

凄い殺意を向けられる。

あの方には遠く及ばないが、それなりの恐怖を感じる。

 

「分かりました。」

 

 

end

 

 

(分身視点)

 

「穂稀ちゃん、これが今日のスケジュール。」

 

職場体験を始め三日目の朝。

時差の関係上、みんなはお昼を過ぎたころだろうか。

今日は主にCM撮影を行うらしい。

 

「Regards Japanese girl.(ようこそジャパニーズガール)」

 

「Wow, Very young.(ワーオ、とても可愛いな)」

 

そこにいたのは、お父様くらいの人達。

どうやら彼らがCMを撮る人なのだろう。

 

「I am Homare Touhou who came to Japan from the Yuei High School to workplace.(私は日本の遊英高校から職場体験でやって来た東方穂稀です)」

 

「彼らがCMコーディネーターのジョーとトムさ。二人とも日本語できるのに、英語で喋らないでくれ。私が困る。」

 

「藍、いい加減に英語を使い慣れないとバレるぞ?」

 

「そうそう、いつか橙に嫌われる日が来るかも。」

 

「うっ、それだけはやめてくれ。」

 

藍さんは英語が苦手なようだ。

何回かリハーサルをし、CMを撮影。

 

「ん〜、少し表情が硬いね。」

 

「だが、これはこれでいい仕上がりだぞ?」

 

二人の討論の末、もう一つCMを撮影する事で一致。

みんなどんな職場体験しているかな?

特に心配なのは、飯田さんだろう。

生きているとはいえ、お兄さんが復帰まで三ヶ月かかる見込みらしい。

表面上ではわからないが、心は乱れているのが分かる。

 

「そろそろお昼にしようか。」

 

もうそんな時間が経っていたのか。

今日のお昼はなにかな?

おー、これは世界的に有名なシュークリーム。

ネット限定で100個の貴重品で、私も百ちゃんもまだ入手していない代物だ。

驚いている私を見て藍さんがいう。

 

「社長さんとは店舗資金を提供した間柄でね。CM撮影時にちょっとお願いして届けてもらっているんだ。」

 

私はシュークリームを手に取り、食べた。

 

・・・

・・・・・

 

これは凄い!

この絶妙かつ繊細なシュークリーム。

とてもじゃないが、言葉に出来ない。

 

「ん?メール?」

 

携帯を取り出し、内容を確認する。

宛先は緑谷さん、内容は地図?

 

「連絡しなくちゃ。」

 

私は慌てて本体へ連絡を送る。

緑谷さんが、こんなことをする人ではないのは分かる。

緊急事態なのだろう。

 

 

end

 

「ようこそ、守矢神社へ。紫さんから聞いています。神の力を学びにやってきたとか。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

「特訓する前に、神社での作法を見ます。基本中の基本ですから(☆)」

 

①鳥居を通る前に一礼

②正中を避けて歩く

③手水舎で一礼 → 左手 → 右手 → 口 → 再度左手 → 水をすくう部分の順で清め、一礼

④二礼二拍手一礼

⑤正中を避けて帰る

⑥鳥居を出る際一礼

 

「こんな感じでしょうか?」

 

一応ご縁があるようにと五円玉を入れた。

 

「・・・ここまで丁寧にする人は、初めて見たかもしれません。」

 

「お父様がそういうルールに厳しい方でしたので、幼い頃から体に教え込まれました。」

 

ん?

ポケットに入れてあるポケベルがなる。

 

「あ、それ。ポケベルでは?私のお母さんが使っているのを見たことがあります。」

 

早苗さんも知っているようだ。

書いてあったのは

 

《19 74ー93 423304》

 

423304は地図、74ー93がメール。

19はD?

いや、そういう意味ではなさそうだ。

出席番号19の緑谷さん?

おそらくそうだろう。

つまり緑谷さんから地図付きのメールが届いた、そういうことだろうか。

緑谷さんがそんな事をする人ではないことは、この二・三ヶ月で分かっている。

 

「紫さん!早く元の場所と繋げて!」

 

「何かあったのね。こっちにしばらく来れなくなるわよ?(変化できるの)後一人なんでしょ?」

 

「そこに困っている人がいる限り、私は助けに行きたいんです。それが私が目指すヒーローです。」

 

「そう・・・他の人達には私から伝えておくわ。はい、貴方の服。」

 

「早苗さん、すみません。」

 

「そういうことなら残念です。今度来れたら、何かおみあげ下さいね?」

 

「はい。」

 

「それじゃ元の場所へご案内〜。」

 

 

(早苗視点)

 

「行っちゃったね、早苗。」

 

「はい。できることなら、もう少しおしゃべりしたかったです。」

 

「また来ることができるさ。」

 

「そうですね、神奈子様。」

 

「あっちでも大抵のことじゃ負けないさ。なんたって私達の能力を持っているからね。」

 

「彼女にはいい人生を送って貰いたいものですね。」

 

すると突然地鳴りが起こる。

 

「な、なにが起きた!」

 

「わ、分かりません。少なくとも私の能力じゃありません。」

 

その日から、あらゆる世界線から外来人が家(もしくは集落)ごとやって来る異変が起こるようになるのであった。




備考
・フランちゃんの最初のセリフ
元ネタは言うまでもなくブ○リーですね。

・英語が苦手は作者
和英翻訳サイトを使わせて頂きました。
高校でよく赤点を取りまくりました(エッヘン)
こんな作者でも卒業できました(笑)

・ポケベルの暗号
数字の羅列は適当です(笑)
一応51までは考えはいます。
0〜9 → 0〜9 10 → # 11 → +
12 → ー 13 → × 14 → ÷ 15 → =
16〜51 → A〜Z

最後にて書いた異変は前作(ハリーポッターと転生した猫)と同じことが起こっています。
これで前作で起こった現象(異変)の原因がここで明らかに。

アンケートを貼っておきます。
よかったら答えてください。
最後の選択肢に間違い、正しくは「次回作も書くんでしょ?(鬼畜)」です。

だいぶ先だけどアンケ。映画の話書いた方がいい?

  • 見てみたい(書いて)
  • キングクリムゾンしたら?(書くな)
  • 映画の入る前とその後くらいで
  • 次回作も書かんでしょ?(鬼畜)

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